tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  168.



美桜は、『冬桜(ゆらら)』を連れて、司と潤と一緒に、年明けの挨拶の為に、古菱邸に、遊びに来て居たのだった。


実は、美桜と進姉弟の母親で在る 古菱夫人は、本来、正月三が日の間にも、道明寺邸に出向き…。
自身の娘で在る 美桜 と 自身の孫娘で在る 『冬桜(ゆらら)』に、会いに行きたかっ
たのだ。


だが、此れまでにも、色々な経緯(いきさつ)が有ったり…。
また、美桜の母親で在る 古菱夫人は、道明寺邸の使用人やスタッフに、色々な迷惑を掛けて来た経緯(けいい)が有ったのだ。


だからだったのだろう。
美桜の母親で在る 古菱夫人は、我慢して居たのだった。


其れに、自身の夫で在る 古菱社長からも、諭されていた古菱夫人は、“道明寺邸に出向きたい。”と、言う思いを、心の中に、留めて置かなければ成らない状況だったのだ。


其の古菱社長が、自身の妻で在る 古菱夫人を諭した時の会話とは…。
年が明けて、直ぐ、古菱社長は、古菱夫人に、話しして居たのだった。


「此の正月三が日は、NYから、司君のご両親の保君と楓さんが、帰国して帰って来て居
 る。
 其れに、聞く処に寄ると…。
 司君のお姉さんの椿さんも、LAから帰国して帰って来るらしい。
 そんな所に、此方から、招待も無いのに…。
 出向く訳にはいかないだろう。
 道明寺家からの招待が有れば、別だが…。
 だから…。
 美桜が、(古菱)邸に、遊びに来るまで…。
 待って居なさい。」と、古菱社長は、自身の妻で在る 古菱夫人に、言って聞かせて居たのだった。


だからこそ…。
美桜の母親で在る 古菱夫人は、美桜が、潤と『冬桜(ゆらら)』を連れて、古菱邸に遊びに来てくれた事は、本当に、嬉しかったのだ。
其れが、例え、正月三が日からずれて居たとしても…。


だが、本当の古菱夫人の思いは、別の所に有ったのだ。
だからこそ…。
古菱夫人は、思うのだった。


“本当は、正月三が日の間に、(古菱)邸に遊びに来てくれて居たら…。
 もっと、嬉しかったんだけど…。”と…。



実は、美桜が出産した後の12月29日に、美桜の母親で在る 古菱夫人は、道明寺総合病院に見舞いに来て居た自身の夫で在る古菱社長 と 自身の息子で在る 進に寄って…。
古菱邸に連れて帰られて居たのだった。


本来の古菱夫人は、もう少し、自身の娘で在る 美桜の傍に居て遣りたかったのだ。


だが、古菱夫人は、自身の夫で在る 古菱社長から、諭されていた事も有り…。
“此れ以上、迷惑を掛けて、美桜から、嫌われたくない。”と、言う思いが進行して、泣く泣く、諦めて、古菱邸に帰って居たのだった。



だからこそ…。
古菱夫人の心の内では、美桜だけでも、正月三が日の間に、お礼では無いにしても…。
母親に会いに来てくれる事を願って居たのだった。



そして、古菱社長 と 進に寄って、古菱邸に連れて帰られていた古菱夫人は、精神的に…
なのだろうか?
ホッとしてなのだろうか?


リムジンに乗車して直ぐの古菱夫人は…。
ぐっすりと、眠りに着いて居たのだった。


其の様子を観て居た進が、自身の父親で在る 古菱社長に、言って除けるのだった。


「母さんは、結局…。
 気疲れしたんだろうね。」と…。


其処で、古菱社長も、自身の息子で在る 進に、返答するのだった。


「そうだろうな。
 美桜に、嫌われたくないという想いが強過ぎて…。
 気疲れしたんだろう。
 明日も、ぐっすり寝かせて遣ろう。」と…。


だからだったのだろう。
進は、自身の父親で在る 古菱社長に、頷くのだった。



そして、翌朝に成り…。
朝食を終えて、自身の自室に戻って居た進の所に、自身の父親で在る 古菱社長も、朝食を終えて、進の自室に出向いて居たのだった。


そして、古菱社長は、進の自室のドアの前で、進に声を掛けるのだった。


「進…。
 私だ。
 入って良いか?」と…。


此の時の進は、“また、何か、有ったのだろうか?”と、思い乍らも、自身の父親で在る 古菱社長を部屋に通すのだった。


「うん、良いよ。」と…。


そして、部屋の中に、入って来た自身の父親で在る 古菱社長に、進は、訊き始めるのだった。


「如何したの?
 何か、有った?」と…。


なので、古菱社長は、徐に、自身の息子で在る 進に、話しし始めるのだった。


「あぁ~。
 進…。
 美桜に、三が日が、過ぎてからでも良いから…。
 (古菱)邸に、遊びに来る様に、伝えてくれ無いか?
 美桜の身体を考えると…。
 まだ、早い様にも思うが…。
 母さんが、こんなに我慢をして居る姿を、端で観て居ても…。
 ちょっと、可哀想に思えて来てな。
 如何だろうか?
 私から伝えるより…。
 弟の進の方が、角が立たんだろ?」と…。


実は、進も、自身の母親で在る 古菱夫人の様子を観て居て…。
ちょっと、可哀想に思って居た事は、事実だったのだ。


だからだったのかも知れない。
進は、自身の父親で在る 古菱社長に、言えた言葉だったのだろう。


「義兄さんに、話しした方が良いと思うよ。
 其の方が、姉さんも、動き易いと思うし…ね。
 俺の方から、義兄さんに、話しして置くよ。」と…。


なので、古菱社長は、自身の息子で在る 進に返答し乍らも…。
進に、お礼の言葉を言い始めたのだった。


「そうか。
 そうしてくれるか?
 宜しく頼む。
 其れと、進…。
 有難うな。」と…。


此の時の進には、自身の父親で在る 古菱社長が、何の事を言って居るのか?
さっぱり、分からず…。
首を傾げるだけだったのだ。


だからだったのだろう。
進には、言えた言葉だったのだ。


「何の話し…?」と…。


其処で、古菱社長は、自身の息子で在る 進に、話しし始めるのだった。


「私も、そうだが…。
 母さんも…。
 本来なら…。
 孫を持てる状況では無かった。
 其の私と母さんは、今では、孫息子の潤だけじゃ無く…。
 孫娘の冬桜(ゆらら)も、授かった。
 此れも其れも…。
 進のお陰だ。
 本当に、有難うな。
 だが…。
 まさか?
 孫娘の冬桜(ゆらら)が、12月28日に産まれて来るとは…な。」と…。


だからだったのだろう。
進は、即答するのだった。


「きっと、牧野の両親が、自分達の存在価値を認めて欲しくて…。
 姉ちゃんの誕生日で在る 12月28日に、姉さんに出産させたのかも知れないね。
 俺だって…。
 姉さんの出産の兆しが、こんなに、早く現れるとは思わなかったよ。」と…。


其の進の話しを聞いた古菱社長は、思うのだった。


“そうかも知れんな。”と…。


だからこそ…。
素直な気持ちで、古菱社長は、自身の息子で在る 進に、伝えるのだった。


「本来は、孫息子の潤と孫娘の冬桜(ゆらら)は、牧野のご両親の孫だったんだ。
 そう思っても、当然だったのかも知れんな。」と…。


だが…。
進は、そんな自身の父親で在る 古菱社長に、言って除けるのだった。


「潤と冬桜(ゆらら)は、もう、父さんと母さんの孫でしょ?
 其の内…。
 俺も、結婚して、子供が出来ると思うし…。
 今直ぐじゃ無いけど…ね。」と…。


なので、そんな話しを進から聞いた古菱社長は、進に、笑い掛けるのだった。
有難うの意味を込めて…。



そして、其の後の進は、司に、自身の父親で在る 古菱社長の思いを伝えるのだった。


そして、司と潤と美桜は、『冬桜(ゆらら)』のお披露目を兼ねて、古菱邸に遊びに来たと
いう訳だったのだ。



実は、美桜の出産の為に、道明寺総合病院に居た時の古菱夫人は、美桜の出産の事だけが心配だったと言う事も有り…。
また、孫が、何事も無く、無事に、産まれて来る事だけを願って居た事も有り…。
孫娘で在る 『冬桜(ゆらら)』の顔を、しっかり、観て居なかったのだ。


という寄りも…。
涙が、止め処無く、溢れて来て…。
今思えば…。
見えなかったと言う事も有ったのかも知れない。


だからだったのだろう。
落ち着いた状況で、古菱夫人は、自身の孫娘で在る 『冬桜(ゆらら)』の顔を観た時…。
嬉しさだけが、込み上げて来たのだった。


何故なら…。
美桜(=牧野つくし)に、そっくりだったのだから…。


だからだったのかも知れない。
古菱夫人は、思わず、言葉を発して居たのだった。


「美桜に、そっくりだわ。
 私(わたくし)の願った通りだったわ。
 司さん…。
 有難う。」と…。


此の時の古菱夫人は、嬉し涙という名の号泣だったのだ。

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