貴方を忘れる為…＜総優＞　　30．

2020/10/30 22:35

総二郎の母親で在る　西門流　家元夫人と一緒に、あきらからの話しを聞いた総二郎の父親で在る　西門流　家元は、総二郎のお相手の女性（優紀）の事を、調べさせて居たのだった。

其の結果…。
色々な情報を掴む事が出来たのだった。

そして、総二郎の父親で在る　西門流　家元が、先ず、行った事は…。
自身の幼馴染で親友で在り、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保に、先ずは、会う事だったのだ。

何故なら…。
“総二郎のお相手の女性（優紀）について…。
　何か？
　保から、情報が得られるのでは無いか？”と、総二郎の父親で在る　西門流　家元が、思っての事だったのだ。

そして、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保が、出張で、日本に帰国して帰って来る機会を狙って、連絡を入れたのだった。

そして、総二郎の父親で在る　西門流　家元は、念願が叶い、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保と、会う事が出来たのだった。

そして、総二郎の父親で在る　西門流　家元は、総二郎のお相手の女性（優紀）について、訊き始めるのだった。

「保…。
　訊きたい事が有るんだが…。」と…。

だからだったのだろう。
司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保は、「ああ。」と、言い乍ら、頷くのだっ　た。

其処で、総二郎の父親で在る　西門流　家元は、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保に、話しし始めるのだった。

「保の会社の傘下で在る　航空会社に、勤めて居る『松岡優紀』さんについて…。
　教えて欲しいんだが…。」と…。

だが、実は、此の航空会社は、司が、推し進めた事業で在り…。
例え、保が、道明寺HDの会長で在ったとしても、実際は、良くは、分かって居なかったのだ。
所謂、此の事業に関しては、司からの報告を受けるのみで、一切を司に任せて居たのだから…。

だが、唯一、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保にも、言える事は有ったのだ。

だからだったのだろう。
司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保は、自身の幼馴染で親友で在る　西門流　家元に、話しし始めるのだった。

「あぁ～。
　つくしさんの幼馴染で親友の女性の事だな。
　司とつくしさんの結婚式の時に、控室まで、態々、挨拶しに来てくれたよ。
　中々、一本、心（しん）の通った女性だと聞いて居る。
　しっかり者だそうだな。
　其れで居て、優しい女性だと…。
　で、其の『松岡優紀』さんの事が、何故、知りたいんだ？」と…。

だからだったのだろう。
総二郎の父親で在る　西門流　家元は、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保に、訳を話しし始めるのだった。

「ああ。
　総二郎の恋人だそうだ。」と…。

其処で、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保は、総二郎の父親で在る　西門流　家元に、訊き始めるのだった。

「修一郎（総二郎の父親で在る　西門流　家元）は、総二郎君と其の『松岡優紀』さんとの
　付き合いを反対して居るのか？」と…。

其処で、総二郎の父親で在る　西門流　家元は、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保に、話しし始めるのだった。

「否…。
　反対はして居ない。
　けど…な。
　総二郎は、三大伝統芸能の一つで在る　茶道の家元を継ぐ男だ。
　其の男が、一般家庭出身の女性との結婚と成ると…。」と…。

其処で、司の父親で在る　道明寺HD　会長の道明寺保は、総二郎の父親で在る　西門流　家元を、諭し始めたのだった。

「なぁ～、修一郎…。
　考えて視ろ？
　お前も、そう言う家庭に生まれた事で、苦しんだんじゃ無かったのか？
　勿論、私も、ご多望に漏れず…。
　政略結婚だった。
　だが、私の場合は、幸いにして、政略結婚の相手だった楓とは、恋愛する事が出来た。
　だが、お前の場合は、違ったろ？
　其の（大学生）当時に、付き合って居た彼女との付き合いを、親から反対されて…。
　大学卒業後、お前は、即、結婚させられただろ？
　そして、お前は、其れ以降…。
　荒れたよな。
　また、同じ事を繰り返すのか？
　もう、時代は変わったよ。
　もう、政略結婚させる様な時代じゃ無いだろ？
　お前と同じ様な事を、総二郎君にさせれば…。
　きっと、今迄の様な総二郎君では、終わらないだろう。
　もしかすると…。
　茶を捨ててしまうかも知れんな。
　其れでも、良いのか？
　言って置くが…。
　司を観て居て思ったよ。
　男は、好きな女の為なら…。
　どんな事をしてでも、頑張ろうとすると言う事を…。
　お前も、そろそろ…。
　総二郎君を、仕来りから解放して遣ったら、如何だ？」と…。