Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 83.
【『滋のお見合い~類 編~【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】 番外編』
の其の後のF4】
司は、東京メープルの支配人から、類 と 滋のお見合いが執り行われる日取りを聞いて居たのだった。
だからだったのだろう。
実は、司は、其の事を、総二郎 と あきらに伝えて居たのだ。
其処で、司は、総二郎 と あきらを呼び出し提案するのだった。
「だから…よ。
類 と 滋との見合いが執り行われた次の日でも良いから…よ。
類を呼び出して、今後、滋とは如何するのか?
類から訊き出さねぇか?」と…。
勿論、総二郎にしても、あきらにしても、【今後、類 と 滋は、如何するのか?】
気に成って居た事は、事実…だったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、司からの提案に乗る事にしたのだった。
なので、総二郎 と あきらは、それぞれ、了承の意を、司に伝えるのだった。
「実は、俺も気に成ってたんだよな。
類を呼び出して、訊いて視るか?」
「そうだな。
此処迄、類 と 滋の見合い話を訊いちまったら、其の後が気に成ったとしても仕方ねぇ
よな。
類を呼び出して、今後の如何するのか?
類から話しを訊く事は、決して、悪い話しじゃあねぇだろな。
俺等は、類 と 滋のダチ…何だから…よ。」と…。
という訳で、実の事を言うと、司が代表かの様に、類にLINEメッセージを送る事に成ったのだ。
実は、司が類にLINEメッセージを送る事に成ったのは、司からの申し出…だったのだ。
本来の総二郎 と あきらの中では、それぞれ、“こう言う仕事は、あきら(自分自身)の仕事だろう。”と、当然かの様に、考えて居たのだ。
だが、司は司で、当然かの様に、「俺が類にLINEメッセージを送るわ。」と、総二郎 と あきらに言って居た時…。
実は、総二郎 と あきらのそれぞれの心の中では、“はぁ~??”と、成って居たのだ。
云わば…。
此の時の総二郎 と あきらのそれぞれの心の中では、呆気に取られて居たという訳…だったのだ。
何故なら…。
普段の司で在れば、当然、こう言う仕事は、全て、あきらに任せるのが、通常の司…だったのだ。
だが、此の日の司は、自ら、「俺が類にLINEメッセージを送るわ。」と、総二郎 と あきらに言って来たのだ。
当然、此の時の総二郎 と あきらが、そんな司に対して、呆気に取られて居たとしても、何ら不思議でも無かったし、致し方が無い状況だと云えたのだった。
だが、此の時の総二郎 と あきらは、お互いの顔を見合わせ乍ら、それぞれ、司に返答して居たのだ。
「分かった。
司、宜しく頼むわ。」
「ああ、そうだな。
司に頼むわ。」と…。
そして、此の時の総二郎 と あきらが、それぞれ、そんな風に返答した後…。
ニヤニヤして居る司の顔付きを見る事に成ったのだった。
という訳で、類 と 滋のお見合いが執り行われた其の日の夜に、此の日の司は、類にLINEメッセージを送るのだった。
『類、明日、何時(いつ)もの所に、集合な‼』と…。
実は、類自身、自分自身 と 滋のお見合いが終わった後…。
“そんなLINEメッセージが入って来るだろう。”と、既に、予想して居たのだ。
しかも、此の時の類の中では、更に、予想して居た事が有ったのだ。
“多分、F3の誰かから…とかいうんじゃ無くて、メッセージを送って来るとしたら、其れ
は、きっと、此の見合い話を面白がって居る司からだろうけど…ね。”と…。
類自身も、こう言う連絡事項を送って来るとしたら、当然乍ら、面倒見の良いあきらで在る事は、承知して居るのだ。
だが、類がそう思える程、自分自身 と 滋のお見合いは、司を面白がらせて居たのだ。
だからこそ…。
此の時の類は、“多分、F3の誰かから…とかいうんじゃ無くて、メッセージを送って来るとしたら、其れは、きっと、此の見合い話を面白がって居る司からだろうけど…ね。”と、思えて居たという訳…だったのだ。
そして、其の日の夜に、案の定、司から呼び出しが掛かったという訳…だったのだ。
だからだったのだ。
此の時の類は、“仕方無いなぁ~。”と、面倒臭そうにし乍らも、『分かった。』と、司にLINEメッセージを返信して居たのだった。
実は、面倒臭そうにして居る類が、何故、そんな風に、司にLINEメッセージを返信したのかと云えば…。
“何れ、F3に捕まって、今回の事を吐かされるんだったら、早い方が良いよね。”と、考えて居たから…だったのだ。
そして、類 と 滋のお見合いが執り行われた次の日、何時(いつ)もの所に、F4は集まって居たのだ。
という訳で、此の日の類は、到着して直ぐ、何時(いつ)もの様にソファに寝転ぶ事が出来無い程、F3の餌食に成って居たのだった。
先ずは、司が類に訊き始めるのだった。
「で、滋とは、今後、如何して行くんだ?
類は、滋と付き合うのか?」と…。
其処で、類は、“はぁ⤵。”と、溜息を吐き(つき)乍らも、何も言わずに、此のまま、帰る事が出来無い事も知って居る類…だったので、溜息交じりに話しし始めるのだった。
「はぁ⤵。
一応、付き合うとかじゃ無くて、友人から始める事にした。
大河原が言うには、唯の『仲間から友人に昇格』するらしいよ。
というのか?
今迄の俺 と 大河原は、お互い、碌に、話しして来なかったし…。
お互いの事を知らな過ぎでしょ!
だから、大河原からの提案で、友人から始める事にした。」と…。
そんな話しを聞かされた此の時のF3は、きょっとんとした顔付きに成り、F3のそれぞれの心の中では、“はぁ~??”と、成って居たのだった。
何故なら…。
F3は、揃いも揃って、同じ様な事を考えて居たから…だったのだ。
“類は、きっと、滋から押される形で、付き合う事に成るんだろうな。”と…。
だからだったのだろう。
そんな風にF3が考えて居る事もお見通しの此の時の類は、クスクス笑い乍らも、F3に声を掛けるのだった。
「何…お前等の顔…。
鏡で見て来たら…。
お前等がそんな変な顔付きに成る程、俺は、変な話しをしたのかな?
俺は、其の方が気が楽だから、大河原の提案に乗ったんだけど…。
結局、今迄と、そんなに変わらない様に思うけど…ね。」と…。
だが、そんな類からの話しを聞いて居た此の時のF3は、更に、呆気に取られて居たのだった。
だが、此の時の司は、或る事に思い当たるのだった。
「けど…よ。
類の父ちゃんは、類 と 滋が付き合うと思ってんじゃねぇのか?」と…。
だからだったのだろう。
此の時の類は、司だけじゃ無く、総二郎 と あきらにも聞こえるかの様に、言って除けるのだった。
「だから…さ。
父さんには、“先ずは、友人から始めて視るよ。”って、伝えて有る。
“元々、唯の仲間だった訳だし、友人に昇格するんだから、其れで、良いでしょ!”って、
言ったら、驚愕して居たけど…ね。」と…。
そして、其処迄、F3に話しした類は、もう、興味を失くしたかの様に、ソファに寝転び始めるのだった。
実は、此の時の総二郎 と あきらにとって、此の日の類の顔付きは、初めて見る顔付き…だったのだ。
だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎 と あきらは、それぞれ、同じ様な事を考えて居たのだった。
“今日の類は、何か、楽しそうだな。”と…。
だが、此の時の司は、そんな類を観て居て、思うのだった。
“類の野郎‼
ほんとは、もっと、訊きてぇ事が有んのによ。
もう既に、俺の話しは、聞いちゃ居ねぇよな⁉”と…。
実の事を言うと、此の時の司は、類に訊いて置きたい事が山の様に有ったのだ。
其の一つが、類 と 滋のお見合いの件…だったのだ。
【どんな風に、類 と 滋のお見合いが進行して、今後、類 と 滋は、如何成って行くの
か?】
結局、此の日の司は、類から何も聞き出せないまま、類は『眠りの王子』に成ってしまったのだった。
だが、“此れ以上、何も訊くな‼”と、言いた気な類は、『眠りの王子』に成る振りをし乍らも、司と目を合わせない様に薄目を開けて、司の様子を見て居たのだった。
だからこそ…。
此の時の司は、其れ以上、類に訊く事が出来無かったのだった。