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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編⑦




あきらは、総二郎からの要望に寄り、桜子を呼び出すのだった。
そして、あきらは、総二郎から聞いた話しを呼び出した桜子に話しして聞かせるのだった。


其の時の桜子は、あきらから聞かされた総二郎の話しを、唯、何も言わず、じーっと、聞いて居るだけだったのだ。


だが、そんなあきらからの話しを、唯、何も言わず、じーっと、聞いて居た此の時の桜子の顔の表情は、複雑そうで、此の時のあきらにとっては、其の時の桜子の真意を読み取る事が出来無かったのだ。



ところが、暫くすると、桜子は、クスッと、笑ったかと思えば、あきらに声を掛けて来たのだった。


「美作さんにお願いが有るんですが、西門さんを、今、此処に呼び出して下さいません
 か?」と…。


だからだったのだ。
あきらは、桜子に、「分かった。」と、了承したと同時に、総二郎にLINEメッセージを送るのだった。


『桜子が呼んでる。
 総二郎…今直ぐ、何時(いつ)ものBARに来い‼』と…。



実は、此の時の総二郎は、あきらからのそんなLINEメッセージを見て、独り言ちて(ごちて)居たのだった。


“多分、桜子があきらからの話しを聞いて、俺の事を怒ってるっつー話しだよなぁ~。
 其れ共、あきらは、桜子を怒らせちまったのか?
 何方にしても、其れって、ヤバくねぇか?
 っつーか?
 もしかして、俺が桜子に頼んだ選択っつーのは間違えちまったって事か?
 マジで、桜子…ヤバくねぇか?”と、後悔しつつ…。


“だが、もしも、俺があきら と 桜子が居る、何時(いつ)ものあきら行き付けのBARに行かなければ、きっと、其れは、大惨事を招く事に成るだろう。”と、重い腰を上げ乍ら、此の時の総二郎がそう理解したので、更に、自身の心の中で独り言を呟いて居たのだった。


“しょうがねぇよな。
 俺があきらに頼んじまったんだから…よ。”と…。



そして、此の時の総二郎は、此の後、アルコールが入る事を承知して居たので西門家の運転手を呼び出し、リムジンに乗り込んだのだった。


実は、此の時の総二郎は、此の後に起こるで在ろう出来事を理解したので、リムジンに乗り込んだ後、唯、じーっと、目を閉じたまま、英気を養って居たのだった。



そして、何時(いつ)ものあきら行き付けのBARに居る此の時のあきら と 桜子からして視れば、漸く、此の場に、総二郎が着いた事で、そんな総二郎に対して、此の時の桜子は、何時(いつ)にも増して、嫌味の一つ位、言わずには居られない状況と成って居たのだった。


「西門さん、漸く、お越しに成ったんですね。
 此方にお越しに成る前に、何か言い訳の一つ位、考えて来られたんですか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そんな桜子からの嫌味な言葉に、苦笑いを浮かべ乍らも、桜子に言って除けるのだった。


「いいや、何も考えて来てねぇよ。
 唯々、桜子から罵られる事を覚悟して、リムジンの中で英気を養い乍ら、此処に来たっつ
 ーの!」と…。


其処で、桜子は、また、総二郎に嫌味を言って除けるのだった。


「まぁ~、西門さん…何時(いつ)にも増して、準備の宜しい事で…。
 では、早速、私の方からお話しを伺っても宜しかったでしょうか?」と…。


勿論、此の時の総二郎は、覚悟を決めて、此処迄来たのだ。


だからだったのだろう。
もし、此の時の総二郎が桜子に言える言葉が有るとしたら、経った一言だけ…だったのだ。
唯、桜子に反論もせずに、「ああ。」と…。


其処で、此の時の桜子は、総二郎が覚悟を決めて居る事を悟ったので、“では、遠慮無く…。”と、自身の心の中で呟き乍ら、総二郎の方を向きつつ、話しし始めるのだった。


「其処迄、西門さんが覚悟を決められて居るとは思いませんでしたわ。
 では、遠慮無くお話しさせて頂きますわね。」と、不敵な笑みを浮かべ乍ら…。



だからだったのだ。
此の場に一緒に居合わせて居た此の時のあきらは、そんな桜子に対して、一抹の不安 と そんな桜子の不敵な笑みを見てしまった事で恐怖を覚え乍ら、自身の心の中で呟いて居たのだった。


“桜子を怒らせれば、怖いっつー訳か?
 総二郎君よ、ご愁傷様…です。”と…。


実は、此の時のあきらは、今直ぐ、助けて遣れそうに無い事から、そんな総二郎に対して、自身の手を合わせたく成る様な心境のまま、総二郎には同情しつつ、そんな風に思って居たのだった。



そして、そんな風にあきらが自身の心の中で呟いて居る間に、総二郎から、再び、「ああ。」と、言う返答の言葉を聞く事が出来た事で、等々、総二郎 vs.桜子の火蓋が切られたのだった。
勿論、先に、口火を切って来たのは、桜子の方から…だったのだ。


「実は、私は、家元夫人から、或るお話しを伺って居たんですのよ。」と…。


だからだったのだ。
そんな桜子からの言い分に此の時の総二郎の目は見開き、自身の母親で在る 西門流 家元夫人との其の時の話は、何の話し…だったのか?
此の時の総二郎は、気に成って仕方が無かったので、桜子に其の時の話しの内容が何だったのかを訊こうとするのだった。


「一体、何の話しだよ‼」と…。


其処で、再び、不敵な笑みを浮かべ始めた桜子は、総二郎に言って除けるのだった。


「あら、西門さんには、其の時の覚えが無いと仰るんですか?
 私達が、まだ、英徳高校時代に、西門邸で何が有ったのか?
 確か、私が家元夫人にお伺いしたのは…。
 優紀さんの行動に勘違いした西門さんが西門邸で優紀さんを罵って居たと…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、苦笑いの顔付きのまま、思い出したかの様に、「あっ??」とだけ、言葉を発したのだった。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、更に、総二郎を追求し始めるのだった。


「やはり、此のお話しは、西門さんにとって、身に覚えが在るという意味ですよね⁉
 私が家元夫人から聞いた話は、本当のお話し…だったという事で宜しいんですよね?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、其れはまるで、意気消沈して居る様な状態と成り、桜子の顔を見る事が出来そうに無い状況と成って居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の総二郎が、そんな桜子に言えた言葉は、意気消沈したかの様な言葉…だったのだ。


「ああ、全て、本当の話だ。」と…。



だからだったのかも知れない。
唯、総二郎 vs.桜子の話しを何も言わず聞いて居たあきらは、漸く、総二郎 vs.桜子の話しに加わろうとし始めるのだった。


「はぁ~??
 総二郎君よ‼
 お前さぁ~、うち(美作邸)だけじゃ無く、西門邸でも優紀ちゃんを傷付けてたのかよ⁉
 お前って、最低な奴だな‼」と…。


だからだったのだろう。
此れ迄にも、そんな話しを優紀から聞いて居なかった桜子は、そんなあきらからの爆弾発言とでも取れる様なそんな話しを驚きもせずに総二郎に向かって言って来たあきらの方を向いて、先ずは、あきらに訊き始めるのだった。


「そんなお話し自体、私は、優紀さんからも聞いた事が有りませんわ。
 寧ろ、私は、今日、初めて、伺った様な気がします。
 美作さん…其れは、何時(いつ)の頃のお話しですの⁉」と…。


だからだったのだ。
あきら自身、此の場で言ってしまった言葉が戻る訳では無い事を承知して居たので、此の時のあきらは、上手く取り繕う事も出来無いまま、言ってしまった事を後悔しつつ、取り敢えず、“済まん!”と、総二郎の方に目線を向けてから、桜子に話しし始めるのだった。


「ああ、実は、桜子も覚えてんだろ?
 滋が、“遣りたい(てぇ)!”って、言い出して、英徳高校時代にうち(美作邸)で遣った
 あの寒中浴衣大会の時の事を…。
 此の話は、其の当時の話だよ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の桜子の顔の表情は、桜子の英徳高校時代からの仲間で在る 総二郎 と あきらでさえも見た事の無い様な【桜子の『黒歴史時代』】を思わせる様な怒り顔に成り、更には、総二郎を追求し始めるのだった。


「本当に、西門さんって方は、最低な男性(ひと)ですわよね。
 そんなに優紀さんを傷付けて、何に成るというのでしょうか?
 例え、英徳高校時代の西門さんが優紀さんに言った言葉だったとしても、人には言って良
 い言葉 と 悪い言葉が有るという事を、少しは認識すべきじゃ在りませんか?
 其れでも、私達の前では、笑顔を作って居らっしゃった優紀さんがお気の毒過ぎます。
 謝って済む話じゃ在りません。
 少しは、西門さん自身、反省すべきでしょ!
 西門さんが反省した姿を確認出来無ければ、私は、優紀さんを西門さんに会わせるつもり
 等毛頭有りませんから…。
 其れで、宜しいですよね、西門さん…?
 だって、此の私が、今のままの西門さんだったら…西門さんに協力する必要が無いと思い
 ますもの。」と…。



だからだったのだ。
此の時の総二郎は、“否、其れでは困る。”と、言いたい処を、グッと、我慢して、助け舟を求める様な目線をあきらに送り、漸く、そんな総二郎の目線に気が付いたあきらが、総二郎 vs.桜子の間に割って入り、総二郎を救って遣ろうとするのだった。


何故なら…。
“最初に、失態を犯してしまったのは、俺の方だろう。”と、あきらがそう考えたから…だったのだ。


だからこそ…。
あきらは、桜子からのジト目を気にしつつも、口を開くのだった。


「まぁ~、確かに、何度も優紀ちゃんを傷付けてしまったのは、総二郎の責任だろ⁉
 でも、総二郎は、改心し様としてる訳で、そんな総二郎を許す or 許さないを決めるの
 は、優紀ちゃんしか居ねぇだろ‼
 だったら、取り敢えず、此れから、総二郎がどんな風に優紀ちゃんに対応して行くのか?
 俺 と 桜子とで、総二郎を監督し乍らも、見て行くっつーのは、如何だ?」と…。


だが、此の時の桜子は、其れでも、納得出来て居ない様子で、総二郎 と あきらをジト目で見乍らも、総二郎に訊き始めるのだった。


「でしたら、其の前に、私の方から、西門さんに伺っても宜しかったでしょうか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎自身、“此れ以上、桜子から罵られる様な状況は耐えられねぇ‼”と、思い乍らも、“此のままでは埒が明かねぇよな。”と、思い直した事で、仕方無く、桜子に了承するのだった。


「ああ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、更に、“其れでは、遠慮無く…。”と、でも言いた気に、総二郎に訊き始めるのだった。


「私は、まさか、西門さんが優紀さんに好意を抱いて居らっしゃるとは思いも寄りませんで
 した。
 西門さんは、何時(いつ)頃から、優紀さんに好意を寄せて居られたのですか?」と…。


其処で、実は、此の時の総二郎は、覚悟を決めたのだ。


“例え、あきら と 桜子に嘘を言ったとて、こいつ等なら、全てを見破るだろうし…
 な。”と、思い乍ら…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、嘘偽り無く、あきら と 桜子に言い始めるのだった。


「今迄にも、お前等には言った事がねぇ話だから、当然、まだ、知らねぇ話だと思うんだ
 が…な。
 実は、俺の初恋は、ガキの頃に済ませてる。」と…。



其処で、そんな総二郎からの告白の言葉に驚愕したのは、他でも無い。
其れは、あきら…だったのだ。


何故なら…。
総二郎にとって、英徳学園 幼稚舎の頃からの幼馴染で親友で在る あきらは、此れ迄に、総二郎からそんな話しを聞いた事も、また、総二郎からそんな気配を感じた事も、今迄に、微塵も無かったのだった。


だからこそ…。
此の時のあきらは、驚愕でしか無かったし、そんな総二郎に寂しさを募らせて居たのだった。


“総二郎は、何で、俺に言ってくれなかったんだぁ~⁉”と…。



だが、此の時の総二郎は、更に、あきら と 桜子に話しし始めるのだった。


「実は、其の俺の初恋と言う女は、俺のガキの頃の幼馴染の女で、其の女というのが、優紀
 ちゃんの高校時代の茶道部の一学年上の先輩…だったんだ。
 勿論、偶然、其の事を知った時の俺は、“何ちゅう縁…何だろうな。”って、驚愕したんだ
 が…な。
 だって…よ。
 普通じゃあ、とても、有り得る話しじゃねぇだろ⁉
 そう成る確率…何て、普通、高い訳ねぇだろう。
 だから、“此のまま、優紀ちゃんと一緒に居ると、俺自身、取り返しの付かねぇ事に成る
 んじゃねぇのか?”って、思えたし…よ。
 其れに、俺は、“此のままだったら、此れ以上に優紀ちゃんを傷付けてしまうんじゃねぇ
 か?”って、怖く成ったんだわ。
 実は、俺は、中等部のガキの頃から、親父に言われて来たんだわ。
 “恋愛は、お前の勝手だが、結婚はそうはいかない(ねぇ)。
  次期家元で在る お前の将来の結婚は、西門流と共に在る。”って…な。
 だからこそ、其の頃の俺は、考えたわ。
 “だったら、例え、此の俺が親父みてぇに遊んでも、誰にも文句は言わせねぇ‼”って…な。
 勿論、当然、中等部のガキだったの頃の俺は、西門家から出て行った兄貴を恨んだりもし
 た。
 けど、俺には、茶しかねぇ事は、百も承知だったからこそ…。
 “俺の将来はねぇも同然だな。”って、諦める事も出来た。
 そんな頃の俺の目の前に現れたのが、英徳高校で知り合った牧野の幼馴染で親友の優紀ち
 ゃん…だった。
 実は、優紀ちゃんは、其れ迄、誰にも見せた事のねぇ俺の心の中を見透かしたかの様に、
 何時(いつ)も、そんな俺に窘めて来やがる。
 そんな優紀ちゃんに、何時(いつ)しか、俺は、イライラする様に成った。
 だから、そんな俺は、優紀ちゃんに、俺から遠避ける様な事を言って来た。
 今思えば、あの頃の俺は、相当、ガキ…だったんだろうな。」と…。


其処で、此の時の桜子は、“西門さんに確認して置きたい。”と、言う思いから、総二郎に訊き始めるのだった。


「と言う事は、西門さんの初恋のお相手を優紀さんはご存知…だったと言う事ですよね?」と…。


だからだったのだ。
総二郎から、「ああ。」と、言う返答の言葉を聞く事が出来た此の時の桜子は、容赦無い様な言葉を総二郎にぶつけるのだった。


「でしたら、西門さんは、更に、最低な方ですよね。
 優紀さんは、きっと、“西門さんは、今でも、西門さんの其の初恋のお相手の方(=優紀
 の高校時代の茶道部の先輩)の事が好き何だろう。”って、勘違いを起こしてらっしゃる
 と、私は、思いますよ。
 西門さんは、其れでも良いんですか?
 ご自身で、何とか為さったら、如何ですか?
 もし、其れか?
 私からのお仕置きを、しっかりと、受けられるのか?
 何方が宜しかったでしょうか?
 良~く考えてから、お話し下さっても、私は、宜しいんですけど…。」と…。


だからだったのだ。
自分自身にとって、何方が良いのか?
此の時の総二郎は、其の割合を考えて視たのだった。


そして、此の時の総二郎が導き出した答えとは、“【桜子からのお仕置きを受ける】方が良い。”と、判断したのだった。


だからだったのだろう。
其の自身の判断を桜子に報告した総二郎は、三度、桜子が不敵な笑みを浮かべて居た事に気が付かなかったのだった。

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