tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  173.



潤は、其の後…。
自身が、決心した話しを、自身の両親で在る 司と美桜に、話しするのだった。


「父さん…。
 母さん…。
 俺…。
 決心したよ。
 俺は、道明寺HDの次期後継者として…。
 NYに、渡米する。
 そして、次期後継者としての役割を果たす為に…。
 学業と後継者としての勉強を頑張って来るよ。
 俺も、父さんや兄さん(進)の様に…。
 後継者として、頑張って視たいんだ。」と…。


なので、司は、自身の息子で在る 潤を励ます言葉を、伝えるのだった。


「そうか。
 分かった。
 NYに行くと言う事は、生半可な気持ちだと、お前は、役に立たねぇだろ。
 寧ろ、取って食われちまう。
 気を引き締めて、何事にも、向かえよ。
 良いな、潤…。
 其れに、何か、有ったら…。
 何時でも、連絡して来い‼
 俺は、一生、お前の親父だから…な。」と…。


だが、司が、潤を励まして居る間中…。
美桜は、“潤の決心を、喜んで上げなきゃいけない。”と、思い乍らも…。
寂しさからなのか?
ずーっと、美桜の目には、涙が溢れて来て、止め処無く…。
美桜の頬を流れて居たのだった。


そして、そんな美桜に、潤は、声を掛けるのだった。


「母さん…。
 今から、泣かないでよ。
 今直ぐ、行く訳じゃ無いんだから…。
 其れに、俺が、“NYに渡米したから…。”と、言っても…。
 『今生の別れ』って…訳じゃ無いでしょ。
 母さんは、泣くのが、早過ぎるよ。」と…。


なので、美桜は、そう言って来た自身の息子で在る 潤に、謝り乍らも…。
話しし始めるのだった。


「そうだよね。
 ごめんね、潤…。
 実は…ね。
 潤の小さかった頃の事を、思い出して居たの。
 あんなに…。
 “ママ…、ママ…。”と、言って居た潤が、“もう、一人前の大人の男性に成ったんだなぁ
 ~。”と、ママにとっては、感無量なのよ。
 潤が、一人、NYに渡米するだ何て…。
 考えても視なかったけど…。
 一年後には…。
 現実に、成るのよね。
 そう思うと…。
 勝手に、涙が、溢れて来たのよ。」と…。



だが、此の時の潤は、そんな自身の母親で在る 美桜に対して、呆れて居たのだった。


何故なら…。
美桜は、年々、涙脆く成って居る様に、此の時の潤には、感じたからだったのだ。


だからこそ…。
此の時の潤は、美桜に言えた言葉だったのだろう。
溜息を突き乍ら…。


「はぁ~
 母さんは、俺の幾つの頃の事を思い出して居たの?
 現在の俺は、高等部2年で、もう直ぐしたら…。
 17歳に成る男…何だよ。
 こんなんじゃあ…。
 母さんの事が心配で、行けなく成るじゃん。
 父さん…。
 母さんの事…。
 宜しく、頼むよ。」と…。


だが、此の時の司にとっては、美桜の気持ちが分かるだけに…。
潤には、一言だけ、返答するに、留めたのだった。


「ああ。」と…。



そして、其の後の潤は、相談に乗ってくれた自身の叔父で在る 進にも、報告したのだった。


進は、潤の決心を、歓迎するかの様な言葉を、潤に、投げ掛けたのだった。


「そうか。
 漸く、決心したんだな。
 俺は、潤の決心が、嬉しいよ。
 潤も、道明寺HDの次期後継者としての役割に、漸く、芽生えた様だな。
 否…。
 自覚出来たのか…。
 兎に角、悔いの無い様に…。
 頑張って来いよ。」と…。


なので、潤は、自身の叔父で在る 進に、お礼の言葉を告げるのだった。


「うん。
 兄さん…。
 有難う!
 頑張って来るよ。
 まだ、一年後だけど…さ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の進と潤は、笑い合って居たのだった。



そして、潤は、自身の祖母で在る 楓にも、報告したのだった。


そして、楓もまた、そんな潤を、歓迎する様な言葉を、伝えるのだった。


「そう…。
 決心したのね。
 良かったわ。
 お祖父様にも、伝えて置くわね。
 お祖父様も、喜んで下さるわよ。
 一年後を、楽しみにして居るわね。」と…。


なので、潤は、自身の祖母で在る 楓に、返答するのだった。


「うん。」と…。



まだ、此の時の潤は、自身の祖母で在る 楓にとっては、孫なのだ。


だからだったのだろう。
楓は、思うのだった。


“此れからは、潤を鍛え上げて、いかなくては成らない様…ね。
 また、一から始まるのね。”と…。


此の時の楓の気持ちとしては、既に、一年後に目を向けて居たのだった。


自身の夫で在る 保と共に…。
司を育て上げた楓…。


そして、今度は、孫で在る 潤を、楓は、育て上げる事に成るのだった。



本来の楓には、孫の存在等…。
知る由も無かったのだ。


そうだったのだ。
実は、美桜(=つくし)が、見付かるまで…。
孫息子で在る 潤の存在を知らなかった楓…。


其れが、今では、孫息子で在る 潤を、自身の息子で在る 司同様…。
道明寺HDの次期後継者として、育てる事が出来るのだ。


楓は、更に、思うのだった。


“私(わたくし)の辞書に、こんな日が、訪れるとは思っても視なかったわ。
 私(わたくし)は、何時の間にか…。
 祖母に成って居たとは…。”と…。



そして、潤の妹で在る 冬桜(ゆらら) と 潤の弟で在る 智(とも)には、司から、潤の将来の事が、話しされたのだった。


所謂、潤が、英徳学園 高等部を卒業後…。
学業と後継者としての勉強をする為に、NYに渡米する事が、司から、話されたのだった。


此の司からの話しに、動揺し始めたのは、他でも無い潤の弟で在る 智(とも)だったのだ。


潤の弟で在る 智(とも)にとっての潤は、唯の『兄』というだけでは無かったのだ。


潤の弟で在る 智(とも)にとって…。
自身の兄で在る 潤を、慕い、尊敬して来たのだ。


所謂、智(とも)にとって、自身の兄で在る 潤は、自身の中では、絶対的な存在だったのだ。


言う成れば…。
潤の絶対的な存在が、自身の叔父で在る 進の様に…。
自身の弟で在る 智(とも)の絶対的な存在が、自身…。
所謂、潤だったのだ。


だからこそ…。
司からのそんな話しを聞いて、智(とも)が、動揺しない筈等無かったのだ。



だからだったのだろう。
智(とも)のそんな様子を観て居た司は、自身の息子達で在る 潤と智(とも)の二人だけで、話しさせる事にしたのだった。

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