tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  20.





【『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  15.』のエピローグ
 〈司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋〉】


あの入籍記者会見から一年が経った頃…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に呼び出された事で、『牧野つくし』と『牧野翔』母子(おやこ)について、知る事と成ったのだ。


そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保に寄って、申し伝えられたのだ。


「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 だからこそ、君の経営権を剝奪して、此れからは、私が全てを担おう。
 次の重役会議の際に重役達には一任させる。
 其れで良いんだな、楓…。
 もし、其れが嫌なら、早急に、全てを白紙に戻しなさい。」と…。



勿論、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保からの申し出に、唯、指を咥えて持って居る気等毛頭無かったのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、考えて居たから…だったのだ。


“何故、此の私(わたくし)が経営権を剝奪されなければ成らないの?
 其れでは、今迄の私(わたくし)の苦労が水の泡だわ。”と…。


だが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、過去からの経験で、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が本気で怒れば、如何言う風に成るのかを知って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保と約束するのだった。


「全てを白紙に戻します。」と…。



だからだったのだ。
自身の息子で在る 司と入籍した事で、既に、滋の衣食住は道明寺邸…だったので、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保との約束通り、滋と話しする為に、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋の自室に向かうのだった。


そして、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓自身、自ら、滋に言いたく無い言葉を言わなければ成らず、申し訳無さそうに話しし始めるのだった。


「此れ迄、滋さんが私(わたくし)の義娘で居てくれた事は、凄く、嬉しく思って居たの
 よ。
 でも…ね。
 実は、牧野さんに子供が居る事が分かったの。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、自身の義母と成った 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔を、唯、じーっと、見乍らも、「えっ??」と、絶句するのだった。
そして、更に、滋は、今の自分自身の思いを話しし始めるのだった。


「つくしに子供って…。
 其れって、もしかして、司 と つくしの子供ですよね⁉
 私…何て事をしてしまったんでしょうか?
 もしかしなくても、世間的には、きっと、私は、司 と つくしとの間を裂こうとした事
 に成るんですよね。
 しかも、一度成らず二度迄も…。
 私…何回、同じ事を繰り返せば良いのでしょうか…。
 私…また、遣ってしまった様ですね。」と、つくしに対して、申し訳無さそうに下を向き乍ら…。


其処で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな滋からの話しを聞いて、滋に伝えるのだった。


「滋さん…其れは、違うわ。
 今回の司との入籍は、私(わたくし)が滋さんにお願いした事よ。
 だからこそ、滋さんには苦しんで欲しくないわ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの自分自身への優しさにお礼の言葉を伝えるのだった。


「はい、有難う御座います。」と…。


だが、此の時の滋は、まだ、言いたい事が有る様で、また、続けて話しし始めるのだった。


「其れ寄りも、つくしが見付かって良かったですね!
 つくしに子供が居た事は、親友の私にとっても吃驚でしたけど…。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、驚愕顔を自身の顔に貼り付かせたまま、不思議そうに、滋に訊き始めるのだった。


「ええ、実は、私(わたくし)も…ね。
 まだ、写真でしか見た事が無いんだけど…。
 此の世に、司にそっくりな司の息子が居た事を知った時には狼狽えてしまいそうに成った 
 わ。
 其れ寄りも、ねぇ~、滋さん…。
 “つくしが見付かって良かったですね!”って、如何言う意味かしら?」と…。



実は、此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな自分自身への問いの言葉に驚愕するのだった。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、驚愕の余り、「へっ??」と、言う返答の言葉しか出て来なかったのだ。


何故なら…。
実の事を言うと、高等部当時の滋自身、F3&T2と一緒に、幾ら、つくしを探し出そうにも、全く、見付からず、御多分に漏れず、F3&T2と同じ様な事を考えて居たのだ。


“疑いたくはねぇ(ない)が、此れだけ探しても、牧野(つくし・先輩)の所在を見付けら 
 ねぇ(ない)って事は、やっぱ(やっぱり)、司の母ちゃん(道明寺のおば様)が絡んで 
 んじゃねぇ(無い・無いでしょう)か(かな)…。”と…。



だが、確かに、今し方、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋に訊いて来たのだ。


「“つくしが見付かって良かったですね!”って、如何言う意味かしら?」と…。


と言う事は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの居所を知らないと言う事に成るのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、思わず、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に訊き始めるのだった。


「あのぉ~、お義母様…。
 もしかしなくても、お義母様は、つくしの居所をご存知じゃ無いと言う事ですよね⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな滋からの切り返しの言葉に、きょとんとしたまま、「ええ…。」と、しか返答出来無かったのだ。


だが、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、漸く、我に返り、更に、滋に訊くのだった。


「“つくしが見付かって良かったですね!”とか…。
 “つくしの居所をご存知じゃ無いと言う事ですよね⁉”とか…。
 其れって、もしかして、此れ迄の牧野さんは、行方不明に成って居たと言う事かしら?」と…。


其処で、漸く、合点がいき、辻褄が合ったとでも言いた気に、此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に話しし始めるのだった。


「ええ、実は、そう何です。
 高等部当時…つくしの仲間達で、かなり、つくしを探したんですが、結局、見付け出す事
 が出来ず、断念した経緯が有ったんです。
 所謂、誰もつくしを探し出す事が出来ず、私達 仲間から言わせれば、此れ迄のつくし
 は、“行方不明に成ったと言っても過言では無いだろう。”と、思える様な状況だったん  
 です。
 だから、私達 仲間があれだけつくしの事を探しても探し出せなかったのは、“つくしの
 バックには、私達 仲間が太刀打ち出来無い程の大物が、つくしの傍に居るんじゃ無いの 
 か?”って、勝手に勘繰って(かんぐって)しまう位に、つくしを見付け出せなかったん
 です。
 なので、高等部当時の私達は、てっきり、道明寺家の誰かが『牧野家』を分からない様に
 して居ると、勘違いを起こして居ました。
 でも、道明寺家に入って視て分かったんです。
 “つくしの傍に居るのは、道明寺家の誰かでは無い。”って事が…。
 でも、既に、お義母様にはお分かりだったんじゃ無いんですか?
 きっと、お義母様の中では調べは付いて居るんですよね⁉」と、訊き出すかの如く…。


だが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から返答の言葉は、滋にとって、予想だにし無い様な言葉…だったのだ。


「此れ迄、私(わたくし)は、経った一度でも、牧野さんを探した事が無いわ。
 司さえ、ちゃんと、道明寺HDの後継者として道を踏み外さなければ、私(わたくし)に
 とっては、其れだけで良かったから…。
 でも、今と成っては、牧野さんの事を探して置けば良かったわね。
 今頃、後悔しても遅いと思うんだけど…。」と…。


実は、此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな自嘲じみた話しを聞いて、“お義母様は、本当に後悔してらっしゃるんだわ。”と、感じる事が出来たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に、“ちゃんと、自分自身の気持ちを伝えて置こう!”と、話しし始めるのだった。


「私は、司 と つくしの間に割って入る事が出来無いと、最初から分かって居たにも関わ 
 らず、お義母様からのお話しを了承してしまいました。
 実は、私の理想の結婚は、『政略結婚』では無く、『恋愛結婚』…だったんです。
 私の勝手な想いから…だったんですが…。
 司となら、『恋愛結婚』が出来そうな気に成ってました。
 結局、私の勝手な思い込みで周りを振り回わしてしまいましたが、其れでも、私は貫きた 
 かったのかも知れません。
 お義母様には、本当に、良くして頂きました。
 有難う御座いました。
 司との婚姻関係を解消します。」と、目に涙を溜め乍ら…。



だからだったのかも知れない。
滋の傍で話しを聞いて居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思わず、滋の身体を抱き締めて居たのだった。


そして、“此れで最後に成るのかも知れない。”と、此れ迄、滋自身が呼んで居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の呼び名を呼び乍ら、もう一度、此の時の滋は、お礼の言葉を口にするのだった。


「お義母様…本当に有難う御座いました。
 くれぐれもご無理はなさらないで下さいね。」と…。


また、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓も、滋を抱き締めて居た腕を緩めて、滋から離れる様に自身の身体を起こし乍ら、義娘として、最後に成るで在ろう 滋に言葉を伝えるのだった。


「滋さん…此れ迄、私(わたくし)の我が儘を聞いて下さって、有難う!
 そして、本当にごめんなさいね。
 滋さんとは、義母娘(おやこ)としての縁は切れるけれど、何か有ったら、何時(いつ)
 でも、連絡して頂戴ね!
 くれぐれも身体にだけは気を付けてね。」と…。


其処で、“本当に、此れが最後…。”と、でも言いた気に、此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に伝えるのだった。


「私には謝らない下さい。
 今回の件は、私の我が儘でも有ったんですから…。
 今度は、つくしに優しくして上げて下さい。
 つくしは、此れ迄、きっと、辛い事が有っても笑って乗り越えて、息子を育てて来たんだ 
 と思います。
 つくしは、そういう娘(こ)ですから…。」と、ニコッと、微笑み乍ら…。


そして、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな滋からの最後の言葉に素直な気持ちのまま、滋と約束するのだった。


「ええ、そうね。
 此れからは、そうするつもりよ。
 でも、つくしさんの中に私(わたくし)への蟠り(わだかまり)が解けてくれて居れば…
 良いんだけどね。」と…。


実は、口に出し乍らも、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の中では気が付いて居ない事が有ったのだ。
つくしへの呼び名が、自然な流れで、『牧野さん』➡『つくしさん』に変わって居た事を…。


そして、其の事に気が付いた滋は、「(もう)大丈夫ですよ!」と、言い乍らも、にこやかな笑顔を浮かべて居たのだった。



だからだったのかも知れない。
其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 滋は、良い関係のまま、義母娘(おやこ)としての最後の日を迎えたのだった。

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