人間恐怖症…<つかつく> 154.
司は、美桜と潤に、『只今』の挨拶の言葉を交わした時に、にこっと、微笑んだ美桜を観て…。
ホッとしたかの様に、美桜に、軽くkissをしたのだった。
勿論、美桜が、気分を悪そうにして居た事は、司とて、分かって居たのだ。
だが、にこっと微笑んでくれた美桜の顔付きを観れば…。
司は、じーっとして居られ無かった事は、事実なのだ。
司の身体は、勝手に、動いて居たと云っても、過言じゃ無かったのだ。
だが、此の時の潤は、司に、抱き上げられたままの状態だったのだ。
潤も、一応、司に、抱き上げられたままの状態で、返答の挨拶の言葉を言って居たのだ。
「パパ…。
おかえりなさい。」と…。
だが、此の時の司には、潤の言葉が聞こえて居ない程…。
司の気持ちは、美桜一直線だったのだ。
否…。
美桜の事が、心配で成らなかったのだ。
なので、潤を抱き締めたまま…。
潤の頭を押さえた状態で、司は、美桜の顔に、自身の顔を近付けて、軽くkissをしたのだった。
其処で、司の首に、自身の両腕を回して、司に、しっかり、しがみ付いて居た潤は、司に、言って除けるのだった。
「パパが、ママに、kissした。」と…。
美桜は、真っ赤な顔付きに成るのだが…。
司は、飄々と、潤に、言って除けるのだった。
「パパは、ママが、大好きだから…。
パパは、ママに、kissをしたんだ。
パパとママは、夫婦だから…な。」と…。
なので、潤は、嬉しそうな顔付きに成り、司に言って除けるのだった。
「いい(良い)よ。」と…。
そして、司は、真面目な顔付きに成り、潤に話しし始めるのだった。
「潤…。
良いか?
ママのお腹の中には、赤ちゃんが居る。
潤は、お兄さんに成るんだ。
だから…。
此れからは、ママに、心配を掛けない事…。
ママの言う事は聞く事…。
赤ちゃんが産まれたら…。
ママのお手伝いをする事…。
其れと、此れからの朝の準備は、一人で出来る様に成る事…。
潤が、お兄さんに成る為に、パパと、約束出来るか?」と…。
其処で、潤は、満面の笑みに成って、司と美桜の両方を交互に見乍ら…。
嬉しそうに、美桜に確認し始めるのだった。
「ママ…。
ほんとう(本当)~?」
なので、美桜は、潤に、頷いて魅せたのだった。
そして、潤は、両手を万歳する様なポーズをし乍ら、喜んだ後…。
司と約束を交わすのだった。
「やったー!
うん。
わかった(分かった)。
やくそく(約束)するよ。
だって、ぼく(僕)…。
おにいさん(お兄さん)になる(成る)んだもん」と…。
なので、司も、潤に、頷いて魅せたのだった。
そして、司は、潤に、声を掛けるのだった。
「潤…。
今から、パパと一緒に、風呂に入るか?」と…。
なので、潤も、頷くのだった。
何故なら…。
潤にとっても、一日の中で、司との入浴の時間は、楽しみの時間だったのだから…。
そして、司と潤は、バスルームの中に、消えて行ったのだった。
だが、ベッドに横に成ったまま、司と潤を見送る形と成って居た此の時の美桜は、思うのだった。
“司は、潤に、あんな事を言って良かったのだろうか?
ドクターからは、「ほぼ、間違い無い。」と、言って貰ったけど…。
結果は、明日なのに…。”と…。
なので、美桜は、司が、ベッドルームに戻って来たら…。
訊く事にしたのだった。
そして、司は、潤との入浴を済ませ…。
潤を寝かせ付けた後…。
ベッドルームに、戻って来たのだった。
なので、美桜は、司に、訊き始めるのだった。
「ねぇ~、司…。
潤に、あんな話しをしても良かったの?
結果は、明日、病院の検査を受けてからでしょ?」と…。
だが、司は、飄々と、して居たのだった。
何故なら…。
司には、確信が有ったのだから…。
だからだったのだろう。
司は、美桜に、言って除けるのだった。
しかも、美桜のお腹を摩り乍ら…。
「本当の事だろ。
美桜の腹の中には、俺と美桜のガキが居んだ。
美桜の腹の中から産まれて来ると同時に、俺は、やっと、俺のガキに逢えんだな。
潤の時には、潤が産まれて居た事を、俺は、知らなかったから…な。
其れに、美桜の腹が、大きく成って行く姿も、俺は、初めて見るんだよな。」と…。
此の時の司は、神妙な顔付きだったのだ。
だからだったのかも知れない。
美桜は、其れ以上…。
言葉が出て来なかったのだ。
そして、暫く、美桜のお腹を摩って居た司は、美桜に、言って除けるのだった。
「美桜…。
明日の診察…。
俺も、一緒に、行くから…な。
父親として…。」と…。
だが、美桜は、思って居たのだった。
“司の明日の仕事は、如何成って居るのだろうか?”と…。
だからだったのかも知れない。
美桜は、司の方を、じーっと、見詰め乍ら…。
訊き始めるのだった。
「明日の仕事は…?」と…。
なので、司は、美桜に、言って除けるのだった。
「どうせ、明日…。
仕事に何ねぇだろ。
美桜の事が心配で…。
だったら…よ。
美桜に就いて行った方が、良いに決まってんだろ。」と…。
だからだったのだろう。
美桜は、思うのだった。
“もう、何も、言うまい。”と…。
そして、司は、美桜の様子を観て居て、急に、立ち上がり…。
美桜を横抱きに抱き抱えて、言って除けるのだった。
「美桜…。
大分(だいぶ)…。
気分がマシに成っただろ?
今から、バスに入るぞ‼」と…。
しかも、司は、嬉しそうに…。
そんな司の嬉しそうな顔付きを観た美桜は、何も、言えず…。
司に従うのだった。
だが、此の時の美桜は、密かに、心の中で思うのだった。
“もう、何も言えない。”と…。
そして、美桜は、司の思う様にされて居たのだった。
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 154.』は、切りが良い為に、短めに成っ
ております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>