【『Close to you～お前の傍に～…＜つかつく＞　　56．』】のエピローグ】

実は、滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長に会った後の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、トランジット…だったという事も有り、其の足で直ぐに、空港に向かい、NYに戻って居たのだった。

そして、NYの道明寺邸に戻って来た司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、真っ先に、自室に入り、滋　と　つくし姉妹の父親で在る　大河原社長が、大河原社長の娘達で在る　滋　と　つくし姉妹にも話ししたという話　や　其の他についての話し　や　大河原家との食事会についても、自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に話しして聞かせて居たのだった。

そして、其の翌日の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、自身の娘で在る　椿をNYに呼び出し、大河原家との食事会について、話ししたという訳…だったのだ。

そして、其の翌日の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、リモートでは有ったのだが、自身の夫で在る　道明寺HD　会長　道明寺保に話しした同じ内容の話しを、自身の息子で在る　司にも話しして聞かせて居たという訳…だったのだ。
勿論、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、大河原家との食事会に、司の姉で在る　椿も同席する旨を伝えて置いた事は言うまでも無かったのだが…。

其れに、此の時の司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓は、其の上で、司に付け加えて話しして居た事は言うまでも無かったのだった。

「椿は、貴方の姉で在り、家族…何だから…。
　大河原家との食事会に同席する事は、当然でしょ！」と…。

だからだったのだろう。
此の時点に於いての司は、まさか、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が、自身の姉で在る　椿に迄、大河原家との食事会について、話しして居るとは思っても視なかったのだ。

だが、実の事を言うと、司の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓が承知して居たのでは無くて、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保が、自身の妻で在り、司の母親でも在る　道明寺HD　社長　道明寺楓からの話しを聞いた事で、司の父親で在る　道明寺HD　会長　道明寺保から打診が有った事で、承知しせざるを得なく成り承知した話し…だったのだ。

「椿にも連絡して置きなさい。」
「承知しましたわ。」と…。

だからだったのかも知れない。
此の時の司は、自身の母親で在る　道明寺HD　社長　道明寺楓から聞いた其の大河原家との食事会についての話し（勿論、自身の姉で在る　椿の同席についても含めて）を、道明寺家の使用人頭で在る　タマに話しして聞かせて居たのだった。

其の上で、此の時の司は、自身の姉で在る　椿の同席について、更に、懇願するかの様に、道明寺家の使用人頭で在る　タマに話しするのだった。

「其処で、タマに頼みが有んだわ。
　姉ちゃんが俺の言う事等…聞いてくれるとは、とても、思えねぇんだよな。
　だから…よ。
　タマから姉ちゃんに言って置いてくれるか？
　“大河原家との食事会で、粗相はするな‼”って…よ。」と…。

だからだったのだろう。
此の時のタマには、そんな司の気持ちが分かるので、「相分かったよ。」と、一旦は、承知して置いたのだ。

だが、此処で、此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、思い出したかの様に、司に言って置くのだった。

「けど…さね。
　司坊っちゃんも、大河原邸では粗相しません様に…。」と…。

其処で、此の時の司は、道明寺家の使用人頭で在る　タマからの忠告とも取れる様なそんな言葉を聞いた事で、不貞腐れ始めるのだった。

だからだったのだろう。
此の時の司は、道明寺家の使用人頭で在る　タマに言って置くのだった。

「はぁ～？？
　俺が、此の俺が、何で、大河原邸で粗相すんだよ‼
　しかも、つくしの前で…。
　有り得ねぇっつー事を言うんじゃねぇよ‼」と…。

だからだったのだ。
此の時のタマは、そんな風に、不貞腐れ始めた司に対して、更に、忠告と言っても過言じゃ無い様な言葉で話しし始めるのだった。

「実は、タマは、大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居られる『ばあや』さんとは、
　仲良くして頂いて居るんだよ。
　其の大河原家の使用人頭で在る『ばあや』さんという方は、タマと同じ使用人頭では有る
　のだが、タマよりも先輩の使用人頭の方で、大河原家の先々代の当主の頃から、大河原家
　で使用人を為さって来られた方…何だよ。
　しかも、『ばあや』さんのお歳は、既に、90歳は超えられて居るんだが、何時（いつ）
　も、背筋を正して居られる様な方だから、粗相をすれば、其れこそ、嫌味の一つや二つは
　言われると覚悟して置いた方が良いださね。
　しかも、つくしの前で…。」と…。

だからだったのだろう。
此の時の司は、更に、不機嫌に成るのだった。
だからこそ、此の時の司は、悪態を突き乍ら、道明寺家の使用人頭で在る　タマに返答する程…だったのだ。

「チェッ‼
　良～く、分かったわ。
　けど…な。
　心配すんな…タマ‼
　俺は、今のつくしの前で、粗相する訳にはいかねぇんだよ。
　だから…よ。
　今のつくしの前では、粗相しねぇから…よ。」と…。

だが、其れでも、心配に成るタマは、更に、そんな司に言って除けるのだった。

「其れに、其の（大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居られる）『ばあや』さんとい
　う方は、実は、滋お嬢様の御父上で在られる　大河原社長の教育係を為さって居られた
　方…何だよ。
　だからこそ、手厳しい方には違いないださね。
　其れに、タマが訊く処に寄ると、滋お嬢様も、つくしも、其の（大河原家にて、長らく、
　使用人頭を務めて居られる）『ばあや』さんからの教育を受けて居ると聞いて居る位ださ
　ね。
　其れ程、其の（大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居られる）『ばあや』さんとい
　う方は、大河原家にとっては、必要な方で、信用性の在るという方だよ。
　だからこそ、司坊っちゃんは、其の（大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居られ
　る）『ばあや』さんという方を甘く見ちゃあ、いけないださね。」と…。

其処で、此の時の司は、自身の教育係でも在った　タマを怒らせる様な事を言い始めるのだった。

「と言う事は、其の（大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居る）『ばあや』とかいう
　婆さんは、タマよりも手厳しいという事なのか？」と…。

だからだったのだ。
此の時のタマは、そんな風に、自身に言って来た司の背中を、ドンっと、叩き乍らも、そんな司に反論の言葉を言って除けるのだった。

「当たり前ださね。」と…。

だからだったのかも知れない。
此の時の司は、其れ以上の言葉が出て来ない程…だったのだ。

何故なら…。
道明寺家の使用人頭で在る　タマからのそんな忠告とでも取れる様な話しを聞いた此の時の司は、密かに、思って居たのだった。

“此の世の中に、タマよりも、手厳しい婆さんが居るのかよ⁉”と…。

勿論、此の時の司は、道明寺家の使用人頭で在る　タマには聞こえない様に、心の中で叫んで居た事は言うまでも無かったのだった。

だが、此の時の司は、忘れて居なかったのだ。
道明寺家の使用人頭で在る　タマとの話しの最後には、しっかり、言って置く司…だったのだ。

「で、タマは、ちゃんと、姉ちゃんには言って置いてくれよ‼
　“大河原家との食事会で、粗相はするな‼”って…よ。」と…。

だからだったのだ。
此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、此れ迄、自身が、密かに、夢見て来た司　と　つくしとの将来の為でも有るので、司と約束するのだった。

「相分かったよ。」と…。

だからだったのかも知れない。
此の時の司は、安心して居たのだ。

何故なら…。
此れ迄のタマは、司との約束事について、嘘を付いた事等無かったから…だったのだ。

だからだったのだ。
此の時の司は、自身との約束事について、道明寺家の使用人頭で在る　タマが了承した事も有り、“タマが嘘を付く訳ねぇだろ。”と、安心して居たという訳…だったのだ。

勿論、此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、此れ迄と同様に、司との約束事について、嘘を付く事無く、約束を守ったのだった。

という訳で、其の後、大河原家との食事会の為にLAから日本に帰国して帰って直ぐ、世田谷の道明寺邸に帰って来たばかりの椿を捕まえて、此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、司から頼まれて居た（「大河原家との食事会で、粗相はするな‼」という）話しを、司の姉で在る　椿に話しして聞かせて居たのだった。

勿論、其の上で、付け加えるかの如く、此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、司にも話しして置いた大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居る『ばあや』についても、司同様に、司の姉で在る　椿に話しして置くのだった。

其の上で、念押しするかの様に、此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、司の姉で在る　椿に話しするのだった。
勿論、大袈裟に…。

「其の（大河原家にて、長らく、使用人頭を務めて居られる）『ばあや』さんの事だから…
　さね。
　もしかすると、椿お嬢様がしてしまった粗相次第では、『ばあや』さん自ら、つくしとの
　接近禁止令が出るかも知れないださね。
　だからこそ、其の事を肝に銘じて行動して下さいましよ。
　宜しいですね、椿お嬢様…。」と…。

だからだったのだろう。
道明寺家の使用人頭で在る　タマからそんな話しを聞いた此の時の椿は、“つくしちゃんに会えなく成るかも知れない。”と、ゾッとした事も有り、背中に、嫌な冷や汗が流れた事を感じ乍らも、タマに返答するのだった。

「分かってるわよ、タマさん…。
　だから、安心してくれても大丈夫よ‼
　此の私が、粗相する訳無いでしょ！」と…。

だが、そんな風に、自身に宣言して来た椿に対して、此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、密かに、思って居たのだった。

“そんな風に、自信たっぷりに、タマに言って来た時の椿お嬢様は、タマにとっては、安心
　し切れないださね。
　否、タマにとっては、心配で堪りませんが…ね。”と…。

だからだったのかも知れない。
大河原家との食事会での司の姉で在る　椿の行動を心配して居た此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、道明寺家の女主人で在り、椿　と　司姉弟の母親でも在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　言付けを頼まれて居た司のそれぞれに、タマから話しした時の椿のそんな様子を伝えて置いた事は言うまでも無かったのだった。

だからだったのだ。
それぞれ、道明寺家の使用人頭で在る　タマからそんな話しを聞かされて居た筈の道明寺家の女主人で在り、椿　と　司姉弟の母親でも在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　タマに言付けを頼んで置いた司は、“流石、母子（おやこ）ださね。”と、道明寺家の使用人頭で在る　タマから言われるやも知れない程、同じ様に、「はぁ～⤵。」と、溜息を吐くのだった。

其れ位、此の時の道明寺家の女主人で在り、椿　と　司姉弟の母親でも在る　道明寺HD　社長　道明寺楓　と　タマに言付けを頼んで置いた司は、そんな椿に呆れて居たのだった。

だが、其の後、大河原家との食事会の日は、無情にも時間だけが過ぎて行き、翌日と近付いて居たのだった。