＜此の二次小説『Close to you～お前の傍に～…＜つかつく＞　　59．』の中に出て来る一
　部の文面の中に、現代に於いて、相応しく無い様な言葉が入って折ります。
　了承の程、宜しくお願い致します。＞

【『Close to you～お前の傍に～…＜つかつく＞　　58．』のエピローグ
　＜大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』　と　道明寺家の使用人頭で在る　タマ＞】

実は、『牧野つくし』と知り合った当初の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にとって、英徳高校時代の『牧野つくし』と言う少女は、大河原財閥のお嬢様で在る　滋が、初めて、男性（ひと）を好きに成った（所謂、初恋の）相手（司）を奪った憎い娘…だったのだ。

だが、其の大河原財閥のお嬢様で在る　滋は、英徳高校時代の『牧野つくし』に対して、一人の人間として惚れ込み、友情関係を築き始めたのだ。

所謂、其の後の滋　と　つくしは、優紀　と　桜子と共に『T4』と称して、親友と成って居たのだった。

だからだったのかも知れない。
其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にとって、不思議で成らなかったのだ。

何故なら…。
其の当時の大河原財閥のお嬢様で在る　滋にとっての『牧野つくし』と言う少女は、『司』を巡って、恋敵…だった筈なのだ。

なのに、在ろう事か？
大河原財閥のお嬢様で在る　滋は、其の当時の『牧野つくし』を憎む訳では無く、其の反対に、恋敵で在る筈の娘（牧野つくし）の人間性に惚れ込んだと言うのだ。

だからだったのだろう。
其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にとって、『摩訶不思議』状態…だった事は、致し方無いと云えたのだった。

其れに、司　と　滋の婚約破棄の話しが出た当初の『ばあや』は、大河原家の使用人頭として自身が仕えて居る大河原家の女主人で在る　大河原夫人から、其の当時の『牧野つくし』と言う少女について、話しを聞かされて居たのだ。

「（滋が好きに成った）司さんを奪ったのが、『牧野つくし』と言う娘なのよ。
　かなり、端ない（はしたない）娘の様なのよ。
　お育ちが悪い様で、素行も悪いそうよ。」と…。

だが、其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、大河原財閥のお嬢様で在る　滋から、其の当時の『牧野つくし』と言う少女について、一切、悪い話しを聞かなかったのだ。

寧ろ、大河原財閥のお嬢様で在る　滋からは、良い事ばかり聞かされて居た大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』…だったのだ。

「つくしは、人間性に長けた娘（こ）なのよ。」と…。

だからだったのだろう。
其の当時の大河原財閥のお嬢様で在る　滋は、自身の母親で在る　大河原夫人の目を盗んでは、つくしを大河原邸に連れて帰って居たのだ。

何故なら…。
大河原財閥のお嬢様で在る　滋は、其の当時の自身の母親で在る　大河原夫人が、『牧野つくし』と言う少女の事を、良く、思って居ない事を知って居たから…だったのだ。

だからこそ…。
大河原財閥のお嬢様で在る　其の当時の滋は、自身の母親で在る　大河原夫人の目を盗んでは、つくしを大河原邸に連れて帰って居たという訳…だったのだ。

だからだったのかも知れない。
其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、其の当時以前から仲良くして居た道明寺家の使用人頭で在る　タマに訊く事にしたのだった。

所謂、『牧野つくし』と言う少女について…。
【『牧野つくし』と言う少女は、如何言う娘なのか？】という事を、其の当時以前から仲良くして居た道明寺家の使用人頭で在る　タマに訊く事にしたという訳…だったのだ。

「『牧野つくし』と言う少女は、“かなり、端ない（はしたない）娘の様なのよ。”とか…。
　“お育ちが悪い様で、素行も悪いそうよ。”とか、そんな話しを（大河原家の）奥様から、
　聞いて居たんだが…。
　其れとは反対に、滋お嬢様からは、“（つくしという娘は）人間性に長けた娘（こ）なの
　よ。”と、聞いて居たんだよ。
　何方かが正解で、何方かが間違って居ると言う事に成る。
　タマさんは、道明寺家の司坊っちゃんとお付き合いをして居た『牧野つくし』と言う少女
　について、何か、知って居るのかね？」と…。

だからだったのだろう。
此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマにとっては、使用人頭の先輩でも在り、大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』に嘘偽り無く話しする事にしたのだった。

何故なら…。
実は、道明寺家の使用人頭で在る　タマにとって、大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』という方は、尊敬に値する程の方なのだ。

其れに、道明寺家の使用人頭で在る　タマにとって、嘘を付いたとて、大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』には嘘が見破られてしまう事位、分かって居たからこそ、嘘偽り無く話しする事にしたという訳…だったのだ。

「其れは、大河原家の奥様のお話しが間違って居られる様です。
　大河原家の奥様は、きっと、道明寺家の奥様から偽りの話を聞かされたのでしょう。」と…。

実の事を言うと、其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にとって、其れ迄、仕えて来た大河原家の女主人で在る　大河原夫人が、“まさか、『ばあや』に嘘を言う訳が無いだろう。”と、認識をしてた事も有り、“滋お嬢様は、あの『牧野つくし』と言う少女に騙されて居るのだろう。”と、勝手に、認識して居たのだ。

なので、其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、其れ迄、例え、つくしが滋から連れられて大河原邸に遊びに来て居たとしても、そんなつくしに対して、良い顔を見せた事が無かったのだ。

其れ処か？
其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、つくしの良い所を見ようとして居なかったのだ。
つくしは、つくしで、何時（いつ）も、大河原邸にお邪魔する時は、にこっと、微笑んで、きちんと、挨拶して居たのだが…。

だからだったのだ。
其の為、其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、大河原財閥のお嬢様で在る　　其の当時のそんな滋に対して、『牧野つくし』と言う少女との親友としての付き合いを止める様に咎めた事が有った位…だったのだ。

だが、其の当時の大河原財閥のお嬢様で在る　滋は、頑として、『牧野つくし』と言う少女との親友としての付き合いを止める事は無かったのだ。

だからこそ…。
其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、使用人頭として、其の当時の滋の教育係を務めて居た『ばあや』の意見を無視して、其れでも尚、頑なな迄に、『牧野つくし』と言う少女との親友としての付き合いを止めなかったそんな『滋』の事を不思議に思って居たのだった。

なので、此の時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にとって、道明寺家の使用人頭で在る　タマからの話し振りに、更に、訊いて視たく成ったのだった。

「と言う事は、（大河原家の）奥様の話しは間違いで、滋お嬢様の話しが合って居るという
　事かね？」と…。

だからだったのだろう。
此の時の道明寺家の使用人頭で在る　タマは、にこっと、笑い乍ら、大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』に返答するのだった。

「そう言う事ですよ。
　実は、其の当時の（道明寺家の）奥様は、司坊っちゃんとお付き合いして居たつくしの事
　を嫌ってお出ででした。
　如何しても、其の当時の（道明寺家の）奥様は、つくしを排除したかった様で、卑怯な手
　口を使って、高校生の少女に、あの手この手で、虐め抜いて居りました。
　其の度に、司坊っちゃん　と　つくしは、引っ付いたり、別れたりを繰り返して居ました
　よ。
　本来なら、（道明寺家の）奥様は、其の当時、藻掻き苦しんで居た司坊っちゃんを、闇の
　中から救い出してくれたつくしに感謝するべきでした。
　ですが、反対に、排除した。
　其の結果が、此れですよ。
　今頃に成って、つくしの人間性を知ったとしても、手遅れと言うもの…。
　（道明寺家の）奥様は、もっと早くに、つくしの良さに気付くべきでした。
　実は、つくしは、真っ直ぐな性格で、曲がった事が嫌いで、正義感が強くて、人たらし
　で、自分自身の事より、他人（ひと）の事を優先する様な娘…何ですよ。
　ですから、其の事に気が付いた滋お嬢様は、つくしと親友に成られたんじゃ無いでしょう
　かね。」と…。

だからだったのかも知れない。
勿論、此の時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にとって、道明寺家の使用人頭で在る　タマが、自身に嘘を付いて来るとは、とても、考えられなかったのだ。

だからだったのだろう。
そんな話しを道明寺家の使用人頭で在る　タマから聞いた此の時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、密かに、大河原邸で働く全てのスタッフに、道明寺家の使用人頭で在る　タマから聞いた其の話しを伝えて置くのだった。

そして、其の上で、此の時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、大河原邸で働く全てのスタッフに言って置くのだった。

「先入観を排除して、『牧野つくし』と言う少女の様子を見て置いておくれ。
　そして、何か有れば、言って来ておくれ。」と…。

だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての大河原邸で働く全てのスタッフからは、誰一人として、『牧野つくし』の事を悪く言う者は現れなかったのだ。

だからだったのだろう。
此の時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、其の内、『牧野つくし』と言う少女に関して、色々と知る事に成るのだった。

所謂、『牧野つくし』と言う少女に関して、大河原財閥のお嬢様で在る　滋が言って居た「つくしは、人間性に長けた娘（こ）なのよ。」と、言う言葉の意味が如何いう意味で在るのかを知る事に成るのだった。

何故なら…。
実は、其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、当初、『牧野つくし』の事を見ない様にして居たつもりでも、其の内、段々と、『牧野つくし』と言う少女に関して、色々な情報が、目　や　耳に入って来る様に成って居たのだ。

だからだったのだ。
其の内、自然な形で、『牧野つくし』の人間性に惚れ込み始めた大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』　と　大河原邸で働く全てのスタッフが其処に居たという訳…だったのだ。

PS．
勿論、大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にしても、道明寺家の使用人頭で在る　タマにしても、大河原家　と　道明寺家との約束事について、知って居たのだ。

だからこそ…。
大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』にしても、道明寺家の使用人頭で在る　タマにしても、此れ迄、仲良くして来たのだ。
勿論、現在に於いても、仲良くして居る事には違い無いのだが…。

其れに、実は、其の当時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、「（道明寺財閥のご子息で在る）司君　と　（大河原財閥のご息女で在る）滋との婚約が成立した。」と、滋の父親で在る　大河原社長から聞いた時には、“此れで、漸く、大河原家　と　道明寺家との約束事が実る。”と、喜んで居たのだった。

なのに、大河原財閥のお嬢様で在る　滋の前に、恋敵で在る　『牧野つくし』と言う少女が現れたお陰で、「（道明寺財閥のご子息で在る）司君　と　（大河原財閥のご息女で在る）滋との婚約話が破棄された。」と、滋の父親で在る　大河原社長からそんな話しを聞いた時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、ショックで、ショックで仕方無かったのだ。

だが、自然な形で、『牧野つくし』の人間性に惚れ込み始めた大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、「つくしが、『牧野つくし』➡『大河原つくし』として、大河原家の養女と成った。」と、滋の父親で在る　大河原社長から聞いた時には、嬉しくて仕方無かったのだ。

だからこそ…。
此の時の大河原家の使用人頭で在る　『ばあや』は、密かに、思って居たのだった。

“此のまま、何事も無く、時が過ぎて行きます様に…。
　つくしお嬢様が、此のまま、大河原家のお嬢様で居られます様に…。”と…。