【『結婚出来ない男・しない女…＜つかつく＞　　28．』のエピローグ
　＜司の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓に、雑
　　誌の事がバレた後の司＞】

勿論、マスコミ側は、雑誌に掲載する前に、道明寺家サイドに、報告を入れて居たのだ。

実は、其の報告は、司に…では無く、NYに居る司の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓の下に…だったのだ。

云わば…。
ゲラ刷りの状態の物が、マスコミ関係者からNYの司の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓の下へ、送付されて居たのだ。

既に、司に、彼女が出来て居た事を知って居た司の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓にとって、“今更…。”と、思う様な情報故、道明寺家サイドとしては、YES共、NO共、一切、返答し無かったのだ。

だが、此の雑誌のゲラ刷りを観た事で、そんな事実を知った時の司の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓は、“そう迄するのか？”と、唯、自身達の息子で在る　司に、呆れて居た事は言うまでも無かったのだ。

だからだったのだろう。
自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保からの指示に寄り、日本に帰国して帰って来た司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、日本での自身の執務室に、司を呼び出したのだった。

「司…貴方は、お恥ずかしい男性（ひと）の様ね。
　未だに、人を自分自身の思い通りに動かそうとして居る様ね。
　其れで、つくしさんが、貴方に就いて来てくれるとお思いかしら？
　先ず、人は、自分自身の思い通りに成らないと言う事を、自覚すべきじゃ無いのかし
　ら？」と…。

だからだったのだ。
司は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からの話しを聞いて居て、既に、驚愕して居たのだ。

何故なら…。
自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、自身に話しして来た話しの中で、『つくしさん』と、発せられたから…だったのだ。

実は、司にも、分かって居たのだ。
既に、自身の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓には、つくしとの付き合いの件がバレて居るだろう事は…。

だが、“ババアが、既に、『つくしさん』呼びをすると言う事は、如何言う意味だ？”と、此の時の司は、考えて居たのだ。

だからこそ…。
此の時の司は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に言えた言葉だったのだ。

「ババアが、『つくしさん』と、呼ぶと言う事は、何時（いつ）、何処で、つくしと会っ
　た？」と…。

だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、飄々と、司に言って除けるのだった。

「あら、私（わたくし）は、貴方も知って居る通り、此れ迄、NYに居たのよ。
　私（わたくし）が、何時（いつ）、“つくしさんと、お会いした。”と、言ったのかしら？
　まだ、私（わたくし）は、つくしさんとお会いして居ないわ。
　貴方が、私（わたくし）達を、つくしさんに会わせてくれないんじゃ無くて…。
　そろそろ、私（わたくし）達に、つくしさんを会わせてくれないかしら？
　其れ共、まだ、私（わたくし）達に、会わせられない状況なのかしら？」と…。

だからだったのかも知れない。
此の時の司の顔付きは、怒った様な顔付きで真っ赤に成り、其れこそ、「今、親と話しして居るのか？」と、誰もが聞きたく成る位に、更に、引き攣った様な顔付きに成って居たのだ。

だからだったのだ。
其の時の司が、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に発した言葉は、反論する様な言葉…だったのだ。

「はぁ～？？
　何時（いつ）でも、会わせて遣るよ。
　俺を見縊る（みくびる）な‼」と…。

だが、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、更に、飄々と、言って除けるのだった。
例の雑誌のゲラ刷りを、司に見せ乍ら…。

「じゃあ、此れは、何なのかしら？」と…。

だからだったのだろう。
其処で、司は、驚愕すると共に、言い訳の様な言葉を、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に発して居たのだった。

「否、其れは…な。
　俺が、態と、マスコミに撮らせた画像だ。」と…。

実は、其れ位の事は、其の雑誌のゲラ刷りの中の画像を観れば、司の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓とて、分かり切って居た事なのだ。

だからこそ…。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自身の息子で在る　司に言えた言葉…だったのだ。

「其れ位は、此のゲラ刷りの中の画像を観れば、分かる話しです。
　つくしさんが、貴方の腕の中で嫌がって居るだろう事も、此のゲラ刷りの中の画像を観れ
　ば、予想に容易い話しです。
　貴方は、其処迄し無ければ、つくしさんの心を掴めないのかしら？
　つくしさんは、常識人の様ね。
　タマから話しを聞きました。
　タマも、“つくし（さん）の事を気に入った。”と、言って居ました。
　其れに、看護師長に話しを聞けば…。
　熱を上げて居るのは、如何も、貴方の方の様ね。
　やっと、地に足を付けて、落ち着いて、仕事に向き合える様に成って来たと思ったら…。
　好きな女性すら、手に入れられない何て…。
　貴方は、何時（いつ）に成ったら、真面な大人な男性に成れるのかしら？」と…。
「………」

だからだったのだろう。
其の事実も含めて、まさか、自身の両親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保　と　道明寺HD　社長　道明寺楓が、其処迄、知って居るとは思っても視なかった司は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓から話しを聞いた事で、再び、驚愕するのだった。

なので、其の序でに、タマから聞いたという話しを、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓から聞いた此の時の司は、タマがつくしと会って居たという事実を知って、三度、驚愕で思って居たのだった。

“何時（いつ）の間に、タマは、つくしと会ってんだよ⁉
　何で、タマは、つくしの事を知ってたんだよ⁉”と…。

そして、此の時の司は、そんな風に思い乍らも、更に、不貞腐れた唯の男と成り、言葉を発する事無く、此の場には居辛そうに、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の目の前に、座って居るだけだったのだ。
だが、此の時の司は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の目の前で、“チェッ‼”と、悪態を突いて居た事は言うまでも無かったのだが…。

だからだったのかも知れない。
そんな司の様子を見て居た司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、司にとって、『目の上のたん瘤』とでも言うべき人物の話しを、自身の息子で在る　司に話しし始めるのだった。

「今回の件は、お父様の指示で、私（わたくし）は、日本に帰国して帰って来ました。
　既に、お父様も、此の件は、ご存知よ。
　お父様も、呆れて居らっしゃったわ。」と…。
「………」

だからだったのだろう。
此の時の司は、再び、“チェッ‼”と、悪態を突いて居た事は、事実だったのだ。

だからこそ…。
更に、此の場には、不貞腐れた唯の男と成った司が、言葉を発する事無く、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の目の前に、唯、座って居るだけだったのだ。

だが、其れでも、此の時の司は、気に成る事を、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に訊き始めるのだった。

「と言う事は、既に、親父は、雑誌の発売を差し止めたのかよ？」と…。

其処で、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな風に、自身に訊いて来た自身の息子で在る　司に、呆れたかの様に、言って除けるのだった。

「差し止める訳無いでしょ！
　やっと、貴方に、恋人と呼べる方が出来たんです。
　一応、私（わたくし）は、貴方の母親として、貴方の本質を見抜く力を認めて居ますか
　ら…。」と…。

だからだったのだ。
此の時の司は、ホッとし乍らも、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に対して、更に、悪態を突くのだった。

「だったら、良いんじゃねぇのか？
　何が、不満で、日本迄、のこのこと、帰って来てんだよ‼」と…。

だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな風に、自身に悪態を突いて来た自身の息子で在る　司に対して、呆れたかの様に、言って除けるのだった。

「此れ以上、貴方がお恥ずかしい真似をし無い様に、司に釘を刺す為に、私（わたくし）
　は、日本に帰国して帰って来ました。
　良いかしら、司…？
　つくしさんにも、ご両親は居らっしゃいます。
　つくしさんのご両親に、心配をお掛けする様な事は、二度とし無いで頂戴‼
　貴方が、そんな事をすれば…良い縁談も、貴方の事を心配為されたつくしさんのご両親か
　らお許しが出ない可能性も有るのよ。
　もし、お許しが出なければ、貴方とつくしさんとの結婚話は無く成るのよ。
　だからこそ…。
　そう成らない様にする為にも、貴方は、常に、冷静な態度を為さい。」と…。

だからだったのだ。
此の時の司は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、即答するかの言って除けるのだった。

「分かってるっつーの‼
　けど…な。
　あいつの思いを重視すれば、其れは間違い無く、俺とあいつの結婚は、遠退く一方だっつ
　ーの‼
　だから…よ。
　そういう意味で云えば、俺は、焦ってると云えるかも知れねぇ。
　だが…な。
　ババアに言われなくても、俺は、常に、冷静だっつーの‼」と…。

だが、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からして視れば…。
今の司の態度を観た時…。
“何処が、冷静なのかしら？”と、思って居た事は、事実…だったのだ。

其れ程、今の司が焦って居るだろう事は、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓にも、理解出来る程…だったのだ。

という訳で、其の後の司が、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からのお達しの通りに、冷静で居られたのかは、定かでは無い。

何故なら…。
此の時点に於いての司は、つくしの事と成ると…。
冷静さを失う事が、屡々（しばしば）、有ったから…だったのだ。

だからだったのかも知れない。
其の度に、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな自身の息子で在る　司の事を呆れるしか無かったのだった。

そして、其の後…。
雑誌の発売が差し止められる事無く、発売日通りに、雑誌は、発売されたのだった。

だからだったのだ。
F3＆静＆T3が、其の話しを知ったのは、勿論、雑誌の掲載を観てから…だったのだ。
そして、つくしが、其の話しを知ったのは、桜子から話しを聞いた事で知ったという訳…だったのだ。

なので、其の後の司は、つくしからは勿論の事…。
F3＆T2（優紀…以外）から、責められる羽目に成って居た事は、勿論、事実の話しだったのだ。