tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  1.




【プロローグ】


自身の息子で在る 司が、暴漢に襲われた後…。
司の入院先で在る 道明寺総合病院にて、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしに、司との『一年の猶予』を与えたのだ。


其の後(あと)直ぐ…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の第1秘書で在る 西田を伴って、NYに戻ったのだ。



そして、暫く経ってから、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司の記憶の中に、つくしだけの記憶が無い事を知ったのだ。


「司が記憶喪失に成ってしまったわ。」と、言う自身の娘で在る 椿からの報告に寄り…。


そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺家の使用人頭で在る タマからの報告で、自身の息子で在る 司の記憶の中につくしだけの記憶が無い事で、荒れて居る事を知ったのだ。



実は、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の考えは、司とつくしとの『一年の猶予』が明けた同じ年に、司とつくしの二人一緒に、NYに呼び寄せるつもりで居たのだ。


だからだったのだ。
NYに戻って直ぐの司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺家の使用人頭で在る タマに、そう伝えて居た程…だったのだ。


「牧野さんに伝えて有ります。
 “司と牧野さんには、『一年の猶予』を与える。”と…。
 なので、其の『一年の猶予』が明けた後直ぐにでも、司と牧野さんには、二人一緒に、
 NYに渡米して貰います。
 其れに、其の『一年の猶予』が明けた同じ年と云えば…。
 牧野さんが、英徳高校を卒業する年でしょ。
 だから、丁度、良いんじゃ無いのかしら。
 という訳だから、タマも、其のおつもりで居らして頂戴ね。」と…。


其れは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、つくしの事を認めた瞬間…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のタマは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、そんな話しを聞いた事で、嬉しかったのだ。



だが、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとって、そんな自身の考えは、水の泡と成ったのだ。


何故なら…。
つくしだけの記憶を失くしてしまった其の後の司は、世田谷の道明寺邸の中で暴れ回る日々…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の考えを改め無くては成らなかったのだ。


“まさか、司の記憶の中に、牧野さんだけが居なく成るだ何て…。
 其の為に、司が、元の司に戻ってしまっただ何て…。
 何て事なの⁉
 こんな状況の司が、NYに渡米して来た所で、何の役にも立たない。
 返って、道明寺HDの株価が下がるだけだわ。
 其れだけじゃ無いわ。
 道明寺HDの評判も下がってしまうわ。
 だったら、仕方無いわね。
 司の渡米の件は、司が、牧野さんの記憶を取り戻してからでも良いのかも知れないわ
 ね。”と…。


だからだったのだ。
そんな風に考えを改めた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、道明寺家の使用人頭で在る タマに伝えて置くのだった。


「司が牧野さんの記憶を取り戻す迄…。
 司と牧野さんを、NYに渡米させる事を諦めるわ。
 だから、タマには、負担を掛けて、本当に、申し訳無いんだけど…。
 其れ迄、司の事を宜しく頼むわね。」と…。


だからだったのだ。
司には甘々なタマ自身、道明寺家の女主人で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、そんな風に言われなくても其のつもりで居たのだ。
なので、此の時のタマは、道明寺家の女主人で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな要望に了承したという訳…だったのだ。



だが、何時迄経っても、司は、世田谷の道明寺邸の中で暴れ回る日々…だったのだ。


何故なら…。
自分自身でも、何にイライラして居るのか?
此の時点に於いての司本人にも分からなかったのだが…。
イライラして眠れない日々…だったのだ。


だからだったのだろう。
毎日、世田谷の道明寺邸の中で暴れ回る事で、此の時の司は、疲れ切って眠るという日々…だったのだ。


だが、こんな司の状況は、世田谷の道明寺邸の執事 や 使用人にとっては、勿論、堪ったモノでは無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
嘗て、世田谷の道明寺邸にて、道明寺家の使用人頭で在る タマの命令に寄り、英徳高校時代のつくしが、『(司)坊っちゃん専用使用人』をして居た頃の事を知って居る(世田谷の道明寺邸の)執事 や 使用人は、思って居たのだ。


“司様…如何か、牧野様の記憶を思い出して下さいませ。”と…。


実は、此の時点に於いての世田谷の道明寺邸の執事 や 使用人がそう思う程…。
此の時の司の状況は、緊迫したモノ…だったのだ。


要は、司が乳幼児の頃から司を育て、司の傍で司を見続けて来たタマでさえも、此の時点に於いての司を止める事が出来ない状況だったと云えたのだ。


だからだったのだろう。
此の時点に於いてのタマは、司の遣りたい様に遣らせて居たのだった。



だが、英徳大学に進学した筈の司は、其れ以降、数か月が経っても、中々、英徳大学に向かおうとし無かったのだ。


其れだけでは無かったのだ。
此の状況が数か月も続けば、やはりと言うべきか?
世田谷の道明寺邸の執事 や 使用人が、疲弊し始めたのだ。


だからだったのだろう。
世田谷の道明寺邸の執事が代表かの様に、自身達の上司とでも言うべきタマに、申し出たのだ。


「此のままでは、道明寺家のスタッフが辞めて行くやも知れません。
 タマ先輩に、此の状況を何とかして頂きたいのです。
 如何か、司様を止めて下さいませ。」と…。



此処迄、世田谷の道明寺邸の執事から、そう言われては、タマとて、動く訳にもいかず…。
此の時のタマは、或る人物に会いに行く事にしたのだ。


其の或る人物とは…。
そうなのだ。
あきら…だったのだ。


そして、此の時のタマは、あきらに、直談判するのだった。


「あきら坊っちゃんに頼み事が御座います。
 今のつくしは、道明寺邸に現れる事を躊躇って居るかと思います。
 司坊っちゃんの退院祝いの際…。
 司坊っちゃんの一言に、つくしが切れた事は、タマとて、存じ上げて居ります。
 ですが、あきら坊っちゃんのお力で、如何か、つくしを宥めて、つくしを道明寺邸に連れ
 て来ては貰えませんかね?」と…。



だが、此の時のあきらの顔付きは、浮かないモノ…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のタマは、そんなあきらに、再度、訊くのだった。


「つくしに、何か、有ったんですかい?」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、“タマさんだから、良いだろう。”と、思い、現在のつくしの状況を伝えるのだった。


「実は、牧野だけじゃ無く、牧野家自体、行方不明…何ですよ。
 俺達も、色々、調べて視たんですけど…。
 全く…と、言って良い程、情報が出て来ない。
 警察にも捜索願を提出したんですが…。
 全く、音沙汰無しで…。
 牧野は、何処に行ったのか?
 其れに、未だ、司の記憶は、戻って居ない様ですし…。
 そんな話しを司にしても、“牧野って、誰の事だ⁉”と、訊かれるのがオチでしょ。
 だからこそ…。
 俺達は、俺達だけで、何とか、牧野の事を調べて来たんですよ。」と…。
「………」



だからだったのかも知れない。
此の時のタマは、あきらからのそんな話しを聞いて、誰もが、“腰を抜かしたんじゃ無いだろうか?”と、思う程に、其の場にへたり込んでしまう程…だったのだ。
勿論、タマが倒れ込む寸前に、此の時のあきらは、間一髪、タマを救って居たのだが…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、言葉も出て来ない程、驚愕して居たのだ。


実は、自身の口から言葉も出て来ない代わりかの様に、此の時のタマの脳裏には、“まさか…そんな事は無いだろうさね。”と、言う思いで、一杯…だったのだ。



だからだったのだ。
そんな話しをあきらから聞いたタマは、世田谷の道明寺邸に戻って直ぐ…。
NYに在住中の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告したのだ。


勿論、此の時点に於いての司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとっても、思っても視なかった話し故…直ぐには、話せる状況に無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と タマとの間には、暫くの間、無言状態が続いて居たのだ。


其処で、漸く、言葉を発して来たのは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだ。


「分かったわ。
 取り敢えず、牧野さんの事は、此方でも調べて視るわ。
 だから、タマは、今迄通り、司の事をお願いね。」と…。



だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そうタマに言い乍らも、自身の心の中では、虚しさだけが募って居たのだ。


“何て事なのかしら?
 司の記憶喪失だけじゃ無く、牧野さんが行方不明だ何て…。
 一体、司と牧野さんは、如何成って居るのかしら?
 もし、司が、今後、牧野さんの記憶を取り戻した際、牧野さんが行方不明だと、知った時
 のあの息子(こ)は、如何成るのかしら?
 其れに、あの息子(こ)の将来は、如何成るのかしら?
 道明寺HDの後継者としても、もう、役に立たないという事かしら?”と…。



だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の第1秘書で在る 西田を呼び出し、道明寺家の使用人頭で在る タマから聞いたつくしの話しを、自身の第1秘書で在る 西田に聞かせるのだった。


其の上で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の第1秘書で在る 西田に指示を送るのだった。


「其処で、西田…お願いが有るのよ。
 タマから聞く処に寄ると…。
 司の幼馴染で親友のあきらさん達が、警察に、牧野家の捜索願を提出して居るらしいの。
 其れでも、未だ、牧野さんは見付かって居ないらしいわ。
 もう一度、道明寺家から…として、警視総監に連絡して頂戴‼
 で、私(わたくし)は、一度、日本に帰国します。
 スケジュール調整をお願いするわ。
 其れと、警視総監にアポも取って頂戴‼
 宜しくお願いするわね。」と…。


なので、此の時の西田は、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



実は、英徳高校時代の司の幼馴染で親友達で在る F3に対して、あれ程、侮辱する様な言葉(「脳みそが腐りますよ。」)を言って居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓…だったのだが、今では、すっかり、毒気が抜けた様子…だったのだ。


だからだったのだろう。
現在の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司 と 其の恋人で在る つくしの二人の其の後の幸せを願って居たのかも知れない。

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