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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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喧嘩をしてしまった…<総優>  65.



総二郎は、優紀と、二人っ切りで、お墓参りに行くものだと思って居たのだ。


だからだったのだろう。
終始、御機嫌斜めの総二郎が、其の場に居た事は、事実だったのだ。



だからだったのかも知れない。
総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、呆れて居たのだ。


だが、優紀の機転のお陰で、何時しか、総二郎の機嫌も直るのだった。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人は、思うのだった。


“今の総二郎には、優紀さんが居なければ、何も、始まらない様に成ったのかも知れん(な
 いわね)。
 情けない事だ(わ)。
 総二郎は、西門流 次期家元の自覚が有るのか(しら)?”と…。



そして、其の後の総二郎と優紀は、結婚式に向けて、西門流の重鎮達への挨拶廻りも、終盤に差し掛かって居たのだ。


元々、優紀は、一般家庭出身の女性なのだ。


例え、現在の優紀の後ろ盾として、桜子の祖母で在る 三条家の現 当主が居様共…。
また、優紀の幼馴染で親友で在る 道明寺家の若奥様が、優紀のバックに居様共…。
そして、優紀の親友で在る 大河原財閥のお嬢様が、優紀のバックに居様共…。
そして、優紀の親友で在る 旧 華族 三条家のお嬢様が、優紀のバックに居様共…。


総二郎との結婚を夢見て居た淑女達 や 其の家族にとっては、『屈辱』と、捉えている者も居た位だったのだ。


だからこそ…。
挨拶廻りに出向いた優紀に対して、良い顔をし無い重鎮達も居た事は事実だったのだ。


だが、優紀は、決して、口には出さないが…。
総二郎との結婚を夢見て居た淑女達 や 其の家族の顔色や仕草を観て居たのだった。


優紀は、秘書なのだ。
秘書の立場から云えば…。
嫌味を言われたからと言って…。
自身の其の時の考えて居る事 や 自身の思いを、一々、顔に出して居ては、秘書、失格なのだ。


また、会った人の其の日の顔色や仕草を覚えて置く事も、秘書の仕事なのだ。


所謂、今迄、優紀が、頑張って来た秘書の仕事が、此処で、生かされて居たのだ。


所謂、今の優紀は、一々、顔に出す事は無いのだ。
そして、頭の中のメモに、書き記されて居たのだ。


今や、優紀の頭の中は、つくしに、匹敵する程…。
『コンピューター』と、言われて居たのだ。


だからこそ…。
総二郎は、そんな優紀の事にも、気が付いて居なかったのだ。


寧ろ、此の時の総二郎は、“優紀が、傷付いて居ねぇか?”と、心配する位だったのだ。


なので、此の時の優紀の頭の中では、『コンピューター』が、忙しく動いて居たとは、総二郎とて、思いも寄らなかったのだ。



そして、此の日の挨拶廻りの際…。
優紀が、遭遇した其の重鎮のお嬢様とは…。


実は、嘗て、総二郎と一夜を共にした事が在るお嬢様だったのだ。
其の当時は、総二郎が、まだ、英徳高校に通って居た頃の事だったのだ。


実は、其の当時の其の重鎮のお嬢様は、父親が、西門流の重鎮で在ると言う事を隠し乍ら、総二郎に、接近して居たのだ。
総二郎との将来を、夢見乍ら…。


だからだったのだろう。
此の時の其の重鎮のお嬢様は、総二郎の隣に、優紀が居るにも関わらず…。
堂々と、其の当時の事を、話しし始めるのだった。
まるで、“チャンスを逃さない。”と、言って居るかの如く…。


「総二郎様…。
 私は、以前、総二郎様と、ご一緒した事が有るのですが…。
 覚えて頂いて居ますでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、思って居たのだ。


“はぁ~??
 何を、根拠に、此の女は、言ってやがるんだ⁉
 俺は、後々、面倒に成る様な女を相手して来た事はねぇ筈だ‼”と…。


だが、総二郎は、忘れて居るだけで、確かに、其の重鎮のお嬢様と、一夜を共にした事が有ったのだ。


だからこそ…。
此の時の其の重鎮のお嬢様は、強気だったのだ。


“例え、此の女(優紀)が、妊娠して居様共…。
 総二郎様は、私(わたくし)を、選ぶ筈…。”と…。


何の根拠もないのに…だ。


唯、此の時の其の重鎮のお嬢様は、元々、一般家庭出身で在る 優紀に、負けたく無かったのだ。


否…。
寧ろ、“私(わたくし)は、此の女(優紀)に、総二郎様を取られた。”と、勝手に、考えて居る位だったのだ。


なので、此の時の其の重鎮のお嬢様の顔付きは、歪んで居る様に、優紀には、見えて居たのだった。


だが、此の時の其の重鎮のお嬢様は、一向に、顔色が変わらない優紀に、苛立ちさえ、覚える程だったのだ。


だからこそ…。
此の時の其の重鎮のお嬢様は、思って居たのだった。


“此の女(優紀)は、私(わたくし)を、馬鹿にして居らっしゃるの?
 一向に、顔色を変えないわ。
 寧ろ、私達に、心の内を魅せ様とし無い。
 総二郎様を愛して居らっしゃらないのかしら?
 けれど…。
 良い度胸をして居らっしゃるんじゃ無いの‼
 一般家庭出身の分際で…。”と…。


此の時の其の重鎮のお嬢様は、そんな優紀に対して、かなり、ご立腹の様子だったのだ。



だが、優紀は、総二郎の顔を観ず共…。
其の重鎮のお嬢様に言って除けるのだった。


「お伺いしても、宜しかったでしょうか?」と…。


なので、此の時の其の重鎮のお嬢様は、そう言って来た優紀に、返答するのだった。


「ええ。
 何かしら?」と…。


唯、此の時の其の重鎮のお嬢様は、そう言って来た優紀に、“何を訊かれるのかしら?”と、びく付き乍らも、返答して居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、そんな風に、びく付いて居るで在ろう 此の時の其の重鎮のお嬢様に、更に、訊き始めるのだった。


「お嬢様が、総二郎さんとお知り合いに成られたのは、お幾つの頃の事ですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の其の重鎮のお嬢様は、そう訊いて来た優紀の質問の意図が読めず、首を傾げ乍らも、優紀の質問に答えて居たのだ。


「高等部に通って居た頃かしら…。」と…。


だからだったのだ。
優紀は、其の重鎮のお嬢様に、言って除けるのだった。


「そうですか?
 と言う事は…。
 総二郎さんが、一番、遊んで居た頃に、お知り合いに成ったという事ですね。
 しかし、可笑しいですね?」と…。
「………」


そんな風に、優紀に言われた其の重鎮のお嬢様は、驚愕するのだった。


“私(わたくし)は、可笑しな事を言った覚えは無いけれど…。”と、思い乍らも、優紀の方を観て居たのだ。


だからこそ…。
其の重鎮のお嬢様の口からは、言葉が、出て来なかったのだ。


なので、優紀は、其の重鎮のお嬢様に、更に、言って除けるのだった。


「其の当時の総二郎さんは、面倒に成る事を避けて居た筈…。
 知り合いのお嬢様や自身の周りに居らっしゃる女性には、一切、接近して居なかった
 筈…。
 と言う事は、お嬢様は、西門流の関係者で在る事を、総二郎さんに隠して居らっしゃった
 という事に成ります。
 そう言う事でしょうか?」と…。


だからだったのだ。
其れ以上、此の時の其の重鎮のお嬢様は、口を開く事は無かったのだ。
 


なので、此の時の総二郎は、自身の嘗ての過ちに関して、お咎め無く、済んだのだった。




<此の二次小説『喧嘩をしてしまった…<総優>  65.』は、一部の言葉と表現に、不快
 に感じられるやも知れない言葉や表現が入っております。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


<此の二次小説『喧嘩をしてしまった…<総優>  65.』は、『一般家庭出身の女性』や
 『一般家庭出身の分際で』と、言った表現を使用して居ります。
 私も、『一般家庭出身の女性』です。
 ですが…。
 文面を書く上で、如何しても、記載せざるを得ないと判断しましたので、記載しました。
 記載する上で、何の意図も有りません事を、お伝え申し上げます。
 不快に成られた様でしたら、お詫び申し上げます。
 スルーして下さいましたら、幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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