Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 56.
実は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、自身の娘で在る 滋と約束して居たからという訳では無かったのだが、司に連絡を入れ様として居た時に、丁度、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓より、アポの連絡が入って来たのだった。
「トランジットの為に、一時、日本に帰国するんですが…。
お会い頂けないでしょうか?」と…。
実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、西田を通じて、自身の秘書より、此の度の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長の記者会見の話し や 其の後、自身の息子で在る 司が、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長とリモートにて話しした事を、自身の秘書からの報告という形で聞いて知って居たのだった。
だからだったのだ。
自身の秘書より報告を受けた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、此の度の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長の記者会見の件で、“大河原社長にはお礼を申し上げなくては…。”と、ずーっと、考えて居たのだった。
という訳で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長と会う事に成ったのだった。
実の事を言うと、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にして視ても、“一度は、(リモートでは有ったのだが)TELにて、司君と話しした手前、付け加えるかの様に、態々、司君に連絡を入れ、司君と話しする寄りも、道明寺社長から司君に話しして貰う方が筋だろう。”と、考えたから…だったのだ。
だからこそ…。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と会い、自身の娘と成った つくしに話しした全ての話しを、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に話しして、司に伝えて貰う事にしたのだった。
そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の或る日のトランジットの日の事…だったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、大河原グループの滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長の執務室に現れたのだった。
そして、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長と会う成り、開口一番、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に、お礼の言葉を述べるのだった。
「大河原社長に、直接、お礼を申し上げたくて、本日は、お会い頂きました。
此の度は、私共の意向をご承知下さり、あの様な記者会見を開いて下さった事を感謝申し
上げますわ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言って除けるのだった。
「いえいえ、滅相も御座いませんよ。
道明寺社長との約束でも有りましたから…。
あの様な記者会見を開かせて頂きました。
ですが、道明寺社長とのご相談も無しで、あの様な記者会見を開いた事をお詫び致しま
す。」と、詫びの言葉を付け加え乍ら…。
其処で、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、言わなければ成らない事を思い出したかの様に、更に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、話しし始めるのだった。
「実は、滋 と つくしには、例の道明寺家 と 私共 大河原家との過去の約束事につい
て、話しして聞かせて折ります。
勿論、同じ財閥系出身企業としての此れ迄の関わり合いについても、話し致しました。
“其の上で、此の度の婚約話が成立した。”と、つくしには、申し伝えて折ります。」と…。
実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとってしても、“大河原社長が、まさか、ご自身のお嬢様方に、其処迄、お話しされて居るとは…。”と、思って居たのだ。
なので、一瞬は、面食らって居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓では有ったのだが、“成れば、私(わたくし)も、司にお話し致しましょう。”と、考え直して居たのだった。
だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に伝えて居たのだった。
「実は、大河原社長に滋さんとの婚約のお話しを致しました折りも、今回のつくしさんとの
お話しに際しましても、司には、此れ迄、此の件に関して、一切、申し上げて来た事は御
座いませんの。
寧ろ、何かの足枷に成る様な気が致しましたので、司には、此れ迄、一切、申しませんで
した。
ですが、大河原社長が、お嬢様方にお話しされたと仰る様でしたら、私(わたくし)も、
司にお話し致しますわ。
ですが、もしかすると、其のお話しの取られ方に寄っては、司から疑われてしまう可能性
が有ると危惧致して折ります。
“政略結婚か?”と…。
ですので、私(わたくし)の方から、『恋愛結婚』として発表する旨を、司に申し伝えた
いと思って折りますが、如何でしょうか?」と…。
其処で、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えるかの如く、話しし始めるのだった。
「実は、私も、つくしより、“政略結婚か?”と、訊かれました。
ですので、つくしには、“司君がつくしに好意を寄せて居る様なので、『恋愛結婚』と成
る。”と、申し伝えて折ります。
ですので、私は、端から(はなから)、考えて折りました。
『恋愛結婚』として発表する事を…。」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長からのそんな話しを聞いた事で、ホッとして居たのだった。
何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司の士気が下がる事を恐れて居たから…だったのだ。
其処で、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、そんな風に、思って居るとも露程も知らずに、更に、報告するのだった。
「実は、つくしから、“私は、道明寺司さん(司君)と会った事が無い。”と、言われてしま
って、ついつい、つくしに言ってしまったんですよ。
両家で、食事会を開く事を…。
此れまた、事前に、道明寺社長からのご意向もお伺いせず、先走ってしまった様で、申し
訳無く思って折りますよ。」と…。
其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にお礼を伝えつつ、話しし始めるのだった。
「いえいえ、そんな事は御座いませんわ。
謝って頂く前に、其処迄、お考え下さって折ります大河原社長に、返って、此方からお礼
を申し上げなくてはいけませんわね。
実は、私(わたくし)も、考えて折りましたの。
“如何すれば、司は、つくしさんに会って貰えるのか?”と…。
司の士気を下げさせない様にするには、やはり、司には、つくしさんが必要ですの。
ですが、中々、其の機会に恵まれず、“今後、司の士気が下がる様な事に成れば…。”と、
危惧致して折りましたの。
今の処は、大河原社長が、司 と つくしさんとの記者会見を執り行って下さったお陰様
で、何とか、司のモチベーションは下がって折りません。
其れでも、日にちが経つに連れて、今後の司が如何成るのか?
私(わたくし)にも分かりませんの。
ですから、司に、食事会のお話しをすれば、きっと、司の士気は上がる一方かと思います
わ。
大河原社長に、感謝申し上げますわ。」と…。
だが、其処で、此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、更に、言って除けるのだった。
「ですが、つくしは、未だ、過去の記憶を取り戻した訳では無い。
寧ろ、私共と致しましては、つくしが過去の記憶を取り戻す事を、危惧して折ります。
という訳ですから、司君には、其処の処を、しっかり、お伝え願いたい。
道明寺社長…宜しくお願いしますよ。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に、司の事を警戒し乍らも、自身に話ししてくれた滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長と約束を交わすのだった。
「承知致して折りますわ。
司には、くれぐれも、つくしさんと話しする時は、注意して話しする様に伝えさせて頂き
ます。」と…。
という訳で、食事会の件に関して、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、自身の妻で在る 大河原夫人 と 自身達の娘達で在る 滋 と つくし姉妹に話しが為されたのだった。
だからだったのだろう。
此の時の滋は、自身の父親で在る 大河原社長から聞いた食事会の件について、優紀 と 桜子にも、報告して置くのだった。
そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 自身の息子で在る 司のそれぞれに、食事会の件に関してだけでは無く、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長から聞いた話し や 其の他の約束についても話しが為されたのだった。
更には、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋 と つくし姉妹にも話ししたという滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長から聞いた『例の道明寺家 と 大河原家との過去の約束事』についての話し や 其の他についての話しを自身の息子で在る 司に、話しして聞かせて居たのだった。
其の上で、司には、つくしとの対応について、気を付ける様にも、伝えて置いたのだった。
そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、NYに戻ってから自身の娘で在る 椿に、現在のつくしの事を話しし乍らも、食事会の件に関して、話しして置くのだった。
<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 56.』は、切りが良い為
に、短めにて、終了致して折ります事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>