tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  98.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  98.』の中に出て来る文
 面の中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



未だ、目覚める事の無いつくしが目覚めたのは、道明寺総合病院に入院してから、更に、2日後の事…だったのだ。


目覚めた時のつくしの頭の中では、“一体、此処は、何処…⁉”と、パニック状態に成って居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、漸く、目覚めたばかりで、まだ、はっきりと物が見えて居なかったにも関わらず、必死で、何かを探して居る様子…だったのだ。


其の何か…とは。
そうなのだった。
自身の両親で在る 牧野家のパパ と ママ と 自身の弟で在る 進の姿…だったのだ。



そんなつくしの様子に気が付いた滋は、つくしの傍に近付き、つくしに声を掛けるのだった。


「つくし、分かる?
 私よ、滋だよ!」と…。


実の事を言うと、滋は、つくしの事が心配で、連日の様につくしの下に来て居たのだった。



其れに、実は、此の時の司は、仕事の打ち合わせの為に、西田と話しして居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの病室内に居たのだが、暫くの間、つくしが寝て居るベッドの傍から離れて居たのだ。


だからだったのだろう。
そんな滋の声に気が付いた司は、慌てて、つくしの傍迄、近寄って居たのだった。


勿論、此の時の司が近寄ったのは、つくしが寝て居るベッドの傍…だった事は言うまでも無かったのだが、滋とは反対側の位置に居た事は事実…だったのだ。


と言う事は、つくしが寝て居るベッドの両サイドには、司 と 滋が居た事に成るのだった。



其処で、司は、つくしの手を取り乍ら、必死で、つくしに声を掛けるのだった。


「つくし、つくし…。
 俺だ、司だ‼
 俺が分かるか?」と…。



だが、此の時のつくしは、自身の目をパチパチと瞬きするだけで、そんな風に、自身に声を掛けて来てくれる司 と 滋の事が、ピンと来て居なかったのだ。


だが、此の時のつくしは、漸く、滋の事だけは気が付いた様で、取り敢えず、滋の方を向いて、滋に訊くのだった。


「此処は、何処…?」と…。


だからだったのだろう。
実際、其の現場を確認して居たのは滋…だった事も有り、滋からつくしに話しが為されるのだった。


「此処は、道明寺総合病院のVIP専用病室よ。
 つくしは、レストルームで意識を失って、倒れたの。
 其処に、偶々、私が居たから、此処に連れて来たの。」と…。


だが、此の時のつくしは、滋からのそんな話しを聞いて居ても、今一、ピンと、来て居ない様子…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、滋に訊き返すのだった。


「えっ??
 其れって、如何言う意味?」と…。


実は、未だ、つくしの頭の中の記憶は、曖昧な状況…だったのだ。



其処で、更に、滋は、そんな風に、未だ、今一、ピンと、来て居ない様子のつくしに話しし始めるのだった。


「つくしは、司との婚約披露パーティーの最中に、レストルームに向かったの。
 だけど、何時(いつ)迄経っても戻って来ないつくしの事が心配に成って、私がつくしを
 迎えに行ったのよ。
 で、其の時に、つくしがレストルームで意識を失って倒れたって、いう訳…。」と…。


其処で、つくしは、首を捻り乍ら、滋に訊き始めるのだった。


「私が道明寺との婚約披露パーティーを開いて居たと言うの?
 もしかして、婚約披露パーティーって事は、道明寺 と 私が婚約したと言うの。
 確か、道明寺は、私だけの記憶を失くして居た筈でしょ⁉
 其れなのに、如何して、道明寺は、私との婚約披露パーティーを開いて迄、婚約発表が出
 来るのよ⁉
 道明寺は、何時(いつ)、私の記憶を取り戻したの?」と…。



其処で、此の時のつくしは、滋の方を向いてそんな風に言い乍らも、漸く、或る事に気が付くのだった。
心配そうに自身の手を握り締め乍らも、自身が寝て居るベッドを挟んで滋とは反対側に居るのが『司』だと言う事を…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、滋の方を向いて、訊くのだった。


「滋さん…教えて!
 如何して、此処に、道明寺が居るの?
 道明寺総合病院のオーナー一族だから…。」と…。



其処迄、つくしの話しを聞いて居た司 と 滋は、お互いの顔を見合わせ乍らも、自身達の顔に驚愕顔を貼り付かせて居たのだった。


だからだったのだろう。
先ずは、司が、そんなつくしに声を掛け乍らも、詫びを入れるのだった。


「つくし…記憶を取り戻したのか?
 俺は、お前が居なく成った後、お前の記憶を取り戻したんだ。
 あん時は、お前を傷付けて済まなかった。」と、つくしに自身の頭を下げ乍ら…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、“そうだったんだぁ~。”と、思い乍らも、つくし自身が探して居た自身の両親で在る 牧野家のパパ と ママ と 自身の弟で在る 進の事を、二人に訊き始めるのだった。


「道明寺…。
 滋さん…教えて欲しいの。
 パパ と ママ と 進は、今、何処に居るの?
 ねぇ、パパ と ママ と 進は、何処に居るの?」と、取り乱し乍ら…。


だからだったのだ。
此の場に居た司 と 滋は、そんな風に、取り乱し乍らも、自身達に訊いて来るつくしに、何と云えば良いのか、分からなかった程なのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司 と 滋は、お互いの顔を見合わせ乍らも、そんなつくしの様子に、途方に暮れ始めるのだった。


だが、其処で、現在の戸籍上のつくしの姉と成って居る 滋が口火を切るのだった。


「つくし、良い?
 私の話しを、良~く、聞いてね。
 現在のつくしのパパ と ママは、私のパパ と ママなの。
 つくしは、大河原家の娘に成ったの。
 あの時に、つくしは、事故に遭って、つくしだけが一命を取り留めたの。
 でも、牧野家のパパ と ママ と 弟の進君は、助からなかったの。
 だから、まだ、其の頃は、未成年だったつくしの戸籍を、大河原家に移して、つくしは、
 大河原家の娘に成ったの。
 勿論、記憶を失くして居るとは言え、勝手に、つくしの戸籍を大河原家に移した事はいけ
 ない事だと分かってるわ。
 でも、あの頃は、“そうする事が一番良い。”って、考えたの。
 あの頃のつくしには東京に親戚が居る事も、私は優紀から聞いて知って居たの。
 でも、優紀は、“(其の東京の親戚の)連絡先を知らない。”って、言って居たのよ。
 勿論、調べれば、直ぐ、分かる事だったわ。
 でも、私は、調べなかったの。
 何故なら…。
 つくしと離れ離れに成る事が嫌だったから…。
 だから、パパ と ママを説得して、つくしを大河原家の娘にしたの。
 ごめんね、勝手な事をして…。」と、泣き乍ら…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、“其の時は、家族を失ってしまった私をそうするしか仕方無かったんだろう。”と、思い乍らも、此の時のつくしの頭の中では、冷静では居られなかったのだ。


だが、此の時のつくしは、そんな風に動揺して居るで在ろう 司 と 滋の前では、努めて、冷静に対応するのだった。


「ううん。
 滋さん、有難う!」と、声を出し難そうに、小声で、自身の首を左右に振り乍ら…。


だからだったのだ。
此の場に居た司 と 滋は、そんなつくしに、一先ず、安心するのだった。



そして、其の後の暫くの間のつくしは、漸く、目覚めた事で、検査、検査で時間を取られ、つくしだけでは無く、司 と 滋も、其の事には、一切、触れなかったのだ。


だが、其の内、つくしの検査も、漸く、終わりを迎え、時間が出来たつくしは、其の事について、考え始めるのだった。


何故なら…。
“進が命を失ったと言うのなら、其れは、自分自身(つくし)のせいだ。”と、つくしが考える様に成って居たから…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後のつくしの心の中では、自分自身を責める様に成って居たのだった。


“進が居なく成った(亡く成った)のは、私のせいだ。
 「都立高校に入学する為に、東京に残りたい。」と、考えて居た進を、無理矢理、連れ出
 したのは、私だった。
 居なく成らないと(亡く成らないと)いけなかったのは、進…何かじゃない!
 私だよ。”と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に思えば思う程に、此の時のつくしは、涙を流して、不安定に成って行くのだった。


だからだったのだ。
そんなつくしの様子を傍で見て居た司は、何故、つくしが涙を流して居るのか?
一切、分からず、つくしに訊くのだった。


だが、つくしは、「ううん、何でも無い。」と、首を振るだけで、何も言おうとし無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
其の内、司は、如何して遣ったら良いのか?
途方に暮れ始め、そんな時は、つくしの背中を摩って遣る事しか出来ずに居たのだった。



そんな頃の事…だったのだ。
辛そうに、つくしが寝言を言い始める様に成って居たのだった。


「進が居なく成った(亡く成った)のは、私のせいだ。
 進、御免ね、御免ね、進…。
 嫌がる進を、無理矢理、連れ出したお姉ちゃんを許してね。」と…。


そして、また、別の日のつくしの寝言は、司にとって、辛く成る様な或る言葉を言い始めるつくし…だったのだ。


「進は生きるべき…だった。
 此の世から居なく成るべきなのは、お姉ちゃんの方…だった。」と…。



そんなつくしの寝言を傍で聞く度に、此の時の司は、胸が張り裂けそうに成って居たのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、寝言を言う程、『罪の意識』に打ち拉がれて(ひしがれて)居たから…だったのだ。


というのか?
そんな風に、涙を流し乍ら、寝言でしか言えない程、後悔して居るつくしが其処に居たから…だったのだ。
其れに、そんなつくしを如何して遣る事も出来無い司が、其処に居たから…だったのだ。


其れが、此の時の司の胸が張り裂けそうに成って居た理由…だったのだ。



しかも、司が、どんな風に訳をつくしから訊こうとも、此の時のつくしは、『罪の意識』に打ち拉がれて居る様で、理由(わけ)を言ってくれなかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんなつくしの事を、注視して見て居ただけ…だったのだ。


何故なら…。
今の司には、そうする寄り仕方無かったのだから…。




PS.


実は、司 と 滋は、つくしが目覚めた事 と つくしの現状について、それぞれの両親に報告して居たのだった。


勿論、司は、つくしが目覚めた事 と つくしの現状について、LINEメッセージにて、F3に報告して居たのだ。
そして、滋も、また、直接、T2と会って、報告して居たのだった。



だからだったのだろう。
司 と 滋は、それぞれの両親と…。
そして、F3&T2と、それぞれ、話し合いをした結果…。
つくしが落ち着く迄の当分の間、司 と 滋のそれぞれの両親にしても、F3&T2にしても、つくしの病室に訪れる事を避けて居たのだった。



勿論、其れは、それぞれの両親 と F3&T2と同様に、滋も同じ…だったのだ。


だが、滋とて、其の事について、納得して居た訳では無かったのだ。


実は、滋は、自身の父親で在る 大河原社長から言われて居たのだ。


「当面の間、滋は、つくしの病室には行かない方が良いだろう。
 滋が行けば、つくしが動揺するやも知れん。
 だから、全てをつくしの婚約者で在る 司君に任せた方が良いだろう。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、仕方無く、司に任せる事にして居ただけ…だったのだ。


勿論、此の時の滋は、“何か有れば、必ず、つくしの所に行くんだから…ね。”と、考えて居た事は言うまでも無かったのだった。

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