tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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記憶の上書き~エイプリルフール~【合コン婚活party】…<総優>  番外編




【『エイプリルフール~滋 と 優紀 と 桜子~【合コン婚活party】…<総優>  番外
 編③』の<PS.>のエピローグ  <一部有り>】


【4月1日の『エイプリルフール』の夜…。
 此の日の総二郎は茶会が終了後、慌てるかの様に優紀に連絡を入れて居たのだ。
 何度も何度も…。


 だが、全く、連絡が付かない事で焦った総二郎は、何故か?
 あきらに連絡を入れるのだった。


 「今直ぐにでも、優紀と連絡を取りてぇのに…優紀と連絡が付かねぇんだわ。
  あいつ、何処へ行っちまったんだろうか⁉」と、言い乍ら…。
 


 だからだったのだろう。
 そんな総二郎の音色を聞いて居た此の時のあきらには思うのだった。


 “総二郎は、相当、テンパってんな。
  総二郎は、大丈夫か?
  で、優紀ちゃんは、大丈夫か?”と、違う意味での『大丈夫か』を使い乍ら…。】



実は、4月1日の『エイプリルフール』の滋 と 優紀 と 桜子は、大河原家の温泉付き別荘にて、楽しい一時を過ごして居たのだった。


だが、優紀は、口に出して話し出来無い事は承知して居たのだが、其れでも、自身の心の中で思って居た事が有ったのだ。


“今日、私が此処に来られた事は、私自身、つくしに申し訳無い様な気がするよ。
 何方にしても、つくしは妊婦だし、女子だけで一緒に来る事は出来無かったと思う。
 私達にとっては近場でも、つくしにとっては遠出に成りそうだし…。
 其れに、妊婦で在る つくしの外出を、道明寺さんが快く思う訳無いし…。
 残念だけど、きっと、つくしと一緒には来れなかったよね。
 でも、こんなに気持ちが良い温泉に入り放題だ何て、私は幸せ過ぎるモンね。
 滋さん と 桜子さんと友人に成れた事…。
 つくしに感謝し無きゃ!”と…。


実は、優紀は、ベッドの中に入って、直ぐ、睡魔に襲われるほんのちょっと前に、つくしへの感謝の意を込めて、優紀は、そう思って居たのだった。



そして、桜子は、滋からの話しを聞いた中で、あきらに話しして居ない事が有ったのだ。
其れは、滋の『記憶の上書き』について…だったのだ。


何故、桜子は、此の件に関して、あきらに話しし無かったのか?
其れは、つくしが絡んで居る話だからというのもそうなのだが、“寧ろ、当事者で在る 滋さんの口から話しするべき事案だろう。”と、桜子が判断したからこそ、あきらには言わなかった話…だったのだ。


だからこそ…。
“私が言わなくても良い事迄、私から言う必要は無い。”と、桜子が判断して居たからこそ…『記憶の上書き』についてだけは、あきらに言う事無く、桜子自身でさえも知らぬ顔が出来たのだろう。



実は、夜中に目を覚ましてしまい、滋が部屋の中に居ない事に気が付いた桜子は、何か気配を感じ、或る部屋の前迄行き、襖を開けたのだった。


そして、滋が部屋の中で、朧げに、(部屋の中に在る)縁側に見立てた板間(いたのま)に置いて在る椅子に座って、丸い格子窓から見える月を眺めて居る滋と、桜子は出会した(でくわした)のだ。



実は、桜子には知らない話では有るのだが、桜子の目の前に見えるそんな滋の光景は、あの頃の司の様に…だったのだ。


更に、そんな滋の姿を見る事が辛くて、桜子が、何度か、「滋さん…。」と、声を掛けても、此の時の滋は、全く、桜子の声自体、自分自身の耳に届いて居ないのか?
振り返る事も、何時(いつ)もの様に、「何…?」と、訊き返して来る事も無かったのだった。
其れは、まるで、あの頃の司の様に…だったのだ。



【もしかすると、滋さんは、あの頃の事を懐古して居たのかも知れない。】


だからだったのだろう。
そんな風に考えた此の時の桜子は、そんな滋を見て居て、密かに、思うのだった。


“もしかすると、滋さんは、あの頃の事を思い出して居るのかも知れないわね。
 此処の(大河原家の温泉付き)別荘の使用人さんのお話しでは、「此方は、滋お嬢様が、
 良くお越しに成って居た当時と、全く、変わって折りません。」と、言う事は、滋さん
 は、私達と一緒に居る間には気に成らなかった室内の内装も、一人に成ると、辛い時期の
 思い出を思い出してしまったのかも知れないわね。”と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、根気良く、そんな朧げな様子の滋に声を掛けて視るのだった。


「滋さん、滋さん…。
 聞いてますか?
 私の声が聞こえますか?」とか…。


「滋さん…大丈夫ですか?」と、何度も…。


「滋さん、滋さん…。」と、名前だけを呼んだり…。


其処で、漸く、桜子の存在に気が付いた滋は、「えっ??」と、不思議そうに、振り返るのだった。



そして、此の時の桜子は、態と、クスッと笑って魅せて、滋に話しし始めるのだった。


「如何したんですか?
 こんな所で…。
 眠れないんですか?
 今は、『春』と言っても、流石に、夜中は冷えますし…。
 一緒に、部屋に戻りましょ!」と…。



実は、大河原家の温泉付き別荘の使用人達は、高等部に在籍して居た当時の司 と 類 と 滋 と つくしが此処に来て居た頃の事を覚えて居たのだ。


そして、あの当時に、司 と 滋に何か有った事を悟って居た大河原家の温泉付き別荘の使用人達は、あの当時の司 と 滋が使用して居た部屋には、一切、誘導して居なかったのだ。


此の日の滋 と 優紀 と 桜子は、「三人一緒が良い。」と、三人でのお喋りを楽しみたい意向で居る事を、大河原家の温泉付き別荘の使用人達に話しして居た事も有り、三人一緒で居られる様な大部屋に近い部屋で過ごして居たのだった。



其処で、そんな風に桜子から声を掛けられた此の時の滋は、桜子への返答の言葉を言う訳でも無く、儚げな声で、小さな声で、桜子に話しし始めるのだった。


「実は、此の部屋…。
 あの頃の司 と 私が一緒に居た部屋なの。
 “婚約者…何だし、一緒の部屋でも良いよね?”…何て言い乍ら…。
 で、あの時…だったの。
 私がつくしを傷付けたのは…。
 実は、桜子にも言って居なかったんだけど、司から言われた言葉が許せなくて、意を決し
 て、私は司の前で裸に成ったの。
 なのに、司の奴…。
 司は、私に、“服 着ろ。”と、言ったのよ。
 其れに、私の裸を見ても冷静で居る司が憎たらしくて、“私が裸に成ったんだから…良い
 よね。”って、思って聞いて遣ったの。
 “何も感じないの⁉”って…。
 そうしたら、司の奴、“(何も)感じねぇ。”って、言い返して来たのよ。
 で、其の後、最後に、“お前じゃ、駄目だ。”って、私は司から言われたの。
 だから…。
 此の椅子があの頃の椅子か如何か分からないんだけど、実は、私、司からの言い分を聞き
 たく無くて、此の格子窓に此の椅子を投げたの。
 ガシャァンと、物凄い大きな音がして、此の格子窓のガラスが、粉々に、無残に、割れた
 の。
 だからだったんでしょうね。
 心配して、様子を見に来てくれたつくしの前で、つくしに修羅場を見せちゃった。
 私…ね。
 私の浴衣が開けた(はだけた)まま、寝込んだ司の身体に跨って遣ったの。
 其処を、つくしに見られちゃった。
 酷いよね、私って…。
 でも、格子窓の桟(さん)の木迄、あんなに粉々に成ったのに、こんなに綺麗に修復され
 て居るだ何て…『ものづくり』の技術って、凄いよね。
 私が壊した事も無かった事に成ってるもん。
 あの頃のまんまだわ。
 其れに、私が傷付けてしまったつくしは、今でも変わらず、私の親友で居てくれる。
 でも、私のした事は、きっと、一生、拭えないと、思う。」と…。


実は、此の時の滋は、傷心気味に、苦笑いに成り乍ら、桜子に話しして居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の桜子は、そんな傷心気味の滋に何と言って上げたら良いのか分からず、悩む位…だったのだ。
だが、此の時の桜子は思うのだった。


“今の傷心気味の滋さんに何を言っても辛いだけだろうし、様子を見乍ら、根気良く、色々
 な話しをして行きましょ!
 兎に角、此の事は、妊婦の先輩にはバレない様にし無くちゃ!
 知ってしまえば、身重の先輩の身体にも触るだろうし、返って、先輩を傷付けてしまうか
 も知れない。”と…。


そして、此の時の桜子は、更に、気が付くのだった。


“大袈裟でも何でも無く、滋さんには、本当に、『記憶の上書き』が必要…だったん
 だ。
 何時(いつ)もふざけて居て、自分自身の本音を見せない女性(ひと)だからこそ、今
 迄、気が付かなかったのかも知れない。”と…。



勿論、そう思い乍らも、“例え、T4の一員で在る 優紀さんでさえも、先輩と直結してしまう優紀さんには、何も言わないで置こう”と、誓う桜子…だったのだ。


云わば…。
此の時の桜子は、覚悟を決めるのだった。


“今の滋さんを救えるのは、私しか居ないと思う。
 勿論、全てを背負うつもりは無いけれど…。
 其れでも、私が先輩から救って貰った様に、今度は、私が滋さんの『記憶の上書
 き』のお手伝いをし様!”と…。


此の時の桜子は、固く、決意するのだった。



PS.


実は、桜子があきらと会ったのは、滋との打ち合わせが済んだ後、『一泊二日のお泊まり女子会』の旅行に行く事について話しする為に、あきらは桜子から呼び出されて居たのだ。


そして、今回、4月1日の『エイプリルフール』に合わせて、総二郎をとっちめる(=懲らしめる)計画を滋 と 桜子とで立てて居る事を、桜子から呼び出されたあきらは、桜子から聞く羽目と成って居たのだった。


勿論、其れは、桜子自身、『合コン婚活party』の際、総二郎の行動に解せないモノを感じ、滋と共に、プラン(=計画)を立てたという事を、あきらは桜子から聞くのだった。



実は、「惜しみ無い協力をお願いしますわ。」と、言って来た桜子を睨み乍らも、此の時のあきらは、“はぁ~⤵。”と、溜息を吐き(つき)つつ、諦めて応援する事としたのだった。


何故なら…。
桜子から話しを聞き、既に、あきらは、今回の件について、話の内容を知ってしまったのだ。


そんなあきらが、「勝手にしろ‼」と、引き離せる状況に無く、此の件から引き剥がす事も出来無いのだ。


だからだったのだろう。
あきら自身、“そうで在る成らば、「惜しみ無い協力を…。」と、言う桜子に協力せざるを得ない。”と、判断したという訳…だったのだ


なので、“仕方が無いだろう。”と、判断したあきらは、桜子に協力する事と成ったのだった。



fin



<此の二次小説『記憶の上書き~エイプリルフール~【合コン婚活party】…<総優>  番
 外編』は、一部の文面に神尾葉子先生の漫画『花より男子』の花男メンバーのセリフが入
 って折ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に、拝借致して、勝手に、記載致して折ります事を
 お詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に、拝借致して、勝手に、記載致して折り
 ます事を、重ねて、お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


<此の二次小説『記憶の上書き~エイプリルフール~【合コン婚活party】…<総優>  番
 外編』は、短めにて、終了して居る事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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