tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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其の後【司とつくしは兄妹?…<つかつく>】  21.



【18.のエピローグ<総優>の続き】


「西門さんは、私の事を、覚えて居ませんか?」


優紀が、そう言って来た言葉に、総二郎は、驚愕して居たのだ。


“優紀は、何の事を言ってんだ?”と…。



だからだったのだろう。
優紀は、そんな風に、不思議そうにして居る総二郎に、話しし始めたのだった。


「西門さんは、覚えて居らっしゃいますでしょうか?
 更先輩が、西門さんに頼んだ事で、更先輩と私が通って居た高校の茶道部の特別講師とし
 て、西門さんが、更先輩と私が通って居た高校にお越しに成った時の事を…。」と…。


其処で、総二郎は、やっと、合点がいったのだった。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀の話しを聞こうとするのだった。


そして、また、優紀も、何も言って来ない総二郎に、尚も、話しし始めるのだった。


「実は、あの時…。
 私も、あの場に居たんです。」と…。


其の時だったのだ。
総二郎は、思い出したのだった。


更の後ろに、何時も居て…。
頼り無げで…。
何時も、俯き加減で、控え目で、目立たなくて…。
陰に居る様なそんな少女が居た事を…。


だからだったのだろう。
総二郎は、自然と、言葉を口に出せて居たのだった。


「マジか?
 そう言えば…。
 居たよな。
 そう言う娘(こ)…。
 そうか…。
 あの娘(こ)が、優紀だったのか?
 実は、俺は、あの頃の優紀の顔を、はっきり、覚えてねぇんだ。
 という寄り…。
 あの頃の優紀の顔を、はっきりと、観た覚えがねぇんだ。
 だから…よ。
 優紀から、此の話しを聞くまでは、其の当時の事を、すっかり、忘れてたわ。
 すまん。」と…。


だからだったのだろう。
優紀は、総二郎の言葉を聞いて、納得するのだった。


そして、優紀は、其の当時を、回顧し乍ら、また、総二郎に、話しし始めるのだった。


「西門さんは、覚えて居らっしゃらないと思いますが…。
 私は、西門さんから、仰って頂い言葉で、自分自身が変われたんです。
 其の当時の私は、何に対しても、自信が無くて…。
 何時も、消極的で…。
 母からも心配される様な人間だったんです。
 そんな私に、西門さんは、仰って下さったんです。
 『自信が無い様な言葉を使うのは、止めた方が良い。
  “こんな私…。”じゃ無くて…。
  “私だって…。”と、言った方が、ヤル気が出るだろ?』と…。
 だから…。
 其の後の私は、“変わらなきゃ‼”と、思えたんです。」と…。


実は、其の時の総二郎は、其の当時の自分自身が、優紀に言った言葉なのに…。
全く、覚えて居なかったのだ。


唯、此の時の総二郎には、覚えは有ったのだ。


誰かは、覚えて居なくても…。
何と無く…。
誰かに、諭す様な言葉を言った様な気がして居たのだ。


其れが、優紀だったのだ。


実は、此の時の総二郎は、今迄、『運命』というモノを、信じた事が無かったのだ。


だが、此の時の総二郎には、“もしかしたら、『運命』というモノは、此の世に、存在するのかも…な。”と、思えて居たのだった。


其の当時の総二郎にして視れば…。
何時も、更の後ろに、隠れる様に居て…。
頼り無げで…。
何時も、俯き加減で、控え目で、目立たなくて…。
陰に居る様なそんな少女を、観るに見兼ねて…。
総二郎は、つい、発してしまった言葉だったのだ。


其れは、総二郎が、初めて観せる女性に対する優しさからだったのだ。


そんな少女を観て居た当時の総二郎は、思って居たのだった。


“きっと、あの娘(こ)は、男に騙される様なタイプだろうな。
 此の危なげな感じは、男に騙されるタイプだわ。
 まぁ~、俺は、こういう娘(こ)を、求めてる訳じゃねぇけど…。
 でも、其れでも、何処か?
 何か、放って置けなく成るよな。
 あの娘(こ)に、のめり込む前に、此処から、退散した方が良いかも…な。”と…。


だからだったのかも知れない。
其の当時の総二郎は、其の後…。
更と優紀が通って居た高校に、出入りする事は、無かったのだった。



だからこそ…。
総二郎は、今頃に成って…。
後悔し始めるのだった。


“あの頃に、戻れるのなら…。
 もっと、優紀の事を知るべきだった。”と…。


だからこそ…。
総二郎は、優紀に言えた言葉だったのだ。


「そうか…。
 すまん。
 優紀との思い出を、忘れて…。
 俺って…。
 バカだよな。
 其れでも、俺は、優紀を見付けた。
 なぁ~、優紀…。
 俺の事…。
 あの頃の事を忘れてしまって居た俺の事…。
 許せねぇか?
 もし、優紀が、今でも、こんな俺の事を許せねぇと言うのなら…。
 俺は、優紀が、こんな俺の事を許してくれるまで…。
 尽くすよ。
 だから…よ。
 取り敢えず…。
 俺と、付き合ってくれねぇか?」と…。


其処で、優紀は、クスクスと、笑うのだった。


何故なら…。
総二郎自ら…。
「こんな俺…。」と、言ったのだ。


だからだったのだろう。
優紀は、そんな総二郎に、笑い乍ら、返答するのだった。


「今…(笑)。
 西門さんは、“こんな俺…。”と、仰いましたよ。
 西門さんでも、“こんな俺…。”と、仰るんですね?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀に対して、バツが悪いのか?
不貞腐れた様に、言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 俺は、優紀に関してだけ…。
 自信がねぇの。
 察しろよ。
 で、俺と付き合うのか?
 付き合わねぇのか?
 どっちだ?」と…。


だからだったのだろう。
そんな総二郎から逃げられないと悟った優紀は、頷くのだった。


という訳で…。
其の後…。
総二郎と優紀の恋人としての付き合いが始まったのだった。



【エピローグ】


実は、其の当時の総二郎が、そう思って居るだろう事を、見抜いて居た人物が居たのだった。


そうなのだった。
『更』だったのだ。


更は、自身を観て来る時の総二郎の瞳(め) と 優紀を観て居る時の総二郎の瞳(め)の違いに、気が付いて居たのだった。


だからだったのだろう。
優紀から相談を受けた時の更は、迷う事無く…。
優紀を、『西門流』に、紹介出来たのだ。


更にとっても…。
優紀は、可愛い後輩の一人なのだ。


其れに、更 と 優紀は、何処と無く…。
似ている所が有ったのだ。


だからこそ…。
更も、そんな優紀を、放って置けなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀を見る総二郎の瞳(め)を観た時…。
更は、総二郎からの別離を、決意して居たのだった。


所謂、其れが、更にとっての総二郎からの卒業だったのだ。


だからこそ…。
更は、総二郎と優紀を、応援する事が出来たのだった。



そして、優紀は、感謝して居たのだった。


「更先輩…。
 有難う御座いました。」と…。

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