tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  36.



総二郎は、優紀の両親から、殴られる覚悟で居たのだ。


だが、優紀の両親は、一切、言葉を発せず…。
其の場を動こうとも、し無かったのだ。


此の時の総二郎は、此の場が、寄り一層、不安だったのだ。


そんな状況だった時の事だったのだ。
実は、此の間に耐え切れずに居た総二郎に、救世主が現れたのだった。


だからだったのだろう。
総二郎は、あから様に、ホッとして魅せて居たのだった。



此の総二郎にとっての救世主とは…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人だったのだ。


実は、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人は、総二郎が、松岡家に、挨拶に向かった事を聞かされて、慌てるのだった。


何故なら…。
優紀は、妊娠して居るのだ。


“優紀さんの御両親が、もし、反対したら…。”と、思えば思う程…。
総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人は、気が気じゃ無かったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人は、総二郎のヘルプのつもりで、松岡家に向かったのだった。



其の後…。
チャイムの音に、玄関を開けた優紀の母親に、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人は、挨拶を交わしたのだった。


そして、玄関先で、対応した優紀の母親は、驚愕の余り、言葉が、直ぐには、出て来なかったのだ。
だが、漸く、優紀の母親が、言葉を発した時には、優紀の母親の声は上擦って居たのだった。


「ようこそ、お越し下さいました。
 どうぞ、お上がり下さいませ。」と…。



そして、優紀の母親に寄って、誘導されて松岡家の居間に入って来た総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人に対して、此の時の総二郎は、ハッとし乍らも、ホッとするかの様に…。
総二郎は、自身の両親で在る 家元 と 家元夫人の方を観るのだった。



そして、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、優紀の母親に、手土産を渡すのだった。


「此方は、私共の(西門の)お邸の料理人が、調理致しましたお料理で御座いますの。
 “お夕食に…。”と、持参させて頂きました。
 宜しければ…。
 後程…。
 ご賞味下さいませ。」と…。



実は、総二郎も、手土産を持参したのだが…。
優紀と相談した代物だったので…。
庶民的なお茶菓子だったのだ。


なので、総二郎は、思うのだった。


“親父とお袋に、先手を取られたみてぇじゃねぇのか?”と…。



そして、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人は、総二郎のヘルプの為に、話しし始めるのだった。


先ずは、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が、話しし始めたのだった。


「此の度は、私共の愚息の致しました粗相に寄り…。
 結婚前の優紀さんに、私共の愚息は、多大な失態を犯しました。
 ですが…。
 親の私共が申しますのは、何で御座いますが…。
 お父様も、お母様も、既に、ご存知かと思いますので、敢えて、はっきり、申します
 と…。
 確かに、総二郎は、今迄、変な遊びが絶えませんでした。
 其れでも、総二郎は、女性を妊娠させた事等…。
 唯の一度でも、御座いません。
 ですが…。
 総二郎は、優紀さんを、妊娠させてしまいました。
 勿論、褒められた事では在りませんわ。
 ですが…。
 私(わたくし)は、総二郎のお相手が、“優紀さんで良かった。”と、思って居ります。
 優紀さんでしたからこそ…。
 私(わたくし)は、総二郎と優紀さんの結婚を、許したのです。
 で、無ければ…。
 許せなかったかも知れませんわ。」と…。


そして、此処迄話しした総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人の後を受けるかの様に…。
総二郎の父親で在る 西門流 家元が、話しし始めたのだった。


「私も、“優紀さんで、良かった。”と、思って居りますよ。
 優紀さんを知る皆さんから、優紀さんの話を聞いても…。
 誰一人として、優紀さんを悪く言う様な方は、お出でに成らなかった。
 其れが、何より、大切な事です。
 其れに、総二郎は、優紀さんで無ければ…。
 “茶が点てられない。”と、申して居るんですよ。
 茶が点てられないと成ると…。
 茶人としては、失格です。
 総二郎は、優紀さんと再会した事で、漸く、真面な茶を点てられる様に、成って来た処だ
 ったですよ。
 其れに、うち(西門流)の重鎮達からも、褒めて貰える様に、成って来た処だったんです
 よ。
 ですので、此れも、其れも、全て、優紀さんのお陰様…何ですよ。
 私共にとっては、優紀さんが、救世主と言うべき何です。
 如何か、お考え願いませんでしょうか?
 優紀さんを、総二郎の嫁として、お許し願いませんでしょうか?
 私共…。
 西門家のお嫁さんとして、優紀さんを、迎え入れたいと、願って居ります。
 如何か、お考え願いませんでしょうか?
 宜しくお願い致します。」と…。


此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人は、初めて、総二郎の前で、頭を下げて魅せたのだった。


総二郎は、自分自身の為とは云え…。
頭を上げてまで、お願いしてくれている自身の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人に、感謝しか無かったのだ。


此の時の総二郎は、初めて、親らしい事をして貰った様な気で居る総二郎だったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、自身の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人と、一緒に、頭を下げて魅せたのだった。



だが、此の時の優紀は、複雑な気分だったのだ。


何故なら…。
普段、頭を下げる様な人間では無い筈の総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人…。
そして、総二郎が、頭を下げてくれて居るのだ。


此の時の優紀が、恐縮しても可笑しく無かったのだ。



だが、優紀よりも、もっと、恐縮して居るのが、優紀の両親だったのだ。


何故なら…。
総二郎と優紀の結婚に難色を示していた優紀の両親にとって、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人の登場には、不意を突かれた状況だったのだ。


其れに、自身の娘で在る 優紀への評価の高さにも、優紀の両親は、度肝が抜かれた状況だったのだ。


だからだったのだろう。
優紀の両親は、許すしか無い状況だったのだ。


何故なら…。
優紀が妊娠して居る事も、大きな理由の一つだったのだ。


所謂、優紀の両親にして視れば…。
此の事が無ければ…。
総二郎と優紀の結婚を許して居なかったと言う事に成るのだ。



もし、総二郎が、そんな優紀の両親の想いを知れば…。
総二郎は、思うのだろう。


“して遣ったり…。”と…。



そして、優紀の両親は、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人に、伝えるのだった。


「分かりました。
 優紀を、宜しくお願い致します。」と…。


なので、両家の両親は、先ずは、其の場で、総二郎と優紀の入籍日の相談を、し始めたのだった。


何故なら…。
優紀は、既に、妊娠3か月なのだ。


という寄りも…。
もう直ぐしたら…。
妊娠4か月に入るのだ。


なので、悠長な事を言って居る場合では無いのだ。


だからだったのだろう。
総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人…。
そして、優紀の両親は、良き日に、総二郎と優紀の入籍日を決めたのだった。



此の事が切っ掛けで、優紀は、漸く、母親に成るという自覚が、芽生え始めて居たのだった。


実は、此の日まで、優紀は、不安しか無かったのだ。


だからだったのだろう。
母親に成るという自覚が、少し、欠如して居たのだった。


なので、此の時の優紀は、そんな不安を拭える事が出来て居たのだった。



という訳で…。
両家の両親が決めた入籍日に、総二郎と優紀は、入籍したのだった。

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