tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お嬢だとしたら…<F4&T4>  6.




道明寺HDと牧野コーポレーションの協議の結果。
司とつくしをお見合いさせ、両社の業務提携を遂行して行こうと、約束が交わされたので有った。


そして、お見合いの日取りが決まった。


その事は、それぞれの親から、司とつくしは聞かされていた。



【道明寺家にて】


「司、今週の土曜日に、牧野コーポレーションのご令嬢のつくしさんとのお食事会が有る
 から、そのおつもりで…。 
 予定して於いて頂戴。」
「ああ。
 分かった。」


司は、飛び跳ねるくらい嬉しかった。


即座に、了承した。



【牧野家にて】


「つくし、今週の土曜日に、道明寺HDの御子息の司君と食事会が有るので、そのつもり
 で居なさい。」


つくしは、驚愕して、反発した。


「ちょっと、待ってよ‼
 いい加減にして‼
 私は、行かないわよ‼」
「行かないなら、親子の縁を切るまでだ‼」
「はぁ~??
 何で、そう成るのよ?」
「これは、企業と企業との提携にも関わるんだ。
 つくし…?
 お前は、企業経営者の娘として、生まれて来た。
 この事は、教えて来た筈だ。
 その時が来たと思い為さい。」


“此れは、避けては通れないって事なんだ。
 じゃあ、道明寺さんから断りを入れてもらおう‼”


密かに、画策していたつくしだった。


が、司は此れには応じないで有ろう事は、この時までのつくしには理解されて居なかった。



【お見合い当日の朝の司とつくし、それぞれの邸にて…。】


そして、司とつくしのお見合いの日が遣って来た。


司とつくしはそれぞれ、対照的な朝を迎えていた。


わくわく感が高まって寝付けなかった司。
に、対して、悲壮感で寝付けなかったつくし。


二人は、違う意味での寝不足の朝を迎えていた。



【東京メープルにて…お見合い当日】


両家の両親が勝手に話しを進めていた。


先ずは、つくしパパが、司の母親に第一声、声を掛けた。


「道明寺社長、ご無沙汰しております。
 何時添えやらのTELでは、失礼致しました。」
「いえいえ、此方こそですわ。
 本当に…。
 牧野ご夫妻とお会い致しますのは、どれくらい振りでしょうか?
 本日は宜しくお願い致しますわね。」


つくしパパとママが、挨拶をした。


「「宜しくお願い致します。」」


司の母親が、簡略的に『コト』を進め様としていた。


「ご挨拶は、省いても宜しかったでしょうか?」


つくしママが、了承の言葉を伝えて居た。


「そうですわね。
 司さんとつくしは、同じ英徳大学ですものね。」


其れから、食事をしながら、両家の話しは進んでいた。


つくしは、食事に夢中に成って居た。


その姿を見ていた司は、寄り一層、つくしに好感を持っていた。


普通、男性の前で、そんな美味しそうに一心不乱な食事の仕方はしないだろうに、つくしは、何も気にする素振りが無かった。


その自然体のつくしを司は寄り一層、好きに成っていた。


食事も滞りなく済んだのを見計らって、司の母親で在る楓が、司に一言、声を掛けた。


それは、楓から司にアシストする意味でもあった。


「業務提携のお話しも有るので、司とつくしさんは、お庭の探索でも為さって来た
 ら…。」



司は透かさず、つくしの傍に寄り、右手をつくしの目の前に出して、つくしに声を掛けた。


「つくしさん、では、行きますか?」


つくしは仕方なく、司の指示に従う様に、司が出して居た右手の上に、つくしの右手をそっと置いて、席から立って居た。


其れに気を良くした司がつくしの腰に右手を回して、つくしをエスコートしながら、つくしを誘導していた。



そして、お庭に出た所で、つくしから口火を切った。


「道明寺さん、お願いが有ります。
 今回のお見合い、道明寺さんからお断りしてもらえませんか?」


司は、つくしの顔付きを見て居て、怪訝な顔付きに成って居た。


「其れは、如何いう意味だよ?
 俺は、この見合いを嬉しく思ってるし、業務提携も有難く思ってるよ。
 何で、断る必要が有る?
 お前は、嫌なのか?
 今回の俺との見合いが…?」


つくしは、如何答えたら良いのか、迷っていた。


「私は、親に決められたレールの上を歩くのではなく、自分自身の足で歩きたいだけで
 す。」


司は、脅しにも似た言葉を言って除けていた。


「じゃあ、歩けば良い、俺と一緒に。
 俺は、お前が好きだ‼
 何度も言ってるよな⁉
 お前が俺を嫌だと言っても、業務提携までするんだ。
 もう、後には引き下がれねぇんだよ‼
 前を見てみろよ‼
 俺にも、お前にも、見合いしたいと、打診して来る輩ばかりだろ?
 なら、俺とお前が付き合ってる恋人同士だと公表すれば、そんな輩も居なく成るん
 じゃねぇの?
 それにも増して、日本企業業績第1位と2位の企業が業務提携するんだ‼
 周りはビビって何も言わねぇんじゃねぇの?
 観念しろよ、つくし‼」
「………」


司の言葉が正論過ぎて、何も言い返せないつくしで在った。


今回のお見合いは、企業が絡んでいる。
此処で、何か反論すれば、牧野コーポレーションが窮地に追い遣られるやも知れない。
取り敢えず、様子を見ようとつくしは思った。


つくしは、『司に靡かない様にして、嫌われれば良いんだ。』と、考えて居た。



ところが、どんなにつくしが司に冷たく振舞っても、司はつくしを許してしまうので在った。


恋人として、つくしの傍に居られる事が嬉しい、司なので在った。

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