tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  57.



司は、あきらに、宣言した通り…。
夏の終わりを告げる頃…。
漸く、司は、日本に帰国して帰って来たのだ。


実は、司の日本への帰国の件は、道明寺HDの重役の間で、満場一致にて、決まって居たのだ。


何故なら…。
司は、今回のNYでのプロジェクトを、成功させたのだ。
当然と云えば当然だったのだ。


そして、勿論、司は、日本支社 支社長として、凱旋帰国した事は言うまでも無かったのだ。



そして、勿論、つくしは、前以て、司の帰国日を、司自身から聞いて知って居たのだ。


だからだったのだ。
つくしは、司の帰りを待って居たのだ。



実は、此の頃に成ると、司とつくしは、携帯の『ビデオ通話』にて、会話を交わす様に成って居たので、つくしは、司に対する印象は、最悪なままでは無かったのだ。
という寄りも、少しずつでは在ったのだが、司に対する印象は、変わりつつ有ったのだ。


だからこそ…。
『一つ屋根の下』…と、言う事では在るのだが…。
つくしは、司と一緒に、道明寺邸にて、暮らす事に関して、当初よりも、違和感を感じて居なかったのだ。


なので、此の時のつくしは、道明寺邸にて、司の帰りを待って居られたという訳…だったのだ。



そして、司も、道明寺邸に入る成り、“牧野の顔を、早く、観てぇ‼”と、言う思いから…。
大きな声で、つくしの名を叫んで居たのだった。


「牧野~、牧野~。
 今、帰ったぞ‼
 何処に居んだ?」と…。



だが、実は、道明寺邸への司の帰宅時間は、当初、つくしに伝えて居た時間よりも、早目の時間だったのだ。


だから…という訳では無かったのだが、つくしは、油断して居たのだ。


なので、つくしは、自室にて、実は、勉強して居たのだ。
というか…。
英徳大学での講義資料を、纏めて居たのだ。



其処で、司は、後ろから就いて来て居たタマに、訊き始めるのだった。


「牧野は…?
 俺の帰国日を、牧野に、直接、伝えて居た筈だが…。」と…。


だからだったのだろう。
タマは、司の言葉に、呆れた様に、言って除けるのだった。


「ハイハイ。
 司坊っちゃんは、もう、タマが居なくても良いださね。
 つくしさえ、司坊っちゃんのお傍に居れば、宜しいのでしょう?
 でしたら…。
 タマは、此れで、失礼致しますよ。」と…。


其処で、司は、タマの方に振り返り、反対に、言って除けるのだった。


「何だよ、タマ?
 やきもち焼いてんのか?
 牧野は、今、何処に居るのか?
 訊いただけだろ?」と…。


其処で、タマは、一言、嫌味の様に、司に伝えて居たのだ。


「自室ですよ。」と…。



実は、タマは、態と、司に、そんな風に、膨れて居る振りをして居たのだ。


何故なら…。
司からのTEL自体、直接、タマには、掛かって来なかったのだ。


だからだったのだ。
司の帰国日と帰国時間は、司の秘書で在る 西田に、タマから連絡を入れて聞いて居たのだ。
そして、其の後、つくしからも、司の帰国日と帰国時間に関して、聞いて居たという訳…だったのだ。


なので、此の時のタマは、司に、嫌味な物言いをして居たという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
司は、其れでも、タマに、訊いて居たのだ。


「タマ…。
 何、膨れてんだよ?
 いい加減にしろよ‼
 だから…よ。
 牧野の自室が、何処に在んのか?
 教えろよ⁉」と…。


だからだったのだろう。
タマは、クスクス、笑い乍ら、司を、つくしの自室に連れて行くのだった。



実は、つくしの自室の前まで、タマに寄って連れて来られた司は、気が付いたのだ。
否、思い出したのだ。
つくしの自室の場所が、如何言う場所で在るのかを…。


だからだったのだろう。
司は、つくしの自室のドアをノックする前に、タマに、訊き始めるのだった。


「タマ…。
 此処は、もしかし無くても…。
 牧野が、俺専用使用人をして居た頃に、牧野が自室として、使用して居たあの部屋だよ
 な?
 確か、姉ちゃんが、牧野の為に、用意したんだよな?」と…。


だからだったのだ。
タマは、感心するかの様に、司に、話しし始めるのだった。


「そうさね。
 此の部屋は、つくしが、高等部の頃…。
 司坊っちゃん専用使用人をして居た時に、つくしが使用して居たあの自室さね。
 坊っちゃん…。
 良く、覚えて居たださね。」と…。


だからだったのだ。
司は、タマに、自身から訊いて置いて、自慢気に返答するのだった。
勿論、此の時の司は、つくしの事について、訊く事も忘れて居なかったのだ。


「ったりめーだろ‼
 あいつの事に関しては、全て、俺は、覚えてんだよ。
 良いか、タマ…?
 訊くが…な。
 其の事を、牧野は、知ってんのか?」と…。


だからだったのだろう。
タマは、司に、正直に、話しするのだった。


「え~、え~、つくしには、ちゃんと、話ししてますよ‼
 “もしかしたら…。
  思い出すかも…さね。”と、思って居たんだけど…さね。
 つくしは、全く、覚えても居ない様だし…。
 今迄に、思い出す事も無かったださね。
 此処(道明寺邸)で、つくし自身が、司坊っちゃん専用使用人をして居た事も、含め
 て、全く、覚えて居なかった事が判明したださね。
 けど…さね。
 其れからは、此処が、つくしの自室ださね。」と…。


だからだったのだ。
司は、溜息と共に、残念そうに、タマに、返答して居たのだ。


「はぁ~
 そうか?
 仕方ねぇな。」と…。



なので、司は、誓って居たのだ。
あの時、あきらがNY出張で、NYに渡米して来た時に、話しして居た『キーポイント』の事を…。


“牧野が思い出す為の『キーポイント』は、何なのか?
 ぜってぇ、俺が、見付け出して遣る‼”と…。


其処で、司の頭の中のメモには、タマから聞いた事で…。
つくしが、道明寺邸にて、司専用使用人をして居た頃の記憶が無い事を知った司は、其の事は、『キーポイント』では無い事を悟るのだった。



なので、此の時の司の頭の中のメモには、次回のつくしの『キーポイント』について、計画を立て始めて居たのだった。


“次の牧野の『キーポイント』は、何なのか?
 何を試そうか?”と、思って居たのだった。


云わば…。
此の時の司の頭の中では、つくしの次の『キーポイント』に関して、司自身、計画を立て始めて居たという訳…だったのだ。



そして、そう思い乍らも、此の時の司は、つくしの自室のドアをノックして居たのだった。
勿論、つくしは、ノックの音と共に、ドアの外から聞こえて来る声に、驚愕するのだった。


何故なら…。
つくしの耳に聞こえて来る其の声が、つくし自身、司の声だと認識して居たに他成らないのだから…。



そして、そんな司の声は、実は、タマの知って居る司の地声よりも、1トーン高めだったのだ。
其れで居て、此の時の司の声は、嘗て、タマも聞いた事の無い様な甘い声だったのだ。


「牧野…。
 俺だ‼
 今、此処(道明寺邸)に帰って来た。
 開けてくれ‼」と。


つくしにとっては、そんな司の声は、つくしが、何時も聞く『ビデオ通話』のTELの際の司の声だったのだ。
なので、違和感無く、此の時のつくしは、自身の自室のドアを開けて居たのだ。


そして、此の時のつくしは、申し訳無さそうに、司に対応して居たのだ。


何故なら…。
司と約束して居たから…だったのだ。



実は、司との直近の『ビデオ通話』のTELの際に、司から、言われて居たのだ。


「俺が、日本に帰国して、(道明寺)邸に着いた時には、エントランスに出て来て、俺を
 出迎えてくれよ‼」と…。


なのに、何時の間にか?
帰宅して居た司に、驚愕するだけじゃ無く…。
自身の自室に迄、司が会いに来てくれた事に、此の時のつくしは、恐縮して居たのだ。


なので、唯、此の時のつくしは、申し訳無さそうに、司に、謝って居たのだ。
俯き乍ら…。


「道明寺…。
 ごめんなさい。
 もう、帰って居たの?
 全く、気が付いて居なかったよ。」と…。



だからだったのだ。
タマが、司の後ろから、そんなつくしに、声を掛けたのだ。


「仕方無いさね。
 坊っちゃんが、つくしに、自ら、伝えて来た時間よりも、先に、帰って来てしまったんだ
 から…さね。」と…。


なので、司だけじゃ無く…。
つくしも、そんなタマの言葉を聞いて、実は、苦笑いだったのだ。



そして、其の日の司とつくしは、二人一緒に、ディナーを食する事に成ったのだった。
現在のつくしにとっては、司との初めてのディナーだったのだ。
だが、此の時の司にとっては、つくしとの久し振りのディナーだったのだ。


此の時の司は、久し振りに、つくしが美味しそうに食べる姿が見られる事を、嬉しく、思って居たのだった。
そして、漸く、つくしの下に戻って来られた事を、実感する司…だったのだ。



<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  57.』は、2021.6.25中に投稿
 して居る事に成って折ります。
 其れに、2021.6.25には、3話同日投稿の様に成って折りますが…。
 実は、2021.6.24 と 2021.6.25 と 2021.6.26の3日間に渡って、投稿して居
 るに、他成りません。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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