tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編⑤



【『恋人を作らない男・作ろうとしない女【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  
 番外編』のエピローグ<恋人を作ろうとしない女>】


つくしは、司の行動に戸惑って居たのだ。
だが、司は、司で、つくしを自分自身のペースに巻き込む為に、必死だったのだ。


両者の思惑は、それぞれ、違って居たのだが…。
つくしは、徐々に、司のペースに巻き込まれ始めて居たのだ。


何故なら…。
其れが証拠に、つくし自身、徐々に、司からのそんな自分自身への想いを、何故か、嫌な気はし無く成って居たのだ。


“私は、如何しちゃったのだろうか?”と、思う程に…。



唯、此の時のつくしには、或る思いが有ったからこそ…。
直ぐには、司を受け入れる事が出来ずに居たのだ。


其れは、何故なら…。
過去のつくしが、自身の母親で在る 牧野千恵子からの思いに従わず、高校にしても、大学にしても、自身が選んだ所に通って居たという事に、端を発して居たのだった。


実は、つくしの父親で在る 牧野晴夫という男性(ひと)は、出世頭から外れた万年平社員…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子の思いは、全て、自身の娘で在る 頭の良いつくしの方に向かってしまったのだ。


云わば…。
牧野家の将来を、自身の娘で在る 頭の良いつくしに託したという訳…だったのだ。


所謂、此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の娘で在る つくしを玉の輿に乗らせる為に、『英徳学園』に入学させ様として居たのだ。


だからだったのだ。
そんな自身の母親で在る 牧野千恵子の思いを知った此の当時のつくしは、誓って居たという訳…だったのだ。


“私は、一生、結婚すると言う事は、考えないで置こう。
 私の一生は、『ドクター』という仕事に、捧げて生きて行こう!
 もし、私が結婚するとする成らば…。
 其れは、間違い無く、相手は、一般庶民の方で、お金持ちでは無い。
 だとしたら…。
 ママの期待を裏切る事に成る。
 此れ迄も、私は、ママの期待を裏切って、ママの言い成りには成らなかったんだから…。
 だから、もし、結婚迄、ママの期待を裏切ってしまったら、きっと、ママは、二度と、私
 とは、口を利いてくれなく成る。
 だったら、一層の事、結婚し無い方が良い。”と…。


そして、此の当時のつくしは、更に、誓って居たのだ。


“今迄通り、家族4人、仲が良く、幸せを感じられたら、其れだけで、十分だよ。
 笑いの絶えない家族…何だから…。
 だから、此れからも、きっと、お金が無くても、幸せを感じられる筈…。
 だからこそ…。
 私は、結婚せずに、此れからも、牧野家を支え続ける。”と…。



なので、司から無理矢理に近い形で、司の部屋に連れて来られた此の時のつくしは、司に言える範囲内で、自分自身が誓った話しの内容を、司に話しし始めたのだった。


だからだったのだろう。
そんな話しを、つくしから聞いた此の時の司は、思って居たのだった。


“だったら、俺で良いんじゃねぇのか?
 何で、俺じゃあ、ダメ何だよ⁉
 何で、こいつは、一生、独身を貫くつもりに成ってんだよ⁉”と…。


だからこそ…。
此の時の司は、そんな風に、自身に言って来たつくしに対して、言えた言葉だったのだ。


「だったら…よ。
 俺で良いんじゃねぇのか?
 お前のお袋さんは、お前を玉の輿に乗らせ様としたんだろ?
 其れに、俺は、お前のお袋さんの希望するお金持ちだろ。
 違ぇか?」と…。



だが、此の時のつくしは、司のそんな想いとは裏腹に思って居たのだった。


“私にとっては、そんな思いで結婚する事は出来無いし、そんな不純な気持ちで結婚する事
 を望んで居ない。”と…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司に言って除けるのだった。


「副社長は、そう言って下さったとしても、其れは、私にとって、『愛の無い』結婚の様な
 モノですよね。
 将来的に、もし、私が結婚する事が有るとする成らば…。
 私は、『愛の有る』結婚がしたいんです。
 お互い、同じ立場で、同じ感性を持ち、同じ価値観の下、一緒に、生活したいんです。
 私は、元々、誰にも頼りたく無いんです。
 私のパートナーと成る方には、私とは、対等な立場で居て貰いたいんです。
 其れが、私の結婚観です。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の顔を顰め乍らも、つくしに言って除けるのだった。


「今のお前に俺への愛がねぇと言うのなら…俺には、お前への愛が有る。
 徐々にでも良い。
 俺の傍に居て、俺に気持ちを持って来てくれたら、其れだけで良い。
 其れでも、お前に、俺への愛がねぇと言うのなら…何れ、お前を解放して遣る。
 だから…よ。
 俺と付き合って視ねぇか?」と…。


其処で、此の時のつくしは、そう言って来た司に、訊き始めるのだった。


「えっ??
 “先ずは、お友達から…。”…じゃ無かったんですか?」と…。



だが、此の時の司にとっては、先に進ませる事の方が重要だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司には、つくしに言えた言葉だったのだ。


「ああ、確かに、別荘に居た時の俺は、そう言ったかも知れねぇ。
 其れは、“お前の気持ちを、俺に繋ぎ留めてぇ‼”と、いう思いが有っての事だ。
 けど…な。
 もう、俺のお前への気持ちは、“お前と付き合いてぇ‼”としか考えてねぇ。
 “俺の傍には、何時(いつ)も、お前が居て欲しい。”とも、思ってる。
 だから…な。
 俺と、付き合って欲しい。
 俺じゃダメか?」と…。


しかも、此の時の司の顔は、今にも泣きそうな顔付きに成って居たのだ。



だからだったのかも知れない。
そんな司の顔付きを観た此の時のつくしは、言ってしまったのだ。


「今の私は、副社長が、私を想って下さって居る気持ちよりも、10分の1程しか無いのかも
 知れません。
 其れでも、宜しいのでしょうか?」と…。


実は、『牧野つくし』という女性は、男性の悲し気な顔付きに弱い所が有るのだ。


云わば…。
『牧野つくし』という女性は、傷心し切って居る男性に弱いと言っても過言じゃ無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、言ってしまったのかも知れない。



だが、此の時の司は、そう言って来たつくしの顔を観乍らも、思って居たのだった。


“10分の1しか、俺への気持ちはねぇのかよ…。”と…。


だが、此の時の司は、思って居たのだ。


“もし、そんな牧野からの気持ちを蹴ってしまえば、牧野とは、二度と、付き合えなく成る
 かも知れねぇ。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司がそう思った事で、つくしからの言い分に、不本意乍らも、了承するしか無かったのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに言えた言葉だったのだ。


「分かった。
 仕方ねぇから、お前の俺に対する想いが、俺に近付いて来る迄、待って遣るよ。
 けど…な。
 俺は、じれってぇのは、大嫌ぇ何だわ。
 だから…よ。
 如何しても、俺を受け入れられねぇと言うのなら、俺に言ってくれ‼
 必ず、お前を解放して遣る。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、司に返答するのだった。


「分かりました。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの言った言葉の意図を、つくしに確認したのだ。
後で、つくしから、そんな風に言った覚えは無いと、言われない為にも…。


「と言う事は、牧野は、俺と付き合うという意味で、俺に返答して来たと思っても良いんだ
 よな?」と…。


なので、此の時のつくしは、自身にそう訊いて来た司に、頷いて魅せたのだ。
後々、後悔する事に成ると、此の時のつくしは思わずに…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、更に、つくしに了承させるかの様に、言って除けるのだった。


「だったら…よ。
 お前の其の『副社長』という俺の呼び名は仕事上だけで、プライベートの時の俺の呼び名
 は下の名前で呼んでくれ‼
 俺も、下の名前でお前を呼ぶから…よ。
 良いな、つくし…。」と、まるで、『つくし』の名を強調するかの様に…。



だからだったのだ。
司からそう言われたつくしは、自身の顔を真っ赤にした状態のまま、頷くのだった。


何故なら…。
司も、つくしも、此れ迄、異性と付き合った事が無いのだ。


しかも、司とつくしの年齢は、既に、二人共、それぞれ、30代半ばの立派な大人だったのだ。
だが、此の時の司とつくしの二人は、こと恋愛に関して、全くの思春期状態だと云えたのだ。
と言う事は、『初心(うぶ)な二人』と言っても過言じゃ無い状況だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、年齢に相応しく無いと言っても過言じゃ無い程に、顔を赤らめた状態のまま、頷いたという訳…だったのだ。
勿論、此の時の司も、つくしにつられる形で、顔を赤らめて居た事は言うまでも無かったのだが…。


そして、此の時の司は、序でかの様に、更に、そんな状況のつくしに、言って除けるのだった。


「で、つくしは、今日から俺の部屋な。
 俺とお前は、付き合うんだから…よ。
 一緒に、此処に住むのは、当然だろ?
 どうせ、お前は、此のマンションの住人…何だし…よ。」と…。


そう言われてしまえば、何も言えないつくしでは在ったのだが…。
驚愕顔に成ったつくしは、言葉も出て来ない程、驚愕して居たのだ。


だからこそ…。
何も言い出せないつくしが其処に居たという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
そんな状況のつくしを良い事に、此の時の司は、つくしからの了承の言葉を聞く迄も無く、自分勝手に、コトを進め様とするのだった。


「つくしからの返答の言葉がねぇという事は、つくしは了承したと思っても良いんだよな?
 じゃあ、決まりな。」と…。


という訳で、其の後のつくしは、司の部屋で、一緒に過ごす事に成ったという訳…だったのだ。
所謂、此の日から、司とつくしは、同棲を開始して居たのだ。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、司と付き合う事にした事を、まだ、何も始まっても居ないのに、後悔し始めたという訳…だったのだ。


所謂、司の其の後の行動は、司の思い通りに、コトを動かす事だったのだ。



fin

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