tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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姉と弟【人間恐怖症…<つかつく>】  エピローグ②



司と美桜には、姉(=義姉)と弟(=義弟)が、居るのだ。



【弟…。】


其の日の司と進は、道明寺HDにて、打ち合わせの日だったのだ。


そして、打ち合わせ終了後…。
司と進は、司の執務室にて、プライベートの話しをして居たのだった。


実は、潤が、NYに渡米して、一年が経って居たのだ。


司は、進に、話しし始めるのだった。


「潤が、NYに渡米して、一年に成る。
 潤は、NYで、頑張って居る様だ。」と…。


なので、進も、司に、返答するのだった。


「流石…。
 潤は、義兄さんの息子ですよ。
 潤は、頑張り屋だから…。」と…。


其処で、司は、嫉妬に近い思いを、進に言って除けるのだった。


「潤が、尊敬して居る人物は、進だろ?
 潤は、進を慕って居るから…な。」と…。


此の時の進は、潤から聞いた潤の父親としての司に対する思いを、伝えるのだった。


「其れは、潤の目の前に、義兄さんが現れる迄…。
 俺が、潤にとっての父親の様な…。
 兄貴の様な立場だったから…でしょ⁉
 潤は、必然的に、潤の目の前に居た俺を求めただけですよ。
 其れに…。
 潤の目の前に、義兄さんが、現れてからは…。
 やっぱり、潤は、俺より、義兄さんだったんだと、思いますよ。
 其れに…。
 潤は、言ってましたよ。
 義兄さんや俺の様に…。
 “次期後継者として、認めて貰える様に、頑張りたい。”と…。」と…。


だが、此の時の司は、思うのだった。


“潤は、俺に対しては、親父として…だろうけど。
 進は、潤にとって…。
 叔父という寄りも、尊敬に値する人物…何だろうな。”と…。


其処で、進は、更に、潤の司への思いを伝えると、同時に…。
自身の司への思いも話しし始めるのだった。


「潤は、ちゃんと、義兄さんの事を、父親として、尊敬してますよ。
 俺は、潤の父親が、義兄さんだったからこそ…。
 潤は、義兄さんの事を、父親として、受け入れられたんだと思って居ます。
 其れに、其れは、俺だって、同じですよ。
 俺と義兄さんとの出会いは、俺が、中学生の頃の事でした。
 俺にとっての義兄さんは、男としての理想の男性像…何です。
 あの頃の俺には、無理だろうと思って居ても…。
 やっぱり、義兄さんの様な男に成りたかったんです。
 俺は、尊敬の念で、何時も、義兄さんを観て居ましたよ。
 其れは、立場が変わっても、今も、変わりません。
 今は、後継者としての義兄さんを、尊敬の念で、観て居ます。
 早く、義兄さんに近付きたいと思って居ますが…。
 やっぱり、俺は、まだまだ、視たいですね。」と…。


其処で、司は、何時も、思って居た事を、進に、訊き始めるのだった。


「進が、尊敬して居るのは、『類』じゃ無かったのか?
 俺は、ずーっと、思ってた。
 “進が、尊敬して居るのは、『類』だろう。”と…。」と…。


なので、進は、そんな風に、言って来た司に、クスクスと、笑い乍ら、話しし始めるのだった。
そして、進の話しは、次第に、本音の言葉に、変わって居たのだった。


「確かに、俺の尊敬して居る方は、類さんも、そうですよ(笑)。
 其れに…。
 さっきも言いましたけど…。
 義兄さんは、俺にとって、尊敬して居る方という事は、事実ですけど…。
 俺にとっての義兄さんは、男としての理想の男性…何ですよ。
 所謂、俺にとっての理想像は、“義兄さんだ。”と、言う事です。
 俺は、ずーっと、義兄さんに、憧れて来たんです。
 “道明寺(義兄)さんの様な男に成りたい。”と…。
 中学生の頃から、ずーっと、そう思い、義兄さんに憧れて来たんです。
 でも、あの頃に、義兄さんは、NYに渡米しましたよね。
 俺は、あの頃に、道明寺(義兄)さんと姉ちゃんとの間に、何が有ったのかは、知らない
 し…。
 知らされて居なかったんです。
 其の当時の俺が知って居た情報は、TVの情報番組で、聞いた事位でした。
 だから…。
 其の当時の俺は、残念に思って居たんです。
 道明寺(義兄)さんと姉ちゃんの縁が切れた事を…。
 あの頃の姉ちゃんは、泣いてばかりで…。
 俺が、道明寺(義兄)さんの事を話せば…。
 姉ちゃんは、顔を歪ませて…。
 首を横に、振るだけだったんです。
 だから…。
 姉ちゃんの前では、道明寺(義兄)さんの事を話せなく成ったんです。
 そうして居る内に…。
 両親が相次いで亡く成って…。
 実の事を言うと…。
 俺は、義兄さんの事を、恨んだ事も有ったんです。
 義兄さんが、悪い訳では無い事も知って居ましたが…。
 だから…。
 皆さんから、話しを聞いた時も…。
 姉さんに会わす事を、拒んだんです。
 でも、今では、義兄さんに、姉さんを会わせて良かったと、思って居ますよ。
 其れに…。
 俺の理想像は、今も、昔も、変わらず…。
 義兄さんですから…。」と…。


そんな進の本音を聞いた司は、申し訳無さで、一杯、だったのだ。


“進が、尊敬して居る相手は、『類』だろう。”と、司は、勝手に、思い込み…。
司は、類に、嫉妬して居たのだ。


其れに、進が、折角、自身を尊敬してくれて居たのに…。
恨まざるを得ない状況にしてしまった事も、また、司は、進に、申し訳無さで、一杯、だったのだ。


だが、此の時の司は、自身の進への想いを、伝える事はせず…。
謝るのみだったのだ。
司は、反省の意味を込めて…。


「進…。
 色々、済まない。」と…。


だが、進は、司に、返答する代わりに、にこっと、笑って魅せて居たのだった。



そして、其の場(司の執務室)は、暫くの間…。
シーンと、静まり返って居たのだった。



其処に、あきらが、司の執務室に、遣って来たのだった。


実は、進にとっての義兄は、司だけでは無かったのだ。
あきらも、進の義兄の一人だったのだ。


進の結婚相手…。
所謂、進の妻は、あきらの双子の妹で在る 絵夢だったのだ。


其の関係で、古菱HDは、道明寺HDとの企業提携だけでは無く…。
美作商事とも、企業提携を結んで居たのだ。


勿論、花沢物産・大河原グループとの企業提携も、結んで居たのだ。
だが、其の企業提携の重みが違って居たのだ。


何故なら…。
道明寺HDにしても、美作商事にしても、姻戚関係だから…だったのだ。


そして、古菱HDは、先ずは、道明寺HDとの事業展開を行い…。
別件で、道明寺HDと美作商事との三社合同に寄る事業展開も、行って居たのだ。


其の事に寄り…。
先ずは、古菱HDと道明寺HDとの打ち合わせを行い…。
其の後…。
古菱HDと道明寺HDと美作商事との打ち合わせを行う予定と成って居たのだ。


なので、あきらが、予定通り…。
司の執務室に、現れたという訳だったのだ。


なので、司とあきらと進は、打ち合わせ終了後…。
また、プライベートの話しに成って居たのだった。



実は、進にとっては、司にしても、あきらにしても…。
何方も、『義兄さん』と、呼ばなくてはいけない存在だったのだ。


だが、司は、自身の姉で在る 美桜と、既に、結婚して居た事も有り…。
進は、司の事を、既に、『義兄さん』呼びして居たのだ。
其れは、司からの要望でも有ったのだ。


そして、其の後…。
進は、絵夢と結婚した事で、あきらにも、“通常は、『義兄さん』呼びした方が良いだろう。”と、考えて居たのだ。


ところが、司とあきらは、幼少の頃からの幼馴染で親友なのだ。


「ややこしいんじゃ無いの?」と、自身の妻で在る 絵夢から言われた事で、進は、“確かに…。”と、思ったのだった。
なので、進は、あきらにも、相談するのだった。


そして、あきらからの一言で、呼び名は、決定したのだった。


「司は、今迄通り…。
 『義兄さん』呼びで、俺は、『あきらさん』呼びで、良いぞ‼
 どうせ、司が、『司さん』呼びを許す訳ねぇだろ?
 あいつは、下の立場から敬われる事を好むから…な。
 だから…。
 司には、今迄通り…。
 『義兄さん』と、呼んで遣れ‼」と…。


此の時、初めて、進は、あきらに対しても、尊敬の念が、進の中に、生まれて居たのだった。


実は、此の時まで、進の中では、あきらに対しては…。
『つくし』から聞いて居た話しが基で、頭の中に植え付けられて居た事も有り…。
進自身、中々、尊敬の目で、あきらを見る事が出来なかったのだ。


だが、此の時、初めて、進は、『あきら』という人間が、如何言う人物で在るのかを知った様な気がして居たのだった。

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