tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  31.




【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  28.』のエピローグ
 <つくしにとっての『関門』と、でも、言うべき人物の登場>】


つくしの両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子夫妻に会った後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の後(あと)直ぐ、道明寺総合病院の理事長に連絡を入れるのだった。


「理事長…お忙しい所、申し訳無いんだけど…。
 明日、牧野先生を理事長室に呼んで置いてくれないかしら?
 其の時には、理事長と師長も、其の場に同席して下さる?
 私(わたくし)は、牧野先生と、一切、面識が有りませんの。
 ですから、牧野先生と面識の有る 理事長と師長にも、其の場に同席して欲しいんだけ
 ど…宜しいかしら?
 其れと、今はまだ、牧野先生には、私(わたくし)と会う事は、内密にお願いしますね。
 牧野先生に、警戒されても、困りますから…。
 宜しくお願いしますね。」と、理事長に念押しをするかの様に…。


なので、此の時の道明寺総合病院の理事長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの声の圧力に負けたかの様に、了承するのだった。



そして、此の後(あと)の道明寺総合病院の理事長は、師長には内線TELで連絡を取った後直ぐ、つくしの下に、急ぐのだった。


そして、此の時の道明寺総合病院の理事長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの伝言を、つくしに伝える事にしたのだった。
勿論、誰からの伝言かは、つくしに伝える事無く…。


「明日、私の自室に、来客がお越しに成ります。
 牧野先生も、同席願いますか?
 師長にも、同席して頂きますので…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、既に、警戒モード…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、道明寺総合病院の理事長に訊けた言葉だったのだろう。


「理事長室にお越しに成る其の来客者は、何方ですか?」と…。


なので、此の時の道明寺総合病院の理事長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの申し出故、其の件に関しては、口を噤んで居たのだった。


「明日、分かりますので…。
 取り敢えず、明日、私の自室に、お越し下さい。」と…。


だが、此の時のつくしは、警戒モード全開だったにも関わらず、了承するしか無かったのだ。


「承知致しました。」と…。



という訳で、つくしは、次の日…。
道明寺総合病院の理事長からの連絡通り、道明寺総合病院の理事長室に向かうのだった。


そして、ドアをノックした後、道明寺総合病院の理事長から入室を許された此の時のつくしは、道明寺総合病院の理事長室に入って直ぐ、驚愕するしか無い状況に陥って居たのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方から、つくしに声を掛けて居たから…だったのだ。


「私(わたくし)とは、“初めまして‼”…で、宜しかったわよね?
 私(わたくし)は、司の母親で、道明寺HD 社長の道明寺楓と、申します。
 私共の愚息の司が、随分、貴女に、お世話に成って居る様ね。
 牧野先生…有難う!」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、目を丸くしたまま、一言も発する事が出来なかったのだ。


何故なら…。
つくしも、知って居たのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、如何言う立場の人間で在るのかを…。
しかも、司の母親が誰で在るのかも、全て、此の時のつくしは、知って居た筈だったのだ。


其れが、此の日迄…否、今の此の時迄…。
つくし自身、すっかり、其の現実を、忘れてしまって居たのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、声を出す事も出来ずに居たという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、声を発する事も出来ない状況のつくしに変わって、つくしに声を掛けるのだった。


「貴女は、牧野先生で宜しかったのよね?」と…。


だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな問いの言葉を聞いて、ハッと、成り、漸く、此の時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に返答するのだった。


「はい、そうです。
 お初にお目に掛かります。
 牧野つくしと申します。」と、未だ、立ったままの状態で、頭を下げ乍ら…。



実は、此の時点に於いてのつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄って、司との付き合いを解消する様に、言われると思って居たのだ。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔付きは、『鉄の女』と、言われて居る様な顔付きでは無く、にこやか…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしに、そんな顔付きのままの穏やかな音色で、先ず、ソファに座る様に指示を出したのだ。


「牧野先生…何時迄も、其処に立って居ても…何ですから…。
 其方に、お座りに成ったら…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、遠慮がちに、ソファに腰を下ろしたのだ。


「はい、失礼します。」と、断りを入れてから…。



其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、また、つくしに、話しし始めるのだった。


「牧野先生…いいえ、此れからは、『つくしさん』と、呼ばせて貰うわね。
 昨日、つくしさんの御両親とお会い頂きました。
 そして、此れからの事を、お話しして来ました。
 つくしさんも、既に、ご存知とは思いますが…。
 先日、発売された雑誌にて、私共の愚息の司とつくしさんのゴシップが掲載されました。
 ですので、此れからについて、つくしさんの御両親とお会い頂く必要性が有りました。
 なので、既に、つくしさんの御両親との話し合いも、出来て居ますのよ。」と…。


其処で、此の時のつくしは、まるで、土下座をするかの様な勢いのままで、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、謝りを入れるのだった。


「申し訳御座いませんでした。
 もう既に、お調べに成ってお出での様ですから、偽り無く、申し上げます。
 私共 牧野家は、道明寺家に相応しい家柄では御座いません。
 ですから、ご子息と、“別れろ‼”と、仰られれば、私自身、ご子息と別れる覚悟は出来て居
 ります。
 ですので、ご子息と私とのお付き合いの件は、両親とは、何ら、関係は御座いません。
 今迄の勝手を、如何か、お許し下さいませ。」と…。



其処で、目をぱちくりして驚愕して居るのは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の方…だったのだ。


勿論、此れ迄に、そんな状況の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を、誰も観た事が無く、其れは、理事長と師長にしても例外では無く、そんな状況の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を観て、実は、理事長と師長は、驚愕して居たのだ。


だが、其処で、助け舟を出すかの様に、師長が、つくしに、話しし始めるのだった。


「牧野先生は、何か、勘違い為さって居る様ですね。
 道明寺社長は、司様と牧野先生を別れさせる為に、牧野先生のご両親とお会いに成ったの
 では無いと思いますよ。
 実は、其の反対ですよ。
 NYの頃の司様 と 現在の司様を見比べた時…司様には、雲泥の差が有るんですよ。
 そうですよね、道明寺社長…?」と…。



だからだったのだ。
此の時点に於いての司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、態と、遠回しに、つくしに話しして居たのだ。
つくしの本音の言葉が聞きたくて…。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からして視れば…。
全く、予期して居なかった言葉が、つくしの口から聞こえて来たのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、目をぱちくりした状況のまま、驚愕して居たという訳…だったのだ。



だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、師長からの話しを聞いて、ハッと、成ったかの様に、返答の言葉を、つくしに話しし始めるのだった。


其れは、まるで、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓のそんな状況は、『鉄の女』に相応しく無い状況だと云えたのだ。


「ええ、そうよ。
 師長の言う通りだわ。
 NYの頃の司 と 現在の司とでは、雲泥の差が有るのよ。
 だからこそ…現在の司にとって、つくしさんの存在が、どれ程、重要かを、私(わたく
 し)は、身を持って思い知ったのよ。
 今後、司と貴女を別れさせる様な事をすれば、其の後の司が如何成るか位…私(わたく
 し)でも、分かり切って居る程…よ。
 そんな状況で、司と貴女を別れさせるとお思いかしら?
 でも、貴女は、口でそんな風に言える程、司とは、直ぐにでも、別れられるという事かし
 ら?
 だとしたら、きっと、司は、間違い無く、貴女に怒り狂うでしょうね。
 貴女とは、“別れない。”と、言い乍ら…。
 其れでも、貴女は、司と別れられるのかしら?
 其れに、言って置くわね。
 今の時代…お互いの家柄は、重要かしら?
 私(わたくし)達の時代なら、兎も角…。」と…。
「………」


だからだったのだ。
一言も言葉を発する事が出来ないまま、今度は、つくしが、驚愕する番だったのだ。
実は、此の時のつくしの大きな目は、より一層、大きく見開き、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…同様に、目をぱちくりさせて、驚愕して居たのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、更に、つくしに話しし始めるのだった。


「其れと、つくしさんは、お父様の性格を受け継がれた様ね。
 つくしさんが、司とお付き合いをして居る事を、ご自身の責任と仰って、“娘の勤め先で
 在ります『道明寺総合病院』の仕事を辞めさせないで下さいませ。”と、仰って居たの
 よ。
 つくしさんのお父様は、自分の事より、人の事を心配する。
 つくしさんは、お父様から良い性格を貰った様ね。
 貴女が、司の恋人で良かったわ。
 此れからも、司の事を、宜しくお願いね。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、拍子抜けしたかの様な状況と成り、「はい。」と、言う事だけで、精一杯…だったのだ。



実は、『卯建(うだつ)が上がらない』様な父親だったとしても、つくし自身、つくしパパの事が好き…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からそんな風に言って貰った事が、実は、嬉しかったのだ。



そして、此の時のつくしは、三度、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から驚愕する様な話しを聞かされて居たのだ。


「其れと、つくしさんの御両親からも、了承を頂いて居るのよ。
 だから、つくしさんからも、了承して貰いたいんだけど…良いかしら?」と…。


なので、此の時のつくしは、「はい。」と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、返答して居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、話しを続けるかの様に、つくしに話しし始めるのだった。


「近々、司とつくしさんの婚約発表の席に、司を就かせ様と思って居るのよ。
 勿論、つくしさんの事がバレても、理事長が困るでしょうから…。
 敢えて、司には、つくしさんの名前も言わせないし、道明寺総合病院が困る様な事は言わ
 せないつもりよ。
 其れに、つくしさんの仕事がし難く成っても困るでしょ!
 だからこそ…司には、細心の注意を払う様に、伝えるつもりよ。
 でも、道明寺総合病院内の事は、理事長と師長に任せないといけないんだけど…。
 なので、理事長と師長には、道明寺総合病院のスタッフ達に、此の件に関して、内密にす
 る様に、申し送りをお願いしますね。
 という訳ですから、つくしさんには、此の件を了承して欲しいのよ。
 つくしさん…宜しいわよね?」と…。


だからだったのだ。
押しの強い司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に負けたかの様に、此の時のつくしは、「はい。」と、了承してしまって居たのだ。
司には、“まだ、結婚する気は無い。”と、言い続けて居たのだが…。



だが、此の時のつくしには、分かった様な気がして居たのだ。
昨夜の自身の母親で在る 牧野千恵子からの電話の言葉の意味を…。


だからだったのだ。
自身の母親で在る 牧野千恵子の今後の事を考えた時…。
此の時のつくしは、ソファに座り乍らも、何故か?
憂鬱に成って居たのだ。


“此の事を知った時のママの顔付きは、きっと、満面の笑みだったんだろうな。
 今後、ママと会う事が、憂鬱で仕方無い。”と…。


そんな風に、考えて居た此の時のつくしの頭の中では、既に、頭を抱え始める様な状況だった事は言うまでも無かったのだった。

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