其の後【司とつくしは兄妹?…<つかつく>】 35.
其の後の天草清之介とあや乃は…。
あや乃が、日本に帰国して帰って来た事で、同じ永林大学の学生でも在る 天草清之介とあや乃の昼間は、学生として…。
夜は、天草清之介の寿司職人の修行の為に、あや乃は、『賄い(まかない)』としてのお弁当を作る日々だったのだ。
そうして居る内に…。
あや乃とは、幼馴染でも在る 天草清之介は、あや乃に対する情が湧いて来たかの様に…。
永林大学でも、一緒に居る様に成るのだった。
そして、何時の間にか?
お付き合いが始まって居たのだった。
照れ屋でも在る 天草清之介は、態々、あや乃に告白して居なかったのだ。
だが、あや乃には、照れ屋でも在る 天草清之介の事は、理解して居るのだ。
告白されて居なくても、“きっと、そう言う事なのだろう。”と、此の当時のあや乃には、思えて居たのだった。
だからだったのだろう。
自然な形で、天草清之介とあや乃は、お付き合いが始まって居たのだった。
そして、其の後の司とつくしは…。
NYで、つくしは、久し振りに、或る人物と、再会して居たのだった。
其れは、『青池和也』だったのだ。
実は、『青池家』は、『土地成金』だったのだ。
其の為に、和也は、一時、日本で言う処の小学校当時に、NYに住んで居たのだった。
そして、其の当時に、つくしは、和也と会って居たのだった。
学友として…。
なので、和也は、偶然、NYで見掛けたつくしに、声を掛けたのだった。
「えっ??
つくしちゃん…だよね⁉」と…。
だからだったのだろう。
つくしは、声のする方に、顔を向けたのだった。
そして、つくしは、驚愕するのだった。
其処には、日本に帰国したと思って居た筈の和也が、居たのだから…。
無理も無かったのだ。
なので、つくしは、和也に声を掛けたのだった。
「えっ??
和也君…⁉」と…。
そんなつくしと和也の遣り取りを観て居た司は、つくしの横で、実は、機嫌を悪くして居たのだった。
だからだったのだろう。
司は、つくしと喋る時よりも、1トーン低めの声で、つくしに、声を掛けて居たのだった。
「つくし…。
あいつは、誰だよ?」と…。
なので、つくしは、司に、説明するのだった。
「あぁ~。
彼は、『青池和也』君と言うの。
和也君は、一年間だけ、『Elementary school(日本で言う処の小学校)』に、通って居た
のよ。
其の時に、私と和也君は、知り合ったの。」と…。
其処で、和也も、お調子者らしく…。
つくしと親しそうに、話しするのだった。
「そうそう。
僕は、良く、つくしちゃんに助けて貰ったよね。」と…。
そして、つくしの横に、鎮座して居る司の方を向いた和也は、司が、如何言う人物で在るのか知って居るので、和也は、司にも、声を掛けるのだった。
「あっ??
貴方は、『道明寺司』さんですよね。
確か、つくしちゃんの姓も、『道明寺』だった様な…。
と言う事は…。
貴方は、つくしちゃんのお兄様ですか?」と…。
だからだったのだ。
司は、超絶、機嫌が悪く成り…。
和也の胸倉を掴み掛からんばかりに…。
食って掛かったかの様な言葉を、和也に、発するのだった。
「はぁ~??
俺は、つくしの婚約者だ‼
言っとくが…な。
つくしの姓は、『花沢』だ‼」と…。
此処で、和也は、自身の頭の中が、パニックと成り…。
何が何やら…。
分からなく成って来たのだった。
実は、此の時の和也は、司とつくしの報道の事を、知らなかったのだ。
だからだったのだろう。
和也は、頭を抱えて、悩み始めるのだった。
なので、つくしは、和也に、自身の事を話しし始めるのだった。
其れでも、納得して居ない和也は、思うのだった。
“そんな話しは、聞いて無いよぅ~。”と…。
其処で、司は、そんな和也に、言って除けるのだった。
「俺とつくしの報道を観てねぇお前が悪ぃ。
兎に角…。
つくしは、俺の女だ‼
だから…よ。
お前は、つくしには、指1本、触れるな。
つくしを見るな。
其れに、つくしは、お前を相手にしねぇよ。
だから…な。
つくしを、今直ぐ、諦めろ‼」と…。
其処で、つくしは、きょとんとした顔付きのまま…。
司に聞き乍らも、和也に訊くのだった。
「司…。
何、言ってんの?
和也君は、懐かしさの余り…。
私に、声を掛けてくれただけだよ。
そうだよね?
和也君…。」と…。
だが、本来の和也は、つくしの事が好きだったのだ。
なので、つくしを見掛けた事で、思い出したかの如く…。
一気に、和也のつくしへの想いが、花開いたのだった。
だからこそ…。
あの頃に言えなかったつくしへの想いを、“今、此処で、伝え様‼”と、和也は、思って居た位だったのだ。
だが、和也は、つくしに自身の想いを伝える前に、木っ端微塵に、其の想いは打ち砕かれたのだった。
だからだったのだろう。
此の時の和也は、そう言って来たつくしに対して、苦笑いだったのだ。
其処で、天然と云っても、過言じゃ無いつくしの様子に…。
司は、和也に、言って除けるのだった。
「まぁ~。
そう言う事だ。
お前も、スパッと、つくしの事は、諦めろ‼
俺とつくしは、許嫁と云っても…。
お互いを想い合ってる。
だからこそ…。
政略結婚じゃねぇ。
恋愛結婚だ‼
其の事を忘れるな。」と…。
なので、此の時の和也は、つくしの事を諦めるしかない状況に、項垂れるも…。
思うのだった。
“仕方ないよね。”と…。
なので、和也は、司に、返答の言葉を告げるのだった。
「其の様ですね。
諦めるしかない様ですので、諦めます。」と…。
そして、司は、そう言って来た和也を、其の場から追い払うかの様に、言って除けるのだった。
「分かったのなら…。
今後は、つくしに、声を掛けるなよ。
良いな。
じゃあなぁ~。」と…。
なので、仕方なく…。
和也は、其の場を後にするのだった。
後ろ髪を引かれる思いのまま…。
だが、和也が、其の場を去った後…。
つくしは、そんな司を睨み付けて居たのだった。
其れでも、司は、飄々として居たのだった。
そんな司は、何時も寄りも増して、つくしを甘い顔付きで、観て居た事は言うまでも無かったのだった。