tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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卒業式【会いたい】…<つかつく>  番外編①




今春、卒園・卒業される皆様、保護者の皆々様に於かれましては、ご卒園・ご卒業おめでとうございます!



<此の二次小説『卒業式【会いたい】…<つかつく>  番外編①』は、『目覚まし時計
 【会いたい】…<つかつく>  番外編』と同じ(つくしの納骨式が執り行われた)年の
 正月での司とひな父子(おやこ)の会話が元と成って折ります。
 『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』も併せて、ご覧下さいました
 ら、幸いです。
 宜しくお願い致します。>



【『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく>  番外編』の少し前のお話し】


ひなは、正月の新年の挨拶をする為に、タマの部屋に向かって居たのだ。


既に、此の当時のタマとひなは、大の仲良しだったのだ。


という寄りも、タマにとってのひなは、『つくし』…其のモノ…だったのだ。


そして、ひなにとってのタマは、曾祖母の様な存在に成って居たのだ。
一応、タマから言われて、『タマさん』と、呼んで居たのだが…。



其処に、司も、タマの様子窺いの為に、タマの部屋に現れたのだ。


そして、既に、タマの部屋に、自身の娘で在る ひなが居る事に気が付き、タマに新年の挨拶をしてから、ひなに声を掛けたのだ。


「タマ、おめでとさん!
 何だ。
 ひなも、此処に居たのか?」と、言い乍ら…。


なので、ひなは、自身の父親で在る 司に、サラッと、返答したのだ。


「うん、新年だから…ね。」と…。



其処で、ひなは、タマから声を掛けられたのだ。


「ひなお嬢様は、今春、大学を卒業するんじゃ無かったのかい?」と…。


だからだったのだ。
行き成り、そんな風に、タマから声が掛かり、ひなは、吃驚したモノの…タマに返答するのだった。


「ええ、そうですけど…。
 急に、如何したんですか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、ひなに言って除けるのだった。


「今のお嬢さん方は、大学を卒業する日、『袴』を着付けて、(卒業式に)出席するんじゃ
 無かったのかい?
 だとしたら…。
 坊っちゃん…ひなお嬢様に『袴』を用意し無いといけませんよ。」と…。



其処で、ひなは、タマの話し振りに驚愕するのだった。


何故なら…。
ひな自身、既に、『袴』自体、諦めて居たし…。
大学に入った頃から、“『袴』を着付けて、卒業式に出席する事は無いだろうなぁ~。”と、何処か、諦めて居たのだ。


だからだったのだ。
ひなは、驚愕声を発するのだった。


「えっ??
 如何して、其の事を、タマさんが知って居るんですか?」と…。


だからだったのだ。
タマは、其れこそ、ひなを睨み付けるかの如く、じーっと、観て居たのだ。
そして、タマは、そんなひなに言って除けるのだった。


「ひなお嬢様…其れは、如何いう意味ですかい?
 タマを年寄り扱いし無いで下さいまし。
 若い女性がする事は、まだまだ、タマも知って居ますよ。」と…。



実の事を言うと…。
タマが、此の事を知ったのは、以前、TVの情報番組を見て居た時に知った事で、ずーっと、タマの頭の中に残って居たから…だったのだ。
其の時のタマは、其のTVの情報番組を見て、実は、思って居たのだ。


“つくしの(大学の)卒業式も、袴を着付けて、(卒業式に)出席したのかね?
 だとしたら、タマも、つくしの袴姿を、一目、見たかったよ。”と…。


タマは、実は、知らなかったのだ。
つくしは、大学処か?
英徳高校さえも、自主退学して居た事を…。


だからだったのだろう。
其の時のタマは、そんな風に、思って居たのかも知れない。



其処で、司は、タマからの話しを聞いて、漸く、気が付いたのだ。


“ひなは、今春、大学を卒業するんだったな。”と…。


だからだったのだ。
タマの部屋を出た後の司は、自身の娘で在る ひなに、自身の部屋に来る様に伝えるのだった。


「ひな、話しが有るから…よ。
 俺の部屋で話そうか?」と…。


だからだったのだ。
ひなも、「うん。」と、其の事に了承して、自身の父親で在る 司の後ろから就いて、司の部屋に入るのだった。


其処で、司は、タマからの話しを続けるかの様に、自身の娘で在る ひなに訊くのだった。


「ひな…如何して、お前の卒業式の事、俺に言わなかった?」と…。


だからだったのだろう。
自身の父親で在る 司から、“そう訊かれるだろうな。”と、思って居た事も有り、“何て、言えば良いんだろう。”と、考え乍らも、此の時のひなは、サラリと、返答するのだった。


「心配掛けたく無かったから…?」と…。


其処で、“腑に落ちねぇ。”と、思った司は、自身の娘で在る ひなに、更に、訊くのだった。


「何が、“心配掛けたく無かった。”…だ⁉
 良いか、ひな?
 お前は、元々、俺の娘で、道明寺財閥のご令嬢…何だぞ‼
 其の娘が、“心配掛けたく無かった。”と、言うだけで、袴を着付けずに、卒業式に出席す
 るつもりだったのか?
 だとしたら、何を着て、卒業式に出席するつもりだった?」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、俯いたままの状態で、自身の父親で在る 司に返答するのだった。


「就職活動した時のスーツを着て、卒業式に出席するつもりだったの。
 其のスーツも、進叔父さんに買って貰った大切なスーツだから…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、其れ以上の言葉を口に出す事が出来なかったのだ。
唯、二言、此の時の司は、自身の娘で在る ひなに告げたのだ。


「分かった。
 俺が、お前の袴を用意して遣る。」と…。



実の事を言うと…。
本来のひなは、“此れだけは、パパには言わないで置こう。”と、思って居た事が有ったのだ。


だが、此の時のひなは、“一応、パパにも伝えて置いた方が良いかも…。”と、思い直して居たのだ。


だからだったのかも知れない。
徐に、此の時のひなは、自身の父親で在る 司に話しし始めるのだった。


「実は、此の話しは、私が大学入学の時に、進叔父さんから聞いた話し何だけど…。
 ママが亡くなる少し前に、ポロっと、涙を流し乍ら、ママは、進叔父さんに話ししたんだ
 って…。
 “私が高等部を卒業して、大学迄進んで卒業して居たとしたら…。
  本当は、袴を着付けて貰って、卒業したかったの。
  勿論、レンタルだけど…。
  でも、其れは、ひなを授かった事で、諦めた。
  其れでも、ひなの時は…袴を着付けて貰って、大学を卒業するひなを見て視たかった。
  其れも、もう、叶いそうに無いけど…。”って…。
 だから…ね。
 進叔父さんは、私に言ってくれたの。
 “レンタルに成るとは思うけど…。
  其れでも良かったら…。
  姉ちゃんの代わりに、俺が、袴を用意するから…。”って…。
 でも、実は、大学を卒業する学年に成っても、私は、進叔父さんに、中々、『袴』の事が
 言えなかったの。
 だって、此れ迄、ママの代わりに、私を育ててくれただけでも有り難いのに、其れ以上の
 事は言えないでしょ。
 だから…思って居たの。
 “ママにも、見せて上げられそうに無いなぁ~。
  私の袴姿…。”って…。
 でも、パパが用意してくれるなら…。
 ママに、私の袴姿を見せて上げられるね。」と、にこっと、笑い乍ら…。



だが、そんな話しを自身の娘で在る ひなから聞いた司は、申し訳無い気持ちで一杯に成って居たのだ。


何故なら…。
自身の娘で在る ひなに、全ての物事を諦めさせるだけじゃ無く、本来なら、し無くても良い筈の気遣い迄させて居たのだ。


そして、本来なら、何不自由無い生活を送れて居た筈のひなだったのに、司自身、其の生活を送らせて遣る事が出来なかった事…。
此れ等、全ての事に、司自身、後悔し、自身の娘で在る ひなに申し訳無く思って居たのだ。


そして、つくしには、(つくしの)夢を壊させてしまった事を、此の時の司は、後悔して居たのだった。

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