tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  16.




【『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  13.~15.』のエピローグ
 <司 編>】


司 と つくしが別れたのは、【あの雨の日】…。
司と別れる寸前のつくしがあの雨の中…司に言ったのだ。


「もう決めたの。
 “もう道明寺家と、一切関りを持たない。”って…。
 もう決めたの。
 “二度と近付かない。”って…。」と…。


だからだったのだろう。
如何しても、つくしのそんな言い分自体、納得出来無い司はつくしに問うて視た。


「牧野…。
 お前は俺を一人の男として見た事、有るか?」と…。


だが、此の時のつくしは、自身の本当の心の内を隠したまま、司に嘘を伝えて別れたのだ。
勿論、司に嘘を伝えて迄、別れた後のつくしは、後悔しか残らなかったのだ。


“本当は、道明寺を、何度も何度も何度も…好きだって思ってた。”と、涙する位に…。



そして、つくしと別れた後の司は、道明寺邸の中に入ってからも何をするでも無く、毎日を過ごすだけ…だったのだ。


だが、此の時の司は、既に、つくしと知り合う前の司に戻ってしまって居たのだ。
そんな司を見たF3が、「戻っちまったな。」と、ショックを起こす位に…。



だからだったのだ。
そんな司を危惧した道明寺家の使用人頭で在る タマは、偶々、日本に帰国して居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に話しするのだった。


「此のままでは、司坊っちゃんが事件を起こし兼ねないさね。」と…。


だからだったのだろう。
タマからそんな自身の息子で在る 司の様子を聞いた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、返って、そんな司を喜ぶのだった。


何故なら…。
此れ迄の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓はNYに渡米する事に成り、子育てに関わる事が出来ず、悲しくて辛い日々を送って来たのだ。
其れが、漸く、其のチャンスを生かせるかも知れないのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、出張の為に日本に帰国した際、道明寺家の使用人頭で在る タマに言って除けるのだった。


「此のまま、私(わたくし)と一緒に司をNYに連れて行くわ。
 此れ迄、タマには、色々と、迷惑を掛けたわね。
 本当に有難う!
 此れからの司は将来の経営者として、私(わたくし)の傍でしっかりと鍛える事にする
 わ。」と…。


そして、其の後の司は、何の前触れも無く、無理矢理と言っても良い位、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄って、NYに渡米するのだった。
其の際に、司が自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から言われた話しとは…。


「良いかしら、司…。
 此れからの司は、取り敢えず、NYの大学に入学して、先ずは、ビジネスとの二足の草鞋
 を履いて貰うわよ。
 そして、其の後、大学を卒業すれば、将来の道明寺HDの経営者に成るべく、ビジネスに
 邁進して頂戴!
 NYに着いた其の日から、私(わたくし)がしっかりと司を仕込んで上げるから、其のお
 つもりで居て頂戴!
 此れは、お父様も了承済の事案よ。
 云わば…。
 此れは、決定事項と言う訳よ。
 分かったのかしら、司…。
 もしも、司が私(わたくし)の言い付けを守れないというで在れば、其の後の牧野さんが
 如何成っても良いと見做すわよ。
 ですから、私(わたくし)の言い付けをしっかりと守って、将来、立派な経営者に成って
 頂戴!
 分かったのなら、返事位為さい。」と…。


勿論、そんな風に話しして居る此の時の自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔付きは、此れ迄の司自身が観た事も無い様なにこやかさ…だったのだ。


云わば…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の顔付きは、自身の息子で在る 司が自身の傍に居る事で、凄く嬉しそう…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“俺はガキかよ!
 しかし、ババアのこんな顔…今迄に観た事ねぇ。
 気色悪ぃ‼”…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、自身の口で返事するのでは無く、そして、自身の母親の顔を見る事も無く、頷くだけに留めたのだった。



だが、そうは言っても、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、現在の司にとっては上司で在り、ビジネスの上では格上…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
“何時(いつ)か、ぜってぇ仕返しして遣る‼”と、此の当時の司が独り言ちる(ひとりごちる)位に、一人、其のチャンスを窺うかの様にビジネスに邁進して居た司…だったのだ。


だからだったのだろう。
まさか、司がそんな風に考えて居る等と露程も思って居なかった司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな自身の息子で在る 司の成長振りを嬉しくも有り、また、頼もしくも思って居たのだった。


“もう、司の傍に牧野さんが居なくても、きっと、大丈夫そうね。
 そろそろ、司にも将来の伴侶を見付けて上げなきゃかしらね。”と、思える位に…。


そんな風に司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が考える様に成って居たのは、司がNYの大学を卒業して、更に、6年が経った頃の事…だったのだ。



そして、そんな風に司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が考え始めて居たそんな頃の事…だったのだ。


偶然にも、NYのパーティーで、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、久し振りに、或る人物と再会して居たのだ。


其の或る人物とは…。
実は、滋…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、パーティー会場で滋を見掛けた事で、滋に近付き声を掛けるのだった。


「あら、お久し振りだ事…。
 滋さん、お元気…だったのかしら?
 すっかり、大人な女性に成られて見違えたわ。」と…。


其処で、此の時の滋は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな言い分自体、お世辞…だろう事は認識して居たのだが、其れでも、有り難く受け取るのだった。
だからこそ、此の時の滋は言えた言葉…だったのだろう。


「道明寺のおば様…此方こそ、ご無沙汰致して折りました。
 お褒めに預かり光栄ですわ。
 有難う御座います。
 おば様は、其の後もお変わりない様で何よりですわ。」と…。


其処で、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓も、また、此の時の滋の自身への褒め言葉はお世辞…だろう事は認識して居たのだが、滋同様に、其れでも、有り難く受け取るのだった。


「ええ、有難う、滋さん…。
 ところで、滋さんには、もう決まった方がお出でなのかしら?
 其れ共、まだ、司に好意を持ってくれて居るのかしら?」と…。


実は、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、滋自身の気持ちを窺うかの様に訊いて居たのだ。


何故なら…。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の頭の中では、パーティー会場で滋を一目見た時から、既に、滋が司の花嫁候補として考えが纏まって居たから…だったのだ。



そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、事在る毎に、滋を誘い出し、お茶 や ディナーに一緒に出掛ける様に成って行くのだった。


だからだったのかも知れない。
そうして居る内に、未だ、滋の心の中には司が居る事を知った司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は滋に或る提案をするのだった。


「実は…ね。
 “そろそろ、司にも将来の伴侶を見付けて上げなきゃかしらね。”と、考えて居た所…だっ
 たのよ。
 滋さん…だったら、司と気心が知れてるでしょ!
 だから、司の将来の伴侶が滋さん…だったら、私(わたくし)も安心でしょ!
 是非、そうして下さらないかしら?」と…。


だが、此の時の滋自身、躊躇して居たのだ。


何故なら…。
司の心の中には、未だ、つくしが居る事も承知して居るのだ。
其れが、例え、つくしが行方不明に成った状態の今…だったとしても…。


だからこそ、此の時の滋自身、躊躇して居たという訳…だったのだ。


其れでも、此の時の滋は一人思うのだった。


“今のつくしは、未だ、行方不明のまま…。
 其の事で、司が今の状態で居るのだとしたら、私がそんな司を救って上げたい!
 つくしの代わりでも良いから…。”と…。



実は、つくしと別れて直ぐの頃に比べると其れ程では無いにしても、其れでも、世間から言わせれば、かなり、印象が悪く、誰の目から見ても、何時(いつ)も、不貞腐れて居る様にしか見えなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋がそんな風に思えたのだろう。



だが、結局、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の考えは実現される事と成り、無理矢理(?)、強引(?)な迄に、司は、婚姻届けにサインする羽目に成ったのだ。


其の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が自身の息子で在る 司に言った言葉とは…。


「良いかしら、司…。
 此の縁談は、元々、あなた方が高等部の頃からの念願で在った縁談なのよ。
 其の時は、牧野さんに寄って、邪魔されてしまったけど…。
 だからこそ、今度は、此の縁談自体、破棄する訳にはいかないの。
 其れ位、貴方にも分かるでしょ!
 其れに、此の縁談は、お父様も了承済の事案よ。
 もし、司が、此の縁談を受けないと言うのなら、今度こそ、牧野さんが如何成っても私
 (わたくし)は知りませんよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の当時の司は、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだ。


“自分さえ我慢すれば、牧野に危害を加えられる事はねぇ‼
 だったら、こっちも条件を出して遣る‼”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と向き合って居たのだった。


「分かった。
 但し、こっちの条件を呑んでくれるっつーなら、サインして遣っても良い。
 だが、無効にする気なら、悪ぃがサインはしねぇ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
“仕方が無いわね。”と、そう思えた司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、司からの条件を呑む事としたのだった。


其の司からの条件とは…。
【*婚約指輪も、結婚指輪も無し。
  そして、其れに伴い、結婚式も、披露宴も無し。
  勿論、入籍記者会見の場にも出席し無い。


 *住居は別々・仕事も別々。
  そして、其れに伴い、夫婦生活というモノは、一切、存在し無い。


 *パーティーの際のパートナーも、一切、要らない。
  其れが例え、パートナー同伴だったとしても…。


 *司の後の後継者を望まない。】というモノ…だったのだ。



勿論の事…。
本来なら、そんな条件自体、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が許す筈等無かったのだ。


だが、此の縁談こそが司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとってしても、念願の婚姻関係…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、一人思うのだった。


“司だって、成人男性よ。
 何れ、滋さんの魅力に取り憑かれた司の方から、きっと、言って来るわ。
 「あの条件は無効にしてくれ!」って…。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな司からの条件を呑む事としたという訳…だったのだ。



だが、結局、其の後、思惑違いな事が起こる等と、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にとってしても、露程も思って居なかったのだった。



<此の二次小説『まだ、好きだから…唯、言えなくて…<つかつく>  16.』は、文面の
 中に、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のシーン や セリフを勝手に拝借致して記載
 致して折ります。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し記載致して折ります事をお詫び申し上げ
 ます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し記載致して折ります事を、重ね
 て、お詫び申し上げます。>

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