tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  39.



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  38.』のエピローグ
 <司の事(椿とつくしの会話)>】


つくしは、弾丸の様に、自身に喋り掛けて来る椿を、実は、目を大きく見開いて、ジーっと、見詰めて居たのだ。


だが、此の時の椿は、そんなつくしの様子は、見て居ない振り…。
というか?
分からない振りをし乍らも、其れでも、椿は、つくしに喋り続けて居たのだ。


何故なら…。
椿は、つくしの中に、また、司への想いを、復活させたかったから…なのだ。


勿論、椿にも分かって居たのだ。


嘗ての『司』の時と同じ様に…。
自身が、気が付かなくては、如何にも成らない。
また、自身が、気が付かなくては、いけないという事自体…。


だが、其れでも、椿は、つくしに言いたかったのだ。
自身の弟で在る 『司の事』を…。


だからこそ…。
そんな椿の話しの中には、勿論、『司』の話しも、含まれて居たのだ。


だが、此の時のつくしは、唯、相槌を打つも、一切、椿には、話し掛ける事も出来なかったのだ。



そんな椿からの弾丸の様な『司』の話しとは…。


「つくしちゃんにとって…。
 そう…ね。
 今のつくしちゃんの中の『司』は、『最低な男』だと思うの。
 でも…ね。
 其の最低な男の司が、つくしちゃんに寄って、最低じゃ無く成った事も、事実なのよ。
 つくしちゃんが、司を『良い男』に変えてくれたのよ。
 つくしちゃんが、其の事を、覚えて居ないのは、私にとって、残念な事…。
 でも、そうしたのも、あの頃の『司』なのよね。
 だからこそ…。
 “司を許して遣って…。”とは、私でさえも、とても、言えないわ。
 あの頃も、私は、つくしちゃんに言ったかも知れないんだけど…。
 其れでも、司を見捨てないで遣ってくれないかしら?
 司は、つくしちゃんに、見捨てられれば…。
 生きてはいけないわ。
 今の司は、“其れが、牧野(つくしちゃん)との約束だ‼”と、言って、ビジネスにも、学業
 にも、勿論、向き合ってるの。
 でも、(NYの道明寺)邸に、帰宅すれば…。
 司は、抜け殻に成るの。
 何処を観て居るのか?
 唯、一点を見詰めて、何か、考えて居る様子なの。
 だから何だろうけど…。
 私や執事が、声を掛けても、こっちに向く事も無いし…。
 勿論、声を発する事も無いし…。
 返答する事も無いの。
 だからこそ…。
 そんな司を観て居て、何度、思った事か…。
 “司には、やっぱり、つくしちゃんが居ないと駄目ね。”と…。
 ねっ、つくしちゃん…。
 お願いね‼
 司を見捨てないで…ね。」と…。


其処で、此の時のつくしは、唯、相槌を打ち乍らも、思って居たのだ。


“だから…。
 あの時の道明寺は、あんな事を言って居たのか?”と…。



そうなのだ。
つくしが、此の時に思って居た『あの時』とは、司が、NYに飛び立つ寸前の時の話しだったのだ。


其の日の司は、実は、夜中…。
つくしが、寝静まって居るで在ろう時間に、つくしが入院して居る道明寺総合病院のVIP専用病室に入って居たのだ。
勿論、ノックもせずに、そーっと、入って居た事は言うまでも無かったのだが…。



実は、此の時のつくしは、寝付けなかったのだ。


だからだったのだろう。
目を閉じて居るだけで、此の時のつくしは、寝て居た訳では無かったのだ。


そんな事とは知らない此の時の司は、つくしのベッドに近付き、つくしに、話し掛けるのだった。


「牧野…。
 俺は、何を遣ってんだろうな。
 “やっと、お前を捕まえられた。”と、思えば…。
 また、お前は、俺からするりと、抜けて行く。
 そして、また、“お前を捕まえられた。”と、思えば…。
 お前は、俺からするりと、抜けて行く。
 何度、俺とお前は、こんな事を繰り返して来たんだろうな。
 でも、俺は、お前を諦められねぇんだ‼
 否…。
 諦める事が出来ねぇんだ‼
 今のお前が、俺を受け入れらねぇ事は、俺にも、分かってる。
 全ては、俺の責任だから…よ。
 今では、俺は、後悔してる。
 何で、あの時…。
 俺は、お前に赤札を貼ったのか?
 今迄の俺は、お前に赤札を貼った事を、後悔した事がねぇんだ。 
 寧ろ、お前を見付けられたんだ。
 俺は、お前に赤札を貼った事を、誇りにも思ってた。
 けど…。
 俺は、お前に、酷ぇ事ばかりしてたんだよな。
 類から、其の話しを聞いて、思い出したわ。
 今、思えば…。
 あの頃には、既に、俺は、お前に、惚れて居たんだと思う。
 なのに…。
 あの頃のガキだった俺は、お前を、英徳(学園)から排除する事ばかり考えてた。
 バカだよな。
 惚れた女に対して、する様な事じゃねぇ様な‼
 あの頃のガキだった俺は、最低な男だよな。
 ごめんな。
 俺は、お前を苦しめてばかりで…。
 例え、お前が、類に惚れて居たとしても、当然な話だ‼
 こんな男より、“(花沢)類の方が、良い‼”と、お前が判断したの成らば…。
 其れは、俺が不甲斐無いせいだから…だろ。
 だから…よ。
 取り敢えず、俺は、NYに戻る。
 だから…ってよ。
 お前を諦める訳じゃねぇ。
 お前との約束を守る為に、俺は、NYに戻る。
 そして、ぜってぇ、お前が、俺を認めてくれる様な男に成って、戻って来る。
 だから…な。
 其れ迄の暫しの別れ…だ‼
 じゃあ、行って来るな‼」と…。


そう言って、此の時の司は、つくしが入院して居る道明寺総合病院のVIP専用病室を後にして、其の後直ぐ、NYに渡米したのだ。



だからだったのだ。 
つくしは、漸く、此の時の話を、椿に、話しする事が出来て居たのだ。


其の上で、司の想いを聞いたつくしは、其の時の自身の気持ちを、椿に、伝えるのだった。


「其の時の私は、寝たフリをして居たので、道明寺の話しを、唯、聴き入って居ました。
 勿論、私からは、何も、返答し無かったんです。
 何だか…。
 私には、其の時の道明寺の声が、涙声にも聞こえたからです。
 だからだったのかも知れません。
 “私の知って居る道明寺じゃ無い。”と、其の時の私には、思えた事も、確かでした。」と…。


其処で、椿は、涙を流し乍ら、つくしに、話しし始めるのだった。


「そうだったのね。
 其の時の司は、きっと、つくしちゃんに、愛の告白をしたんでしょうね。
 実は、私も、つくしちゃんから、嘗て、愛の告白を聞いた事が有ったのよ。
 其の日は、偶然、街で、つくしちゃんと会って、つくしちゃんから声を掛けられて、つく
 しちゃんとは、ショッピングしたり、食事をしたり…。
 私とつくしちゃんは、其の時を楽しんだのよ。
 其の帰り、私は、つくしちゃんを送ろうとしたんだけど…。
 つくしちゃんは、“電車で、直ぐですから…。”と、言って、断って来たの。
 だから、私とつくしちゃんは、其の場で別れて、私は、車に乗り込んだの。
 そうしたら…。
 つくしちゃんが、私の車の後を追い掛けてくれて、私は、つくしちゃんからの愛の告白を
 聞いたのよ。
 “お姉さん…。
  お姉さんにだけは、本当の事を、言って置きます。
  私…。
  司が好きでした。
  でも、もう…。
  此れ以上…。
  さよならをするの嫌…何です。
  だから…。
  此れで、本当に、終わりにし様と思って…。”と…。 
 そんなつくしちゃんからの愛の告白を聞いた時の私は、驚愕したけど…。
 嬉しかったの。
 涙が出て来る位に…。」と…。


其処迄、話し終えた椿は、思い出したかの様に、涙を拭ってから、また、話しし始めるのだった。


「其れに…ね。
 タマさん…。」と…。


其処で、つくしは、小首を傾げるのだった。
そんなつくしの様子を見た椿は、つくしに、説明し乍らも、また、話しするのだった。


「そうね。
 つくしちゃんには、タマさんの事も分からないのよね。
 タマさんは、司にとって、『育ての親』と、言っても過言じゃ無い方…なの。
 道明寺邸で、60余年…。
 使用人を務めて下さって居る方で、今では、使用人頭を務めて頂いて居るの。
 つくしちゃんも、タマさんとは、仲が良かったのよ。」と…。


其処で、つくしは、申し訳無さそうに、椿に、謝りの言葉を入れるのだった。


「そうでしたか…。
 申し訳在りません。
 全く、覚えて居なくて…。」と…。


其処で、椿は、話しを続けるかの如く…。
そう謝って来たつくしに、言って除けるのだった。


「仕方無いわよ。
 タマさんも、つくしちゃんの事は、良~く知ってるから…。
 気にし無くても大丈夫よ。
 で…ね。
 其のタマさんも、つくしちゃんの司への気持ちは、知って居た様なの。
 勿論、タマさんも、つくしちゃんから聞いて…ね。
 だから…。
 私も、タマさんも、残念で仕方無いの。
 だから…って。
 つくしちゃんを責めて居る訳じゃ無いのよ。
 其処は、勘違いし無いで…ね。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、苦笑いするかの様に、そう言って来た椿に、返答するのだった。


「分かりました。」と…。



そして、其の後の椿とつくしは、話題を変えるかの様に、たわいも無い様な話しで、盛り上がるのだった。


だからだったのだろう。
つくしは、そんな椿の事を、何故か?
姉の様に、感じるのだった。


そして、其の思いは、嘗て、味わって居たかの様にも、此の時のつくし自身、感じて居たのだった。


だからだったのだろう。
つくしは、そんな椿の事を、自然と、『姉』の様に、慕い始めるのだった。




<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  39.』は、一部の文面に、神尾葉
 子先生の『花より男子』のセリフの一部を、勝手に、記載させて頂いて折ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、借用させて頂いて折ります事を、お詫び申し上
 げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致して折ります事を、お詫び申し上げま
 す。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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