tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  27.



総二郎と桜子のTELでの話しの遣り取りを聞いて居た類は、思うのだった。


“成程…ね。
 そう言う事…ね。”と…。


だが、此の時点の総二郎は、唯、驚愕するだけだったのだ。



だからだったのだろう。
総二郎は、意味深な類の顔付きを観て、更に、驚愕するのだった。


だからこそ、総二郎は、類に、訊き始めるのだった。


「何だよ。
 類…。
 俺の顔に、何か?
 付いてるか?」と…。


なので、類は、総二郎を弄り始めたのだった。


「うん。
 付いて居るよ。
 目・鼻・口…。
 あっ。
 耳も…かな?」と…。


そんな類に、総二郎は、怒り始めるのだった。


「類…。
 ふざけんなよ。」と…。


だが、類は、真面目な顔付きに成り、総二郎に、言って除けるのだった。


「総二郎は、分かんないの?
 今さっき…。
 三条が、話しして居た話しの内容の事…。」と…。


だが、総二郎は、既に、テンパって居るのだ。


“もし…。
 桜子が、言って居る事が、俺の解釈した事と、同じなら…。
 ……って事だよな?”と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、類に、言って除けるのだった。


「分かってるよ。」と…。


其処で、類は、更に、総二郎に、突っ込むのだった。


「総二郎は、如何、分かってんの?」と…。


其処で、総二郎は、TELの向こう側に居る桜子に、訊き始めるのだった。


「なぁ~、桜子…。
 今さっき…。
 桜子が、言った言葉が全てなのだとしたら…。
 俺の勝手な解釈が当たって居るのだとしたら…。
 “そうで在って欲しい。”と、思う俺の想いが、通じたのだとしたら…。
 優紀は、妊娠して居ると思って良いんだよな?」と…。



だからだったのだろう。
桜子は、次の行動に、移すのだった。


「でしたら…。
 ご本人に訊いて視て下さい。」と…。


だが、此の時点の総二郎には、優紀が、何処に居るのか?
分かって居ないのだ。
本人に訊きたくても、今の総二郎は、優紀に、訊く事が出来ないのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、桜子に、怒りの思いを込めて、言って除けるのだった。


「優紀に訊けるなら…。
 既に、訊いてんだろ?
 何処に、優紀が居るのか?
 分からねぇからこそ…。
 俺は、苦しんでんだろ?
 桜子…。
 お前…。
 俺を弄って、楽しんでんだろ?」と…。


だが、桜子は、飄々と、して居たのだった。


何故なら…。
優紀が、桜子の隣で、全ての会話を聞いて居るのだから…。


実は、桜子は、つくしが、優紀を匿って居るマンションの優紀が居る部屋の中で、話しして居たのだ。


だからこそ、此の時の桜子は、言って除けるのだった。


「私は、楽しんで居ませんよ。
 でも、優紀さんは、如何でしょうか?
 ねぇ~、優紀さん…。
 如何思います?」と…。


其処で、総二郎は、声が出たのだった。


「はぁ~??」


そして、優紀も、声が出たのだった。
折角、今迄、黙ったままで居た優紀だったのだが…。


「桜子さん…?」と…。


そんな優紀の声に、素早く反応したのは、当の総二郎だったのだ。


「優紀…。
 其処に居るのか?
 今、桜子と一緒に居るのか?」と…。


此の時の優紀は、総二郎には、見えては居ないのだが…。
俯いたまま…。
“如何しよう。”と、悩んで居たのだった。


だからだったのかも知れない。
桜子は、そんな状況の優紀に代わって…。
総二郎に、返答するのだった。


「ええ。
 優紀さんは、私の隣に、居らっしゃいますよ。」と…。


そう桜子から聞いた総二郎は、優紀に、声を掛けるのだった。


「優紀…。
 返事してくれ‼
 頼む。
 俺が、嫌いに成ったのか?」と…。


優紀は、声を出さずに、首を左右に、振って居たのだった。
勿論、総二郎には、見えて居ない。


だからだったのだ。
桜子は、総二郎に、伝えるのだった。


「違うみたいですよ。」と…。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、痺れを切らしたかの様に、優紀に、訊き始めるのだった。


「優紀…。
 じゃあ、何なんだよ?
 俺の前から、勝手に、姿を消しやがって…。」と…。


此の時の総二郎は、完全に、切れて居たのだった。


だからだったのだろう。
桜子は、優紀の代わりに、総二郎に、話しし始めるのだった。


「西門さん…。
 美作さんと一緒に、パーティーに出席為さった事が有りましたよね?」と…。


あきらにしても、話しの引き合いに出されたのだ。
気拙い雰囲気に成っても、当然だったのだ。
所謂、此の時のあきらは、苦笑いだったのだ。


だが、総二郎は、返答したのだった。


「ああ。」と…。


其処で、桜子は、総二郎に、話しし始めるのだった。


「其の日…。
 実は、優紀さんは、日本に帰国して居らっしゃったんです。
 そして、優紀さんは、事前に、西門さんに、帰国の有無を連絡されて居たんです。
 ですが…。
 西門さんには、通じなかった。
 だから…。
 優紀さんは、私達 T3に、T4LINEを通じて、帰国の連絡を入れて来られたんです。
 なので、私が、お誘いしたんです。
 其の私が、お誘いした場所と言うのが、西門さんと美作さんが、出席為さったパーティー
 会場と同じ階に在った 東京メープルのカフェだったんです。
 其処に、優紀さんが、私達 T3よりも、遅れて東京メープルに到着されて、偶然、女性と
 一緒に居らっしゃった西門さんを、お見掛けしたという訳だったんです。
 なので、優紀さんは、其の場を後にして、自身の自宅マンションに帰られた。
 そして、私達 T3は、慌てて、優紀さんの自宅マンションに向かって、理由が分かったと
 いう訳だったんです。」と…。


其処で、類が、言って除けるのだった。


「だから…。
 牧野が、総二郎の事を怒って居るって訳…?」と…。


なので、桜子は、即答したのだった。


「はい。
 そう言う事です。」と…。


其処で、総二郎は、項垂れる様に、心の中で、思うのだった。


“マジか?”と…。


だが、言い訳では無いのだが…。
誤解して居るで在ろう 優紀に、弁解の弁を述べたい総二郎としては、必死で、優紀に、話し掛けるのだった。


「優紀…。
 其れは、誤解だ。
 あの日…。
 急遽…。
 親父の代わりで、パーティーに出席する事に成った。
 親父からは、“パートナーを用意する。”と、言われたが…。
 俺は、親父に、断った。
 其れは、優紀に、誤解を与えたく無かったからだ。
 そして、俺は、優紀の帰国日が、翌日だと思って居た。
 だから、俺は、あきらに頼んで、あきらの妹で在る 双子達に、パートナーを頼んで貰っ
 たんだ。
 で、あきらも、双子達に、パートナーを頼んで、俺と一緒に、出席したんだ。
 だから…。
 俺とあきらと一緒に居たのは、あきらの妹で在る 双子達だ。
 優紀も、覚えて居るだろ?
 絵夢と芽夢だ。」と…。


だからだったのだろう。
優紀は、そんな総二郎の言葉に、顔を上げて、誤解だった事を知るのだった。


そして、桜子は、思って居たのだった。


“そんな事だろうと、思って居ました。”と…。


所謂、桜子は、予想が付いて居たのだった。

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