Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 35.
其の後のつくしが、大学2年生に成った時の事…だったのだ。
大河原家の中で、更なる出来事が発覚したのだった。
其の更なる発覚とは…。
実は、つくしは、担当教授に提出する為の論文を作成して居たのだ。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に其の論文を読んでもらって、自身の父親から感想を聞きたかったのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に懇願するのだった。
勿論、其の場は、家族で寛いで居る場(大河原邸の中に在る リビングルーム)…だった事は言うまでも無かったのだった。
「パパにお願いが有って、此れを持って来たの。
読んでくれないかな?」と…。
其処で、自身の娘と成った つくしから声を掛けられた此の時のつくしの父親と成った 大河原社長は、自身の娘と成った つくしから手渡された其の論文を受け取り乍らも、自身の娘と成った つくしに訊き始めるのだった。
「此れは、論文か?」と…。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に頷き乍らも、其の論文について、説明し始めるのだった。
「実は、私の担当教授から提出する様に言われて居るの。
だから…ね。
先に、パパから感想が聞きたくて…。」と…。
実は、此の時点迄の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、思って居たのだ。
“滋は、企業人として、既に、企画書も書いて居る。
だからこそ…。
大学生の論文としては、滋自身、良いモノを書く。
だが、普通の大学生が書く論文は、まだまだ、大した物は書けないだろう。
其れでも、つくしの為だ。
読んで遣るとするかな。”と…。
だからだったのだ。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、自身の娘と成った つくしに言って遣るのだった。
「分かった。
預かって置く。」と…。
そして、其の日の夜…。
自身の妻で在り、滋 と つくし姉妹の母親で在る 大河原夫人から促されるかの様に、自身達の娘と成った つくしが作成したという其の論文を読んで居た此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、驚愕して居たのだった。
其処で、発覚したのだ。
つくしが優秀で在るという事が…。
と言う事は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にとって、『つくし』という人物は、良い意味での誤算だと云えたのだ。
だからだったのだ。
翌朝の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、いの一番に、ダイニングルームに居た自身の娘と成った つくしに声を掛けるのだった。
「つくし…此の論文を、私に預けてくれないか?」と…。
だが、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長から、そんな風に、声を掛けられた当のつくしは、意味が分からず、きょっとんとして居たのだが…。
つくしと其の場(ダイニングルーム)に一緒に居たつくしの姉と成った 滋は、密かに、思って居たのだった。
“流石は、つくしだね。”と…。
だが、此の時のつくしは、自身の父親と成った 大河原社長に返答するのだった。
「えっ??
でも、此の論文は、私の担当教授に提出する為の論文…何だよ。
パパに預けちゃったら、教授に提出出来ないじゃん!」と…。
だからだったのだろう。
“其れも、そうだな。”と、考え直した滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、更に、自身の娘と成った つくしに懇願するかの様に、言って除けるのだった。
「其の件に関しては、パパの方から、教授に話しして置こう。
だから、取り敢えず、此の論文を、パパに預けてくれないか?」と、慌てるかの様に…。
だからだったのだ。
此の時のつくしにとっては、“何故、パパは、そんなに、慌てて居るんだろう?”と、思い乍らも、“パパが、そんな風に言うのなら、此の論文は却下される様なモノでは無さそうだね。”と、考え直した事で、自身の父親と成った 大河原社長に、更に、返答するのだった。
「うん、分かったよ。
でも、絶対に、私の担当教授には、パパから伝えてよ‼
約束だから…ね。」と、しつこい位に…。
だからだったのだろう。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、更に、自身の娘と成った つくしに言って除けるのだった。
「ああ、分かってるよ。
必ず、パパの方から、教授に話しして置く。
安心しなさい。」と…。
だが、此の時のつくしの心の中では、密かに、思って居たのだった。
“本当に、大丈夫なのかな⁉”と、心配顔に成り乍ら…。
そして、其の後の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、其の日のスケジュールを変更させて、永林大学に向かうのだった。
そして、其の上で、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、自身の娘と成った つくしの担当教授と会い、更には、其の(つくしの)論文を読ませた上で、自身の娘と成った つくしの担当教授に懇願するかの様に話しし始めるのだった。
「此の娘の論文を、私共に預からせて貰いたい。
此の娘の論文を、“我が大河原グループの企画書として、プロジェクトを進行したい‼”と、
考えて居る。
一応、此の娘の論文を読んでもらったので、此の論文に関しては、娘が提出した事にして
貰いたい。
其れに、もし、必要成らば、コピーを送付するが、此の娘の論文に関して、決して、口外
し無い様に願いたい。
宜しいですね。」と、念押しするかの如く…。
勿論、此の場には、自身の娘と成った つくしの担当教授だけでは無く、永林学園の理事長も其の場に居たのだ。
だからだったのだろう。
永林学園の理事長から、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に話しが為されて居たのだった。
「勿論、承知致して折ります。
教授も、其れで、宜しいですね?」と、教授の方を向き乍ら…。
だからだったのだろう。
永林学園の理事長から目配せをされてしまった此の時のつくしの担当教授は、“仕方ないだろう。”と、思い乍ら、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に返答するのだった。
「承知致しました。」と…。
実は、此の時のつくしの担当教授は、つくしの論文を、経った一回、読んだだけで、思って居たのだった。
“素晴らしい出来栄えだ‼”と…。
実は、何故、つくしが、オンラインにて、講義を受けて居るのか?
つくしサイドの詳しい事情を知らないつくしの担当教授の此の時の考えは、つくしの論文を、経った一回、読んだだけで、“出来れば、『(学生の為の)国際フォーラム』にて、発表させたい‼”と、考える程の出来栄えだったのだ。
だが、断念し無くては成らないのだ。
だからこそ…。
此の時のつくしの担当教授は、残念にも思って居たのだった。
其れに、此の時のつくしの担当教授は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長が、永林学園を退出した後に、更に、永林学園の理事長からも言われて居たのだ。
「もし、大河原社長を怒らせる様な事が有れば、我が永林学園は終わったも当然…。
ですから、大河原社長を怒らせる様な真似だけは、決して、為さらない様にお願いします
よ。」と…。
しかも、此の時のつくしの担当教授は、永林学園の理事長から念押しをされるかの如く、言われて居たのだ。
だからだったのだ。
此の時のつくしの担当教授は、残念に思い乍らも、「承知致しました。」と、永林学園の理事長に告げて、断念する事としたのだった。
そして、其の後の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、会社(大河原グループ)に入り、此の件を自身の秘書に伝えるのだった。
そして、更に、重役会議を行う旨を、重ねて、自身の秘書に伝えるのだった。
其処で、此のつくしの論文の内容が報告された大河原グループの重役達は、一様に、自身達の上司で在り、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に訊き始めるのだった。
「一体、此の企画は、誰の立案ですか?」と…。
だからだったのだろう。
自慢気な顔付きに成った滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、自身の部下でも在る 大河原グループの重役達に言って除けるのだった。
「私の末の娘だよ。」と…。
実は、大河原グループの重役達は、其処で、初めて知ったのだ。
自身達の上司で在り、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長には、滋以外にも、もう一人娘が居るという事を…。
云わば…。
此の時の大河原グループの重役達は、自身達の上司で在り、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長には、二人の娘が居るという事を、初めて知ったと言う事と成るのだった。
実は、当然では有ったのだが…。
此れ迄に、其の様な話しを自身達の上司で在り、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長から聞いた事の無かった此の時の大河原グループの重役達は、一様に、驚愕するのだった。
だからだったのだ。
此の時の大河原グループの重役達は、皆、一様に、驚愕顔に成ったまま、言葉も出て来ない状況…だったのだ。
だが、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、飄々と、自身の部下でも在る 大河原グループの重役達に言って除けるのだった。
「実は、私には、二人の娘が居るんだよ。
末の娘の事は、此れ迄、公表して居なかったのだが…。」と、大河原家にとって、都合の良い様に…。
だからだったのだ。
此の時の大河原グループの重役達は、皆、一様に、更に、驚愕顔に成ったまま…だったのだ。
其処で、“此のままでは、埒が明かないだろう。”と、考えた此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、先に、話しを進めるべく、自身の部下でも在る 大河原グループの重役達に言って除けるのだった。
「では、話しを先に進めるが、宜しいかな?」と…。
だからだったのだ。
此の時の大河原グループの重役達は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長からのそんな声掛けに、皆、一様に、我に返ったかの様に、既に、目を通して居た筈の資料に、また、目を向け始めたのだった。
という訳で、漸く、重役会議が始まったという訳…だったのだ。