Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】 番外編⑥
<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<
つかつく>】 番外編⑥』の中の一部の文面の中に、不快に思われるやも知れない言葉
が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>
此の時のあきらは、総二郎から掛かって来た携帯電話のビデオ通話で、総二郎からの話しを聞いて居て、総二郎への返答の言葉さえ忘れる位、驚愕のしっ放しだった事は、事実…だったのだが、漸く、我に返ったかの様に、総二郎に話しし始めるのだった。
実は、此の時の総二郎自身、中々、あきらからの返答の言葉が無かった事で、自分自身の話しを聞いて、あきらが如何思って居るのか?
不安に成って居た事も事実で、漸く、あきらからの返答の言葉を聞く事が出来、実は、ホッとして居たのだった。
「総二郎…取り敢えず、TELでは何だから…よ。
会って話し様ぜ‼」と…。
だからだったのかも知れない。
総二郎自身も、最初から其のつもりで居たので、あきらからの話しに賛同する言葉を発するのだった。
「ああ、分かった。」と…。
そして、携帯電話のビデオ通話にて話ししてから数日後の此の日に、総二郎 と あきらは待ち合わせしたのだった。
実は、此れ迄のF4の待ち合わせ場所と言えば、本来は、東京メープル内に在る ラウンジのVIPルームで待ち合わせする事が常…だったのだ。
だが、此の日は、総二郎自身、“まだ、司 と 類には知られたくねぇ‼”と、言う思いも有り、あきらの行き付けのBARで落ち合う事にしたのだった。
実の事を言うと、総二郎とあきらが揃った時点で、先ずは、乾杯後、行き成り、本題に入ろうするあきら…だったのだ。
「総二郎…マジなのか?
つい最近迄、夜な夜な飲みに行っては、女と遊んで居ただろ?
其れに、今の今迄、総二郎からはそんな気配を感じ事が無かった。
だというのに、行き成り、“其の総二郎がマジで本気の恋をした。”って、言うのは、如何
考えて視ても、何か、腑に落ちねぇんだけど…よ⁉
俺の知らねぇ所で、一体、総二郎の身に何が有ったんだよ?」と…。
其処で、総二郎の顔付きをチラッと見たあきらは、自身の話しを聞きつつも、苦笑いのまま、グラスの縁を自身の右手の人差し指で弄り乍ら、唯、じーっと、グラスを見詰めた状態で下を向いて居る総二郎の事を確認したのだ。
勿論、長年、総二郎の幼馴染で親友のあきら自身でさえも、こんな総二郎を見た事は、初めて…だったのだ。
だからだったのかも知れない。
そんな総二郎の姿を見たあきらは、総二郎が本気なのだと言う事を確信したのだった。
其処で、あきらは、長年、幼馴染で親友で在る そんな総二郎の事が心配に成り、一言だけ、総二郎に伝えるのだった。
「総二郎は、優紀ちゃんに対して、本気…何だな。」と…。
そして、未だ、グラスの縁を自身の右手の人差し指で弄り乍ら、唯、じーっと、グラスを見詰めた状態で下を向いたままの総二郎も、また、一言だけ、あきらに返答するのだった。
「ああ。」と…。
そんな総二郎の姿を見てしまった此の時のあきらは、総二郎の優紀への想いを成就させて遣りたくて、一肌脱ぐ事にしたのだった。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、総二郎に、話しの其の先を促すのだった。
「だったら、優紀ちゃんに好意を持った理由を、ちゃんと、俺に説明しろよ‼」と…。
其処で、総二郎は、自分自身の優紀への想い と 自身の母親で在る 西門流 家元夫人から聞いた話 や 西門家のお茶会の日に、更に、優紀を傷付けたまま、帰してしまった事 と 英徳高校時代の総二郎が優紀にした卑劣な行為について、あきらに話しし始めるのだった。
勿論、そんな話しを総二郎から聞いた此の時のあきらは、絶句するしか無かったのだった。
そして、其れと同時に、此の時のあきらは、総二郎に悪態を突くのだった。
「あのなぁ~。
総二郎…お前、酷くねぇか?
俺ん家(ち)(美作邸)で、一体、何遣ってんだよ‼
他人(ひと)ん家(ち)(美作邸)の印象を、勝手に、悪くしてんじゃねぇよ‼
もしも、牧野の記憶が元に戻って、また、うち(美作邸)で集まる事に成った時…。
優紀ちゃんの俺ん家(ち)(美作邸)に対する印象が悪過ぎて、優紀ちゃんだけ、“美作
邸(うち)には行きたくない(ねぇ)。”って言ったら、総二郎は、如何するつもりだっ
たんだよ‼
いい加減にしろよな…総二郎君‼」と…。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、更に、自分自身の顔に苦笑いを貼り付かせた状態で、あきらに詫びの言葉を告げるのだった。
「ああ、分かってる。
あきら…申し訳ねぇ。」と、声に力が無く…。
其処で、総二郎は、更に、ボソッと、あきらに伝えるのだった。
「なぁ~、あきら…。
俺からあきらに頼みが有んだわ。
優紀ちゃんを呼び出してくれねぇか?
俺なら、きっと、通話自体を切られてしまうか…。
携帯の電源さえも切られてしまう様な気がすんだわ。
其れに、まだ、司 や 類には知られたくねぇし…よ。
っつーか?
類が此の事を知ったら、きっと、俺を揶揄って来るだろうし…よ。
俺にはあきらしか頼めねぇんだわ。
宜しく頼むわ。」と…。
だからだったのだ。
此の時のあきらは、そんな風に、自身にボソッと話しして来た総二郎が不憫に成り、“結局の処、何時(いつ)もそう成るんだよな。”と、密かに思い乍らも、総二郎に了承の言葉を伝えるのだった。
「まぁ~、そうだろうな。
今の司は、NYだし…。
其れに、もし、司が日本に居たとしても、今の司の頭の中は、過去の記憶を失ってしまっ
て居る牧野の事で一杯だろう…な。
当然だろうが、今の司は、他人(ひと)の事に現を抜かして居る場合じゃねぇだろうし…
な。
でも…よ。
牧野が俺等 F3の前から居なく成った頃から優紀ちゃんは、俺等 仲間内での集まりに来
なく成ったんだよな⁉
其れって、確か、優紀ちゃんが高校3年に進級する少し前位からじゃ無かったか?
其れでも、俺は、仲間内で集まる際に、F3&T3のグループLINEにメッセージを送ってた
んだぞ!
優紀ちゃんは俺等 F3&T3のグループLINEから抜けて無かった様だから、集まりの件
は、知って居たと思うんだけど…な。
でも、優紀ちゃんは、此れ迄、俺等 仲間内での集まりに参加した事が無かったよな。
っつーって事は、そんな優紀ちゃんを俺は、如何遣って誘うんだぁ~⁉」と…。
勿論、実は、其れが、総二郎にとっても、一番、厄介事では在ったのだ。
何故なら…。
あきらが言う通り、此れ迄、F3&T3のグループLINEから抜けずに、其のまま、F3&T3のグループLINEのメンバーで在った優紀…。
そして、『既読』が付いた人数的に云えば、優紀は、毎回、あきらからのLINEメッセージを見て居る可能性は『大』…なのだ。
だが、其れでも、此れ迄、優紀は、F3&T3(T2…?)の集まりに参加した事が無かったのだ。
と言う事は、仮に、何食わぬ顔で、あきらが優紀に連絡を入れたとしても、きっと、優紀からは疑われてしまう事は決定的なのだ。
其れに、総二郎との一件が在った事から、尚更、優紀に疑われてしまうかも知れないのだ。
だからだったのだろう。
此の時のあきらは、密かに考えて居たのだった。
“だとしたら、俺から優紀ちゃんに連絡を入れない方が良い様に思うんだけど…な。”と…。
其処で、あきらは、総二郎に言って視る事にしたのだった。
「なぁ~、総二郎…。
俺から優紀ちゃんを誘う事には異論はねぇよ。
でも、今迄が今迄だろ?
俺から優紀ちゃんに連絡を入れたとして、もし、優紀ちゃんから不審がられたら、元も子
もねぇだろ?
如何する…総二郎…?」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、其れはまるで、決心したかの様に、あきらに頼むのだった。
「俺も、其処が気に成ってたんだよな。
だから…よ。
最終手段として、あきらから桜子に頼んでくれねぇか?」と…。
だが、此の時のあきらは、疑問に思って居る事を総二郎に訊き出すのだった。
「俺が桜子に話すという事は、総二郎の此の一件が、全て、桜子にバレるという意味だろ?
其れでも、総二郎は、構わねぇのか?」と…。
だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“仕方ねぇだろうな。”と、考えて居た事も有り、意を決したかの如く、更に、あきらに頼むのだった。
「ああ、そうだな。
けど…よ。
桜子は、既に、察知してんじゃねぇか?
お袋が三条家の茶会に出席した時点で、桜子は、全ての一件を察知したも当然だろうな。
あの桜子が知らん顔をすると思うか?
当然、桜子の事だから、根掘り葉掘り知ろうと思うだろうな。
だからこそ、“桜子に知られても仕方ねぇな。”と、考えた訳…だ。
まぁ~、桜子の方が滋に知られるよりマシだろ‼
但し、“此の件は、一切、他言無用でお願いする。”って、桜子には伝えて置いてくれ!」と…。
だからだったのだろう。
総二郎からそんな風に話しを聞かされた時のあきらの顔付きは、苦笑い…だったのだ。
だが、其れでも、此の時のあきらは、総二郎と約束するのだった。
「ああ、分かった。」と…。
そして、其の後のあきらは、総二郎からの言い付け通りに、桜子に連絡を入れて、桜子に話しするのだった。
<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<
つかつく>】 番外編⑥』は、此の後、場面が変わる為に、短めにて、終了して折りま
す。
了承の程、宜しくお願い致します。>