tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  89.





<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  89.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



実は、つくしは、司 と 自身の婚約が決まった時点で、既に、司が用意して居た婚約指輪(エンゲージリング)を、自身が司からのプロポーズを受け入れた時に、司は、つくしに手渡して居たのだ。


実の事を言うと、司からつくしに婚約指輪(エンゲージリング)を手渡したという寄りも、司は、自身からのプロポーズを了承して受け入れてくれたつくしに、自身が用意した婚約指輪(エンゲージリング)を、直接、司からつくしの左手薬指に嵌めて遣った事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだ。
其の後の司は、自身 と つくしの婚約披露パーティーを執り行う事が決まった時点で、つくしに懇願して居たのだ。


「つくしに頼み事が有んだわ。
 つくしが俺のプロポーズを受け入れてくれた時に、俺がつくしの左手薬指に嵌めて遣った
 婚約指輪(エンゲージリング)を、婚約披露パーティーの日に、お前の左手薬指に嵌めて
 来て欲しい。」と…。


そして、つくしは、そんな司からの懇願を了承するのだった。


「うん、分かった。」と…。


実は、司がつくしにそんな風に懇願したのには理由が在ったのだ。


“つくしは、俺の女だと言う事を、世間の男共に分からせて遣らねぇと…だろ⁉”と、司は、考えて居たから…だったのだ。




本来の『牧野つくし』成らば…。
きっと、こう言う時は、司の想い等、理解する事無く、「勿体無い!」とか何とか難癖を付けて、司からの懇願を断って居たのかも知れない。


だが、現在の『つくし』は、『牧野つくし』の記憶が無い『大河原つくし』…だったのだ。


云わば…。
現在の『つくし』は、(『牧野つくし』の記憶が無い)大河原家のご令嬢で在る 『大河原つくし』…だったのだ。


と言う事は、現在の『大河原つくし』は、司の想いを理解して居るとかそう言う次元の話では無く、お嬢様らしく素直な気持ちのまま、司からの懇願を受け入れて居ただけ…だったのだ。


何故なら…。
過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』も、本来の『牧野つくし』も、言う成れば、相も変わらず、違う意味で、人の気持ちに疎い『鈍感つくし』…だったのだ。


という寄りも、自分自身は、世間から如何言う風に見られて居るのかを素早くキャッチし様とする『牧野つくし』 と 既に、お嬢様気質が板に付いて来た『大河原つくし』との違いだけで在って、根本的には、人の気持ちに疎い『鈍感つくし』…だった事は言うまでも無かったのだ。


言う成れば…。
現在の『つくし』は、頑固で世間体を気にする『牧野つくし』 と 妹気質が板に付いて来た『大河原つくし』との違いだけ…だったのだ。


勿論、【自分の事より人の事】…。
此れは、『牧野つくし』の本質故に、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』には無い部分だと云えたのだ。


勿論、人を大切にする所は、頑固で世間体を気にする『牧野つくし』も、お嬢様気質が板に付いて来た『大河原つくし』のそれぞれの中にも、ちゃんと、存在して居たのだ。


唯、頑固な性格の『牧野つくし』に比べれば、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』は、素直…だったのだ。



もしかすると、そんな『牧野つくし』 と 『大河原つくし』の違いを見抜いた類は、如何しても、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』を受け入れらなかったのかも知れない。


だが、司の中では、どんな『つくし』も『つくし』…だったのだ。


云わば…。
受け入れるとか、受け入れられないとかでは無く、『つくし』が『つくし』で在るので有れば、どんな『つくし』で在っても受け入れられるのが、『司』…だったのだ。



だが、そうは言っても、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』は、素直さが売りの様なお嬢様…だったのだ。


唯、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』は、『車』という乗り物にトラウマが有るだけ…だったのだ。


そういう意味で云えば…。
司にとって、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』の方が、何方(どちら)かと云えば、扱い易い事は事実…だったのだ。


其れに、実の事を言うと、英徳高校時代の司自身、頑固な性格の『牧野つくし』に梃子摺って(=手子摺って(てこずって))居た事は事実…だったのだから、当然と云えば、当然だったのかも知れない。



勿論、司自身、例え、自身の仲間で在る F3&T3で在ったとしても、「(過去の記憶が無い現在の)『大河原つくし』の方が扱い易い。」等と、言うつもりも無かったし、F3&T3に限らず、そんな事を誰にも言う気等無かったのだ。


何故なら…。
もし、『牧野つくし』に其の事を知られれでもしたら…。
後々、大変な事に成るのは、目に見えて居るから…だったのだ。


だからこそ…。
司自身、そんな事を誰にも言う気等毛頭無かったのだ。



だからだったのだろう。
司は、自身の懇願を受け入れてくれたそんな素直な『大河原つくし』に感謝の意を伝えたのだった。


「つくし、俺の懇願を受け入れてくれて、サンキュな!」と…。


だが、此の時のつくしにとって、“何故、司さんが私にお礼を言ってくれるのだろう?”と、司の意図する所が、全く、掴めて居なかったし、分かって居なかったのだ。


其れ処か?
返って、不審がるつくし…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の首を傾げ乍らも、司に訊くのだった。


「如何して、司さんは、私にお礼を言ってくれたの⁉
 私が司さんの懇願を受け入れる事は、婚約者同士…何だし、当然だよね?
 違うのかな…。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』 と 本来の『牧野つくし』との違いに苦慮する程…だったのだ。



だが、其れでも、司にとって、『つくし』としての可愛さは、何方(どちら)も、全く変わらないのだ。


だが、時々、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』の素直さに、物足り無さを感じる時も有ったのだ。


云わば…。
司自身、頑固な性格の『牧野つくし』の事を思い出す日も、偶にでは在るのだが、有った事は事実…だったのだ。


だからと云って、司自身、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』 と 頑固な性格の『牧野つくし』の事を比べて居る訳では無かったのだ。


言う成れば…。
時々、頑固な性格の『牧野つくし』の事を懐かしむ司自身が居るという話しなのだ。


其れに、過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』だろうと、頑固な性格の『牧野つくし』だろうと、司自身、何方(どちら)の『つくし』も、愛して居る事は事実…だったのだ。


だからこそ…。
過去の記憶が無い現在の『大河原つくし』 と 頑固な性格の『牧野つくし』の事を比べて居る訳では無いという意味…だったのだ。



そして、其の後、司 と つくしの婚約披露パーティーが執り行われる日が遣って来たのだ。


勿論、つくしは、司との約束通り、司 と 自身の婚約披露パーティーが執り行われた際、司から贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)を自身の左手薬指に嵌めて居たのだ。


実は、司 と つくしの婚約披露パーティーが執り行われた後に、無理矢理な形で、T3は、つくしから婚約指輪(エンゲージリング)を見せて貰って居たのだ。


何故なら…。
つくしの姉と成った 滋 と 英徳高校時代からのつくしの親友で在る 桜子にとっては、つくしが司から贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)が、如何言う物なのか?
実は、興味津々…だったのだ。


という寄りも、滋 と 桜子にとってすれば、“見て視たかった。”と、言う思いが勝って(まさって)居た事は事実…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋 と 桜子は、つくしに言って居たのだ。


「ちょっと、つくしちゃん…。
 司から贈られたエンゲージリングを、お姉様にも見せなさいよ。」


「そうですわよ、先輩…。
 勿体振らずに、私達にもエンゲージリングを見せて下さいね。」と…。



特に、桜子の言って居る言葉は優しそうに見えるが、此の時の桜子の話し振りは、強制的と言っても過言じゃ無い様な口調…だったのだ。


なので、此の時のつくしは、司からの了承の言葉を聞く事無く、其の場で、司から贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)を、T3に見せるのだった。



だからだったのだろう。
其の時のT3の感想の言葉は、『感嘆』と言っても過言じゃ無い様な話し振り…だったのだ。


「ほぉ~、流石は、司だわね。」


「凄く、綺麗!
 輝き方が、全然、違うよ。」


「此のリングのお値段は、相当なモノでしょうね。」と…。



勿論、司からつくしに贈られた(=手渡された)婚約指輪(エンゲージリング)を見た時のT3の目の輝きは、何時(いつ)もと、全然、違う物…だったのだ。


云わば…。
其れは、T3の行動にも見て取れたのだった。
勿論、此の時のT3の心の中では、それぞれ、同じ様な事を思って居たのだった。


“良いなぁ~、つくし(先輩)…。
 つくし(先輩)が羨ましい(よ・ですわ)!”と…。


勿論、T3にとってのつくしは、元々、コンプレックスを感じる様な相手では無かったのだ。
だが、必然的に、此の時のT3のそれぞれの心の中では、つくしが羨ましくて仕方無かったのだった。



もしかすると、女性という生き物は、何時(いつ)の世の時代も、『ダイヤモンド』というのか?
綺麗に輝く石(宝石)には弱いのかも知れない。

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