tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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卒業式【会いたい】…<つかつく>  番外編②




「分かった。
 俺が、お前の袴を用意して遣る。」と…。


自身の娘で在る ひなと話しして居た時の司は、自身の娘で在る ひなにそう約束したのは良いのだが…。


其の後の司は、何処で、袴を用意すれば良いのか?
自身の娘で在る ひなの為に、何を如何して遣ったら良いのか?
全く、分かって居なかったのだ。


だからだったのだ。
タマに頼もうにも、今や、寝た切りに近い状況と成って居たタマを動かす訳にもいかず…。
司は、途方に暮れて居たのだ。



其処に、司にとっては、頼りに成る自身の姉で在る 椿が、日本に帰国して帰って来たのだ。


実は、椿は、タマから、連絡を受けて居たのだ。


「ひなお嬢様が、今春、大学を卒業為さいますが…。
 袴のご用意を、まだ、為さって居ないそうです。
 タマが動ければ宜しいのですが、今のタマでは、そうはいかず、何の役にも立ちません。
 ですので、タマに代わって、椿お嬢様にお願い致しとう御座います。
 もう、其れ程、日にちが御座いませんから、直ぐにでも、(日本に)帰国して来て帰って
 下さいませんかね?」と…。


だからだったのだ。
タマから、そんな風に、頼まれた此の時の椿は、タマに言って除けるのだった。


「そうだったんだぁ~。
 分かったわ。
 ひなちゃんの母親代わりとして、私が動かなきゃね。
 つくしちゃんにして上げられなかった事を、ひなちゃんにして上げなきゃ!」と…。


だが、此の時のタマは、椿にお願いをしたのは良いが、一抹の不安を抱えて居たのだ。


“本当に、椿お嬢様に頼んで良かったのだろうかね?”と…。


だが、実は、椿は椿で、年が明けて早々の新春パーティーを終えたばかりだった事も有り、慌てるかの様に、日本に帰国して帰って来たのだった。



そして、椿の帰国を知った司は、何処か?
ホッとして居たのだ。


何故なら…。
“如何し様か?”と、途方に暮れて居たのだから…。



だが、相変わらず、ノックもせずに、声も掛ける事無く、勝手に、ドアを開けて、司の自室に入って来る自身の姉で在る 椿には、少々、テンパって居た司だったのだが…。
其処に、椿から、声が掛かったのだ。


「司…私が来たから、もう、大丈夫よ。
 ひなちゃんが、今春、大学を卒業するんだって…。
 タマさんから聞いたのよ。
 じゃあ、時間も無いから、早速、呉服屋を呼ぶわね。」と…。



だが、此の日は、まだ、日本で言う所の正月三が日と言われて居る1月3日なのだ。


だからだったのだろう。
当然かの様に、此の時の司は、自身の姉で在る 椿に言って除けるのだった。


「今日は、まだ、1月3日で、正月三が日だぞ。
 呉服屋も休みだろ⁉」と…。


だが、さも当然かの如く、此の時の椿は、自身の弟で在る 司に言って除けるのだった。


「何言ってんのよ。
 理由を話せば、分かってくれるわよ。」と…。


だからだったのだ。
強引とでも言うべきか?
此の時の椿は、自身の弟で在る 司の話しも気にせずに…。
否、自身の耳に司の話しが入って来ないとでも言いた気に、自身の弟で在る 司の目の前で、此の時の椿は、呉服屋に連絡を入れて、呉服屋に事情を説明し始めるのだった。
説明に成って居ない説明を…。


「実は、道明寺家の娘の一大事なの。
 今から、此処(道明寺邸)に、来て下さらないかしら?」と…。


勿論、道明寺家のお嬢様の一大事と言われれば、道明寺邸に出向かない訳にもいかず…。
此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、慌てて、道明寺邸に向かうのだった。



其処で、此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、初めて見た司の娘で在る ひなに驚愕するのだった。
しかも、司からの紹介の言葉が有ったにも関わらず、無言に成る程に…。


「俺の娘のひなだ‼
 此れからも、宜しく頼むな。」と…。


だからだったのだ。
此の時の此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、司の娘で在る ひなの事を、ひなの父親で在る 司の口から紹介された時には、直ぐに、返答する事も出来ず、唯、じーっと、ひなを見てしまって居たのだ。


だからだったのだろう。
ハッと成って我に返った、此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、司に返答するのだった。


「左様で御座いましたか。
 此方こそ、宜しくお願い致します。」と…。


だが、此の時の此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、そんな風に、挨拶を交わし乍らも、司の娘で在る ひなの事を見詰め乍ら、思って居たのだった。


“司様には、こんなに大きなお嬢様がお出でに成ったとは…。
 しかも、お嬢様は、既に、成人者とは…。
 司様がお幾つの時のお子様なのだろうか?”と…。


そして、此の時の此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、そんな風に、思い乍らも、ひなに訊いて居たのだ。


「ひなお嬢様は、どの様な『袴』が宜しかったでしょうか?」と…。



実は、其処で、此の時のひなは、大学に入学した時に、自身の叔父で在る 進から聞いた話しを思い出して居たのだ。


だからこそ…。
此の時のひなは、思えて居たのだろう。


“そうだった。
 進叔父さんから聞いて居たんだった。
 「姉ちゃんは、言って居たんだよ。
  【折角、ひなは、三月三日生まれでしょ!
   もし、ひなが、袴を身に着けてくれるなら、『桃の花』をモチーフにした袴を着付け
   て貰えたら…なぁ~。って…。
   勝手な願いだけど…。】って…。」
  だったら、お願いしても良いのかな?
  此れって、私の我が儘なのかな?
  如何し様⁉”と…。



だからだったのかも知れない。
自身の娘で在る ひなの様子が変な事に気が付いた司が、自身の娘で在る ひなに訊き始めるのだった。


「ひな…如何した?
 何か言いてぇんじゃねぇのか?
 気にし無くて良いから、言って視ろ?」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の伯母で在る 椿 と 自身の父親で在る 司が居る前で、此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人に話しし始めるのだった。


「実は、私は、桃の節句で在る 三月三日生まれ…何です。
 だから、亡くなった母が亡くなる前に、叔父に言って居たそうです。
 “もし、ひなが、袴を身に着けてくれるなら、『桃の花』をモチーフにした袴を着付けて
  貰えたら…なぁ~。”って…。
 だから、勝手なお願い何ですが…。
 『桃の花』をモチーフにした袴が、もし、有るの在れば、其れで、お願い出来ないかなっ
 て…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の椿 と 司姉弟は、同時に、此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人に言って除けるのだった。


「其れで、良いんじゃ無いの。
 つくしちゃんからのお願いだったら、聞かない訳にいかないでしょ!」と…。


「そうか?
 つくしが、そんな事を言って居たのか?
 だったら、其れで、頼む。」と…。



だが、実は、ひなの大学の卒業式迄、其れ程、時間が無い上に、新たに、『染』と成ると、更に、時間が無いのだ。


だからだったのだ。
此の時の此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、そんな風に、興奮し乍ら、自身に言って来た椿 と 司姉弟に訊き始めるのだった。


「今から、お染と成ると、お嬢様の大学の卒業式に間に合わないかも知れません。
 ですので、既に、お染が終わって居る反物を代用する形でも宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の椿 と 司姉弟は、お互いの顔を見合わせ乍ら、司がひなの父親として、道明寺家の代表かの様に、此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人に言って除けるのだった。


「仕方ねぇな。
 其れで良い。
 けど…な。
 必ず、『桃の花』をモチーフにした袴にして遣ってくれよ‼」と…。


そして、此れ迄、道明寺家が、代々、贔屓にして来た呉服屋の主人は、「承知致しました。」と、椿 と 司姉弟に向かって言った手前…急ピッチで、ひなの袴を仕立てるのだった。
そして、無事、ひなの大学の卒業式に間に合わせるのだった。



実は、ひなは、大学の在籍して居た学部の首席で在り、しかも、大学全体の首席でも在った事から、ひなは、卒業生代表として、『答辞』を読む事と成ったのだ。


だからだったのだ。
其の事を知った司は、大学に掛け合って、『牧野ひな』では無く、『道明寺ひな』として、ひなを大学の卒業式に出席させたのだ。


だからだったのだろう。
ひなの名前を呼び挙げられた時、其のひなの名前を聞いた学生達は、驚愕処では無かったのだ。


そして、其の後のひなは、道明寺家の娘で在る事がひなの在籍して居た大学の学生達にバレたのだった。



勿論、此の時の椿は、ひなの母親代わりとして、ひなの大学の卒業式に出席する為に、態々、日本に帰国して帰って来た事は言うまでも無かったのだ。


そして、実は、其の後の椿は、或る企みを考え付くのだった。



fin

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