tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

人間恐怖症…<つかつく>  172.



其の後…。
潤は、英徳学園 高等部3年…。
冬桜(ゆらら)は、英徳学園 初等部6年…。
智(とも)は、英徳学園 初等部3年に、それぞれ、成長して居たのだった。


智(とも)は、成長するに付け…。
自身の兄で在る 潤を、慕い、尊敬する様に成って居たのだった。


其れは、其れで…。
潤は、嬉しかったのだが…。


潤が、NYに渡米する日が近付くにつれ…。
智(とも)は、自身の兄で在る 潤を、避ける様に成って居たのだった。


潤は、そんな弟で在る 智(とも)に、戸惑い始めるのだが…。
智(とも)は、自身の兄で在る 潤が、日本を去る事が、唯、寂しかったのだ。


此の時の智(とも)は、自身の兄で在る 潤が、自身を置いて、NYに渡米する様な気がして居たのだった。



実は、潤は、英徳学園 高等部2年に進級して、直ぐ…。
英徳学園 高等部を卒業後の進路について、悩み始めて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
潤は、英徳学園 高等部2年に進級して、直ぐの頃に、自身の叔父で在る 進に、相談した事が有ったのだ。


「今後の俺の進路の事だけど…。」と…。


其の時の進は、自身の甥で在る 潤には、助言しか出来なかったのだ。


何故なら…。
潤が悩んで居るのは…。
【日本に残るのか?
 其れとも…。
 NYに渡米して、自身の父親の様に…。
 NYで、学業 と 後継者としての修行を並行し乍ら、進んで行くのか?】の何方かで、悩んで居るという事なのだから…。


だからこそ…。
進が言えた言葉は、生半可な気持ちでは言えないという事を示して居たのだった。


「潤は、何で、悩んでるの?」と…。


だからだったのかも知れない。
潤は、自身の叔父で在る 進に、不貞腐れた顔付きを魅せて居たのだった。


そして、潤は、自身の叔父で在る 進に、言って除けるのだった。


「知ってるんでしょ?」と…。


だからだったのだろう。
そんな潤に、笑って魅せる進だったのだ。



潤が、唯一、本音を言える相手は、自身の叔父で在る 進だったのだ。


嘗て、潤が、まだ、幼子だった頃…。
自身の父親で在る 司の存在を知らなかった潤は、唯一、甘えられる存在が、自身の叔父で在る 進だったのだ。


何時も、「にぃに…。」と、言って、進の傍を離れる事の無かった潤…。


だからだったのだろう。
今でも、進と潤の関係は、叔父と甥の立場を超えた関係だったのだ。


所謂、進と潤の関係は、兄弟の様な存在だったのだ。



だからこそ…。
進は、生半可な気持ちで、返答出来ない事も、理解して居たのだ。


何故なら…。
進も、また、後継者の立場の一人だったのだから…。


だからこそ…。
進には、言えた言葉だったのだろう。


「じゃあ…。
 訊くけど…?
 潤は、如何したいの?
 日本に残ったとしても…。
 後継者としての立場は、変わらない。
 義兄さんの下で、修行して行く事は、分かり切って居る。
 何時までも、学生気分じゃ居られないだろうね。
 其れに、NYに渡米して、道明寺会長や道明寺社長の下で、修行する事も…。
 また、勉強には成ると、俺は、思うよ。
 何方にしても、後継者としての役割は、果たして行かないといけない。
 其れは、潤に与えられた宿命だよ。」と…。


だからだったのかも知れない。
潤は、自身の叔父で在る 進に、訊き始めるのだった。


「兄さんは、後継者として、悩んだ事は有ったの?」と…。



本来の進は、古菱家とは、全く、関係の無い一般家庭で在る『牧野家』の長男として、此の世に生を受けて産まれて来たのだ。


なので、自身の甥で在る 潤だったとしても…。
此の話しは、言える訳等無いのだが…。


現在の自身の父親で在る 古菱社長に懇願されて…。
古菱家の養子に成ったのだ。


だからこそ…。
進は、特殊的な立場だったのだ。



だからだったのかも知れない。
進は、自身の甥で在る 潤の質問に、如何返答すれば、良いのか?
悩んだのだった。


だが、進は、素直な気持ちを口にするのだった。


「そうだな。
 俺の場合は、父親が偉大過ぎて…。
 追い付くのに、必死だったかな。
 其れに、周りから見られている目は、何時も、試されて居る様に思えて…。
 しんどかった様な気もするけど…。
 其れ成りに…。
 人生経験は、出来たと思うよ。
 まぁ~、今でも、まだまだ、だけど…な。
 そりゃあ…。
 義兄さんの方が、もっと、大変だったんじゃないかな?
 若い頃は、道明寺家に産まれて来た事を、“恨んだ。”と、聞いたし…な。
 俺よりは、周りから見られている目は、厳しかったと思うよ。」と…。


なので、潤は、自身の叔父で在る 進からの話しを聞いて、考えるのだった。


“と言う事は…。
 俺も、父さん同様…。
 周りから見られている目は、厳しいと言う事だよね。”と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の潤は、自身の叔父で在る 進からヒントを貰えた様な気がして居たのだった。


だからこそ…。
潤は、自身の叔父で在る 進に、言えた言葉だったのだろう。


「兄さん…。
 有難う!
 何か、分かった様な気がするよ。」と…。


此の時の潤は、進と会った時の様な思い詰めて居る顔付きでは無く…。
何処か?
すっきりした様な顔付きに、進には、見えて居たのだった。


だからだったのだろう。
進は、“良かった。”と、思って居たのだった。



実は、進は、自身の義兄で在る 司から、頼まれて居たのだった。


「何時の日か?
 潤は、進路について、悩んで、進に、相談して来るかも知れねぇ。
 だから…。
 其の時は、潤の相談に乗って遣ってくれ。」と…。


なので、此の時の進は、自身の甥で在る 潤の相談事にも、素直な気持ちで、相談に乗って遣る事が出来て居たのだった。


そして、此の事は、進から司に、伝えられたのだった。



また、潤も、自身の叔父で在る 進に相談する程、進路について、悩む理由は、実は、他にも有ったのだ。


其の悩みとは…。
実は、自身の祖母で在る 楓からの連絡に寄るモノだったのだ。


「英徳学園 高等部を卒業後は、NYに居らっしゃい!
 NYで、学業と後継者としての勉強を為さい。
 貴方のお父様…。
 司も、そうしたのよ。
 貴方も、司の様に…。
 NYに来るべきよ。」と…。


所謂、一種の強制の様にも思えるのだが…。
此れが、後継者としての役割なら…。
潤は、“仕方ない。”と、思えて居たのだった。


だが…。
自身の祖母で在る 楓からの最後の言葉を聞いた時の潤は、自身の祖母で在る 楓の優しさを知ったのだった。


「貴方の将来の事よ。
 決めるのは、貴方…ね。」と…。


だからだったのだろう。
潤は、悩み始めたのだった。



だが…。
此の時の潤は、自身の叔父で在る 進のヒント(話し)を聞いて、決心が付いたのだった。
NYに渡米する事を…。


そして、潤は、其の決心した話しを、自身の両親で在る 司と美桜に、話しするのだった。


また、其の後には、相談に乗ってくれた自身の叔父で在る 進にも、報告するのだった。

×

非ログインユーザーとして返信する