Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 81.
<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 81.』の中に出て来る一
部の文面の中に、現代に於いては、不適切な言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>
司は、自身の専属秘書で在る 西田からの報告により、類 と 滋がお見合いする事を知ったのだ。
実は、此の件に関して、司の専属秘書で在る 西田は、自身の上司でも在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から報告を受けて知った事案…だったのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、或る事を思い付くのだった。
其の或る事とは…そうなのだった。
F3を呼び出す事…だったのだ。
だからだったのだ。
此の時の司は、F4LINEに、LINEメッセージを送ったのだ。
『お前等、今日、何時(いつ)もの所に集合な‼』と…。
だが、F3からすれば、何時(いつ)も、呼び出しを掛けるのは、あきら…だったのだ。
しかも、何時(いつ)も、其のあきらからの呼び出しに文句を言うのは、司…だったのだ。
なのに…だ。
今日は、司の方からLINEメッセージを送って来たのだ。
だからだったのだ。
F3のそれぞれは、そんな司を怪訝に思った事で、そんな司からのLINEメッセージを見て、文句を言って居た程…だったのだ。
“はぁ~⤵、司は、きっと、誰から何かを聞いたんだよね⁉
面倒臭いんだけど…。”
“司は、勝手ばっか言いやがって‼
いい加減にしろよ‼”
“司は、自分勝手過ぎんだろ‼”と…。
実は、司のLINEメッセージを見た類にとっては、何で司が自分達を呼び出すのか?
理由(わけ)を知って居るのだから、此の時の類には、最初に、溜息しか出なかったのだ。
勿論、当然の事乍ら、司が自分達を呼び出した理由(わけ)を知らない此の時の総二郎 と あきらは、そんな自分勝手な司の事を怒って居たのだった。
そして、F4LINEに、LINEメッセージを送った司は、問答無用とでも言いた気に、更に、F4LINEに、LINEメッセージを送るのだった。
『お前等、ぜってぇ、来いよ‼』と…。
そんな風に、司からLINEメッセージを送られてしまえば、“しょうがねぇな‼”と、思い乍らも、総二郎 と あきらは、それぞれ、『『分かった。』』と、返信するのだった。
で、司は、ニヤッと、笑い乍らも、『類も来るよな?』と、類にだけ、また、LINEメッセージを送るのだった。
だからだったのだ。
『分かったよ。』と、類が、F4LINEに、LINEメッセージを送り返せば…。
『当然だ‼』と、司は、更に、F4LINEに、LINEメッセージを送り返して居たのだった。
だが、“形勢逆転だ‼”と、でも言いた気に、面白がって居るで在ろう そんな司の事を考えれば、此の時の類は、司から言われる言葉が予想出来るだけに、“本当は、行くのは嫌…何だけど…ね。”と、思って居たのだった。
だからだったのだ。
此の時の類は、“はぁ~⤵”と、溜息交じりに、嫌々、F4LINEに、LINEメッセージを送って居たという訳…だったのだ。
“行けば良いんでしょ!
面倒臭いなぁ~。”と、思い乍らも…。
という訳で、此の日のF4は、何時(いつ)もの所に集合するのだった。
実は、何時(いつ)も、30分以上は遅れて、一番最後に到着する筈の司が、今日に限って、一番最初に到着して居たのだ。
本来なら、何時(いつ)も、集合時間の20~30分前には一番最初に到着して居る筈のあきらが、此の日に限って、何時(いつ)も寄りは遅めの15分前に到着して居たのだ。
其れでも、此の日のあきらは、集合時間よりは早目だった事は言うまでも無かったのだ。
なのに…だ。
此の日の司は、そんなあきらよりも、更に、早目…だったのだ。
だからこそ…。
此の日のあきらは、そんな司に驚愕して居たのだ。
そして、あきらは、そんな司に声を掛けるのだった。
「はぁ~??
司…早ぇんじゃねぇの?
こんなに早く来れんなら、何時(いつ)も、今日みてぇに、早目に来いよ‼」と…。
其処で、司は、ニヤッと、あきらに笑い乍ら、言って除けるのだった。
「今日は、特別な日だから…な。
だからこそ…今日は、早く、来るべき何だよ。
後で、あきらにも教えて遣るから、楽しみにして置けよ‼」と…。
だが、此の時のあきらにとっては、“一体、司は、何が言いてぇんだ⁉”と、怪訝に思って居た位…だったのだ。
其処に、時間通りに、類 と 総二郎が一緒に入って来たのだ。
だからだったのだろう。
何時(いつ)も、遅れて入って来る司が、此の場に居る事自体、不思議では有ったのだが、此の場の雰囲気に違和感を感じた総二郎が、司に声を掛けるのだった。
「はぁ~??
司は、もう来てんのか?
だったら、何時(いつ)も、此れ位、早目に来いよ‼」と…。
だが、此の時の司は、総二郎からのそんな話し等、一切、聞いて居なかったのだ。
何故なら…。
此の時の司は、唯、類の顔を、じーっと、観て居たから…だったのだ。
だからだったのだろう。
そんな徒ならぬ(ただならぬ)司 と 類の雰囲気を読み取ったあきらが、司 と 類に声を掛けるのだった。
「おい、司も、類も、お前等、如何したよ⁉
何が有ったよ⁉」と…。
其処で、司は、“本題に入るぞ‼”と、言いた気に、等々、類に訊き始めるのだった。
「なぁ~、類君…滋と見合いするらしいな。」と…。
だからだったのだ。
此の時の類の顔付きは、“いい加減にしてよ!”と、言いた気に、“はぁ~⤵。”と、態と、大きな声で溜息を吐き(つき)乍ら、司に返答するのだった。
「司は、俺の事なのに、そんなに楽しい⁉」と…。
だからだったのだろう。
此の時の司は、本音を言い始めるのだった。
「俺は、今迄、何時(いつ)も、類に遣られて来たから…よ。
やっと、形勢逆転だろ‼
楽しいに決まってんだろ!」と…。
だからだったのだ。
自身の頭を抱える類が、此の場に居た事は事実…だったのだ。
其処で、司 と 類のそんな話しの遣り取りを、唯、ポッカ~ンと、観て居た総二郎 と あきらは、漸く、司 と 類に声を掛けられるチャンスを与えられて居たのだった。
だからだったのだ。
此の時の総二郎 と あきらは、競い合うかの様に、司 と 類に声を掛け様として居たのだった。
「なぁ~、訊いて良いか?
類が滋と見合いするって、如何言う意味だ?」
「其の話し、何時(いつ)、決まったんだ⁉
何で、司は、知ってんだよ?」と…。
其処で、司は、東京メープルの支配人から聞いた話しを、総二郎 と あきらにも話しして聞かせて居たのだった。
だからだったのだろう。
総二郎 と あきらからの矛先は、類に向き始めたのだ。
だからだったのだ。
先ずは、あきらが、驚愕顔に成り乍らも、類に訊き始めるのだった。
「東京メープルのカフェの個室って…か?
其れも、滋と二人だけでか?
類は、滋とどんな話しをしたんだよ⁉」と…。
だが、類は、飄々と、其の時の話しをし始めるのだった。
「何も話しして無いよ。
だって、俺は、カフェの個室に入って直ぐ、ソファで寝て居たから…さ。
其の後の大河原が、如何して居たかは、俺には分からないよ。
だから、其の事を訊きたかったから、大河原に訊けば良いんじゃ無い?」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな類の言い分に呆れて居たのだ。
其処で、あきらは、呆れ顔のまま、類に説教するかの様に、言って除けるのだった。
「お前は、女からの誘いに乗った迄は良い。
なのに…だ。
お前は、カフェの個室に入って直ぐ、ソファで寝て居たのか?」と、頭を抱え乍ら…。
其処で、司は、此れ迄、類に訊きたかった事を、漸く、訊き始めるのだった。
「まさか、類は、今でも、つくしなのか?
違ぇよな?」と…。
其処で、類は、クスッと笑った様な顔付きのまま、心配顔の司に言って除けるのだった。
「う~ん、司に、何て、言って良いのかな?
今の牧野は、当然だけど、俺の知ってる牧野じゃ無いんだよ。
俺が好きな牧野は、前の牧野だよ。
でも、司は、どんな牧野でも受け入れられるんでしょ!
だから…さ。
俺は、そんな司の事を尊敬してる。
俺は、如何しても、今の牧野を、前の牧野と比べて見てしまうんだよ。
其れって、牧野に失礼でしょ!
だから、今の俺は、今の牧野に近付こうとし無いんだよ。
という訳で、司は、安心して良いよ。
今の牧野を取ろうとし無いから…。」と…。
だが、此の時の司は、幾ら、類からそんな話しをされたとしても、類の言葉を信用して居なかったのだ。
何故か?
司にも分からないんだが、司にとっての類は、危険過ぎるのだ。
英徳高校時代から女性嫌いだった所は同じだった筈なのに、何事に於いても、司 と 類は、対比して見られて来たのだ。
王様だった司 と 王子様だった類…。
直ぐ、他人に暴力を振るう司 と 元々、他人に興味の無かった類…。
総二郎 と あきらからして視れば、根本的に、司 と 類は違う様で、人生を捨てて居る様な危うさ や 何も観て居ない危険過ぎる様な所は同じだと思えて居たのだ。
其れに、根本的に、全く違う司 と 類の二人を、『牧野つくし』は、一人の人間として、見た目さえも変えてしまったのだ。
そして、結果的には、司 と 類は、そんな『牧野つくし』に惚れてしまった。
勿論、『牧野つくし』の心を射止めたのは、司…だった。
此の『牧野つくし』という少女は、暴力的だった一人の青年を、真っ当な青年に作り変えたのだ。
だが、現在の『大河原つくし』は、類の言う通り、『牧野つくし』とは、全く、違う娘…だったのだ。
今や、現在の『大河原つくし』は、『牧野つくし』時代には無かった立派な淑女に取って代わって居たのだ。
云わば…。
何処へ出しても可笑しく無い程、現在の『大河原つくし』は、立派なレディー(=淑女)へと成長して居たのだ。
だが、其の事が類には気に入らなかった様だ。
『牧野つくし』は、『一般家庭』で育った娘…。
しかも、『一般家庭出身』という寄りも、『極貧家庭』で育った娘…だったのだ。
其れ故、『牧野つくし』という少女は、曲がった事が嫌いで、正直者…。
だから、嘘が付けない・誤魔化したりする事が出来無い・素のままの少女…だったのだ。
云わば…。
類は、そんな『牧野つくし』が好き…だったのだ。
だが、司は違う。
どんな『つくし』も好きだし、受け入れられる事が出来るのだ。
其処が、司 と 類とでは、根本的に、『牧野つくし』への愛し方が違う所だったのだろう。
PS.
結局、類 と 滋がお見合いする件に関して、司 と 総二郎 と あきらは、類から誤魔化される形と成って居たのだった。