tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  22.




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  21.』のエピローグ
 <つくしの執務室で在る 総合外科部長室に入ってからの司とつくし>


司とつくしが言い合って居る所に、司の幼少期の頃から道明寺総合病院にて、長らくナースとして勤め、司の事を良~く知って居る看護師長が、司とつくしの前に現れたのだ。


そして、此の時の看護師長は、司とつくしを、つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中に入る様に促して居たのだ。


「司様と云い、牧野先生と云い…。
 上に立つ立場の方々が、此の様な場所で、何を為さって居るのですか?
 (道明寺総合)病院内では、既に、司様と牧野先生の事が噂に成って居ますよ。
 こういうお話しは、お部屋の中で、話しして下さいますか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、後悔して居たのだ。


云わば…。
此の時のつくしにとって、時すでに遅しと云えたのだった。


何故なら…。
此の事を知った道明寺総合病院のスタッフの誰もが、つくしに訊いて来たから…だったのだ。
なので、此の時のつくしは、既に、言い訳等出来無い状況と成って居たのだった。



そして、其の後、看護師長から促された此の時の司とつくしは、看護師長の指示の下…。
再び、素直に、つくしの執務室で在る 総合外科部長室の中に入ったのだった。


そして、ソファに腰掛けた後の看護師長は、其処で、司とつくしの仲を取り持とうと、司とつくしに訊き始めるのだった。


「司様と牧野先生は、あの様な所で、何故、言い合い成ってお出でだったのでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、自分自身の不甲斐無い行動を反省して居るかの様に、下を向いたままだったので、司が、代表かの様に、話しし始めるのだった。


「つくしが、素直に、俺の言う通りに動かねぇから…な。
 俺が、つくしの代わりに動いて遣った。
 で、此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)迄、つくしを迎えに来て遣った。
 けど…な。
 つくしには、其れが、不満らしいわ。
 で、結局、言い合いに成った。」と…。


其処で、看護師長は、更に、訊き始めるのだった。


「司様と牧野先生は、何時の間に、お付き合いを始められたのでしょうか?
 私は、存じ上げて折りませんでしたが…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、『意気揚々』とでも、云った感じで、看護師長に話しするのだった。


「ああ、つい最近な。
 やっと、つくしが、了承してくれたんだわ。
 だから…よ。
 俺は、既に、つくしとマンションで一緒に住んでる。
 所謂、同棲ってやつだよ。」と…。


だからだったのだ。
司と看護師長とのそんな話しを、反論する事無く、唯、司の横で聞いて居た此の時のつくしは、驚愕過ぎて、俯いて居た頭を上げて、司の顔を睨み付けるかの様に観て居たのだった。


だからだったのだろう。
そんなつくしの様子を、目の前で観て居た看護師長は、クスクス笑い乍ら、つくしに訊くのだった。


「そう言う事ですか(笑)?
 所謂、舞い上がって居るのは、牧野先生では無く、司様と言う事ですか?」と…。


其処で、看護師長には返答出来無いで居るつくしに代わって、司が、看護師長に返答するのだった。


「ああ、そう言う事だ。
 俺は、“今直ぐにでも、つくしと結婚してぇ‼”と、考えてる。
 けど…な。
 つくしは、如何も、俺と結婚する事を、“今は、まだ、早ぇ‼”と考えてる様だ。
 だから…な。
 此処(つくしの執務室で在る 総合外科部長室)には、まだ、俺に迎えに来て欲しく無か
 ったらしいわ。
 けど…な。
 俺は、(道明寺総合)病院内で噂に成っても良いと思ってる。
 俺には、つくしを守れるだけの力も有るし…よ。
 其れに、噂に成った以上、俺は、つくしへの責任を果たすつもりだ。
 だからこそ…。
 (道明寺総合)病院内で噂に成った方が良いとさえ、考えてる。
 じゃねぇと…よ。
 何時(いつ)迄経っても、俺は、こいつと結婚出来ねぇ。
 って、言うか?
 こいつは、何時(いつ)迄経っても、俺との結婚を決意出来ねぇ様な気がすんだよな。」と…。


其処で、此の時のつくしは、漸く、そんな司に言って除けるのだった。


「だからって、あんな所(つくしの執務室で在る 総合外科部長室前の廊下)で、あんな風
 に、言わなくても、良いでしょ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしを睨み付けるかの様に、言い返すのだった。


「あのなぁ~。
 俺は、必ず、お前を守って遣る。
 其れに、俺は、“お前だけだ‼”とも言った筈だ。
 其れなのに…よ。
 如何して、お前は、俺との結婚を拒むんだ?
 つくし…いい加減にしろよ‼」と…。
「………」



だからだったのだ。
此の時のつくしは、司に、如何、返答すれば、良いのか?
分からなかったのだ。


何故なら…。
自身が、結婚自体を拒んで居る本当の意味を、司が知れば、如何言って来るか位…。
つくしには、分かる様な気がして居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司に返答する事が出来無かったのだ。



だが、今のつくしにとって、唯、司には、言い出せなかっただけだったのかも知れない。


勿論、自分自身が、司に言い出せないのは、言い訳かも知れないのだが…。
其れでも、此の時のつくしにとって、“自身の家庭での話しを、看護師長に聞かせる話でも無いだろう。”と、思えて居たからこそ、司にも、何も、言い出せなかったのだ。



其処で、何も言わないで居るつくしを観て居た看護師長は、此の場から離れる為に、つくしに話しし始めるのだった。


云わば…。
つくしの此の時の気持ちを察知したからこそ、此の時の看護師長は、此の場から離れる事にしたのだ。


“司様と牧野先生のお二人だけで、お話しする方が良いでしょう。
 お二人にしか解決出来無い様なお話しも有るでしょうから…。”と…。


なので、此の時の看護師長は、つくしを諭すかの様に、話しし始めるのだった。


「牧野先生…。
 貴女の中には、司様に言いたい事が山の様に有るのでは無いですか?
 如何か、司様に、ご自身の思いを、ちゃんと、伝えて下さいまし…。
 司様は、青年期に入った頃から、我が儘で、傲慢な坊っちゃんに成られました。
 其の当時の司様の中には、『愛情』というモノが、如何も、欠落されて居た様に、私には
 お見受け致しました。
 其れは、司様をお育てに成った道明寺家の使用人頭も、そう仰ってお出ででした。
 ですが、漸く、遅れ馳せ乍らも、司様は、牧野先生と出会われた。
 其れこそ、初対面の時の司様と牧野先生は、お互い、敵対心剥き出しに為されてお出でで
 した。
 でも、牧野先生とお知り合いに成られる前の司様は、女性自体を毛嫌いされて居り、牧野
 先生の様に、敵対心剥き出しに成る事自体無かった事です。
 其れが、牧野先生は、そんな事だとは知らなかったとは言え、司様に歯向かわれた。
 そんな女性は、此れ迄の司様の周りには居なかったんです。
 唯一、居らっしゃったとすれば…。
 其れは、司様が高等部の頃に、一時的に、婚約者と成られた大河原様だけだったかと…。
 ですが、其の大河原様とは、程無くして、婚約解消され、破談に成りました。
 其れは、無理も無い事でした。
 司様が、一切、大河原様に、興味を示されませんでしたから…。
 実は、司様も、大河原様も、何方も、我が儘で、傲慢な性格なのです。
 ですから、司様も、大河原様も、何方も、性格が似てお出でという事に成ります。
 我が儘同士の結婚では、上手く行くものも、上手く行きません。
 ですから、“此の婚約解消の話は、無理も無いだろう。”と…私も、思って居りました。
 ですが、其の後の司様が、此れ程迄に、何かに、執着為さるお姿を、私達にお見せに成る
 だ何て…此の私ですら、思っても居りませんでした。
 ですので、此の私ですら、そんな司様のお姿を観たのは、初めてでした。
 実は、多感だった司様の青年期は、何時(いつ)も、喧嘩ばかりで、其の治療の為に、
 (道明寺総合)病院にお越しに成る程でした。
 其の司様が、女性に執着為さる日が来るだ何て…。
 実は、其の女性というのが、牧野先生だけ…何ですよ。
 きっと、牧野先生自体、司様からの(牧野先生への)執着振りに、嘸かし、戸惑ってお出
 でかも知れません。
 ですが、其れは、司様からの牧野先生への愛情の裏返しと取って下さいましたら、私も、
 嬉しく思いますよ。
 私は、司様の幼少期の頃から、此の道明寺総合病院にて、長らくナースとして勤め、司様
 の事を良く知る者の一人です。
 ですから、此れ迄、司様を息子の様に、見て参りました。
 牧野先生にとって、負担に成るやも知れませんが、司様の牧野先生への想いを拒まないで
 頂きたいと、私は、思って居ります。
 牧野先生…如何か、司様の事を、宜しくお願い致します。
 では、私は、此れにて、失礼致しますね。
 此の先は、私からの話しも踏まえて、司様と牧野先生とで、良~く、お話し合い為さいま
 せ。」と…。


そして、其の後の看護師長は、本当に、話し終えて直ぐ、此の場を後にして居たのだった。
なので、此のつくしの執務室で在る 総合外科部長室の中に居るのは、司とつくしのみという訳…だったのだ。
 


勿論、先程の集まりの話しの件を、此の時の看護師長は、司とつくしから聞いて居た訳では無いので、先程の滋との話しについて、知る由も無いのだ。
だが、此の時の看護師長は、まるで、先程の滋との話しについて、知って居るかの様に話しして居たのだ。


だからだったのかも知れない。
其処で、此の時の司は、“師長は、余計な事を言いやがって…。”と、思いつつも、“此れで、漸く、つくしの誤解を解ける。”と、思って居た事は、事実だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後の司は、俯いたままのつくしの顔を上げさせるかの様に、つくしの両頬を自身の両手で包み込む様に持ち上げたのだ。


だからだったのかも知れない。
自ずと、つくしの顔は、上を向く羽目に成り、司の顔を観る羽目に成って居たのだ。
其処で、此の時の司は、つくしに言って除けるのだった。


「つくし…師長の話しを聞いてたよな?
 俺は、元々、あの『サル』の事は、眼中にねぇよ。
 というか?
 元々、あの『サル』の事は、其の当時の俺自身、婚約者だと、認識してねぇよ。
 俺の婚約者だと、俺自身が認めたのは、経った一人…お前だけだ。
 だからこそ、俺は、お前に言いてぇ‼
 俺は、嘘を言わねぇよ。
 だから…よ。
 つくしは、俺を信じろよ。
 お前の事は、ぜってぇ、俺が守る。
 だから…よ。
 俺を疑うな‼
 俺を拒むな‼
 俺だけを信じろ‼
 良いな、つくし…。」と、其れは、まるで、プロポーズかの様に…。
「………」



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、司からのそんな力強い『宣言』とでも言うべき話しに、思わず、「うん。」と、頷きそうに成って居たのだ。


だが、此れは、つくし一人の問題では無いのだ。
牧野家に関わる問題でも在るのだ。


というのか?
実は、つくしの母親で在る 牧野千恵子とつくし本人の『問題』と云った方が、しっくり来る位…だったのだ。
勿論、つくしの母親で在る 牧野千恵子にとってすれば、其の事自体、何ら、『問題』と思って居なかったのだが…。


だからこそ…。
此の時のつくしにとって、司に、「うん。」と、頷く事自体も、返答する事すらも出来ずに居たのだ。



だが、其れから、暫くしてからの事だったのだ。
一人の女性が、其の後のつくしの前に現れたのだった。

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