まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく> 2.
【プロローグ】
自身の叔父で在る 進から自身の同意書にサインをしてもらった牧野翔は、自身の叔父で在る 進に「進兄ちゃん、有難う!」と、お礼の言葉を伝えた後…。
逸る気持ちを抑え乍ら、名刺を貰って居たモデル事務所の社長宛に、名刺の記載の在った会社の携帯番号に電話するのだった。
「もしもし、あの~、僕、先日、原宿で、社長から声を掛けて貰った『翔』と言う者…何で
すが、社長に取り次いでもらえませんか?」と…。
実は、牧野翔は、其のモデル事務所の社長に声を掛けられた際、名前は、『翔』とだけ、伝えて居たのだった。
だからだったのかも知れない。
実は、牧野翔が原宿で声を掛けられた其のモデル事務所の社長は、自社の事務員に、『翔』について、話しをして置いたのだった。
だからだったのだろう。
牧野翔が、其のモデル事務所の社長宛に電話をしたとしても、其のモデル事務所の事務員は、「お待ち下さい。」と、伝えつつ、直ぐに、自社の社長に電話を替わるのだった。
なので、牧野翔にとっては緊張して居たのだが、話しはスムーズに進むのだった。
そして、其のモデル事務所の社長に電話を替わって貰った事で、其のモデル事務所の社長 と 牧野翔との電話での会話が始めるのだった。
実は、此の時の牧野翔は、“本当に、今、会話して居る相手は、あの時に、僕に声を掛けてくれた社長なのだろうか?”と、まだ、不振がって居たので、ビデオ通話にて、会話して貰う事にしたのだった。
だからだったのだ。
了承して貰えた事も有り、此の時の其のモデル事務所の社長 と 牧野翔との電話での会話は、ビデオ通話という事に成ったのだった。
「翔君だね。
電話を掛けてくれる事を、今か今かと待って居たんだよ。
良く、決心してくれたね。
で、ご両親の許可は下りたのかい?」と…。
実は、牧野翔の親と言えば、牧野翔が産まれた時から母親だけしか居らず、其の牧野翔の母親で在る 牧野つくしは理由(わけ)が在って、自身の息子で在る 牧野翔の傍に居る事が出来ず、現在の牧野翔の傍には、牧野つくしの実弟で在る 進しか居なかったのだった。
だからだったのかも知れない。
此の時の牧野翔は、言い難そうに、其のモデル事務所の社長に話しし始めるのだった。
「実は、僕には産まれた時から母親だけしか居ないんです。
僕の父親の事は母親から聞いた事は無く、“もし、母親に父親の事を訊いたとしても、僕
に話ししてくれ無さそうなので、敢えて、訊く事は無理だろう。”と、考えて、今迄に、
僕の方から父親の事を母親に訊いた事は無いんです。
なので、僕の傍には、母親の弟の叔父しか居なくて、叔父のサインを貰いました。
其れではいけないのでしょうか?」と、不安気に訊くかの様に…。
だが、実は、此のモデル事務所と言うのは、保護者=両親 若しくは、父親 or 母親と言う事に成って居たのだった。
何故なら…。
売れてくれば、学校を休みがちに成るかも知れないのだ。
と言う事は、10代でのモデルの仕事は、まだ、未成年者という事も有るのだが、親の協力が無ければ、成り立たない事も有るのだ。
だからこそ…。
此のモデル事務所では、保護者の同意書へのサイン=両親 若しくは、父親 or 母親の同意書へのサインが必要という事に成って居たのだった。
だが、此のモデル事務所にとって、保護者と言っても、叔父と言うのは、初めてのケースで、“如何したものか?”と、悩み始めるモデル事務所の社長…だったのだ。
だが、其のモデル事務所の社長にとって、『牧野翔』という少年は、数年に一度という位の類稀(たぐいまれ)な逸材と言っても過言じゃ無い程の少年…だったのだ。
其れ位、『牧野翔』という少年は、此のモデル事務所にとっても、欲しい逸材…だったのだ。
何故なら…。
実は、其のモデル事務所の社長は、考えて居たから…だったのだ。
“翔君は、絶対に売れる。”と、確信する程に…。
だからだったのだろう。
今回は、特例として、叔父のサインでも許可する事としたのだった。
「そうだな。
仕方が無いと言う所も在る様だから、今回は、特例として、叔父さんのサインでも許可す
る事とした。
なので、先ず、翔君は、事務所でのレッスンから入って貰うよ。
良いね、翔君…」と…。
だからだったのだ。
此の時の牧野翔は、其のモデル事務所の社長にお礼の返答をするのだった。
「有難うござい(御座い)ます。」と…。
勿論、実は、此の時の牧野翔にとって、モデル業が遣りたくて入ったモデル事務所では無かったのだ。
実は、此の時の牧野翔にとって、止むに止まれぬ事情が有った事からこそ仕方無く、モデルの世界に飛び込んだ様なもの…だったのだ。
云わば…。
此の時の牧野翔にとって、中学生の少年でも手っ取り早くお金を稼ぐ為には、“モデル業に飛び込んだ方が近道だ‼”と、中学生成りの安易な考え方が在ったのだ。
だからこそ…。
モデルの世界に飛び込めたのだろう。
勿論、其の事に寄って、自身の母親で在る 牧野つくしが如何思うかだ何て…。
此の時の牧野翔は、考えが及ばなかったのだ。
云わば…。
此の時の牧野翔は、不純な動機の状態でモデルの世界に飛び込んで来たと言っても過言じゃ無い状況…だったのだ。
勿論、其の事自体…。
所謂、牧野つくしの実弟で在り、牧野翔の叔父でも在る 進も、また、『牧野翔』が、何故、モデルの世界に飛び込まなければ成らなかったのか?
其の理由を知って居た一人…だったのだ。
云わば…。
其れが、最善の方法なのか?
牧野つくしの実弟で在り、牧野翔の叔父でも在る 進にとってしても、全く、分からなかったのだ。
だが、牧野つくしの実弟で在り、牧野翔の叔父でも在る 進にとって、選択肢が其れしか無いというのなら、“翔の母親(姉のつくし)への想いに協力して遣ろう‼”と、思えた事も、また、事実…だったのだ。
だが、此の時の牧野翔が此のモデル事務所の門を叩いたという事は、もう既に、此の話しは進んでしまったと言う事と成るのだ。
最初は、止むに止まれぬ事情に寄り、此のモデル事務所の門を叩いたとしても、もう既に、牧野翔は、そう簡単に、此のモデル事務所を辞める訳にはいかないのだ。
“だったら、母さんの為に覚悟を決めて、モデルとして遣って行くだけ…。”と、覚悟を決めた牧野翔…だったのだ。
実は、牧野翔の母親で在る 牧野つくしもそうなのだが…。
『牧野翔』という少年は、一旦、覚悟を決めて遣り遂げると誓ったので有れば、遣り遂げ様とする精神力に長けて居るのだ。
だからだったのかも知れない。
此のモデル事務所にて、レッスンを受ける様に成った『牧野翔』という少年は、スイッチが入ったかの如く、メキメキと頭角を現すのだった。
そして、『牧野翔』という少年は、『ショウ』として、等々、モデルとしてデビューする日が遣って来るのだった。
PS.
実は、『牧野翔』という少年が在籍して居る此のモデル事務所には、世界的に云えば、彼の(かの)有名なモデルが在籍して居たのだ。
其の彼の(かの)有名なモデルとは、そうなのだった。
『織部順平』…だったのだ。
『織部順平』とは…。
世界的には、カリスマファッションモデルの『ジュン』…だったのだ。
実は、其のモデル事務所の社長には、或る野望が有ったのだ。
其れは、30代に入ったばかりなのだが、現在でも、絶大な人気を誇るカリスマファッションモデルの『ジュン』…。
そして、まだ、10代の前半なのだが、175㎝の身長が在り、しかも、既に、ルックスもハイスペック成らば、顔もイケメンの『ショウ』…。
実は、『ショウ』は、世界的に云えば、まだまだ、知名度が低く、此れから…と言った感じなのだが、其のモデル事務所の社長にとって、“将来的には、カリスマの『ジュン』 と 10代前半の若い『ショウ』の二枚看板で遣って行きたい‼”と、言う思惑が有ったのだった。
<此の二次小説『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく> 2.』の中に出て
来るモデル事務所 や モデル業についてですが、実は、私共は、芸能界について、全く
のずぶの素人です。
ですが、ネット や TV や 雑誌等のメディア(所謂、媒体等)で、色々な話しを見
聞きした中で、妄想を膨らませたに過ぎません。
ですので、此方で、記載して居る事は、『二次小説の世界』と、スルーしてもらえると幸
いです。
了承の程、宜しくお願い致します。>
<此の二次小説『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく> 2.』は、【プロ
ローグ】の為に、短めにて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。>