tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  170.



美桜が、冬桜(ゆらら)を出産した後…。
二年以上が経って居たのだった。


所謂、冬桜(ゆらら)は、2歳に成って居たのだ。



実は、冬桜(ゆらら)の見た目…。
所謂、冬桜(ゆらら)の容姿は、美桜(=つくし)に、そっくりなのだが…。


性格というのか?
2歳に成った冬桜(ゆらら)の中身は、如何考えても…。
司…其のものだったのだ。


普通、性格が似た者同士は、仲が悪いと聞くのだが…。
其れなのに…。
冬桜(ゆらら)は、パパっ子で…。
片言乍らも、冬桜(ゆらら)自身の気持ちを、口に出して、言える様に成って来た今日、此の頃だったのだ。


其の冬桜(ゆらら)の仕草も、司にとっては、冬桜(ゆらら)に、デレデレに成る理由の一つだったのだ。


司が、(道明寺)邸に帰って来ると…。
冬桜(ゆらら)は、両手を広げて、言って来るのだ。


「パパ…。
 だっこ(抱っこ)…。」と…。


なので、司が、冬桜(ゆらら)を、抱き上げると…。
冬桜(ゆらら)は、司の顔を観乍ら、にこっと、笑い掛けるのだ。


美桜(=つくし)に、そっくりなそんな冬桜(ゆらら)のにこっと笑う顔付きがツボの司は、司の顔付きまで、自然と、にこっと、微笑んで居るのだ。



そんな司の様子に、美桜だけじゃ無く…。
潤までもが、呆れて居たのだった。


潤も、既に、英徳学園 初等部2年生に成って居たのだ。


冬桜(ゆらら)に対する司のそんな姿に、潤は、自身の父親で在る 司に対して、“やってられない(遣ってられない)。”と、思って居たのだった。


何故なら…。
司は、冬桜(ゆらら)に対して、デレデレだったからなのだ。



そんな頃の事だったのだ。
何時も、司を出迎えてくれる筈の美桜と冬桜(ゆらら)の姿が、其処(司と美桜の自室のリビングルーム)には、無かったのだった。


何故なら…。
美桜は、具合が悪いのか?
ベッドで横に成り、休んで居たのだった。


其処で、美桜の中に、何かを感じ取ったで在ろう 冬桜(ゆらら)が、美桜の傍から離れず…。
美桜が、横に成って居るベッドに上がり、美桜の傍で、「ママ…、ママ…。」と、美桜を呼び乍ら、泣いて居たのだった。



其処に、ベッドルームの方から、自身の娘で在る 冬桜(ゆらら)のすすり泣く声を聞いた司は、ベッドルームの方に向かい、入ったのだった。


美桜に、縋り付く様に、泣いて居る冬桜(ゆらら)に、司は、声を掛けたのだった。


「冬桜(ゆらら)…。
 ママは、具合が悪ぃんだろ?
 そんな所で、泣いて居ねぇで…。
 パパの所にお出で…。」と、司が、両手を広げて、冬桜(ゆらら)が、自身に飛び込んで来る事を、待って遣って居たのだが…。


冬桜(ゆらら)は、一切、司に、興味が無いのか?
反対に、司を怒り始めたのだった。


「いや(嫌)…。
 パパは、あっち、いって(行って)…。
 ゆうちゃんは、ママのおそば(傍)に、いる(居る)の。」と…。


此の時の冬桜(ゆらら)は、反対に、美桜に、きつく、しがみ付くのだった。


此の時の冬桜(ゆらら)にとっては、此の行動が、ささやかな司への抵抗だったのだ。


所謂、冬桜(ゆらら)は、美桜と一緒に居る所を、誰にも、邪魔されたく無かったのだった。



其処に、タマが、現れたのだ。


美桜が、具合を悪くしている事を知って居たタマは、司の着替えの手伝いをする為に、司と美桜の自室に、現れたのだった。


其れに、タマも、知って居たのだ。
司は、帰って直ぐは、一旦、冬桜(ゆらら)を、抱っこして、冬桜(ゆらら)の気持ちを和らげてからでないと…。
着替えない事を…。


だからこそ…。
タマは、時間を空けて、司と美桜の自室に、現れたのだった。


なので、司に対する此の時の冬桜(ゆらら)の意思表示を、タマは、しっかり、観て居たのだった。


だからこそ…。
今までに無かった冬桜(ゆらら)のそんな意思表示に、唯、驚愕顔を顔に張り付かせたまま…。
動けないで居る司に、タマは、言って除けるのだった。


「坊っちゃん…。
 ドクターを、お呼びしましょうかね。
 もしかしたら…。
 もしかするかも知れないださね。」と…。


だが…。
此の時の司にとっては、タマが、何の事を言って居るのか?
見当も付かず…。
唯、首を傾げるだけだったのだ。


勿論、美桜の具合が悪いのなら…。
ドクターを呼ぶ事には、司とて、納得出来るのだ。


だが、今し方…。
タマが、言って来た言葉には、??だったのだ。


「もしかしたら…。
 もしかするかも知れないださね。」と、言うタマからの言葉には…。


だからだったのだろう。
司は、タマに、訊き始めるのだった。


「美桜は、そんなに、悪ぃのか?」と…。


だからだったのかも知れない。
タマは、呆れて、開いた口が塞がらない状態に成って居たのだった。


なので、此の時のタマは、呆れ乍らも、そんな司に、返答するのだった。


「坊っちゃんは、何を、仰ってお出で、何ですかい?
 美桜様のご様子を観て居て、気が付かないとは…⁉
 何と、情けない事でしょうかね。
 自身の嫁の事も、理解して居ないとは…⁉
 今の坊っちゃんの頭の中には、冬桜(ゆらら)お嬢ちゃまの事しか無いださね。
 坊っちゃんは、美桜様の夫ださね。
 しっかりしおし…。」と、言ったまま…。


タマは、司と美桜の自室を出て行ったのだった。



そして、暫く経ってから…。
其処(司と美桜の自室のベッドルーム)に、潤も、入って来たのだった。


司の容姿に似た潤は、背丈も、一見すれば…。
“初等部の高学年か?”と、思われる程…。
初等部2年生の標準の背丈より、15㎝程、高かったのだ。


初等部に入学した頃から、急激に、背丈が伸び始めた潤は、幼稚舎に通って居た頃の可愛らしさは、“何処に行ったのか?”と、言いたく成る程…。
しっかりして来たのだった。


端から観れば…。
潤は、同学年の児童よりも、大人びて見えて居るのかも知れない。


潤も、冬桜(ゆらら)の誕生で、お兄ちゃんに成った自覚が芽生えた事で、しっかりする様に成ったのだろう。



其処で、潤は、司に声を掛けるのだった。


「お父さん…。
 お母さんが、ねこんで(寝込んで)いる(居る)んだって…。
 そこ(其処)で、タマさんから、聞いたんだけど…。」と…。


そうなのだった。
潤は、お兄ちゃんに成った自覚が芽生えた事で、此れまでに呼んで居た『パパ』・『ママ』呼びから、自然と、『お父さん』・『お母さん』呼びが、言える様に、成って居たのだった。


なので、司も、自然な形で、潤に、返答する事が出来て居たのだった。


「ああ。
 其れで、冬桜(ゆらら)が、美桜から離れ様としねぇんだ。
 潤からも、冬桜(ゆらら)に、言って遣ってくれねぇか?」と…。


勿論、潤も、冬桜(ゆらら)の何時もと違う様子に、驚愕する一人だった事は間違い無かったのだ。


だが…。
其の冬桜(ゆらら)の何時もと違う様子を観て、潤は、思うのだった。


“さっき…。
 タマさんが、いっていた(言って居た)こと(事)は、本当のこと(事)かも知れな
 い。”と…。


つい先程…。
潤は、廊下に出た時に、タマから聞かされて居たのだった。


「冬桜(ゆらら)お嬢ちゃまが、美桜様から離れないご様子ださね。
 もしかしたら…。
 もしかするださね。」と…。


だが、此の時の潤にも、タマの言って居る言葉の意図が、さっぱり、分かって居なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
潤は、タマに、訊いて居たのだった。


「それ(其れ)って…。
 どう(如何)いう(言う)意味…?」と…。


だからだったのだろう。
タマは、潤にも、分かる様に説明し始めたのだった。


「小さいお子は、母親のお腹の中に、新しい命が芽生えると…。
 危機感を募らせるかの様に…。
 母親から、離れず…。
 其れまで、大人しかったり…。
 物分かりの良いお子でも、愚図り始めると言われているださね。
 其の様子に…。
 昔の女性は、自身が妊娠して居る事に気が付く位ださね。」と…。


そんな風に言って来たタマに対して、潤は、思うのだった。


“う~ん?
 って、こと(事)は…。
 お母さんのおなか(腹)の中には、赤ちゃんがいる(居る)って、こと
 (事)…。”と…。


そうなのだった。
此の時の美桜のお腹の中には、既に、3人目と成る子供を、妊娠中だったのだ。



だからだったのかも知れない。
タマは、思うのだった。


“此れからは、また、当分の間…。
 忙しく成るださね。”と…。


そして、此の時のタマは、そう思い乍らも…。
道明寺総合病院に連絡を入れる為に、急いで居たのだった。

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