tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お嬢だとしたら…<F4&T4>  5.




滋パパは、滋から、滋の想いを聞き、何とかして遣りたくて、道明寺HDにお見合いの打診を入れていた。


「道明寺社長、私共の娘の滋が、御子息の司君に好意を持った様で…。
 お見合いの話しを進めたいのですが、如何でしょうか?」
「有難いお話しで、感謝申し上げたい処ですが…。
 実は、私共の愚息も、心に決めたお嬢様がいらっしゃる様で、そちらに司との今後に
 関して、既に、打診しておりますの。
 私共より、打診致して折りますので、身勝手な事は出来兼ねますわ。
 ご了承願います。」


実は、楓は、司に付けているSPを通じて、西田から報告を受けていた。


「司様が、牧野財閥のご令嬢 つくし様にご執心のご様子との報告が入っております。」


この報告を受けて、楓は牧野財閥に司とつくしのお見合いと企業提携の話しを打診していたので有った。


道明寺HDとて、牧野財閥との縁組は、喉から手が出る程、欲しい縁組。


元々、牧野コーポレーションの企業業種は、道明寺HDが弱い分野。
企業提携を楓が模索していたのは事実だった。



滋パパは、成す術が無いまま、諦めるしかない様子だった。


何故なら、司が好きに成った相手はつくしだったのだ。


つくしの出身家系は、牧野財閥の流れを汲む牧野コーポレーション。
しかも、今や、日本企業業績第2位である。
勿論、全世界規模で考えても、10位以内に入っている企業である。
日本企業だけで第5位の大河原財閥では、歯が立たない。


しかも、扱う業種が、ほぼ同じな上、全て、上に行かれている。


扱う業種とは…。


*牧野コーポレーション…石油関係・鉱山・鋼鉄・天然ガス・再生エネルギー関連、等


*大河原グループ…石油関係・鉱山・鋼鉄、等


此れでは、大河原社長とて、厄介な事この上ない相手である。
『手を引くしかないという所だろう。』と、悟った大河原社長だった。


実は、大河原社長は、牧野コーポレーションより上に行く為、世界規模で、信頼性を勝ち取るという理由も有り…。
道明寺HDとの提携を模索していた。
滋の件と絡めて、道明寺HDと提携出来れば、御の字と、考えて居た大河原社長だったのだ。


其れが、またしても、牧野コーポレーションに寄り、道明寺HDから、断られる結果に成り、憤りを感じて居た大河原社長だったのだ。



また、桜子は…幼少期の頃に傷付く言葉を言われた経緯が在った。
桜子が幼少期の頃に受けた中傷の言葉を言ったのは、司だった。


幼少期の頃から桜子は、司の事が好きだった。


傷付く言葉を言われた幼少期の頃の桜子は、傷付いた心を癒す為、ドイツに渡仏していたのだった。
そして、綺麗に成って、日本に帰って来れば、司が桜子の事を好きに成り、“綺麗に成った。”と、言ってくれると信じて、整形したのだった。


ところが、司が好きに成ったのは、桜子ではなく、つくしだった。


桜子は相手がつくしなら、勝てる訳無いのは分かり切っていた。
諦めるしか無いと、密かに、司への恋心を封印したのだった。


だが、その後、桜子にも、新しく恋が芽生え始めるのだった。



一方、優紀の憧れの相手は、総二郎だった。


華道と茶道は違うが、総二郎が茶道に真摯に向き合う姿に、優紀は感銘を受けたのであった。


一度、祖母に連れ立って、西門流のお茶会に招待された時、総二郎が亭主を務めていたのだ。


その時に、優紀は、総二郎の亭主振りに感銘を受けたのだった。


また、総二郎もその時に優紀を見掛けていた。


見るからに10代で在る筈の大人な優紀の所作振り、品の在る立ち居振る舞い、立ち姿に、総二郎は、良い意味での驚愕さを覚えていたので有った。


“まさか、あの時のあの娘(こ)が、優紀だとは…。”と、総二郎は思っていた。


ゴシップ誌を見た時から、気に成り始めていた総二郎だった。


“もしかしたら、縁が在るのかもな?”と、総二郎は、密かに思いを募らせていた。


総二郎の『遊び人』返上の日は近付いて居るのかも知れない。



<5.も短めで、申し訳ありません。>

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