滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長は、自身の妻で在り、滋　と　つくし姉妹の母親で在る　大河原夫人の想いも乗せて、自身の娘で在る　滋に話しした様に、つくしの主治医で在る　ドクターに伝えるのだった。

「もし、つくしがリハビリを開始して、（つくしが）自身の過去の記憶を取り戻してしまう
　可能性が有るの成らば、態々、リハビリをする必要は無いだろう。
　私達　家族で、つくしを支えて遣れば、良いだけの事だ。」と…。

滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長　と　つくしの主治医で在る　ドクターとの話し合いの結果、リハビリをし無い方向で、つくしの様子を診て行く事と成ったのだった。

だからだったのだ。
つくしの主治医は、つくしの転院先の病院にも、此の件に関して、報告するのだった。

そして、其の後、2～3日経った頃…。
再び、つくしを、転院先の病院に移す日が遣って来たのだ。

其処で、つくしの主治医で在る　ドクターから提案が有ったのだ。
其のつくしの主治医で在る　ドクターからの提案とは…。

「また、同じ様な事を繰り返す訳にはいきませんので…。
　つくしさんが眠って居る間に移動すると言うのは、如何でしょうか？」と…。

だからだったのだ。
滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長は、決断するのだった。

「そうだな。
　其の方が良いだろう。
　つくしも、知らぬ間に、病院を移動して居る方が、つくしの精神的にも楽だろう。」と…。

なので、つくしは、眠って居る間に、大河原邸に近い病院に転院する事が決まったのだった。

だからだったのだ。
勿論、此の移動が、此の時のつくしにとっては、一切、気が付かぬ間の出来事だった事は言うまでも無かったのだった。
　

そして、勿論、つくしの転院先の病室も、VIPルーム…。
所謂、特別室…だった事は言うまでも無かったのだった。

何故なら…。
つくしの警備の為に、SPを配置させる為…だったのだ。

だからこそ…。
つくしの転院先の病室も、VIPルーム＝特別室にする必要性が有ったのだ。

其れに、雑誌等　メディアで有名な滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長にしても、滋にしても、桜子にしても、頻繁に、病院を出入りすると言う事は、此の件が、何時（いつ）、パパラッチに嗅ぎ付けられるやも知れないのだ。

だからこそ…。
つくしの病室は、VIPルーム＝特別室にする必要性が有ったという訳…だったのだ。

そして、其の後のつくしの病院生活も、ベッド生活が主だったと言う事も有り、体調が良く成って来た事を機に、日に日に、退院する日が近付いて来た事で、つくしの歩行のリハビリ（歩行訓練）だけは、行われて居たのだ。

勿論、其のつくしの歩行のリハビリ（歩行訓練）にも、滋　と　優紀　と　桜子が、常に、傍に就いて居たのだ。

否、滋　と　優紀　と　桜子は、つくしを励まして居たのだ。

だからこそ…。
つくし自身も、辛い歩行のリハビリ（歩行訓練）では有っても、耐えられて居たのかも知れない。

というのか？
元々、つくしの性格は、我慢強い方だったので、そんなリハビリにも耐えられて居たのかも知れないのだが…。

そして、其の後のつくしは、漸く、退院日が決まったのだ。
実は、其の転院先でのつくしの病院生活は、10か月にも及んで居たのだ。

何故なら…。
其れが、滋　と　つくし姉妹の両親で在る　大河原社長　と　大河原夫人の願い…だったのだ。

実は、滋　と　つくし姉妹の両親で在る　大河原社長　と　大河原夫人の中には、不安に思って居る事が有ったのだ。

其れは、【大河原邸に入った時のつくしが病院を転院する時と同じ様に、大河原邸に馴染む事が出来ず、大河原邸での生活を拒否するのでは無いか？】と、言う事…だったのだ。

言う成れば…。
其の事が理由で、滋　と　つくし姉妹の両親で在る　大河原社長　と　大河原夫人は、つくしを大河原邸に連れて帰る日を日伸ばしにして来たと言っても過言じゃ無かったのだ。

実は、此の時の滋　と　つくし姉妹の両親で在る　大河原社長　と　大河原夫人は、つくしの主治医に、「万全な状態で、つくしを大河原邸に連れて帰りたいと考えて居る。」と、言い乍らも…。

だが、何時（いつ）迄もそう言っては居られず、そろそろ、大河原邸に連れて帰らなければ成らない日が近付いて来たのだ。

だからこそ…。
滋　と　つくし姉妹の両親で在る　大河原社長　と　大河原夫人は、つくしの主治医と相談した結果、退院日を決めたという訳…だったのだ。

そして、其の後、つくしの退院日が決まった事で、つくしが退院する日も、前回の転院の時と同様に、つくしが眠って居る間に、大河原家のリムジンにつくしを乗せ、大河原邸に連れて帰って来るという事にしたのだった。

だからだったのだ。
大河原邸に連れて帰って来られた時のつくしが、朝、目を覚ました時には、大河原邸の中に在る　自身の自室と成る　ベッドの上で目を覚ましたという訳…だったのだ。

目を覚ました時のつくしは、其処が何処で在るのか？
全く、分からなかったのだ。

勿論、つくしが、そんな状況に成ったとしても、仕方無かったのだ。

何故なら…。
此れ迄のつくしは、優紀　と　桜子と共に、滋からの招待を受けて、大河原邸に遊びに行って居た事は、事実…だったのだ。

だが、其の当時のつくしは、勿論、大河原邸の中に自身の自室が在った訳では無く、寧ろ、つくし自身、大河原家にとっては、『お客様』という状況…だったのだ。

だからこそ…。
此の時のつくしにとっては、記憶が有るとか無いとか、そう言う意味では無く、つくし自身、此れ迄に、全く、見た事も無い部屋で在り、現在のつくしが此の部屋の中に居る事自体、不自然で、“此処は何処？”と、言った様相だと云えたのだ。

だからだったのだろう。
目が覚めた時のつくしは、目をぱちくりさせて居たという訳…だったのだ。

其処に、既に、つくしの自室の中に居た　滋が、つくしに声を掛けたのだ。

「つくし、目が覚めたの。」と…。

だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の姉で在る　滋に訊き始めるのだった。

「お姉様、此処は何処？」と…。

其処で、此の時の滋は、まるで、つくしの頭の中に在った筈の記憶を掏り（すり）替え様とするかの如く、つくしに言って除けるのだった。

「此処は、つくしの部屋でしょ！
　つくしは、忘れちゃったの⁉」と、笑い乍ら、飄々と…。

だからだったのだ。
此の時のつくしは、何の疑いも持たぬまま、素直に、自身の姉で在る　滋に返答するのだった。

「そうだったんだね。
　私…忘れちゃったみたいだね。」と…。

だからだったのだ。
此の時の滋は、つくしからのそんな返答の言葉を聞いた事で、自身の心の中では、ホッとし乍らも、つくしの前では、クスッと、笑って魅せて居たのだった。

“つくしは、信じてくれたみたいだわ。
　ほんと、良かった。”と、思い乍ら…。

だからだったのだ。
此の時の滋は、此の事を、自身の両親で在る　大河原社長　と　大河原夫人に話しした事は言うまでも無かったのだ。

そして、勿論、此の時の滋は、其の後、此の事を、優紀　と　桜子にも話しした事も言うまでも無かったのだった。

そして、滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長は、自身の娘で在る　滋から聞いた此の話しの件を、大河原家の執事　及び　使用人頭に伝えて居たのだった。

勿論、大河原家の執事　及び　使用人頭は、自身達のご主人様で在る　大河原社長から聞いた此の話しの件を、大河原家の全てのスタッフにも伝えて居たのだった。

だからだったのだろう。
此の時の大河原家の執事　及び　使用人頭…。
そして、大河原家の全てのスタッフは、ホッとして居たのだった。

何故なら…。
記憶の無い現在のつくしが、大河原邸に馴染む事が出来るのか？
此の時の大河原家の執事　及び　使用人頭…。
そして、大河原家の全てのスタッフは、心配…だった事は言うまでも無かったのだ。

だからこそ…。
此の時の大河原家の執事　及び　使用人頭…。
そして、大河原家の全てのスタッフは、つくしが、一日でも早く、此の大河原邸に馴染む事が出来る様に、尽力する事を誓うのだった。

そして、其の後、滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長は、次の手段に出るのだった。

其れは、つくしにとって、必要不可欠な事案…だったのだ。

だからこそ…。
滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長は、自身の妻で在り、滋　と　つくし姉妹の母親で在る　大河原夫人と相談した事で、次の手段に出る事にしたのだった。

＜此の二次小説『Close to you～お前の傍に～…＜つかつく＞　　32．』は、切りが良い為
　に、短めにて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。
　了承の程、宜しくお願い致します。＞