tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  174.



司は、智(とも)の様子を観て居た事で、智(とも)の様子が、心配に成り…。
自身の息子達で在る 潤と智(とも)の二人だけで、話しさせる事にしたのだった。


なので、司は、先ず、潤の部屋に向かったのだった。


「潤…。
 良いか?
 俺だ。」と…。


なので、潤は、“何か、有ったのだろうか?”と、思い乍らも、自身の父親で在る 司を、部屋に通したのだった。


「何…?
 何か、有ったの?」と、言い乍ら…。


だからだったのだろう。
司は、智(とも)の様子を、潤に、話しして聞かせるのだった。


そんな話しを、自身の父親で在る 司から聞いた潤は、納得したかの様に…。
言って除けるのだった。


「そうだったんだね。
 漸く、理解出来た様な気がしたよ。
 今朝…。
 智(とも)に、“おはよう!”と、言ったんだけど…。
 智(とも)は、首を縦に振っただけで…。
 何も、言わなかったんだ。
 だから…。
 “何か、有ったんだろうか?”と、思ったんだけど…さ。
 もし、何か、有ったんだったら…。
 “智(とも)の方から、俺に言って来るだろう。”と、思って、俺からは、訊かなかったん
 だ。
 けど…。
 如何も、智(とも)は、俺を避けて居る様子で…。
 腑に落ちなかったんだ。
 だから…。
 父さんからの話しを聞いて、何か?
 すっきりしたよ。
 だから…。
 心配しないで…。
 兄弟だから…。
 話せば…。
 理解して貰えると思うから…。」と…。


なので、司は、智(とも)の事に関しては、潤に、任せる事にしたのだった。


「ああ。
 まだ、智(とも)は、幼過ぎて…。
 後継者としての役割については、理解出来ねぇだろ?
 父親の俺から、伝えるよりも、兄貴の潤の方から、話しして遣った方が良いだろうな。
 其の事も、潤から、智(とも)には、説明して遣ってくれ‼」と…。


なので、潤も、即答するのだった。


「うん。
 分かったよ。」と…。



なので、潤は、翌日の夕方には、智(とも)の部屋に向かい…。
話しするのだった。


「智(とも)は、父さんから、俺の話しを聞いたんだな。」と…。


其処で、智(とも)は、返答する事無く…。
潤に、頷くのだった。


此の時の智(とも)は、ずーっと、下を向いたままだったのだ。
所謂、一切、智(とも)は、潤の顔を観ようとし無かったのだ。


だからだったのだろう。
潤は、そんな智(とも)の様子を観て居て、思うのだった。


“智(とも)は、仕方ないな。”と…。


なので、潤は、そう思い乍らも、智(とも)に、話しし始めるのだった。


「なぁ~、智(とも)…。
 勿論、智(とも)も、道明寺家に産まれて来たんだ。
 智(とも)も、そうだが…。
 俺は、道明寺HDの次期後継者…何だ。
 だから…。
 道明寺家に産まれて来た責任というモノが有るんだ。
 まだ、智(とも)には、難し過ぎて、分からないと思うけど…。
 父さんも…。
 進叔父さんも…。
 次期後継者として、役割を全うして居る。
 だから、智(とも)が、分かる様に伝えるとすれば…。
 其れが、俺の遣るべき事…何だ。
 だから…。
 俺は、NYに行く。
 “だから…。”と、言って、智(とも)の兄貴としての役割を、辞める訳じゃ無い。
 俺は、何時までも、智(とも)の兄貴だから…。
 何か、有ったら…。
 何時でも、俺に言って来い‼
 何時でも、俺は、待ってるから…。
 そして、潤も、高等部を卒業する頃に成ったら…。
 NYに来いよ。
 俺は、待ってるから…。」と…。


だからだったのだろう。
下を向いたまま、泣きべそを掻き始めて居た智(とも)だったのだが…。
顔を上げて、潤の方を向いて、涙を拭い始めた智(とも)は、潤に、訊き始めるのだった。


「ほんとう(本当)…。
 お兄ちゃんは、ぼく(僕)を、まっていて(待って居て)くれるの?」と…。


なので、潤は、にこっと笑い乍ら、智(とも)の頭を、撫でて遣り乍ら…。
智(とも)に、伝えるのだった。


「ああ。
 待ってるよ。」と…。


なので、潤の話しを聞いた此の時の智(とも)の顔付きは、晴れやかに成って居たのだった。



実は、嘗て、潤が、何か、有れば…。
自身の叔父で在る 進から、良く頭を撫でて、貰って居たのだ。


潤にとって…。
自身の叔父で在る 進という人物は、尊敬に値する慕って居た人物だったのだ。


そんな潤自身が、弟で在る 智(とも)にとってのそんな存在に成れるとは思っても視なかったのだ。


また、進も、潤と同じ様に…。
自身の義兄で在る 司という人物は、尊敬に値する慕って居た人物だったのだ。
今では、進自身、自身の義兄で在る 司からは、対等の立場として、観て貰える様に、成って居たのだが…。


だからこそ…。
潤は、自身の父親で在る 司 と 自身の叔父で在る 進の様な関係に、早く、成りたかったのだ。
所謂、自身の叔父で在る 進から、一日でも早く、対等の立場として、観て貰える様に、潤は、頑張りたかったのだ。


勿論、今時…。
同族経営じゃ無くても…。
上手く行って居る企業は、幾らでも有る。


だが、道明寺HD や 古菱HDは、同族経営として、成り立って来た企業なのだ。


其れは、花沢物産としても、美作商事としても、大河原グループとしても…。
同じ事だったのだ。


だからこそ…。
潤は、決意して居たのだった。


“父さんや兄さん(進)の様に…。
 次期後継者としての役割を果たして行く。”と…。



そして、此の時の智(とも)は、漸く、理解したのだった。


“お兄ちゃんは、ぼく(僕)を、日本において(置いて)行くんじゃなく(無く)て…。
 先に、NYに行って…。
 ぼく(僕)を、まっていて(待って居て)くれるんだ。”と…。



だからだったのだろう。
此の時の潤は、そんな弟で在る 智(とも)の様子を観て居て、ホッとするのだった。


だからこそ…。
潤は、そんな弟で在る 智(とも)に、言えた言葉だったのだろう。


「まだ、NYに行くまでに、一年は有るから…。
 此の一年の間は、お兄ちゃんに、甘えて来ても良い。
 けど…な。
 お兄ちゃんが、NYに渡米したら…。
 智(とも)も、少しは、お兄ちゃんに成らなきゃな。」と…。


此の時の智(とも)には、そう言って来た自身の兄で在る 潤の言葉を、理解出来て居なかったのだ。



そして、此の話しは、潤の両親で在る 司と美桜に伝えられたのだった。


なので、司と美桜は、ホッとして居たのだった。



だが、其の後…。
一年経った時には、また、智(とも)の様子は、逆戻りして居たのだ。


唯、此の時の智(とも)は、自身の兄で在る 潤が、此れから先…。
傍に居なく成る事が、耐えられ無かったのだ。
所謂、此の時の智(とも)は、寂しさを募らせるのだった。
という寄りも、此の時の智(とも)は、潤が傍に居ない事の現実を知ったのだろう。


だからだったのだろう。
潤は、そんな弟で在る 智(とも)の事が、心配で成らなかったのだ。


なので、此の時の潤は、此れからの智(とも)の事を、妹で在る 冬桜(ゆらら)に、託すのだった。

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