tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自責の念【会いたい】…<つかつく>  番外編




【『お雛様【会いたい】…<つかつく>  番外編②』の其の後 
 <自室に入った後の司>】


自身の自室に入った其の後の司は、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰った自身が折った(折り紙の)お雛様を、自身の自室のソファ・テーブルの上に置いて在る(自身の弟と成った 進から譲り受けて居た)つくしの写真立ての前に置いて、つくしに話し掛けて居たのだ。


「つくし…如何だ?
 さっき…な。
 ひなから教えて貰って、俺が折ったんだよ。
 上手く出来てるだろ?」と…。


だが、そんな風に、つくしに声を掛け乍らも、此の時の司は、実は、既に、涙を流して居たのだ。


“ごめんな。”と、自身の心の中で、つくしに謝り乍ら…。



勿論、リビングルームにて、自身の愛娘で在る ひなから教えて貰って居る間の司自身、涙を流す事は無かったのだ。
否、其の時の司は、涙を堪えて居たのだ。


何故なら…。
自身の愛娘で在る ひなの前だからこそ…。
此の時の司は、努めて、明るく振舞って居たのだ。


だからだったのだろう。
自分以外誰も居ない自身の自室に入った事で、敢えて、我慢して居た涙が決壊したのかも知れない。



そして、此の時の司は、自身の自室に入った途端、後悔して居たのだ。
否、自責の念に駆られて居たのだ。


何故なら…。
司自身が愛するつくし と 自身の愛娘で在る ひなの傍に居ない間に、つくしには苦労をさせ、ひなには我慢ばかりさせて来たのだ。


“自分さえ、つくし と ひなの傍に居る事が出来た成らば、少なくとも、つくし と ひ
 なを苦労させたり、我慢をさせたりする事は無かった筈だ。
 如何して、こんな事に成ったんだ⁉”と…。



実の事を言うと…。
日本に帰国して直ぐの司は、自身の愛娘で在る ひなを見掛けた事で…。
既に、自身が愛するつくしを失って居た事…。
そして、此れ迄、自身が愛するつくし と 自身の愛娘で在る ひなの傍に居られなかった事を、司自身、何度と無く、後悔し続けて来たのだ。


其れは、自身が愛するつくしと共に、自身の愛娘で在る ひなを、一緒に、育てられなかった事も、後悔の一つでは有ったのだ。



だからこそ…。
自責の念に駆られ乍らも、此の時の司は、嬉しかったのだ。
自身が愛するつくしから教えて貰った折り紙のお雛様を、文句を言われ乍らも、今度は、自身の愛娘で在る ひなから教えてもらい、司自身、自身の愛娘で在る ひなと一緒に折る事が出来た事を…。


だが、其れでも、此の時の司の心情として視れば…。


“同じ文句を言われ乍らも、折り紙のお雛様を教えて貰うんだったら…。
 やっぱ、直接、つくしから教えて貰いたかった。
 ひなが、まだ、可愛い盛りの幼少期の頃に、ひなと一緒に、つくしから教えて貰いたかっ
 たわ。”と、此の時の司は、自身が愛するつくしに訴え掛けて居たのだ。


だからだったのかも知れない。
其の後の司は、自身の本音を呟き乍らも、ソファで眠ってしまったのだ。


“如何して、22年もの長い時間…。
 俺は、つくしの事を、一切、思い出す事が出来無かったのか?
 俺は、其処迄、人情味のねぇ男なのか?
 否、つくしに関してだけは、其処迄、俺は、薄情な男じゃねぇ筈だ。
 此の件に関して、直接的には、俺の責任じゃねぇ。
 其れでも、俺は、つくしを失った。
 なぁ~、俺は、やっぱ、今直ぐ、つくしに会いてぇ(たい)わ。”と…。



そんな風に、思い乍ら眠ったからだろうか?
此の日の司は、自身が愛するつくしの夢を見たのだ。


「道明寺、道明寺…。」と、英徳高校の制服を着たつくしが、自身を呼んで来るつくしの夢を…。



だからだったのだろう。
朝に成り、自身の愛娘で在る ひなが、自分自身を起こしに来てくれた事さえ、気が付かずに眠って居たのだ。


「パパ、朝だよ。
 もう、起きなよ。」と、言う声を…。


だが、漸く、気が付いた司は、目覚めて直ぐと言う事も有り、寝呆けて居たのか?
自身の愛娘で在る ひなに抱き着いてしまったのだ。
しかも、此の時の司は、“お前を、もう、逃がさねぇ‼”と、言わんが如く、強い力で…。


「つくし、やっと、俺を迎えに来てくれたのか?」と、言い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、慌てるかの様に、自身の父親で在る 司の背中を、バシバシと叩き乍ら、藻掻いて居たのだ。


「パパ、ひなだよ。
 私は、ママじゃ無いから…。
 放して…よ。
 パパっ‼」と…。


そんな発狂共取れる様な自身の愛娘で在る ひなの叫び声に、漸く、目を覚ました司は、自身の愛娘で在る ひなに謝るのだった。


「ひな…すまん。
 つくしと間違えた。」と…。



だからだったのだろう。
暫くの間、藻掻いたせいなのか?
此の時のひなの顔色は、真っ赤に成って居たのだ。


其れでも、何時(いつ)もと違う自身の父親で在る 司の様子に、此の時のひなは、自身の父親で在る 司に訊くのだった。


「何か有ったの?
 ママの夢でも見たの?」と、心配そうに…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなに即答するのだった。


「ああ、つくしの夢を見た。
 高等部当時のつくしの夢を…。」と…。



其処で、此の時のひなは、自身の父親で在る 司が、自身の母親で在る つくしと間違えて、自身に抱き着いて来た訳が、漸く、分かったのだ。


実は、昨夜も、ひなは、自身の伯母で在る 椿から聞かされて居たのだ。


「さっきの…ね。
 司 と ひなちゃんが話しして居る所を観て居て、思ったのよ。
 “(高等部当時の)司 と つくしちゃんを観て居るみたい。”って…。
 そんな風に、私が思う位、本当に、寸分の狂い無く、ひなちゃんは、つくしちゃんに似て
 居るのよ。」と…。


だからだったのだ。
寝呆けて居る自身の父親で在る 司が、自身の母親で在る つくしと見間違えたとして
も、“其れは、致し方ないのかも…。”と、此の時のひなは思って居たのだ。



だが、其れでも、此の時のひなは、自身の父親で在る 司に言って置くのだった。


「今度からは、間違えないでよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の愛娘で在る ひなと約束を交わすのだった。


「ああ、分かってる。
 今日は、悪かったな。」と…。



だが、其の後の司は、どんどん、自責の念に駆られる様に成り、朝、目が覚めると、何時(いつ)も、後悔の日々だったのだ。


だからだったのかも知れない。
偶に、朝、起こしに来た自身の愛娘で在る ひなに対して、目覚めたばかりの司は、自身が愛するつくしと間違える様に成るのだった。



そして、自身の兄と成った 司のそんな様子を、自身の姪っ子で在る ひなから聞いた進は、自身の兄と成った 司の事を心配する様に成って行くのだった。



fin

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