tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  4.




『ジュン』こと織部順平と会った日から、更に、数週間が経った頃の牧野翔は、学校帰りに、自身が在籍して居るモデル事務所のレッスンを受ける為に、今も尚、モデル事務所に現れて居たのだった。



実は、此の日の牧野翔は、モデル事務所に到着後、直ぐに、自身が在籍して居るモデル事務所の社長から呼び出しを受けるのだった。


「翔…レッスンの前に話しが有る。
 悪いが、社長室迄来てくれるか?」と…。


実は、此の頃に成ると、牧野翔に目を掛けて居た牧野翔が在籍して居るモデル事務所の社長は、自然な形で、牧野翔の事を『翔』と、呼び捨てで呼ぶ様に成って居たのだった。



其処で、牧野翔は、自身が在籍して居るモデル事務所の社長室に入った途端、自身が在籍して居るモデル事務所の社長から或る話しを切り出されるのだった。


「実は、或る企業でオーディションが行われる事に成った。
 其のオーディションは、其の企業が初めて手掛ける若者向けのメンズカジュアルファッシ
 ョンブランドのオーディション…何だよ。
 (資料を見せ乍ら)此れが其の資料だ。
 其処にも記載されて在る通り、其の企業が初めて手掛ける若者向けのメンズカジュアルフ
 ァッションとは、其の企業が手掛ける初めての10代向けのメンズカジュアルファッション
 と成る。
 という訳で、我が社から今回のオーディションを受けて貰うのは、『翔』に受けて貰う事
 が決定した。
 此の数ヶ月間の翔は呑み込みが早い上に、うちに在籍して居るレッスン生の中の誰よりも
 成長速度が速い。
 だからだよ。
 うち(牧野翔が在籍して居るモデル事務所)の全てのインストラクターの満場一致で、今
 回のオーディションを受けて貰うのは、『翔』と決まった。
 だから、此れは、決定事項だと思い、翔は、其のつもりで居なさい。
 其れと、其れに伴い、翔のモデル名を『ショウ』とする。」と…。


勿論、牧野翔の父親は、何でも誰よりも器用に熟すあの『道明寺司』なのだ。
当然、牧野翔自身、呑み込みが早く、(牧野翔が在籍して居るモデル事務所の)レッスン生の中の誰よりも成長速度が速いのは頷ける処…だったのだ。


だが、其れでも、例え、不安がる此の時の牧野翔が、“まだ、早いでしょ!”と、反論し様としても、既に、自身が在籍して居るモデル事務所の社長に寄って、反論出来無い様に仕向けられて居たという訳…だったのだ。


云わば…。
此の時の牧野翔は、自身が在籍して居るモデル事務所の社長に寄って、既に、外堀を埋められて居た状態…だったという訳なのだ。


だからだったのだろう。
此の時の牧野翔が、自身が在籍して居るモデル事務所の社長に返答出来る言葉が有るとする成らば、其れは、「はい。」と、しか言い様が無かったのだった。


なので、牧野翔は、了承したと言う事も有り、其の時に備えて、今迄とは違う別メニューにて、レッスンを受ける事と成ったのだった。



勿論、此の時の牧野翔は、どんなに、今迄とは違う別メニューにて、レッスンを受けて居たとしても、不安でしか無かったのだ。


其れが、例え、自身の母親で在る つくしの為に決心して分かって居乍ら、モデルの世界に飛び込んだとしても、牧野翔の年齢は、まだ、二十歳にも満たない弱冠12歳の中学1年生なのだ。


そんな牧野翔…だったからこそ、例え、不安に成ったとしても、致し方無いと云えたのだった。


だが、もし、牧野翔が今回のオーディションに合格したら、オーディションを開催した或る企業の専属モデルとしてデビューする事が出来るのだ。


と言う事は、もしもそう成れば、牧野翔はモデル名を『ショウ』とし、プロのモデルとして、モデルの世界で生きて行く事と成るのだ。


そして、もしそう成れば、勿論、牧野翔は、モデル料として給料という名のお金を手にする事も出来るのだ。


だからだったのだ。
もしも、今回のオーディションに合格したとしたら、今後の牧野翔は、プロのモデルとして、もう浮ついた気持ちのままでは居られないという訳…だったのだ。



だが、此の時の牧野翔は、まだ、其の自覚さえも、ましてや、自信も無い状況…だったのだ。


何故なら…。
此の時の牧野翔が不安がる理由は、モデルとしての実績も無いまま、急過ぎる話…だったからなのだ。


と言うのか?
頭では分かって居ても、今の牧野翔の心が追い付かない。
今の牧野翔は、10代の男子に良く在りがちな状況…だったのかも知れない。



だが、其の後、日にちが経ち、そんな状況のままだった牧野翔は、等々、或る企業のオーディションを受ける日と成ったのだった。


実は、其の或る企業とは、『美作商事』…だったのだ。


勿論、此の時点に於いての牧野翔は、資料は貰って居たのだが、自身が受けるオーディションが『美作商事』だという事は、一切、知らなかったのだ。


何故なら…。
此の時点に於いての牧野翔は、10代の男子に良く在りがちな、其処迄、深く考えて居なかったから…だったのだ。


云わば…。
此の時点に於いての牧野翔は、安易に考えて居たのかも知れない。



そして、更に言う成れば、此の時点に於いての牧野翔は、自身の母親で在る つくしにとって、『美作商事』が如何言う企業で在るのか?
此れ迄、自身の母親で在る つくしからも『美作商事』について、一切、話しを聞いた事が無かったのだ。


そして、更に言う成れば、此の時点に於いての牧野翔は、自身が未だに知らない自身の父親で在る 道明寺司 と 美作商事の副社長と成った 美作あきらが幼馴染で親友だと言う事も知らなければ、当然乍ら、自身の母親で在る 牧野つくしは、美作商事の副社長と成った 美作あきらと、元々、仲間だと言う事も知らなかったのだ。


ましてや、自身の母親で在る つくしの弟の『牧野進』は、『道明寺司』以外のF4の中で言うと、『花沢類』の事は知って居たのだが、『西門総二郎』と『美作あきら』に関しては、知らない存在…だったのだ。


だからこそ…。
牧野翔にとって、『美作商事』について、知る由も無かったという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時点に於いての牧野翔は、其の点に関して云えば、オーディションを受ける際に戸惑う事等無かったのだった。



ところが、美作商事の副社長と成った 美作あきらは、『道明寺司』とは幼馴染で親友で在るので当然では有るのだが、牧野翔が未だに知らない牧野翔の父親で在る 道明寺司の事を、良~く知って居る美作あきらの父親で在る 美作商事 社長は、牧野翔を見た事で、実は、冷静では居られなかったのだ。


だからだったのだろう。
美作あきらの父親で在る 美作商事 社長は、オーディションを受ける為に自身達の目の前に現れた牧野翔を見た事で、“取り乱すまい。”と、必死に成る程、驚愕して居たのだった。


何故なら…。
牧野翔の容姿は、自身が未だに知らない自身の父親で在る 道明寺司と、瓜二つ…だったのだから…。



勿論、其の自身が未だに知らない自身の父親で在る 道明寺司と瓜二つの容姿を持つ牧野翔は、『美作商事』の重役達の満場一致で、『美作商事』の新ブランドの専属モデルに起用される事と成ったのだった。


そして、其れに伴い、「『ショウ』と面談したい。」と、言う理由で、牧野翔が在籍して居るモデル事務所の社長に連絡を入れた美作あきらは、牧野翔と会い、話しする事と成ったのだった。


実は、其の場を設けたのには理由(わけ)が有ったのだ。


其れは、何故なら…。
勿論、美作あきら自身、当然かの様に、そうするつもりでは居たのだが、自身の父親で在る 美作商事 社長からも打診が有った事案なので、即、行動に移しただけ…だったのだ。



そして、其の後の美作あきらは、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔と会う事と成ったのだった。


だが、牧野翔が在籍して居るモデル事務所の社長に入って来た美作商事の副社長と成った 美作あきらからの提案は、「『ショウ』の素直な意見を聞きたいので、二人だけで話しさせて欲しい。」と、言う話し…だったのだ。


だからだったのだろう。
渋々では在ったのだが、“此れからの事も有るので、致し方無いだろう。”と、言う思いで、牧野翔が在籍して居るモデル事務所の社長は、美作商事の副社長と成った 美作あきらからのそんな提案を呑む事としたのだった。


だからだったのだ。
(モデル名)『ショウ』こと牧野翔は、今後、自身のマネージャーと成る 自身が在籍して居るモデル事務所のスタッフと共に『美作商事』に入ったにも関わらず、今後、自身のマネージャーと成る 自身が在籍して居るモデル事務所のスタッフは、美作商事の秘書に寄って、別室に誘導されるのだった。



だからだったのかも知れない。
異様な緊張感に包まれて居た(モデル名)『ショウ』こと牧野翔は、緊張の余り、自身の手足が冷たく成る程…だったのだ。


其れは、何故なら…。
自身の手足が冷たく成る程の此の時の(モデル名)『ショウ』こと牧野翔は、独り言ちて(ひとりごちて)居たから…だったのだ。


“僕は、一体、何を訊かれるのかなぁ~⁉”と…。



だが、流石は、牧野つくしの息子と言うべきなのだろうか?
牧野翔自身、“独り言ちて(ひとりごちて)居る。”と、思って居たそんな自身の独り言は、しっかりと、美作あきらに訊かれて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の美作あきらは、下を向き乍ら、自身の口元を押さえつつ、クスクスと、笑って居たのだった。


”流石、牧野の息子だよな。”と、思い乍ら…。



そして、其の後の美作あきらは、真顔に成り、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔に質問し始めるのだった。


「モデル事務所から提出された此の資料に寄ると、君の本名は、『牧野翔』と言うんだよ
 な?
 って事は、君の母親の名前は、『牧野つくし』と言うんじゃねぇのか?」と…。


だからだったのだ。
此の時の牧野翔は、驚愕顔と共に、美作商事の副社長と成った 美作あきらに訊き返すのだった。


「何故、僕の母親の名前を知って居るんですか?
 其の資料には、僕の母親の名前は書いて無いと思うのですが…。」と…。


其処で、美作あきらは、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔に、其の訳を言って除けるのだった。


「実は、俺も英徳(学園)の出身者…何だよ。
 だから、其処で、君の母親とは知り合ったという訳…何だ。
 俺は、君の母親の…牧野の一つ上の先輩だ。」と…。



実は、此の時の牧野翔は、そんな話しを美作あきらから聞いて、或る思いにぶち当たって居たのだった。
其の或る思いとは…。


“と言う事は、此の男性(ひと)は、僕の父親の事を知って居るのかも知れない。
 でも、もしかしたら、知らないかも知れない。
 だから、今は、訊かずに居よう。”と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の牧野翔は、自身の父親の事を伏せたまま、美作商事の副社長と成った 美作あきらに或る話しを訊き始めるのだった。


「もしかしたら、ジュンさんの事を知りませんか?
 ジュンさんは、僕の事務所の先輩…何です。
 しかも、ジュンさんも英徳学園出身者だと言ってました。」と…。


だが、此の時点に於いての美作あきらの頭の中では、男女問わず、『ジュン』と言う名前に思い当たる人物が居なかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の美作あきらは、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔に訊き返すのだった。


「『ジュン』って、誰の事だ⁉」と…。


其処で、驚愕顔に成った(モデル名)『ショウ』こと牧野翔は、美作商事の副社長と成った 美作あきらに、尚も、同じ事を訊くのだった。


「えっ、知りませんか?
 『ジュンさん』は、僕の母親の英徳学園の一つ下らしいんです。
 でも、『ジュンさん』は、英徳高校1年で転校したとか言ってました。
 『ジュンさん』の本名は、『織部順平』さんと言うんですけど…。」と…。


ところが、其れでも、此の時点に於いての美作あきらの頭の中には、男女問わず、『ジュン』と言う名前に思い当たる人物が居なかったのだ。



だが、此の時の美作あきらは、“其の『織部順平』とやらに会って視てぇな。”と、考えた事で、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔からの話しを繰り返すかの如く、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔に訊く様に返答するのだった。


「そうか、其の『織部順平』とやらは、俺と同じ英徳(学園)の出身なのか?
 で、俺の後輩って訳か?」と…。


其処で、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔は、美作商事の副社長と成った 美作あきらから納得して貰えたと思い、そんな美作商事の副社長と成った 美作あきらに対して、嬉しそうな顔付きのまま、「はい。」と、返事するのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の美作あきらは、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔のそんな顔を見た事で、ふと、思うのだった。


“翔は、牧野の様に、コロコロと、顔の表情が変わる。
 翔は、確かに、牧野の息子の様だな。
 と言う事は、翔の容姿は司似で、翔の中身は牧野似って訳か。
 司が翔の存在を知ったら、きっと、喜ぶだろうな。”と、物思いに耽るかの様に…。



だからだったのだ。
此の時の美作あきらは、自身のもう一人の仲間で在る『牧野つくし』の安否が知りたくて、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔に訊くのだった。


何故なら…。
牧野翔が在籍して居るモデル事務所から提出された資料に寄ると、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔の保護者の記載が、実は、牧野翔の母親で在る筈の『牧野つくし』では無く、自身の叔父で在り、つくしの弟で在る 『牧野進』と、成って居たから…だったのだ。


「なぁ~、翔…。
 君の母親で在る『牧野つくし』は、元気…何だよな?」と…。


だが、此の時の牧野翔は、如何言ったら良いのか?
返答の言葉に困るのだった。


だからだったのだ。
此の時の牧野翔は、美作商事の副社長と成った 美作あきらへの返答の言葉自体、遅れるのだった。


だが、其れでも、此の時の牧野翔は、美作商事の副社長と成った 美作あきらから不審がられる事を恐れて、美作商事の副社長と成った 美作あきらに返答の言葉を伝えるのだった。


「う~ん、元気と言えば、元気…何ですが…。」と…。


そして、此の時の牧野翔は、まだ、二十歳にも満たない弱冠12歳の子供故に、其の場で、嘘を付く事が出来ず、有りの儘(まま)かの様に、美作商事の副社長と成った 美作あきらに返答するのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の美作あきらは、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔からのそんな返答の言葉を聞いて居て、より一層、『牧野つくし』の安否が気に成り始めるのだった。


だからだったのだろう。
此の時の美作あきらは、訊き出す相手として、牧野翔から聞いた(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』に焦点を絞るのだった。


だからだったのだろう。
此の時の美作あきらは、別室にて待機して居た今後、牧野翔のマネージャーと成る 牧野翔が在籍して居るモデル事務所のスタッフに声を掛けるのだった。


「『ショウ』から話しを聞いたんだが、お宅のモデル事務所に俺の英徳(学園)時代の後輩
 が居るらしいな。
 『ショウ』が、其の俺の後輩の名を『ジュン』とかって、言ってた…な。
 もし良かったら、其の俺の後輩と会って視てぇんだが…。
 今度、此処(美作商事)に呼んでくれよ。」と…。


だからだったのだ。
其の今後、牧野翔のマネージャーと成る 牧野翔が在籍して居るモデル事務所のスタッフは、自社のモデル事務所の社長に連絡を入れ、要件を伝えて判断を仰ぐのだった。


そして、自社のモデル事務所の社長からの了承が得られた事で、美作あきらは、(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』と会える事と成ったのだった。



勿論、(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』と会えた此の時の美作あきらは、先ずは、自身が気に成って仕方が無い『牧野つくし』の安否を訊き出そうとするのだった。


だが、実は、(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』は、例え、美作商事の副社長と成った 美作あきらから『牧野つくし』の安否を訊かれたとしても、『牧野つくし』の安否を知らなかったのだ。


だからだったのだ。
此の時の(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』が、もし、美作あきらに言える言葉が有るとする成らば、こう言うしか無かったのだった。


「『牧野つくし』に理由(わけ)が在るとは思うんですが…。
 私自身、『ショウ』から話しを聞いて居ませんし、全く、知らないんですよ。
 もしかしたら、『牧野つくし』が『ショウ』に伝えて居るのかも知れません。
 “此の事は、誰にも言わない様に…。”とか…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の美作あきらは、(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』からのそんな返答の言葉さえ、胡散臭さを感じない迄も、信じる事が出来無かったのだった。



だが、其の後の美作あきらは、(モデル名)『ショウ』こと牧野翔から聞いた話しも、(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』から聞いた話しも、全て含めて、自身の父親で在る 美作商事 社長に、一応、報告するのだった。



PS.


実は、『美作商事』の新ブランドのオーディションを受ける事に成った(モデル名)『ショウ』こと牧野翔は、(モデル名)『ジュン』こと『織部順平』の提案に寄り、眼鏡を掛けて、オーディションに臨んで居たのだった。


何故なら…。
織部順平自身もそうだったのだが、牧野翔が未だに知らない牧野翔の父親で在る 道明寺司の容姿に瓜二つの牧野翔の事を心配した織部順平は、自身達が在籍して居るモデル事務所の社長に、牧野翔の眼鏡着用に関して、提案したという訳…だったのだ。


だが、其れでも、美作あきらだけでは無く、美作あきらの父親で在る 美作商事 社長も、牧野翔が誰の息子で在るのか?
牧野翔の容姿を見ただけで、悟って居たという訳…だったのだ。

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