其の後【司とつくしは兄妹?…<つかつく>】 9.
其の後のつくしと桜子は、親しく成って居たのだった。
其の日も、つくしと桜子は、大学のカフェで、会って居たのだった。
勿論、つくしの隣には、司の姿が、存在して居たのだが…。
其処は、桜子…。
司の存在は無いも当然な如く…。
桜子は、つくしと話しして居たのだった。
其処に、つくしは、桜子に、伝えるのだった。
「桜子…。
司と私は、年末から、日本に帰国して居るから、こっち(NY)には居ないんだ。
なので、また、こっち(NY)で会えるのは、年明けに成ると思う。
なので、こっち(NY)に、戻って来たら…。
連絡するね。」と…。
実は、つくしは、桜子と、自然な形で、親しく成った事から…。
桜子を呼ぶ時は、『桜子』と、呼ぶ様に、成ったつくしだったのだ。
桜子も、つくしが、1歳年上な事から、『先輩』呼びする様に成って居たので、つくしも、自然と、そう呼ぶ様に成って居たのだった。
だからだったのだろう。
桜子は、つくしに、伝えるのだった。
「先輩が、日本に帰国されるのでしたら…。
私も、日本に帰国しますわ。」と…。
其処で、つくしは、“何故…?”と、いう思いからだったのだが…。
首を傾げ乍らも、桜子に、訊き始めるのだった。
「えっ??
如何して…?」と…。
なので、桜子は、つくしに、返答するのだった。
「“如何して…?”って…?
私も、日本人ですよ。
日本に帰国しても良いんじゃ無いですか?
ドイツから、直接、此方(NY)に、留学して来ましたので…。
まだ、一度も、日本に帰国して居りませんの。
だから…。
一度、日本に帰国したいと思って居りましたの。
何方にしても…。
私は…。
此方(NY)には、先輩以外…。
親しくしております友人も居りませんし…。
其れに、丁度、お年賀ですし…。
私も、ご一緒して、日本に帰国致しますわ。」と…。
其の時だったのだ。
司が、つくしと桜子の話しに、割って入るかの様に、言って除けるのだった。
「つくしは、道明寺家のPJで、俺と一緒に日本に帰国するんだ。
三条が、日本に帰国するのは、勝手だけど…よ。
三条は、民間機で、勝手に、日本に帰国しろよ。」と…。
其処で、誰かが、吠えたのだった。
其の声の主は、実は、桜子では無く…。
其の声の主は、つくしだったのだ。
「えっ??
嘘っ…⁉
桜子は、私達とは一緒に、帰れないの。
じゃあ…。
司…。
私も、桜子と一緒に、民間機で、日本に帰国するわね。」と…。
そんなつくしの発言に、驚愕したのは、司は、勿論だったのだが…。
実は、桜子もだったのだ。
「はぁ~??
そんな勝手は、俺が許さねぇからな‼」と、司が、言えば…。
桜子は、大喜びで、つくしに、返答するのだったのだ。
「えっ??
先輩…。
本当ですの。
嬉しいですわ。
では、私は、先輩と、ご一緒に、日本に帰国出来ますわね。」と…。
此の時の桜子の顔付きは、満面の笑みに成って居たのだった。
其処で、司は、怒りが収まらないと言った顔付きでは在ったのだが…。
司は、つくしから避けられる事は、自身の心が抉られるかの様に…。
辛い事だったのだ。
だからだったのだろう。
司は、溜息を突き乍らも、道明寺家のPJに、桜子が、搭乗する事を、許すのだった。
「はぁ~⤵。
お前なぁ~。
分~ったわ。
三条の搭乗を許せば、良いんだろ?」と…。
だからだったのだろう。
つくしは、満面の笑みに成り、司に、お礼の言葉を伝えるのだった。
「うん。
有難う!
司…。」と…。
そして、桜子も、司にお礼の言葉を、伝えるのだった。
「道明寺さん…。
有難う御座います。」と…。
なので、つくしと桜子は、大喜びするのだった。
だが…。
此の時の司は、思うのだった。
“俺は、つくしと二人だけで、ゆっくりしたかったのに…よ。
いい加減にしろよ。”と…。
だが、此の時の司が、つくしに、そんな風に、言ったとしても…。
つくしには、司の気持ちが届かない事は、分かり切って居たのだ。
だからだったのだろう。
司は、つくしには、自身の気持ちは、敢えて、言わなかったのだ。
何故なら…。
つくしは、何時も、周りの気持ちを、優先して…。
司の気持ちは、後回しなのだ。
其の事を知って居る司は、つくしの思いを理解している訳では無いのだが…。
諦めの方が、強かったのだ。
なので、司は、心の中で、悪態を突くしか無かったのだった。
“俺が、そんなつくしの事を好きに成ったんだ。
仕方ねぇよな。”と…。
実は、つくしの実母が、そう言う性格だったのだ。
自分の事より、他人(ひと)の事…。
所謂、他人(ひと)の為に、動いてしまう性格だったのだ。
そして、其の性格は、実母からつくしが、受け継いだのだ。
なので、道明寺家で育ち ➡ 花沢家の娘で在ったとしても…。
そう言う処は、つくし自身、一切、無かったのだ。
所謂、つくしは、セレブ感の無いお嬢様だったのだ。
だからだったのだろう。
司は、そう言うつくしに、惹かれたのだろう。
また、桜子は、そんなつくしに、自身が、癒されたのだろう。
其れは、滋とて、同じ事だったのだ。
滋は、お嬢様の中のお嬢様だったのだ。
滋は、一人娘な上に…。
甘やかされて育ったのだ。
だからだったのだろう。
滋は、自身の思いは、叶うと思って居る節が有ったのだ。
其処が、つくしと滋の違いだったのだ。
だからだったのだろう。
滋も、そんなつくしに、惹き付けられたのかも知れない。
なので、直接、つくしから聞いた訳では無いのだが…。
滋は、つくしが、年末から日本に帰国する予定で在る事を、聞き付けたのだ。
だからだったのだろう。
つくしが、日本に帰国する時には、滋も、帰国して居たのだった。
其処で、司は、溜息を突くしか無い状況だったのだ。
「はぁ~⤵。」と…。
何故なら…。
司にとっては、一人だけでも、邪魔なのに…。
日本に帰国して視れば…。
邪魔な人間が、二人に増えて居たのだ。
だが、此の時のつくしは、日本で、滋にも、会えた事を、嬉しく思って居たのだった。
そして、其の後…。
桜子は、つくしから、F3を紹介されるのだった。
そして、滋と桜子は、其の後…。
仲良く成って行くのだった。
そんな滋と桜子は、実は、『同じ穴の貉』だったのだ。