tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  3.




【プロローグ】


牧野つくしの息子で在る 牧野翔が在籍する事と成ったモデル事務所でのレッスンは、かなり、大量の汗を掻く程、ハードなモノ…だったのだ。


実は、牧野翔が在籍する事と成ったモデル事務所でのレッスンは、ファッションモデルとしてのレッスンだけでは無く、多岐に渡り、芸能界に入る為の将来に向けてのレッスン や 体力作りも含めたレッスンが中心的…だったのだ。


そして、其のモデル事務所でのレッスンの中の一つには、自分自身のファッションセンスを磨く為の座学も行われて居たのだった。



そんな頃の事…だったのだ。
地元の中学校での授業が終了し放課後に突入した頃、モデル事務所でのレッスンを受ける為に、自身が在籍する事と成ったモデル事務所に姿を現した(あらわした)牧野翔…だったのだ。


其処に、其のモデル事務所の社長がレッスン中の牧野翔の前に現れたのだ。
実は、其のモデル事務所の社長は、或る人物を伴って、牧野翔の前に現れたのだった。


そうなのだった。
其の或る人物とは、『ジュン』こと織部順平…だったのだ。


其のモデル事務所の社長から牧野翔を紹介された『ジュン』こと織部順平は、驚愕するのだった。


何故なら…。
此の時の『ジュン』こと織部順平にとっては、牧野翔を見た事で、実は、『幻』を見て居る様な気さえして居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の『ジュン』こと織部順平は、驚愕顔を自身の顔に貼り付かせたまま、唯、牧野翔だけを、じーっと、見詰めて居たのだった。


勿論、『ジュン』こと織部順平から、そんな風に見詰められたままの牧野翔は、如何したら良いのか?
全く、訳が分からず、躊躇って居たのだった。


何故なら…。
まだ、12歳の牧野翔からして視れば、自身の目の前に居る『ジュン』こと織部順平は、此れからの牧野翔が挑戦するモデルの世界では、雲の上の存在…だったのだ。


言う成れば、まだ、12歳の牧野翔からして視れば、『モデルの世界』では、『ジュン』こと織部順平という人物は、とても、敵う相手では無い事は、確か…だったのだ。


そんな敵う相手では無い雲の上の存在の『ジュン』こと織部順平から見詰められれば、緊張し無い方が可笑しい位…だったのだ。


しかも、牧野翔は、『ジュン』こと織部順平から声を掛けられる事も無く、一点集中かの如く、唯、じーっと、『ジュン』こと織部順平から見詰められて居たのだった。


そう成れば、尚更、此の時の牧野翔は、そんな『ジュン』こと織部順平を目の前にして、緊張し始める事は言うまでも無かったのだった。


そして、其れだけでは無く、実の事を言うと、此の時の牧野翔は、そんな自分自身の目の前に居る『ジュン』こと織部順平からの威圧感に慄いてしまった事は言うまでも無かったのだった。



実は、牧野翔は、自身が在籍する事と成ったモデル事務所から、自身のファッションセンスを磨く為の座学の講義を受けて居る最中に、世界的に有名なファッションモデルで在る 『ジュン』に関する事を其の座学の講義中に教わって、既に、画像データから『ジュン』の顔も知って居たのだった。


だが、実は、自身の目の前に現れた世界的に有名なファッションモデルで在る 『ジュン』のオーラを真面に受けた牧野翔は、そんなオーラに圧倒されるかの如く、慄いてしまって居た事は言うまでも無かったのだった。



其処で、助け舟を出すかの如く、其のモデル事務所の社長が牧野翔に声を掛けるのだった。


「翔君は、もう既に、知って居るとは思うが…ね。
 此方は、我が社に在籍して居る世界的に有名なファッションモデルの『ジュン』だよ。」と…。


そして、其のモデル事務所の社長は、今度は、『ジュン』こと織部順平に声を掛けるのだった。


「で、ジュンは初めてじゃ無いかな。
 今度、ファッションモデルとして、我が社のレッスンを受けて居るレッスン生の牧野翔君
 だよ。
 翔君は、まだ、12歳の中学生乍ら、私は、『彼』の事を逸材だと考えて居る。
 だから、此れからは、ジュンも、弟分として、翔君を可愛がって遣ってくれ‼」と…。



だからだったのだろう。
其のモデル事務所の社長から牧野翔を紹介された『ジュン』こと織部順平は、社長の話しを聞き乍らも、密かに考えて居たのだった。


“苗字が『牧野』…。
 やっぱりな。
 ビンゴだよな‼”と…。


だが、此の時の織部順平は、先ずは、深く考えずに、自身の心の中でそんな風に思って居たのだが、“良~く考えて視れば、可笑しな話し過ぎるだろ。”と、腑に落ちなかったのか?
考え込むかの様に首を傾げるのだった。


“ちょっと、待てよ!
 『牧野翔』って事は、父親は如何した?
 『牧野つくし』が一人で育ててるって訳か?
 あの男は、何処迄、情けねぇ男…何だ‼”と…。



実は、密かに、そんな風に考えて居た織部順平は、“牧野翔から話しを訊きてぇ‼”と、言う思いも有り、漸く、牧野翔に声を掛けるのだった。


「翔君…此の後、時間有るか?
 軽く、食事でも行かねぇか?
 勿論、翔君は、まだ、中学生らしいから、帰る時間は、親が心配し無い様な時間迄にする
 から、良いよな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の牧野翔の中では、挨拶を交わした時に感じたオーラみたいなモノは、まだ、少しだけ残って居るのだが、事務所の先輩から、直々に、誘って貰えた事が嬉しくて、素直に、『ジュン』こと織部順平に就いて行く事にしたのだった。


「お誘い、有難うござい(御座い)ます。
 一緒に就いて行きます。
 宜しくお願いします。」と、礼儀正しく礼をし乍ら…。


だからだったのかも知れない。
此の日のレッスンが夕方に終了した事も有り、レッスン着から普段着に着替えた後の牧野翔は、其のまま、『ジュン』こと織部順平に連れられて、ファミリーレストランに入ったのだった。



実は、早速、『ジュン』こと織部順平が牧野翔を誘って居る所を観た其のモデル事務所の社長は、気を利かせたつもりなのか?
レッスン生の責任者に伝えて、其の日のレッスンを早目に切り上げる様に話しして居たのだった。


だからだったのだろう。
此の日の牧野翔は、緊張し乍らも、『ジュン』こと織部順平との時間を過ごして居たという訳…だったのだ。



そして、其の後、『ジュン』こと織部順平と一緒にファミリーレストランの中に入って直ぐの牧野翔は、モデルのレッスンを受ける様に成って自身が疑問に思って居るモデル業についての質問を答えて行く形で『ジュン』こと織部順平が話しを進めて居たのだった。


だからだったのだろう。
自分自身の質問を嫌な顔一つし無いで返答してくれる先輩の『ジュン』に対して、好感を持ち始めた牧野翔…だったのだ。


だが、そんな時間が経つにつれ、此の時の織部順平は、牧野翔からの質問事項について返答し乍らも、密かに、思って居た事が有ったのだった。


“牧野翔の質問にばかり答える寄りも、そろそろ、自分自身の疑問にも答えて欲しいよ
 な。”と…。



其処で、『ジュン』こと織部順平は、密かに、そんな風に考えて居た事から、話しを切り出す為の言葉として、牧野翔に訊き始めるのだった。


「じゃあ、次は、俺の番で良いか?
 翔の両親は、モデルをする事に、何も言って来ないのか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の牧野翔は、レッスン生として通って居る自身のモデル事務所の其の社長にも話しした同じ内容の話を、『ジュン』こと織部順平にも話しして聞かせるのだった。



だからだったのだろう。
疑問が解けつつ在った此の時の『ジュン』こと織部順平は、まだ、何も知らない牧野翔についての言わなくても良い様な昔話迄、話しし乍らも、牧野翔に訊き始めるのだった。


「そうだったのかぁ~。
 実は、俺は、君のお母さんと同じ(英徳)高校の出身…何だよ。
 まぁ~、俺は、あの(英徳)高校から、早目に、リタイアして、其の後、別の高校に編入
 したんだけど…な。
 で、苗字が『牧野』って事は、もしかして、翔は、母親だけに育てられてたのか?
 で、翔の母親の牧野つくしは、今でも、元気か?」と…。


だからだったのだ。
此の時の牧野翔は、“ジュンさんは、母さんの名前を知ってるんだぁ~。”と、思った事から隠す気等毛頭無く、素直に、『ジュン』こと織部順平に話しし始めるのだった。


「はい、其の通りです。
 僕は、産まれた時から父親は居ません。
 だから、母一人子一人で育って来ました。
 でも、今は、理由(わけ)が在って、僕は、母の弟で在る 叔父と一緒に暮らしてます。
 ジュンさんは、母と同じ高校の出身だと言う事ですよね?
 もしかして、ジュンさんは、母と同じ年齢ですか?
 僕は、母親から、“高校は中退した。”と、聞いて居たので、母親が何処の高校を中退した
 のか?
 母親から何も話しを聞かされて居ないので知らないんです。
 僕の母親が通って居た高校って、何処の高校…何でしょうか?」と…。


だが、此の時の『ジュン』こと織部順平は、牧野翔からの質問に返答するのだった。


「否、俺は、翔の母親の一学年下だよ。
 俺が高校1年生だった頃に翔の母親とは知り合った。
 其の時の翔の母親は、高校2年生…だったよ。
 実は、俺は、同学年の奴等の中でも生まれ月が早い方だから、今は、もう既に、30歳に成
 ったんだけど…な(笑)。
 なぁ~、翔…。
 翔の母親が通って居た高校を翔が知った処で、翔の中で何が変わるのか?
 全く、俺には分かんねぇんだが、一応、教えて置いて遣るよ。
 翔の母親が通って居た高校は、英徳高校だよ。
 俺が聞いた所に寄ると、一般入試を受けて英徳高校に入学した翔の母親は、其の年の受験
 生の合格者の中でもトップ合格だったらしい。
 で、其の約一年後に、翔の母親は、英徳高校で翔の父親と知り合った。
 翔の父親は、翔の母親の一学年上だよ。
 所謂、翔の父親 と 翔の母親は、英徳高校時代の先輩後輩の間柄…。
 そして、其の当時の翔の父親 と 翔の母親は、付き合ってた。
 翔の父親が先に、翔の母親に惚れた。
 で、翔が産まれて来たんだろうな。
 翔は、其の当時の翔の父親と瓜二つ…何だよ。
 翔の性格は、翔の母親似の様だけど…な。」と…。



だからだったのかも知れない。
自身の母親で在る 牧野つくしが中退した高校が『英徳高校』だと言う事を知った此の時の牧野翔は、驚愕処では済まない様な状況と成って居たのだった。


何故なら…。
牧野翔自身、自身の母親で在る 牧野つくしの頭が良い事は、薄々、認識して居たのだった。


実は、牧野翔の母親で在る 牧野つくしという女性は、牧野翔が小学4年生に成った頃から、算数の文章問題を解く際に、牧野翔が自力だけでは解く事が出来無い様な問題を、先ずは、牧野翔の母親で在る 牧野つくしが簡単に解いて視ては、牧野翔に解き方を教えて居たのだった。


だからだったのだろう。
小学生だった当時の牧野翔自身、自身の母親で在る 牧野つくしの事を自然と、尊敬出来る様に成って居た位…だったのだ。


“もしかしたら、母さんは、頭が良いのかも…。”と…。


だからだったのかも知れない。
牧野翔は、『ジュン』こと織部順平からそんな話しを聞いた事で、例え、牧野翔の母親で在る 牧野つくしの通って居た高校が『英徳高校』で、トップ合格で入学したのだと知ったとしても、何処か、納得して居る自分自身が其処に居たのだった。



だが、名門で在り、良家のご子息・ご息女が通う様なお金持ち学校と言われて居る『英徳高校』に通える程、牧野家は、お金持ちでは無いのだ。


其れ処か其の反対で、年がら年中、自身の母親で在る 牧野つくしは、「お金が足りない。」と、独り言を言って居た所を見て来た位なのだ。


だというのに、『ジュン』こと織部順平の話し寄ると、自身の母親で在る 牧野つくしは、一般入試を受けて迄、『英徳高校』に通って居たというのだ。


だからだったのだろう。
此の時の牧野翔は、納得して居る様で、俄かには信じがたい様な気もして居たのだった。



だからだったのだ。
自分自身の両親について、『ジュン』こと織部順平からそんな話しを聞いてしまった牧野翔は、驚愕だけじゃ無く、俄かには信じがたい様でも、何処か、ホッとして居る自分自身も、其処に居る事に気が付いたのだ。


何故なら…。
何時(いつ)の間にか?
小学校に通って居た頃からの牧野翔自身、気が付いて居ない間に、知らず知らずの間に、自身の両親について、勘繰り始めて居た様子…だったのだ。


実は、牧野翔は、“僕の見た目は、きっと、父親似…何だろうなぁ~。”と、まだ見ぬ自身の父親に対して、自分自身の思いを馳せ乍ら、そんな風に、物思いに耽って(ふけって)居たのだ。


そして、実は、『ジュン』こと織部順平からそんな話しを聞いた此の時の牧野翔にとって、此れ迄、自身の両親について、何かしら自分自身が勘繰って居た事を、漸く、知るのだった。


だからこそ…。
此の時の牧野翔は、『ジュン』こと織部順平からそんな話しを聞いた事で、今迄、気が付いて居なかったのだが、自分自身が勘繰って居た事を知り、そんな風に勘繰り乍らでも、実は、ホッとして居る自分自身が其処に居る事に気が付けたのだった。


何故なら…。
牧野翔自身、余りにも、自身の母親で在る 牧野つくしと容姿が似て無さ過ぎて、小学生の頃から、“僕は母さんの息子じゃ無いのかも知れない?”と、何処か勘繰って居る様な所が有ったのだ。


しかも、実は、自分自身が小学5年生の頃から、其の当時のクラスメイト達 や 同級生達からも言われて居た事が有ったのだ。


「翔の見た目って、翔の母ちゃんと、全然、違うよな⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
牧野翔が小学5年生当時から、ずーっと、勘繰って居た為に不安に思って居た事が、此の日に解消されて居たという訳…だったのだ。


だからだったのだ。
『ジュン』こと織部順平からそんな話しを聞いた牧野翔は、ホッとして居たという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の牧野翔は、『ジュン』こと織部順平からそんな話しを聞いた事で、素直に、お礼の言葉が言えたのだった。


「ジュンさん…。
 僕の父親について、言い難い話しを教えてくれて、有難うござい(御座い)ました。」と…。



だが、実は、牧野つくしの息子で在る 牧野翔には、決して、言えない話しなのだが…。
此の時の『ジュン』こと織部順平の中では、翔の父親について、牧野翔から話しを聞いた事でイライラが募って居たからこそ、牧野翔に、翔の父親について話ししただけの事…だったのだ。


だからだったのだ。
『ジュン』こと織部順平の此のイライラは、あの男に対するイライラなのか?
其れ共、『ジュン』こと織部順平の此のイライラは、また、別の所に意味が有るのだろうか?
実は、此の時の『ジュン』こと織部順平にとっても、まだ、分からない事案…だったのだ。



だが、其れでも、此の時の『ジュン』こと織部順平は、牧野翔について、密かに、思って居たのだった。


“翔の性格って、まんま、牧野つくしに似てるんだろうな。
 其れに、翔は、母親で在る 牧野つくし同様に素直過ぎる。
 翔の見た目は、翔の父親に似てるからか?
 そう言う所は、一瞬、其の見た目に惑わされて勘違いする人間も居るんだろうな。
 翔の見た目は、まんま、あの男の『Jr.』だもんな。”と…。



<此の二次小説『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  3.』の中に出て
 来る『織部順平』の生まれ月の件ですが、確か、神尾葉子先生の漫画『花より男子』の中
 では出て来なかったかと思います。
 ですが、私共で、勝手に、『織部順平』の生まれ月を妄想してしまい、此の様な事態に成
 ってしまいました。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、『織部順平』の生まれ月を妄想してしまった事
 をお詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に、『織部順平』の生まれ月を妄想してし
 まった事を、重ねて、お詫び申し上げます。>

×

非ログインユーザーとして返信する