卒舎する我が子への母の想い【喧嘩をしてしまった…<総優>】 番外編
2021年3月
此の春、御卒園・御卒業される皆様…。
御卒園・御卒業 おめでとう御座います!
【『喧嘩をしてしまった…<総優> 66.』のエピローグ】
あれから、つくしと優紀は、それぞれ、母親に成ったのだ。
つくしと優紀は、数日違いで、男の子を出産して居たのだ。
そして、つくしの方が、先に、出産を終えて居たのだ。
其の時のF2&T2は、大変だったのだ。
何故なら…。
経った数日間の間に、仲間が、父親と母親に成ったのだ。
其の時のF2&T2は、病院に駆け付ける日々だったのだ。
先ず、つくしが、出産して、入院…。
そして、つくしが、退院したと同時に、優紀が、産気付いたのだ。
そして、つくしと同じ、道明寺総合病院のVIPルームに、入院した優紀だったのだ。
実は、つくしが、出産してから、優紀は、お見舞いに行く事が出来たのだ。
そして、司とつくしの子供(産まれたばかりの赤ちゃん)と、優紀は、総二郎と共に、会う事が出来たのだ。
だが、つくしは、産後だったと言う事も有り…。
『外出禁止令』が出て居たのだ。
だから…。
此の時のつくしは、優紀のお見舞いに行きたくても…。
司からは、行かせて貰えなかったのだ。
だからだったのかも知れない。
つくしは、桜子に伝えて、リモートから、優紀の子供(産まれたばかりの赤ちゃん)と会って居たのだった。
勿論、T4揃って、リモートから、話しして居た事は言うまでも無かったのだが…。
そして、そんな日々から、早、6年半が経ったのだ。
此の春…。
つくしと優紀の子供は、それぞれ、英徳学園 幼稚舎を卒舎するのだ。
つくしと優紀は、初めて、ゆっくり、自身達の子供の晴れの舞台に、出席する事が、出来たのだ。
実は、つくしと優紀の子供の入舎式の時には、ハラハラドキドキで、中々、ゆっくり、子供の晴れの舞台に、出席出来なかったのだ。
特に、つくしは、司の容姿に、性格迄似て居る我が子の事が、心配で成らなかったのだ。
そんな我が子の此の卒舎式…。
だからこそ…。
つくしと優紀は、初めて、ゆっくり、自身達の子供の晴れの舞台に、出席する事が出来たという訳だったのだ。
だからだったのかも知れない。
つくしと優紀は、涙が溢れて来て、止まらず…。
式が始まって、早々から、終了する迄、ずーっと、泣いて居たのだ。
何故なら…。
入舎式の時には、ジーっと座る事も出来なかった我が子…。
其の我が子が、卒舎式の時には、式が終了する迄、動く事無く…。
ジーっと、座って居られたのだ。
我が子の成長を見て取れた此の時のつくしと優紀は、それぞれ、思うのだった。
“あの子が、ジーっと、座って居られる様に成るだ何て…。
信じられないわ。”と…。
此れから、初等部に入る事に成る我が子…。
其の我が子の姿は、『お兄さん』…其の物だったのだ。
そんな我が子の姿は、頼もしくも有り…。
そして、嬉しくも在る事には、変わりなかったのだが…。
“もう、幼児の様な扱いをしてはいけないのだ。”と、何処か、寂しくも有ったのだ。
所謂、此の時のつくしと優紀は、そんな我が子に、寂しさを覚えたのかも知れない。
だが、“あの子に、こんな日が来るだ何て…。”と、考え深げに成って居た事も、また、事実だったのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしと優紀は、涙が溢れて来て、止まらなかったのだ。
『母親』と言うのは、そんなモノで在る。
子供が、晴れの日を迎える度に、我が子が、成長して行く姿は、嬉しいのだが…。
其の反面…。
寂しさが募って来るのだ。
そんな事を繰り返し乍ら…。
我が子の成長を、陰乍ら、見届けて行くのが、母親なのかも知れない。
此れから、つくしと優紀は、我が子が、大学を卒業する其の日迄…。
幾度と無く…。
同じ思いを、繰り返して行く事だろう。
だが、実は、そんな風に、泣き続けて居る自身達の妻に対して、司と総二郎は、呆れて居た事は、また、事実だったのだ。
そして、其の後…。
そんな話しを、司と総二郎から聞いたF2&T2も、また、呆れるのだった。
だが、つくしと優紀は、お互い、それぞれ、思うのだった。
“滋さんも、桜子も…。
そんな日が来たら…。
私の此の想いが、分かる時が来るのよ。
そんな日が来たら…。
二人には、言って遣ろう‼っと…。”と…。
“滋さんも、桜子さんも…。
そんな日が来たら…。
きっと、私達の此の想いが、分かる時が、来ると思うんだけど…。”と…。
だが、滋と桜子に、そんな日が訪れる事は、随分先の話しと、成るのだった。
fin
<此の二次小説『卒舎する我が子への母の想い【喧嘩をしてしまった…<総優>】 番外
編』は、かなり、短めに成っております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>
<此の二次小説『卒舎する我が子への母の想い【喧嘩をしてしまった…<総優>】 番外
編』の中で出て来る【母親の我が子への想い】は、私共の見解と成ります。
全ての方が、同じ想いとは限りません。
了承の程、宜しくお願い致します。>