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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  番外編⑧




【『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<つかつく>】  
 番外編⑦』のエピローグ  <一部有り>】


総二郎は、桜子からの提案に、“【桜子からのお仕置きを受ける】方が良い。”と、判断したのだった。


否、此の時の総二郎は、そんな桜子からの提案に、“「【桜子からのお仕置きを受ける】方がマシだろう。」と、判断した。”と、言っても良い状況…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の総二郎は、桜子にそう報告したのだった。


「俺は、“【桜子からのお仕置きを受ける】方が良い。”と、判断した。
 其れに、俺の責任と否ぁ、俺の責任…何だが…。
 俺に寄って傷付けられた今の優紀ちゃんに、俺は、如何対応したら良いのか?
 実は、分かんねぇんだわ。
 勿論、今の俺は、其の俺の初恋の女に対して、『妹』の様な気持ちしかねぇよ。
 俺 と 其の俺の初恋の女は、タメでは在るんだが…な。
 だから、もし、優紀ちゃんが俺のそんな気持ちを勘違いしてるっつーなら、其れは、俺の
 責任だと思うわ。
 だからこそ…。
 今の俺は、下手に優紀ちゃんに向かわねぇ方が良いと思う。
 徐々に攻めて行く方が良いと思う。
 きっと、優紀ちゃんは、牧野と同類だと思うし…な。
 桜子…宜しく頼むわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、総二郎からのそんな報告の言葉を聞いて、三度、不敵な笑みを浮かべて居たのだった。
勿論、此の時の総二郎は、そんな不敵な笑みを浮かべて居る桜子に気が付いて居なかったのだが…。



だが、此の時の桜子は、そんな自身の顔付きに気が付いたあきらに、ニコッと、笑い掛けたまま、総二郎に伝えるのだった。


「承知致しましたわ。
 ですが、“今直ぐ、お仕置きを…。”と、いう訳には参りませんわ。
 勿論、優紀さんに此の事をお話しするつもりは毛頭御座いません。
 何ですが…。
 実は、困った事が起こりましたの。
 優紀さんは、“二度と、西門流のお茶会に出席するつもりは御座いません。”と、お祖母様
 にそう仰いましたの。
 なので、お祖母様は、“其の理由(わけ)を仰らない優紀さんでは埒が明かない。”と、仰
 って、家元夫人に其の理由(わけ)をお聞きに成ったそうですの。
 其処で、お祖母様は、其の理由(わけ)をお知りに成り、西門さんの事をお怒りに成って
 しまわれましたの。
 其れも、かなりの怒り様で…。
 ですから、私は、今回の西門さんのお気持ちを、先ず、お祖母様にご相談したいと考えて
 居るんですが…。
 其れでも、宜しかったでしょうか?」と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、桜子からのそんな話しを聞いて絶句して居たのだ。


何故なら…。
桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様と言えば、自身の実の孫娘で在る 桜子と同様に、実の孫娘かの様に優紀の事を可愛がって居るのだ。


しかも、自身の実の孫娘同然の優紀を傷付けてしまったそんな総二郎の事を、其の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が怒って居ると言うのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎は、思案し始めるのだった。


“桜子からの話しを聞いたそんな俺が如何出て来るのか?
 桜子は、試してるのか?
 若しくは、『桜子からの話しを聞いたそんな俺が優紀ちゃんから離れるだろう。』と、桜
 子は、考えて居るのか?
 何方にしても、俺が不利で在る事には代わりねぇ。
 だったら、桜子からも、桜子の祖母さんからも逃げずに、優紀ちゃんに向かって遣ろうじ
 ゃねぇの。”と、決意するかの様に…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、桜子に言って除けるのだった。


「どっちにしても、俺が不利な状況なのは変わんねぇだろ。
 だったら、俺は、桜子からも、桜子の祖母さんからも逃げずに、優紀ちゃんに向かって遣
 るよ。
 まぁ~、此のイライラからも、出来るだけ早く、俺の中で解消されてぇし…な。
 其れに、俺は、優紀ちゃんの笑った顔が見てぇんだよ。」と…。



実は、英徳高校時代の総二郎は、一度だけ、其れ迄、総二郎の前で、優紀が見せた事の無い優紀自身の屈託の無い笑顔を見た事が有ったのだ。


其の優紀の笑顔は、実は、総二郎の初恋で在る 更の屈託の無い笑顔に似て居たのだ。


だからだったのかも知れない。
必然的なのか?
自然な形だったのか?
何時(いつ)の間にか?
此れ迄、誰にも見せた事の無い総二郎自身の心の中を見透かしたかの様に窘めて来る姿に、優紀が忘れられない存在に成って居た事は事実…だったのだ。


だが、其れをイライラと勘違いした総二郎は、優紀を傷付け、優紀を避ける様にも成って居たのだった。



其処で、総二郎の話しを聞いて居た桜子は、総二郎の決意した顔付きを見たのだった。


実は、桜子が観て居る感じでは、今迄の総二郎は、「如何でも良い。」と、言った具合で、『ちゃらんぽらん』に生きて居る様に、桜子には見えて居たのだ。



実は、元々、総二郎は、周りの雰囲気を瞬時にキャッチする能力に長けて居るのだ。
仲間だけでは無く、世間にもそんな総二郎の姿を見せた事は無かったのだが…。


云わば…。
総二郎は、『ちゃらんぽらん』に生きて居る様でも、周りの空気を読む事に長けて居るという訳…だったのだ。


だからこそ…なのだろうか?
其れ共、世間には、其れとは反対の面を見せる為…だったのだろうか?
此れ迄、総二郎は、自分自身の心の中を誰にも見せる事は無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、優紀に寄って、初めて、自分自身の心の中を読まれた様で、イライラして居たのだろう。



だが、漸く、自分自身の中の何かを悟ったからだろうか?
此の日の総二郎の顔は、生き生きして見えるのだ。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、そんな総二郎を見て居て、密かに思うのだった。


“先輩を追い掛け廻して居た道明寺さんを見て居ても感じた事ですけど…。
 愛おしい女性を見付けられた殿方は、人格が変わってしまう程、其の女性を追い掛けたく
 成る様ですわね。
 しかも、顔付き迄、別人かの様に変わられるとは…。
 今の西門さんの顔付きは、普段のクールな顔付きでは無く、優しい顔付きに成ってらっし
 ゃいますわ。
 西門さんは、優紀さんに本気だという事ですわね。
 其れも含めて、お祖母様にお話しし無ければ…。”と…。



だからこそ…。
此の時の桜子が総二郎に返答出来る言葉が有るとする成らば、こう言うしか無かったのだった。


「私は、西門さんの本気度を見た様に思いますわ。
 ですが、今回に限っては、お祖母も一丁噛んで居りますの。
 と言う事は、お祖母様の判断で此のお話しはコロッと変わってしまうという訳ですわ。
 取り敢えず、私は、西門さんの優紀さんへの本気度は、お祖母様にお話しする事は出来ま
 すわ。
 ですが、お祖母様のお仕置きの仕方は、私の非では御座いませんのよ。
 ですから、西門さんは覚悟をお決めに成った方が宜しいかと思います。」と…。


其処で、総二郎は、桜子からの話しを聞いて覚悟を決めたのだった。


だからだったのだ。
此の時の総二郎の顔付きは、清々しいモノ…だったのだ。


「ああ、分かってる。
 今回ばかりは、俺自身、何の反論も出来ねぇよ。
 どんなお仕置きでも受けて立って遣るよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子からの返答の言葉は、「承知致しました。」…だったのだ。



そして、総二郎 と あきらと別れた後の桜子は、其の日の内に、総二郎と話しした内容を、自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に話しして聞かせるのだった。


だからだったのだ。
此の時の桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、率直な自身の気持ちを、桜子に話しして聞かせるのだった。


「そうなのね。
 次期家元は、そんなお気持ちで居らっしゃるのね。
 優紀さんへの想いは本気だという事なのね。
 でも…ね。
 今の次期家元が如何で在れ…。
 過去の次期家元の姿を考えた時、其れが本当のお話しなのか?
 首を捻りたくも成るわ。
 次期家元の事を信用して居ないというのでは無く、あの日の優紀さんのあの顔付きを見て
 しまったから…。
 如何しても、次期家元が信用出来無く成ってしまうのよ。」と…。



実は、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、元々、旧 華族出身で在り、凛として居て、普段は、優しい女性なのだ。


唯、育った環境がそうさせるのか?
自分自身に厳しい所が有り、良い悪いの判断が、しっかりと、出来て居る女性でも在るのだ。


また、人の見る目にも長けて折り、誰からも信頼される女性でも在るのだ。


其れ故、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様に対して、あの次期家元夫人でさえも、何も文句が言えない人物という訳…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
あの次期家元夫人でさえも、実の孫娘で在る 桜子と同様に、実の孫娘かの様に優紀と接して居る桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様の事を静観して見て居る位…だったのだ。


だからこそ…。
普段、優しい自身の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様が、一旦、怒ってしまえば、怖い事を知って居る桜子は、“今回の判断は、お祖母様にお任せしましょう。”と、思えた位…だったのだから。



と言う事は、如何足掻いても、桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様という人物は、【総二郎が太刀打ち出来る様な人物では無い。】という訳…だったのだ。



そして、其の後、もう一度、優紀の気持ちを訊き出した桜子の祖母で在る 旧 華族 三条家の大奥様は、総二郎へのお仕置きについての方向性に、漸く、思い至ったのだった。



<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<総優>【Close to you~お前の傍に~…<
 つかつく>】  番外編⑧』は、其の後、場面が変わる為に、一旦、此処で、切らせて頂
 きました。
 短めにて、終了致して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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