tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった…<総優>  13.



実は、滋が、優紀から、トレイを受け取って…。
優紀が、自身の執務室に入って来る事を、阻止したのは、滋なりの理由が有ったのだ。


其れは…。
優紀が、滋の執務室のドアを、ノックして居た時…。


丁度、其の時の滋は、そんな総二郎に対して、怒りが治まらず…。
怒りに任せて、総二郎に、剣幕状態だったのだ。


「ニッシー…。
 私が、ニッシーに、訊いて居る意図は、分かって居るわよね?
 だったら…。
 白状しなさいよ‼」と…。


其処に、優紀が、滋の執務室のドアを、ノックしたのだ。


勿論、滋の執務室は、防音壁で、囲まれて居るのだ。


だからこそ…。
此の時の滋にとって…。
“きっと、優紀には、訊かれて居ないだろう。”と、何処か?
楽観視して居たのだ。


其れでも、実は、滋は、心配性なのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀から、トレイを受け取ったという訳だったのだ。



だが、此の滋の行動が、切っ掛けと成り…。
優紀は、総二郎と滋の仲を、疑い始めるのだった。



そして、総二郎は、総二郎で…。
滋に、バレて居る事で、観念したのか?
もしくは、滋の性格を知っての事で、観念したのか?


何方にしても…。
だからこそ…。
此の時の総二郎は、思ったのかも知れない。


“滋は、話しの内容を聞くまで…。
 しつけぇから…な。
 仕方ねぇな⁉
 話しして遣るか?”と…。


なので、総二郎は、そう訊いて来た滋に、優紀との事を、話しし始めるのだった。


「滋が、あの男(優紀の会食相手で在る 或る企業の後継者)から…。
 どんな風に話しを聞いたのか?
 俺には、分かんねぇけど…な。
 俺と優紀は、高等部のガキの頃に、そう言う関係に成ってんだ‼
 だから…な。
 今の俺は、反省して…。
 また、優紀と向かい合いてぇと、思ってる。
 けど…よ。
 優紀は、そうじゃねぇらしい。
 今の優紀は、如何も、滋が一番らしいわ。
 如何も、今の優紀は、滋に、恩を感じてるらしい。
 だから…よ。
 滋さえ、優紀に、俺との付き合いを了承してくれたら…。
 優紀は、俺と付き合うと思う。
 優紀は、今でも、俺の事が好きだと思うから…よ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、そう言って来た総二郎に対して、怒りの様な、嬉しい様な…。
相俟った(あいまった)様な思いが、滋の中に、生まれて居たのだ。


だが…。
総二郎が、自身に言って来た話し振りには、少し、滋は、苛立ちを感じるのだった。


何故なら…。
総二郎は、完全に、優紀の事を、下に観て居る事が分かったからなのだ。


だからこそ…。
此の時の滋は、そんな総二郎に、思うのだった。


“其の自信は、何処から来るのよ‼”と…。


なので、総二郎の事を、そう思って居た滋は、其のままの勢いで…。
総二郎に、言葉を発するのだった。


「ニッシー…。
 私だって、知ってるわよ。
 高校生の頃の優紀が、ニッシーを、好きだった事位は…。
 後で、聞いて知ったんだけど…。
 でも、其の頃のニッシーは、相当、遊んでたでしょ?
 其のニッシーを、好きに成った優紀は、『怖いもの知らず』だと、ずーっと、私は、思っ
 て居たわよ。
 けど、まさか…?
 無理矢理じゃ無いでしょうね?
 だとしたら…。
 今の私は、ニッシーを、軽蔑するわ。」と…。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、滋の誤解を解かなければ成らない状況だった為…。
総二郎は、誤解して居るで在ろう 滋に、話しし始めるのだった。


「あのなぁ~。
 滋は、俺を何だと思ってんだ⁉
 俺と優紀は、お互いの同意の下だっつーの‼
 高等部の頃の俺は、仲間で在る 優紀から告白されたが…。
 断って居たんだぞ‼
 本来の俺は、仲間とか…。
 仲間の知り合いだとか…。
 後々、面倒臭ぇ事に成る様なら…。
 初めから、手を出さねぇっつーの‼
 優紀だったからこそ…。
 優紀だからこそ…。
 俺は、優紀と、そう言う関係に成ったんだ。
 けど…な。
 あの頃の俺は、優紀の良さを、見抜き切れて居なかったんだと思うわ。
 其れが、今では、何よりも、後悔してる。
 今の俺は、優紀からの信用を取り戻す為に、唯、ひたすら、優紀を注視してる。
 だから…よ。
 滋も、俺を助けると思って…。
 ヘルプを頼むわ。」と…。


だが、そう言って来た総二郎に対して、此の時の滋は、渋って居たのだ。


何故なら…。
優紀を、総二郎に取られたく無かったのだ。


今の滋は、優紀が居てこそ…。
仕事が成り立つ程…だったのだ。


だからこそ…。
此の時点に於いての滋は、秘書としての仕事を中心に、優紀には、動いて欲しかったのだ。


だからこそ…。
此の時の滋は、総二郎と優紀の付き合いを、賛成する訳には、いかなかったのだ。


だからこそ…。
此の時の滋は、そう言って来た総二郎に、言えた言葉だったのだ。


「私は、ニッシーと優紀の付き合いは、賛成出来ないわね。
 私は、“優紀には、秘書としての仕事を中心に、動いて欲しい。”と、思ってるの。
 だから…。
 ニッシー…。
 優紀を、惑わせないで、欲しいの。
 お願い出来るわよね?」と…。


云わば…。
此の時の総二郎と滋は、平行線のままだったのだ。


お互いが、お互いの主張を、唯、し合って居る様なモノだったのだ。


此れでは、埒が明かないと感じた総二郎は、滋に、宣言し始めるのだった。


「滋が、如何思おうと…。
 俺は、優紀に向かうからな‼
 其のつもりで居てくれ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、そう言って来た総二郎に対して、言って除けるのだった。


「そう。
 分かったわ。
 でも、私は、ニッシーに、協力しないから…。
 ニッシー…。
 其のつもりで、居てくれるかしら?」と…。


だからだったのだろう。
更に、此の時の総二郎と滋は、平行線のまま…だったのだ。



云わば…。
此の時の総二郎と滋は、平行線のまま…。
喧嘩をしてしまった』状況だったのだ。


云わば…。
此の時の総二郎と滋は、物別れに終わった事を意味して居たのだ。



そうとは、知らない優紀は、其の日の仕事帰り…。
或る人物に、相談の連絡を入れるのだった。
勿論、LINEだった事は言うまでも無いのだが…。


『今日の夜…。
 時間有る?
 会って、相談したい事が有るんだけど…。』と…。


なので、相手からのLINEの返信は、『了解‼』だったのだ。


と言う訳で…。
此の日の優紀は、就業時間終了と共に…。
秘書室を出て居たのだった。


何故なら…。
今の優紀の心理状況では、仕事に成らなかったという事が、大きな理由の一つだったのだ。


そして、此の時の優紀は、或る人物に会う為に、待ち合わせ場所に向かって居たのだった。

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