Close to you~お前の傍に~…<つかつく> 85.
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、東京メープルの支配人から報告を受けて居たのだ。
「花沢家 と 大河原家のお見合いは、滞り無く、無事、終了致しました。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、其の先の話へと話しを進める為にも、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長と会える(アポを取る)様に自身の秘書に指示するのだった。
そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、日本に帰国して、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にアポを取り、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長と会う事に成ったのだった。
何故なら…。
手段は如何で在れ、司 と つくしの婚約発表を執り行う為に話し合いをする必要が有ったから…だったのだ。
勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からして視れば、司 と つくしの婚約発表を執り行う事は、自身の息子で在る 司への労いの意味も有ったのだ。
そして、其の後、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長と会った司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、挨拶もそこそこに、本題の話しを切り出すのだった。
「類さん と 滋さんのお見合いが、“滞り無く、無事、終了致しました。”と、弊社(東京
メープルの)支配人から報告が御座いました。
ですので、そろそろ、司 と つくしさんの婚約発表を如何するのか?
両家で話し合いをするべきでは無いだろうかと存じ上げましたので、参上致しました。
所謂、【司 と つくしさんの婚約発表を執り行うのか?】
其れ共、【紙面上だけに留めるのか?】と、言う事を、両家で考える必要が御座います。
如何致しましょうか?」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、自身もそう考えて居た事も有り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えるのだった。
「ええ、私も、そう考えて居た所ですよ。
其れに、つくしは、司君への信頼度が高まって居る様に私にも感じる様に成って来ました
ので、“そろそろだろう。”と、考えて居た事は、事実です。
ですが、其れには、難題が多過ぎる。
先ず、考えられるのは、司君 と つくしとの出会いに関してだろう。
現在のつくしは、『大河原つくし』な訳で、『牧野つくし』では無い。
だが、司君 と つくしとの出会いは、英徳高校時代の『牧野つくし』の頃に遡る。
其の当時の事情を知って居る記者達成らば、其処の処を突いて(つついて)来るだろう。
そして、次に、其の当時の事情を知って居る記者達成らば、つくしの出生に関する話しを
知りたがるだろう。
“何故、英徳高校時代の司君とお付き合いして居た当時の『牧野つくし』は、現在、『大
河原つくし』に成って居るのか?”と…。
其の当時の事情を知って居る記者達には、【其の件に関して、如何、説明するのか?】と
いう事を解決し無いで、話しを先に進める訳にいかないだろう。
ですので、【婚約発表を執り行うのか?】
もしくは、【紙面上だけに留めるのか?】と言う事は、二の次の様に思いますが…。」と…。
だからだったのだ。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の考えを、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に、提案する様に話しし始めるのだった。
「ええ、私(わたくし)も、其の件に関しましては、気に成って折りました。
ですが、其れには、大河原家の承諾も必要と成ります。
其れ故、中々、切り出せずに居りましたの。
宜しかったですわ。
大河原社長から、お話しを切り出して下さって…。
ですが、其れには、当の本人で在る 司からの了承も必要でしょうし、滋さんにも、承知
して貰った方が宜しいかと存じますわ。
如何でしょうか?
今、此方に、司 と 滋さんを呼んで、お話しを進めると言うのは…。」と…。
だからだったのだ。
此の時の滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、“其れが、一番、良いだろう。”と、認識した事で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの提案に承諾するのだった。
「承知致しました。
其れでは、此方に、司君 と 滋の二人を呼び出しましょう。」と…。
と言う訳で、此の日の内に、話し合いする事に成ったのだった。
そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長のそれぞれから呼び出された当の本人で在る 司 と つくしの姉と成った 滋は、同じ様な事を考えて居たのだった。
“何故、俺(私)は、此の場に呼び出されたんだぁ~(呼び出されたのよ)⁉”と…。
何故なら…。
当の本人で在る 司自身だけならまだしも、滋が此の場に呼ばれたのだ。
だからだったのだ。
実は、司自身、そう思い乍らも、母親から呼び出された事で、思って居た事が有ったのだ。
“もしかすると、此の場に呼び出されたのは、自分達(司 と つくし)の婚約発表の事で
か?”と…。
其れなのに、滋が此の場に呼ばれて居た事で、此の時の司は、自身の其の考えが覆された様に思えた事は言うまでも無かったのだ。
だからこそ…。
司もそうだったのだが、実は、滋も、“何故⁉”と、考えて居たという訳…だったのだ。
其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、【何故、当の本人で在る 司だけでは無く、此の場に滋も呼び出されたのか?】…話しし始めたという訳…だったのだ。
先ずは、自分自身から提案した滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長から、司 と 滋に話しが為されたのだった。
「例え、紙面上だとしても、司君 と つくしの婚約発表をする前に、君達に相談して置か
なければ成らない事案が出来たんだよ。
其れは、【司君 と つくしとの出会いについて、如何、発表するのか?】という事と、
【つくしの出生について、如何、発表するのか?】という事…何だよ。
英徳高校時代に、司君 と つくしが知り合って付き合い始めた事を知って居る其の当時
の記者達成らば、きっと、其の何方も突いて(つついて)来る事だろう。
と、成れば、事前に、此の件について、当然、話し合いをする必要が有る。
なので、此処に、当の本人で在る 司君 と つくしにとっては、姉に当たる 滋を呼び
出したのだ。
二人には、其処の処を承知して置いて欲しい。」と…。
だからだったのだろう。
司 と 滋は、それぞれ、返答するのだった。
「承知して居ます。」
「分かってるわよ!」と…。
そして、司 と 滋のそれぞれから了承が得られたという事も有り、此の後(あと)を受けて話しするかの様に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が話しし始めるのだった。
「そう言う事なのよ。
取り敢えず、世間には、つくしさんの事がバレない様にし無くてはいけないわね。
現在のつくしさんは『大河原つくし』な訳で、世間には、決して、『大河原つくし』=
『牧野つくし』だと言う事がバレてはいけないのよ。
其れは、強いては、つくしさんの為でも有るの。
其の事を承知の上で、あなた方と話し合いたいと思って居るのよ。
司も、滋さんも、其の事について、宜しいかしら?」と…。
だからだったのだ。
此の時の司 と 滋は、同時に、返答の意を示したのだった。
「ああ、其の件については、十分、承知してる。」
「ええ、私も承知して居ますわ。」と…。
だからだったのだろう。
司 と 滋の同時から了承の意が得られた事で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長は、先に話しを進め始めたのだった。
其の結果…。
【司 と つくしとの出会いについて、如何、発表するのか?】という事については、事実に基いて、『司 と つくしは、英徳高校で知り合った。』と言う事に成ったのだ。
何故なら…。
其の方が、【つくしの出生について、如何、発表するのか?】という話に繋げ易いという事に成ったのだ。
だからだったのだ。
致し方無いというべきなのか?
【つくしの出生について、如何、発表するのか?】という事については、事実に反して発表せざるを得なかったのだ。
其れも、全て、現在の『大河原つくし』で在る つくしに、【出生について】、誤解を与えない様にする為…だったのだ。
其れに関して云えば、全ては、つくしの為と言わざるを得ない状況…だったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が話しして居た内容は、一旦、横に置かざるを得ない状況と成って居たのだ。
云わば…。
此の場に居た4人全てが、“全ては、つくし(つくしさん)の為…。”と、苦渋の選択をしたという訳…だったのだ。
其の【つくしの出生について、如何、発表するのか?】という事については、此の場に居た4人の話し合いの結果…。
【大河原家には二人の娘が誕生したが、嫡子(ちゃくし=嫡出子(ちゃくしゅつし))で
在る 長女の滋を大河原家で育て、次女のつくしは、一般家庭(=牧野家)に預けて育て
て貰って居た。
だが、止ん事無き事情に寄り、大河原家にて、つくしを引き取る事に成り、つくしは、
『大河原つくし』として、第二の人生をスタートさせた。】と言う事にしたのだった。
勿論、此の場に居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にしても、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にしても、司にしても、滋にしても、強引過ぎる話で在る事は、百も承知なのだ。
だが、幾ら、強引で在ろうとも、こうせざるを得なかった事は、事実…だったのだ。
そして、ましてや、『牧野つくし』の家族で在る 牧野家にとっては、許されない話で在る事も、また、百も承知…だったのだ。
だが、こう言うストーリーにせざるを得なかったのだ。
だからこそ…。
『牧野つくし』の家族で在る 牧野家を良く知って居る司は、其の後、大河原家が埋葬したという牧野家の墓前に向かい、謝りを入れて居たという訳…だったのだ。
勿論、「此れが正しいのか?」と、訊かれれば、誰もが、「分からない。」と、返答するだろう。
此の件に関して云えば、其れ位、難しい事案だと云えたのだった。
だが、此れも其れも、現在の『大河原つくし』を守る為…だったのだ。
だからこそ…。
此の場に居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にしても、滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長にしても、司にしても、滋にしても、強引過ぎる話で在るにも関わらず、世間に、そう発表するしか無かったのだった。
そして、其の後、司 と つくしの婚約発表を執り行う日取りが決まったのだ。
だが、其の前手で、先ずは、紙面上にて、司 と つくしの婚約が発表されたのだ。
だが、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長の更なる話し合いの結果…。
つくしには、「紙面上にて、司 と つくしの婚約が発表された。」と、伝えて置き、実際の司 と つくしの婚約発表を執り行う日に関しては、つくしに伝えずに置く事としたのだった。
何故なら…。
もし、つくしが婚約発表に関しての話しを知った事に寄り、自分自身の出生についての話しを聞いたと成れば、後々、ややこしい事に成るのは、目に見えて居るのだ。
だからこそ…。
其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長の更なる話し合いの結果…。
つくしには、「紙面上にて、司 と つくしの婚約が発表された。」と、伝えて置いたという訳…だったのだ。
勿論、此の事は、F3&T2にも話しが伝わって居たのだ。
だからだったのだ。
司 と つくしの婚約発表に関して、事情を知った優紀 と 桜子は、大河原邸に向かい、つくしが自身の婚約発表をTVで見ない様に、優紀 と 桜子は、つくしとの時間を過ごして居たのだった。
という訳で、優紀 と 桜子の努力の賜物と言うべきか?
取り敢えず、つくしにはバレる事は無かったのだった。
PS.
本来の司 と つくしの婚約発表は、紙面上にてのみ、行う事として居たのだ。
だが、其れでは、納得し無かった記者達に寄って、司 と つくしの婚約発表を執り行わなければ成らない事態に陥ってしまったのだ。
だからという訳では無いのだが、つくしにバレない様にする為にも、急遽、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋 と つくし姉妹の父親で在る 大河原社長に寄って、更なる話し合いが必要と成ったという訳…だったのだ。
なので、つくしにバレない様にする為にも、色々と、小細工が必要と成った事は言うまでも無かったのだった。