総二郎とあきらの恋【人間恐怖症…<つかつく>】 エピローグ②
<此の二次小説『総二郎とあきらの恋【人間恐怖症…<つかつく>】 エピローグ②』
は、一部の文面の中に、不快に思われるやも知れない表現が入っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>
類は、F2とは、少し離れたソファに寝転んだまま…。
寝た振りをして居たのだが…。
F2が座って居るソファの方からは、F2の声が、一切、聞こえて来ない事に…。
類は、寝た振りを止めて、総二郎とあきらの様子を、観察して居たのだった。
其処で、類には、分かった事が有ったのだった。
其れは、総二郎が、或る一点を、じーっと、睨み付けて居たという事だったのだ。
其の事に寄り…。
総二郎が、誰を睨み付けて居るのかを、類には、気付く事が出来て居たのだった。
だからだったのだろう。
類は、総二郎に、訊き始めるのだった。
「ねぇ~、総二郎…。
今さっきから…。
じーっと、何処を観てるの?
睨み付けて居る総二郎の目付きが、睨まれてる方は、怖いと思うよ。」と…。
だからだったのかも知れない。
総二郎は、類の方を観たのだった。
そして、此の時の総二郎は、悟ったのだった。
“類には、気付かれてるよな?”と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、そんな類に、降参とばかりに、話しし始めるのだった。
「類は、気が付いてんだろ?」と…。
なので、類は、そんな風に、訊いて来た総二郎に、言って除けるのだった。
「うん。
気付いてるよ。
松岡でしょ?」と…。
此れには、あきら自身…。
気が付いて居なかったという事も有ったのだが…。
驚愕顔を、自身の顔に張り付かせたまま…。
何も、言葉を発する事が出来なかったのだ。
だが、総二郎は、そんな類に、観念するかの様に、話しし始めるのだった。
「ああ。
類の言う通り…。
『優紀』を観てた。
今から言う話しは、まだ、他言無用で、お願いするわ。」と…。
なので、類とあきらは、了承の意を、総二郎に、伝えるのだった。
「うん。」
「ああ。」と…。
なので、総二郎は、更に、話しし始めるのだった。
「今から約7年程前…。
俺等は、牧野が、俺等の前から居なく成った事で、F3では、会って居たとしても…。
T3とは、頻繁に、会わなく成って居たろ。
特に、優紀とは…。
けど…よ。
滋に寄って、約4年程前に、牧野の弟の進が、見付かった。
そして、牧野の記憶を取り戻して居た司も、日本に帰国して帰って来た事から…。
俺等 F3&T3は、司ん家(ち)(道明寺邸)に、集まる様に成ったろ。
丁度、其の頃から、俺は、優紀の事が気に成り始めてた。
大学生に成った優紀は、メイクも覚えて、綺麗に成って居やがった。
聞けば…。
あれからも、桜子との交流は有ったらしくて…よ。
メイクとか…。
ヘアスタイルとか…。
ファッションとか…。
桜子が、優紀に、教えて居たらしいんだわ。
だからだったんだろう…な。
優紀は、滅茶苦茶…。
綺麗に変身してた。
俺は、“優紀に、如何、アプローチし様か?”と、随分、悩んだ。
けど…な。
優紀は、俺には、“全く、興味在りません。”と、言う様な顔付きで、何時も、俺に、接し
ても来なかった。
だから…よ。
俺は、中々、優紀を誘う事が出来なかった。
そんな時に、偶然、大学帰りの優紀と、道で会ったんだ。
俺は、即、優紀に、声を掛けた。
で、食事に誘った。
“食事だけなら…。”と、其の時の優紀からは、素っ気ない態度を取られたんだけど…な。
如何しても、俺は、優紀を、其のまま、帰す事が出来なくて…よ。
強引に、俺は、優紀を誘ったんだ。
勿論、其の時は、食事だけだった。
で、優紀から、アドレスを教えてもらったので…。
其の後も、数回は、食事に誘ったり…。
映画を観に行ったり…。
プラトニックの様な…。
ガキの付き合いの様な日々が続いたんだ。
で、俺は、優紀に、告白した。
“俺は、優紀の事が、好きだから…。
付き合って欲しい。”と…。
けど…な。
優紀からの返事は、素っ気ない返事だった。
“私は、まだ、西門さんの事を、全面的に、信用した訳じゃ在りません。
西門さんには、大勢多数の女性との関係が在ります。
お付き合いを為さって居る女性も、居らっしゃるんじゃ在りませんか?
だから…。
私は、西門さんのそんな大勢多数の女性の中の一人に成りたく在りません。
今迄通り…。
お友達として、食事に行ったり…。
映画を観たりする位が、今の私には、丁度良いと思って居ます。”と…。
だから…よ。
俺は、そう言って来た優紀に、訊いて遣ったんだ。
“俺は、何時まで、待てば良い?”と…。
そしたら…よ。
優紀は、俺に、きつい一言を言い放ちやがったんだ。
“私が、西門さんを信用出来る迄には、最低でも、3年は掛かると思います。”と…。
けど…な。
俺は、優紀を誘う様に成って直ぐの頃に…。
諸々の女共とは、全て、縁を切った。
しかも、女専用携帯も、解約した。
あれからも、俺は、全く、遊んでねぇ。
4年だぞ!
4年…。
あれから、4年経ってるというのに…。
未だ、俺と優紀は、プラトニックのままだ。」と…。
此の時の総二郎の顔付きは、歪んで居たのだ。
だが、あきらは、そんな総二郎に、関心するのだった。
何故なら…。
英徳学園に通って居た中等部~高等部に掛けての総二郎は、「俺の目標は、『1,000人斬り』だ‼」と、言い乍ら…。
総二郎は、あれだけ、遊んで居たのだ。
総二郎が、幾ら、好きな女だと言っても…。
4年も、プラトニックのままで、総二郎が居られたという事が、此の時のあきらにとっては、不思議に思うのだった。
否…。
尊敬の眼差しだったのだ。
だからこそ…。
あきらには、思えたのだった。
“あの総二郎を、優紀ちゃんは、変えられたと言う事だろ?
優紀ちゃんは、凄ぇよな。”と…。
だが…。
【此の4年の間、果たして、本当に、総二郎が、遊んで居なかったのか?
総二郎は、好きな女を目の前にして、気持ちが、動く事は無かったのか?
動揺する事は無かったのか?】と、あきらは、総二郎に訊いて視たく成ったのだった。
だからだったのだろう。
あきらは、総二郎に、訊き始めるのだった。
「総二郎…。
訊いて良いか?」
だからだったのかも知れない。
総二郎は、あきらから、何を訊かれるのか?
身構えるのだった。
「ああ。
何だ⁉」と…。
なので、あきらは、総二郎とは、テーブルを挟んだ真向かいに、座って居たのだが…。
身を乗り出す様に、訊き始めるのだった。
「優紀ちゃんとは、プラトニックだったんだろ?
優紀ちゃんには内緒で、他に、女は、居なかったのか?
ガキの頃の総二郎からすれば…。
俺には、信じられねぇんだけど…な。
確かに、ここ最近は、遊んでねぇ事は、俺も、知ってんだけど…な。」と…。
そんな風に、訊いて来たあきらに、総二郎は、睨み付けて居たのだった。
そして、総二郎は、訴える様に、話しし始めるのだった。
「はぁ~??
他に、女が居る訳ねぇだろ。
そんな事をしたら…。
優紀から、また、信用してもらえねぇだろ。
だからこそ…。
俺は、耐えて来たんだ。
で、其の日、優紀と別れて、(西門)邸に戻った時の俺が、一番最初に向かう場所は、何
処だと、思う?」と…。
だからだったのかも知れない。
類とあきらは、漸く、総二郎の心の葛藤を知るのだった。
なので、類とあきらの顔付きを観て居た総二郎は、正解とばかりに、類とあきらに、言って除けるのだった。
「自室のバスルームだ‼」と…。
だからだったのだろう。
類とあきらは、心の中で、それぞれ、思うのだった。
“やっぱり…。”と…。
そして、総二郎は、心の声が、出てしまったのだった。
「俺は、もう、耐えられねぇと思うわ。
此の4年間…。
優紀とは、kiss止まり…。
優紀から、3年と言われて居たのに…。
既に、3年を通り越して、4年経ってる。」
そして、お酒が入って居る此の時の総二郎は、優紀の方を向いて、言ってしまったのだ。
「優紀…。
俺を、何時迄、待たせるつもりだ?
優紀からは、3年掛かると言われたのに…。
俺は、4年待ったぞ!
俺を何時まで、待たせる気だ!」と…。
なので、此の時の優紀の顔付きは、困った様な顔付きに成って居たのだった。
そして、既に、酔いが回って居た筈の此の時の滋と桜子は、一気に、酔いが醒めて居たのだった。