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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった【貴方を忘れる為】…<総優>  番外編③



総二郎は、自身の両親で在る 西門流 家元と家元夫人から、出張に関する話しを聞いたのだった。


そして、其の足で、総二郎は、優紀に、話しをし始めるのだった。


「ほら、視ろ‼
 親父とお袋が、調整してくれただろうが…。」と…。


此の時の優紀は、そんな総二郎に、呆れて居たのだった。


という寄りも…。
呆気に取られて居たのだった。


何故なら…。
優紀は、思うのだった。


“総二郎さんは、思い通りに成って良いでしょうけど…。
 可哀想なのは、子供達なのに…。”と…。


だが、もし、そんな言葉を、優紀が、総二郎に、言ってしまえば…。
また、総二郎が、不貞腐れる事が分かり切って居るので…。
優紀は、総二郎に、何も言わなかったのだ。



なので、優紀は、何時の間にか?
機嫌取りに、話し掛けて来る総二郎に、負けて…。
また、元通りに戻って居たのだった。



そして、優紀は、優一郎の入舎式に、つくしと一緒に、出席した後…。
(勿論、司と総二郎も、父親として…。
 入舎式に、出席するのだった。)


4月半ばに…。
総二郎と共に、優紀は、海外への出張に出掛ける事に成ったのだった。



其の時の総二郎は、或る計画を立てて居たのだった。


実は、総二郎と優紀は、新婚旅行に行く事が出来なかったのだ。


何故なら…。
優紀が、妊娠したからだったのだ。


勿論、結婚式は、優紀が、優一郎を出産した後に、落ち着いてから、執り行ったのだ。


だが、新婚旅行だけは、行くチャンスに、恵まれなかったのだ。


優紀は、総二郎の出張の際も、幼子の優一郎を、一緒に連れて、同行して居たと言う事も有
り…。
新婚旅行気分では無かったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、仕事という寄りも…。
総二郎と優紀二人だけの旅行気分だったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、優紀に、旅行気分を味わって欲しかったのだ。


そして、総二郎は、優紀に、話しし始めたのだった。


「なぁ~、優紀…。
 出張に行く時だけど…な。
 新婚旅行も、兼ねて行かねぇか?」と…。


そんな総二郎からの話しには、優紀は、驚愕するしか無かったのだった。


何故なら…。
優紀は、出張が、終われば…。
という寄り…。
仕事が終われば…。
1分でも早く、日本に、帰国して帰って来たいのだ。


其れなのに…。
帰国日を、日伸ばしし様として居る総二郎に、優紀は、優一郎と光紀の母親として…。
総二郎を、怒り始めたのだった。


「ちょっと、待って下さい。
 帰国日を、ずらすという事ですか?
 総二郎さんは、子供達が、可哀想だとは思わないんですか?」と…。


だが、当の総二郎は、飄々と、して居たのだった。


「傍に、大人達も居ない状況にするんじゃねぇだろ?
 全くの子供達二人だけにするって事でもねぇよな。
 だったら…。
 別に、俺と優紀が居なくても…。
 何とか成るんじゃねぇの?
 親父も、お袋も…。
 そして、優紀のお袋さんも居んだよな?
 だったら…。
 大丈夫だろ?
 子育てのベテランが、優一郎と光紀の傍に、居んだ。
 優一郎と光紀も、寂しかねぇだろ?」と…。


此の時の優紀は、既に、呆れて居たのだった。


何とも言えない。
所謂、言い返せる等と、思えない状況に…。
優紀は、仕方なく、従うしか無かったのだった。
どうせ、総二郎には、勝てるとは思って居ない優紀だったのだから…。



そして、総二郎と優紀は、出張に、出掛けたのだった。


此の時の優紀は、勿論、後ろ髪を引かれる思いだった事は言うまでも無いのだ。



だが…。
蓋を開けて視れば…。


優一郎と光紀にとっては、普段、仕事で、傍に居ない父方の祖父母…。
そして、普段、会う事の無い母方の祖母…。


そして、夕方からは、何故か?
母方の祖父で在る 優紀の父親までもが、仕事帰りに、西門邸に現れるのだった。


だからだったのだろう。
優一郎と光紀は、嬉しくて、仕方なかったのだ。


なので、優紀の心配を余所に…。
優一郎と光紀は、楽しんで居る様子なのだ。


そんな優一郎と光紀の様子を聞いた優紀は、呆気に取られて居たのだった。


子供の逞しさを、初めて、垣間見た気がした優紀だったのだ。



其の話しを聞いた総二郎は、此れに、託けて…。
どんどん、調子に乗り始めるのだった。


だからこそ、総二郎は、優紀に、言えた言葉だったのだろう。


「ほら、視ろ‼
 云わんこっちゃねぇ。
 俺の言う通りだったろ?
 ガキには、適応能力が、備わってんだ。
 其の時、其の時の絵を掛けんだよ。
 だから…。
 傍に、大人が居んだから…よ。
 心配し無く共…。
 ガキは、勝手に、成長すんだ。
 良く言うだろ?
 『親は無くとも、子は育つ』って…な。」と…。


此の時の優紀は、思うのだった。


“総二郎さんの言って居る意味は、少し違うんですが…。
 優一郎と光紀の産みの親は、私だし…。
 普段は、傍に居るし…。
 其れに、育てて居るのは、私だし…。”と…。


だが…。
此の時の優紀は、ショックの余りに、総二郎に、言い返せるだけの言葉が出て来なかったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀の顔付きを観て…。
優紀に、言って除けるのだった。


「どうせ、あいつ等も、じじばばと楽しんでんだろうから…。
 俺等も、楽しもうぜ‼
 俺と優紀は、恋人期間が、短かったんだ。
 恋人に戻った気分で…。
 楽しまねぇとな。」と…。


そして、仕事も、一段落付いた事から…。
総二郎は、優紀と楽しむ事にしたのだった。


そして、何時の間にか?
再び、点いた喧嘩の火は、消えて居たのだった。



総二郎と優紀にとっては、初めての喧嘩らしい喧嘩だったのだ。


実は、優紀は、思って居たのだった。


“総二郎さんと、初めて、『喧嘩をしてしまった』んだぁ~。”と…。


そして、如何したら、仲直り出来るのか?
模索して居た優紀だった事も、また、事実だったのだ。


だが、今回ばかりは、子供の事だっただけに…。
如何しても、優紀には、譲れない想いが有ったのだ。


また、総二郎にも、譲れない想いが有ったのだ。



そんなこんなで、初めての総二郎と優紀の喧嘩は、無事、乗り越える事が出来たのだった。



fin

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