司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、NYに戻った後…。
自身の娘で在る　椿を呼び出し、大河原家との食事会の件に関して、話しして置くのだった。

「実は、大河原社長からご招待を受けて、大河原邸にて、両家の食事会が在るのよ。」と…。

だからだったのだろう。
自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からそんな話しを聞いた事で、此の時の椿は、怪訝な顔付きに成り乍らも、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に言い返すかの様に、訊き始めるのだった。

「まさか、また、大河原財閥のお嬢さんと、司を引っ付けるおつもりですか？」と…。

其れはまるで、此の時の椿は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に、疑いの眼差しの様な目付きと共に訊いて居た事は言うまでも無かったのだった。

だからだったのだ。
此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自身の娘で在る　椿が、“そう言い返して来るだろう。”と、承知して居たかの様に、自身の娘で在る　椿に話しし始めるのだった。

「椿は、まだ、知らなかったのかしら？
　私（わたくし）は、既に、司から聞いて居るモノだと認識して居りました。
　実は、現在のつくしさんは、『大河原つくし』さんなのよ。」と…。

其れはまるで、此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな自身の娘で在る　椿に、嫌味の様な眼差しで言って居た事は言うまでも無かったのだった。

だからだったのかも知れない。
此の時の椿は、“訳が分からない。”と、言いた気に、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓の顔を、唯、じーっと、観て居る事しか出来無かったのだ。

だからだったのだろう。
其処で、此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな自身の娘で在る　椿に、更に、話しし始めるのだった。

其の内容とは、此れ迄、つくしの周りで、何が遭って、何が起こったのか？
其れ等を含めた現在のつくしの状況の全てを、椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな自身の娘で在る　椿に、話ししたという訳…だったのだ。

だからだったのかも知れない。
此の時の椿は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からそんな話しを聞いた事で、更に、きょっとんとした顔付きのまま、唯、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓を見詰めて居たのだった。

そして、其の後の椿は、漸く、我に返ったかの様に成り、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に訊き始めるのだった。

「今の司は、既に、つくしちゃんの記憶を取り戻したのよね？
　だからこそ、其の当時の司は、NYで、学業　と　ビジネスの修行を頑張って居たんです
　ものね。
　だったら、今のつくしちゃんの事を司は知って居るのかしら？」と、心配そうに…。

其処で、此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな風に、心配顔に成って居る自身の娘で在る　椿に、言って除けるのだった。

「ええ、司は、既に、全てを知って居るわ。
　なので、司は、NYで、学業　と　ビジネスの修行を頑張る為に、NYに渡米する事にした
　んですもの。
　其れに、司は、日本に帰国後、直ぐ、大河原グループのプロジェクトにも参加して居たん
　ですから…。
　勿論、つくしさんがプロデュースした（大河原グループの）プロジェクトだけど…。
　で、其のつくしさんがプロデュースした（大河原グループの）プロジェクトが成功を収め
　たという事で、大河原社長から司　と　つくしさんの婚約を認めて貰えたのよ。
　日本では、大々的に、大河原グループからの発表が有ったんだけど…。
　貴女は、知らなかったのかしら？」と…。

だからだったのかも知れない。
此の時の椿は、少し、不貞腐れて居たのだった。

何故なら…。
此の件に関して、其の当時、NYに居た筈の自身の弟で在る　司からも、つくしの現状に関して、一切、聞いて居なかったから…なのだ。

其れに、実の事を言うと、此の当時の椿は、つくしが行方不明に成って居た当時に、つくしの事に関して、既に、道明寺家の使用人頭で在る　タマから聞いて知って居たのだ。

だからだったのだ。
此の当時の椿は、実は、つくしの事を知って、態々、日本に帰国し様共し無かったのだ。

何故なら…。
現在の日本には、お土産を渡せる相手（つくし）も居ないのだから…。

其れに、実は、其れだけでは無かったのだ。
自身の弟で在る　司が、NYにて、学業　と　ビジネスの修行の為に、NYに在住中だった事も有り、此の当時の椿は、中々、日本に帰国する気に成らなかったのだ。

だからこそ…。
行方不明に成って居たつくしの事を心配し乍らも、日本に帰国する事も無く、LA　と　NYの往復生活…だったのだ。

だが、其れでも、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓だけでは無く、自身の弟で在る　司　や　道明寺家の使用人頭で在る　タマでさえも、つくしの其の後に関して、椿自身に連絡もして居なかったのだ。

勿論、つくしの現状を知った椿が、其の後、如何言う行動に出るのか？
想像に容易い椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓だけでは無く、椿の弟で在る筈の司でさえも、実は、自身の姉で在る　椿に言うつもり等毛頭無かったのだ。

だからこそ…。
司は、「つくしの件は、まだ、姉ちゃんに言わねぇでくれ‼」と、道明寺家の使用人頭で在る　タマに言付けてから、NYに渡米した位なのだから…。

なので、其の当時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、自身がお仕えして来た道明寺家のお嬢様で在る筈の椿にも連絡する事さえ、出来ずに居たのだ。

勿論、そんな風に、自身に言付けて迄、NYに渡米した司の気持ち自体、道明寺家の使用人頭で在る　タマにも、分かって居たのだ。

其れに、此の当時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、考えても居たのだ。

“もし、タマが、つくしの事を、椿お嬢様にお伝えしたとすれば…。
　司坊っちゃんが怒るだけでは無く、今の奥様なら、タマは、きっと、奥様にも怒られるだ
　さね。
　まぁ～、椿お嬢様には申し訳無いが、まだ、言わないで置く方が賢明ださね。”と…。

だからだったのだ。
椿は、つくしの現状を、誰からも教えて貰えなかったという訳…だったのだ。

だからこそ…。
其の当時の椿は、思って居たのだった。

“つくしちゃんは、何時（いつ）に成ったら、見付かるのかしら？”と…。

実は、此の当時の椿は、指を銜えて、つくしが見付かる事を、唯、待って居るだけでは無かったのだ。
嫁ぎ先の力を頼って、つくしの行方を探して居たのだ。

だが、其の嫁ぎ先の力を以て（もって）しても、椿の下に、一切、つくしの情報が入って来る事は無く、寧ろ、梨の礫…だったのだ。

勿論、其れだけでは無く、司の次につくしと近い存在のF3にも、此の当時の椿は、訊いて居たのだ。

だが、実は、此の当時の司は、NYに渡米する際に、自身からの願望に寄り、F3でさえも、自身の姉で在る　椿から、何を訊かれても言わせない様にして置いたのだ。

だからだったのだ。
此の当時の椿の下には、一切、つくしの情報が入って来る事は無かったのだ。

だからだったのだろう。
此の当時の椿は、つくしの事を諦めたくは無かったのだが、仕方無くと云わんが如く、段々と、つくしの情報について、諦め掛けて居たのだった。

実は、そんな頃の朗報だったのだ。
だが、此の時の椿は、怪訝さが拭えず、不貞腐れて居たという訳…だったのだ。

何故なら…。
此の当時の椿にとっては、其れも、致し方無かったと云えたのだ。
誰からも、つくしの情報について、教えて貰える事は無かったのだから…。

其処で、自身の事を呼び出して迄、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓から聞かされたそんな話しに、此の時の椿は、言いたい事を言い始めるのだった。

「私は、つくしちゃんの事を、司からも聞かされて居た訳でも無いですし…。
　今、経った今、お母様から聞かされて知ったお話しですわ。
　如何して、前以て、私にも話しして下さらなかったのですか？
　お母様という方が、信じられませんわ。」と…。

だからだったのだ。
其処で、此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自身の娘で在る　椿に言って除けるのだった。

「貴女に、事前に言わなかったのは、貴女にも原因が在るのよ。
　此れ迄、つくしさんの事と成ると、見境無く、つくしさんに突進したり、連れ廻して居た
　そうじゃ無いの？
　間違い無く、嫁に行った娘がする行為では無いわね。
　だから…よ。
　司は、其の事を危惧して居たの。
　云わば…。
　司は、そんな貴女の行動を危惧して居たと言っても過言じゃ無い位…ね。
　だからこそ、司は、貴女を、現在のつくしさんに近付けたく無かったんでしょ！
　でも、そうは言って居られなく成ったのよ。
　大河原邸にて、両家の顔合わせを交えて、食事会が執り行われる事に成ったのよ。
　だからこそ、事前に、貴女には言って置くわね。
　現在のつくしさんの中には、貴女だけじゃ無いわ。
　貴女の存在も、司の存在も無いわ。
　現在のつくしさんにとって、椿にしても、司にしても、初めまして…の状況よ。
　其の事を踏まえて、食事会に出席して頂戴‼」と…。

だからだったのかも知れない。
自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からそんな話しを聞かされた此の時の椿は、疑問を感じて居たのだった。

何故なら…。
此の時の椿は、思って居たのだった。

“私なら兎も角も、司…迄、『つくしちゃんの中に存在し無い。』って、如何いう意味なの
　かしら？”と…。

だからだったのだろう。
此の時の椿は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に訊くのだった。

「司は、つくしちゃんがプロデュースした（大河原グループの）プロジェクトに参加して居
　たのよね？
　なのに、如何して、司…迄、つくしちゃんの中に存在し無いのかしら？」と…。

だからだったのだ。
此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、更に、自身の娘で在る　椿に言って除けるのだった。

「司は、つくしさんがプロデュースした（大河原グループの）プロジェクトに参加はしたけ
　れど、直接、つくしさんと会って居ないのよ。
　云わば…。
　司は、陰から、つくしさんを支えて居ただけなのよ。」と…。

だからだったのだろう。
此の時の椿は、自身の弟で在る　司のそんな行動が頼もしく感じて居たのだった。

だからこそ…。
此の時の椿は、密かに、思って居たのだった。

“司は、やっぱり、つくしちゃんにだけ、『男』に成れるのね。
　今のつくしちゃんの中に司が居なくても、きっと、つくしちゃんは、そんな司を、また、
　好きに成ってくれるわ。”と…。

だからだったのかも知れない。
そんな風に思って居た此の時の椿は、更に、思って居たのだった。

“司が、此れ程迄、つくしちゃんの為に『男』を見せ様として居るのに…。
　姉の私が司の足を引っ張る様じゃあ、いけないわよね。
　だったら、其のお食事会の日は、大人しくして居様！”と、誓うかの様に…。

だからだったのだ。
此の時の椿は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓と約束するかの如く、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓に言って除けるのだった。

「ええ、分かりましたわ。
　そう言う事でしたら、お母様の仰る様に致しますわ。
　私は、今のつくしちゃんからも、嫌われたく在りませんから…。
　其れが強いては、司の為…ですものね。」と…。

だからだったのかも知れない。
実は、此の時の椿　と　司姉弟の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、そんな風に、自身に言って来た自身の娘で在る　椿に、一抹の不安を感じて居た事は言うまでも無かったのだった。